「ところでさ、マスターは好きな子とかいるの?」
温泉に浸かりグッタリとしている俺に突然アストルフォが質問してきた。
「それは男と女的な奴でか?」
「うん、そうだよ。マスターの周りにはたくさん女の人がいるし、好きな人くらいいるでしょ?」
「好きな人か・・・正直、サーヴァントのみんなは家族と思ってるからそういう風に見れないな。
他の周りにいる子だって、普通に友達というか戦車仲間だから難しいな」
「えぇ~」
「でも、一回、そういう風に認識しちゃったらヤバいな」
「そうなの?」
「あぁ、俺ってば結構、愛が重たいらしい。普段はそんなことにならないけど、彼女とかになった途端に愛が重たくなるらしい。あれだよ、遠慮がなくなるというか、相手を独り占めしていたいって思う」
「わぁ、ということはもしサーヴァントの誰かがマスターに好かれたら聖杯戦争が起きるんだね」
「それは止めていただきたい。どうせならエミヤの正妻戦争が見てみたいけどな」
そっと視線をエミヤの方へ向けるとカッチコチに固まっている。
「エミヤって女の子にモテたの?」
「知らん」
「知らんって、そんなことはないだろ。セイバーに、遠坂に桜だろ、他の子にもモテたしな。あと、天然ジゴロの唐変木だって、流石っすわ」
「やめろ」
「えぇ~そうなんだ。セイバーってあれでしょアルトリアでしょ。そっか、エミヤはモテモテなんだね」
「今だって、ご近所の未亡人の奥様方から狙われてるしな」
「マスター、その話はやめよう。先日、ついその話を耳にしてな。他の嫁がいる男性からの評価がマダムキラーだったのだよ」
「・・・なんか、ごめん。こ、今度さ料理を教えてくれよ」
「あ、あぁ、分かったマスター。だが、私の指導は厳しいぞ」
最後の方は不穏な会話が続いたがゆっくりと疲れを癒すことができた。
ちなみにだが、この男湯と女湯にはスカサハ師匠が張った人払いの結界が起動している。
つまり、十六夜たち以外はいない。ということもあり、十六夜たちがいた男湯に一人の暗殺者が隠れていた。
彼女の手にあるのはビデオカメラだ。他の女性サーヴァントと協力して十六夜のアーンなところを撮影しているのだ。
夜な夜な、ガールズトークだと話している中で先ほどの十六夜の発言を聞いた彼女たちは更にスキンシップを激しくさせるのであった。
温泉のあとは部屋で夕食を食べた。
海鮮が主に出たのだが海老の天ぷらが美味しかった。エミヤには勝てないけど←当たり前
部屋は大部屋を取った。そこに敷居を敷いて男女に分かれて寝るつもりだ。
理由はいわなくても分かるだろ。
とりあえず夕食を食べ終えたのだが、そこで事件は発生した。
「マスター、さっきいったこと覚えてる?」
静謐ちゃんが横に座ってそういった。
「さっきいったことって?」
「水族館でいったこと」
水族館でいったことといえば、あとで一人ずついうことを聞くだったような。
「あ、うん。覚えてる覚えてるぞ」
「だったらいい、じゃあ、また今度、私とデートして」
「おう、いいぞ」
ここで動揺しないのは転生してから十年が経つがそれまでにこのようなことが何回も起きたからだ。
そういったこともあり、デートという言葉に動揺はしなくなった。
サーヴァントのみんなのことを家族と認識しているせいだろう。
もし、これが他の女の子だったら、たとえばみほちゃんとかだったら、多少は動揺するであろう。
ちなみに、静謐ちゃんと俺の会話を聞いていた他のサーヴァントも俺とデートするということになった。
はぁ、ったく俺はどこの精霊キラーになったんですかね?
あの人は封印した後は特に危なくないかもだけど、俺の場合は全員、英雄やらなんやらなんだぞ。
封印なんて概念ねぇんだよ。
「さぁ、デートを始めましょう」と最近、巨人を駆逐したり、おっぱいつついて変身したり、魔神族だったり、偽な恋をしている親友だったりをしている人と結婚した、黒い剣士の妹や義理の弟大好きのちょいとヤバいブラコンな姉や、放課後にティータイムしちゃってる部活の後輩ちゃんとかおっぱいつついちゃうドラゴンに堕とされた
猫又の女の子の声が脳内に響いた・・・おめでとうございます。
じゃなくて、あれはデートじゃなくて戦争なんだよね。
話は戻して、全員とデートするということになった。(これらの話は番外編にて書きます)
俺とエミヤとアストルフォの三人と他の女性サーヴァントに分かれて寝ることになった。
今日は色々あったが楽しかった。
意外と疲れていた俺はすぐに意識を落した。
「さて、ここからはBBちゃんが司会を務めさせていただきます。マスターの入浴シィィィィン」
「しぃ~、静かにしないとマスターたちが起きますよ」
「BBよ、そのテンションどうにかならないのか?」
「カカッ、ますたあ殿の入浴シーンときたかい」
「静謐よ、よくやった」
「べ、別に邪な感情なんてないわよ、でも、あいつがちゃんと成長してるかどうかの確認なんだから」
「日に日に男に近づいて行くマスター・・・フフフ」
「沖田ちゃんは早く見たいぞ」
「先輩はどこから洗うのでしょうか?」
「ますたーの裸ぁ・・・はぁ、ジュルリ」
「面白い会話もある」
深夜テンションということもあり全員、はしゃいでいる。
「では、BBちゃんモニター展開」
暗くした部屋の壁に先ほど静謐が撮影した映像が流れる。
「「「「「「「「「「「おぉ~」」」」」」」」」」」
しばらく映像を見続ける。
「ますたあ殿は本当にあの弓兵をしんようしているのう」
「先輩も私もずっとエミヤさんに助けてもらいました」
「健康に育ったマスターの裸体ぃ・・・ジュルリ」
「激しい訓練の成果がしっかりとにじみ出ているな、これならばもう少し厳しくしても大丈夫そうだ」
すると、彼女たち全員が興味をそそられる会話に入った。
「ところでさ、マスターは好きな子とかいるの?」
全員が『もちろん、私のことだな』と考えた。
「それは男と女的な奴でか?」
「うん、そうだよ。マスターの周りにはたくさん女の人がいるし、好きな人くらいいるでしょ?」
「好きな人か・・・正直、サーヴァントのみんなは家族と思ってるからそういう風に見れないな。
他の周りにいる子だって、普通に友達というか戦車仲間だから難しいな」
さっきまで意気揚々としていたサーヴァント達であったが今は魂が抜けている。
「えぇ~」
「でも、一回、そういう風に認識しちゃったらヤバいな」
「そうなの?」
そこで彼女たちに救いの光が降り注がれる。
「あぁ、俺ってば結構、愛が重たいらしい。普段はそんなことにならないけど、彼女とかになった途端に愛が重たくなるらしい。あれだよ、遠慮がなくなるというか、相手を独り占めしていたいって思う」
「わぁ、ということはもしサーヴァントの誰かがマスターに好かれたら聖杯戦争が起きるんだね」
全員がライバル化し背後にスタンドらしきものを認識する。
「それは止めていただきたい。どうせならエミヤの正妻戦争が見てみたいけどな」
「ほほう、それは少し見てみたいですね」
「「「「「「「「「「うん(そうだな)(そうですね)(だな)(どうなるのでしょうか)(とりあえず、青い私が暴れるだろう)」」」」」」」」」」
「エミヤって女の子にモテたの?」
「知らん」
「知らんって、そんなことはないだろ。セイバーに、遠坂に桜だろ、他の子にもモテたしな。あと、天然ジゴロの唐変木だって、流石っすわ」
「それはますたあ殿にもいえるんじゃないかい」
「あいつは私達の気持ちをしっていながらあれだから、質が悪いわよ」
お栄の反応に邪ンヌが呟く。
「やめろ」
「えぇ~そうなんだ。セイバーってあれでしょアルトリアでしょ。そっか、エミヤはモテモテなんだね」
「今だって、ご近所の未亡人の奥様方から狙われてるしな」
「マスター、その話はやめよう。先日、ついその話を耳にしてな。他の嫁がいる男性からの評価がマダムキラーだったのだよ」
「・・・なんか、ごめん。こ、今度さ料理を教えてくれよ」
「あ、あぁ、分かったマスター。だが、私の指導は厳しいぞ」
「ということでマスターの一番は誰がなるんでしょうかね」
「グイグイするようになるマスター・・・いい」
「まぁすたぁに独り占めされたら私もますたぁを独り占めしませんと」
「あのマスターが沖田ちゃんだけを見てくれるのか」
「何言ってるんですか黒い私ッ、マスターは沖田さんのことを見るんです」
この争いは早朝まで続いた模様。
ちなみに少し前から起きていたエミヤはというと
「マスターは昔の
誤字・脱字報告、感想待ってます。
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えっ、話がこのすばになってた?
知らないですね。きっと駄女神様のせいでしょう。
ナニカイイマシタ?(ハイライトの消えた瞳の作者)