短いのでささっと読めると思います。
「聞いてよ! 魔理沙!」
河城にとりが霧雨魔理沙の家に訪ねてきた。
「おお、にとりじゃないか! どうしたんだ、わざわざこんなところまで」
「実は折り入って盟友に頼みごとがあるんだ」
「まあ立ち話もなんだから中に入れよ、アリスみたいに紅茶とかは用意できんが」
「……じゃあご好意に甘えて。おじゃましま〜〜す!」
たくさんの床に転がってる本を無理やりどかして、座れる位置を確保する。
「で? なんなんだ、頼みごとってやつは?」
「実はね、飛行機に乗ってもらいたいんだ、小型の」
「飛行機?」
「うん」
「他を当たってくれ」
「えぇ……!? なんでよ!?」
「だってにとり製の飛行機に乗るなんて自殺行為じゃないか!? 私は爆散するつもりはない!!」
「大丈夫だよ盟友!」
「大丈夫じゃない! もう騙されないからな!?」
「大丈夫だって! 今回は私が作ったわけじゃないから!」
「——えっ?」
「とある外の世界の大企業さんが作った飛行機に乗るんだよ!」
「本当に?」
「ああ、本当さ! 盟友に嘘なんかつかないよ!」
「ふむ。だが疑問がある、にとりが作った飛行機でもないのになぜ私が乗る必要がある?」
「これにはなかなか複雑な事情があるんだけど」
「ほお」
「八雲紫に頼んで外の世界の技術を見せてもらえることになったんだ。で、飛行機を見せてくれるところまでは話が進んだんだけど……」
「だけど?」
「動く様子を見せてあげるんだから自分たちで運転してくれ、って言われちゃったんだよ」
「ならにとりが操作すればいいじゃないか」
「そこがさらにめんどくさいんだけど、飛行機が動くところまでは見せてあげるけど、内部の構造は流石に企業秘密らしくて、私が運転することを許してくれないんだ」
「はっ? じゃあどうしようもないじゃないか!」
「でも、それは機械に詳しい人間に限った話であって、別に機械に詳しくない人間が内部を見ても構わないんだって。どうせ企業秘密がバレることはないから」
「ふむ」
「私としては、内部を見れなくても外から飛行機が動くところを見れるだけで十分参考になるんだ。だからね? 私が外から観察できるように、私以外の人に飛行機を運転してもらう必要があって」
「そこで私の出番ってわけか」
「その通り! 頼むよ盟友! 頼めるのが魔理沙しかいないんだ!」
「うーん……でもなあ……」
「お願い! 私の今後の発展のために!」
「うーん……まあにとり製じゃないだけ安心か。分かった、私に任せろ!!」
「えっ!? 本当に良いの!? 魔理沙!」
「もちろんだ。親友の頼みだからな」
「ありがとう〜〜魔理沙!!」
嬉しそうな親友の笑顔を見れて、魔理沙も満足。
そして迎える当日。
「これが外の大企業さんが作った飛行機だよ! 気をつけてね、魔理沙!」
「はは、にとり。ただ飛行機に乗るだけだ、そう心配するな。——ところで一つ聞いてもいいか?」
「もちろんだよ盟友!」
「その外の大企業って会社名とか分かるか?」
「へへ、私をなめてもらっちゃ困るよ盟友! バッチリ調べ済みさ! その会社名の由来まで分かってるよ!」
「ほお」
「上から、完璧、ありがとう、パーフェクト、心から、おめでとう、見つけたら即購入、の頭文字を取ってるんだ!」
「KAPKOM? 聞いたことないな?」
魔理沙は飛行機に乗る。
飛行機は徐々に上昇していく。
にとりとは通信機で連絡を取り合う。
「あっ、ちなみに魔理沙!」
「ん? なんだ?」
飛行機はもう十分高いところまで上ってる。
「か行はKじゃなくて全部Cだよ!」
「KじゃなくてC(しぃー)……? 死!?」
「へっ?」
「そ、そ、それってCAPCOM製じゃないか!? CAPCOM製の飛行機ってことだろ!? い、いやだぁぁぁぁ!! お、降ろしてくれ! 死にたくない!!」
派手に爆散。
にとりは驚きすぎて口が開いてる。
魔理沙は幻想郷の塵となった……。
〜〜
「全治2ヶ月で済んで良かったね、魔理沙!」
「もう……私は……乗らんからな、飛行機……なんて絶対……!」
ちなみに会社名の由来のくだりは、めっちゃ適当に考えたので、信じないでください。
この作品はフィクションであり、実在する会社とは全く関係ないです!