学校大変、受験勉強忙しい。
テスト大変、よって遅れた。
反省はしている。後悔はしていない
さて、アンチョビがコロッセオ内でP40を走らせているのを見た俺とネロはカッコよく登場するために
観客席から飛び降りてアンチョビに挨拶したのだが、優花里だけ未だに観客席に残っている。
「おーい、早く降りて来いよ」
いつまでもペパロニと一緒になって俺とネロを眺めている優花里に声を掛けてアンチョビと向き合う。
つい少し前に会ったはずなのにまた彼女は女性らしく成長しているかのように感じた。
「二人共怪我してないか?」
すぐにP40から降りたアンチョビは俺達の方へ走ってくると全身をべたべたと触られた。
「・・・怪我はなさそうだな。お前らは馬鹿かッ怪我したらどうするんだよ」
顔を真っ赤にしたアンチョビに怒鳴られる。こういうところが彼女を慕う生徒が多いのだろう。
たとえ、他校の生徒であったとしても心配してくれる。そんな優しい彼女だからこそ、アンツィオは強いのだろう。
「ハハハ、余たちは大丈夫だ」
「ハハハじゃないッ」
そんなアンチョビに対してネロは笑って返す。
「十六夜さ~ん」
すると優花里とペパロニがやっと降りてきた。
「十六夜とネロは無茶するっすね。少し間違えたら死んでたっすよ」
ペパロニも心配してくれているようだ。ほんとにアンツィオの生徒は優しいなと改めて実感する。
「まぁ、説教はここまでにしておくとしよう。ようこそ、我らがアンツィオへ」
先ほどの激おこぷんぷん丸モードからいつもの彼女に戻ると俺達を歓迎してくれた。
「チョミちゃんよ・・・アンツィオは素晴らしいなッこの学校はまさしくローマである」
「へっ?あ、あぁ、そうだな」
ちなみにネロのことはアンチョビも知っているのでローマが好きということも知っている。
「こんな素晴らしい学校を余は見たことがないぞ。大洗も十分に素晴らしい学園だとは思うがここまでローマに対する愛が感じられる学園というのはここだけであろう。大儀であるッ」
「よぉしネロ様、ローマを語るのはそこまでにしてアンチョビも話しにくそうだ」
ローマを語らせたら一週間以上も話し続ける彼女にスイッチが入ってしまったようなので止める。
このままでは確実に一週間以上ローマについて話すだろう。いや、もしかすると臨時授業とかいって歴史の授業を始めるかもしれない。
まぁ、そうなれば彼女の話を聞いていられる生徒はほとんどいないだろう。
アンツィオの生徒には失礼だが彼女たちはお世辞にも勉強ができるようには見えない。
アンチョビもメールでこの問題がわからないとかよく愚痴っていたい。
「喜んでもらえたみたいでよかった。アンツィオも偵察されるくらいに強くなったんだな・・・グスン」
偵察されてここまで喜ばれるのもなんか変な気分になる。
「ヤハハ、アンチョビたちの作戦を完全に読み切って俺達が勝ってやるから覚悟しとけよ」
「なぁにぃおぉ~、私達は負けないいや必ず勝つッ。そうだろうみんな」
「「「「「おおおおお」」」」」
アンツィオの生徒たちが雄叫びをあげる。雄は見た限りでは俺しかこのコロッセオ内にはいないのだがな。
あのあと、アンチョビとペパロニ、カルパッチョたちが俺達を案内してくれるということになり、現在、昼飯をごちそうしてもらっている。
「うまいぞッ」
「ほんとです。なんだか前食べたときよりも美味しくなってます」
「ペパロニの鉄板パスタは絶品だな」
「そうでしょうそうでしょう。もっと食べてもらっていいっすよ。作る側としても作り甲斐があるし」
前いただいた料理に加え新作料理やデザートなども頂いた。
なんでも、最近カップルでの観光客が増えたらしくメニューを増やしたらしい。
その結果、カップル向けのメニューが増えたようだ。
「十六夜よ、口元にソースが付いてるぞ」
突然、フォークを置いたネロは俺に顔を近づけてきた。そしてペロリと口元を舐められる。
突然の不意打ちに俺はやられてしまい思考が停止する。
「なっ、な、ななな」
「ネ、ネロ殿」
「ドゥーチェがいるのに浮気っすか?」
「十六夜さん顔が赤くなってますよ」
口元にソースが付いていただけでも少し恥ずかしいのにこれは恥ずかしいどころではない。
とんでもない。ヤヴァイ。まじでヤヴァイ。
しかも、顔を話したネロは舌なめずりをして髪をかき上げたのだが正直いってエロい。
普段は明るい活発な美少女なのだがたまにこんな風に大人っぽい雰囲気を纏う。これが伝説の皇帝モードなのかッ
頬は若干朱に染まり吐息もどこか熱っぽい。サラサラと風で靡く金髪が彼女の白い肌と赤くなった頬を隠すように揺れる。
そんな彼女に心臓をわし掴みにされたかのような感覚に陥った俺はなんとか思考が復活する。
頬は自分でもわかるくらいに赤くなっていた。
「フフフ、十六夜も余の魅力にメロメロじゃな」
「これがネロ殿の本気・・・」
「は、破廉恥なことは許さんッ」
「十六夜の奴、照れてんのか?結構可愛いっすね」
「そうね、あんなにもワイルドな殿方だと思ったら案外子犬みたいな一面もあるのね、これがドゥーチェの仰っていたギャップ萌えという奴かしら」
ネロは唇に指を当てて笑顔を作り、優花里はネロの皇帝モードに戦慄し、アンチョビはどこかの風紀委員長みたいになってる。ペパロニとカルパッチョに至っては俺をからかってくる。
そんな状況に俺は耐えきれず席を立つ。
「ちょ、ちょっと手洗いにいってくる」
「逃げるのか?」
「誰が逃げるかッ『はい、そうです』」
「そうか、まぁいい。余はチョミちゃんたちと仲良く話しておこう」
トイレに向かうといってきたのはいいのだが、トイレの場所がわからずに俺は彷徨っていた。
何人かにトイレの場所を聞いたのだが、いかんせん学園艦は広すぎてトイレの場所が良く分かならい。
そこで俺はコロッセオならトイレくらいあるだろうと思い向かったのだが、そこであるものを発見してしまった。
そう、戦車の絵がプリントされた板だ。
これはアニメでドゥーチェたちが使っていたものだろう。
おそらく、次のアンツィオ戦でもこの板を使ってくるはずだ。
そのときは・・・フッフッフッフッフ、俺をからかったことを後悔するがいい。
ネロside
余が十六夜の口元に付いていたソースをなめとると十六夜は顔を真っ赤にした。
そんな十六夜が愛おしく感じ余はさらに十六夜の好きそうな仕草をしてやる。
たちまち顔は赤くなり、昔のように初心な反応を示す。
少しからかい過ぎたなと思っていると十六夜は席から立ち上がりトイレにいくといってどこかにいってしまった。おそらく恥ずかしかったのだろう
それから十六夜が帰ってくるまで余はチョミちゃんたちと談笑していたのだが、是非ともチョミちゃんたちは余のハーレムに加えたい。
生前ではいくつものハーレムを築いた余ではあるが、チョミちゃんたちはそのハーレムにいた少女たちと同等以上の美少女である。
チョミちゃんたちを余のハーレムに加えると十六夜を狙うライバルも減るだろう。
余には分かる。チョミちゃんは十六夜を好きだと。余には分かる。ペパロニという少女も十六夜のことが好きだと。いや、正確にはまだライク?という奴だとは思うが、十六夜のことだどうせすぐにラブへと変えてしまうだろう。
カルパッチョという少女に関しては今の時点では大丈夫だろうが十六夜のことだ誰これ構わず落としてしまうのだから近いうちに堕とすのだろうな。
十六夜は余のモノなんだからなッ誰にも渡さぬ。
いっそのこと手錠をはめて余の部屋に監禁してしまえば・・・
今回は短かったので次回はもう少し長くします。
まぁ、次がいつになるかは分かりませんが・・・
感想、誤字脱字報告待ってます。
それでは皆さんまた次回もお会いしましょう
せーのっ!パンツァーフォー