逆光源氏 〜私は悪くないもん!~   作:イベリ

7 / 8
作者も忘れたので!

前回までのあらすじ!

恋に恋する乙女リヴェリア・リヨス・アールヴ、御歳1○○!18年前、雨の日に拾った赤ん坊を育てていたら、無意識に自分の理想の男を育て上げてしまった!義理の親子だから全然子供も作れることに気づいてからは大〜変!意識しまくりどもりまくりのオタクもビックリのコミュ障の完成!お互い好き合ってるくせに全然進展しない関係に、神様たちもヤキモキしだした!
そんなこんなで神の策略により、息子(義理)が敵に回ってもう敵だらけ!○○しないと出られない部屋に息子と閉じ込められてお題をこなさなきゃ行けなくなった!第1のお題から既にクライマックス!
約半年ぶりの投稿、みんな!待たせたな!

○○しないと出れない部屋、愛してるよゲーム編!

はーじまーるよー!


○○しないと出れない部屋 愛してるよゲーム

『さぁ!やって参りました○○しないと出られない部屋!!第1のお題は、愛してるよ♥️ゲーム!!!!いやぁぁぁぁぁぁ!!!』

 

「テンション高いし気持ち悪いし第1ってことは第2第3があるってことじゃないか!?というか私たち何ヶ月ここに閉じ込められてた?!」

 

「むしろご褒美です。」

 

「ベル!頼むからお前はまともでいてくれ!」

 

『ベルたんなりふり構わなすぎちゃう?』

 

そんなこんなで、お題をこなさなきゃ出られなくなった2人は、何とかお題をこなすことに。兎にも角にも、ルールが分からなきゃ進まないと、後で死刑1歩手前が確定しているヘルメスがテンションMAXで宣言する。

 

『さて!まずは愛してるよゲームを説明しよう!』

 

「しなくていいが、早く終わって欲しいからさっさと説明しろ。」

 

「おら、ヘルメス様。リヴェリアの照れ顔見たいから早くしろください。」

 

『まぁ、そう焦らないでくれベル君。なに、ゲームのルールは至って単純!お互いに近距離で見つめ合い、《愛してる》と囁くだけ!して、赤面した方の負け!そうだなぁ、3回赤面した方が負けってことにしようか!』

 

「……た、単純だが…純粋に、ストレートに羞恥心を煽ってくる…」

 

「よーし、頑張るぞ〜!」

 

「さぁ!1往復目!はじめ!先行はクジ引きで────ベル君!」

 

ニヤリと笑ったベルは、リヴェリアとの距離を一気に詰めて、もうくっついてひとつになってしまうんじゃないかという距離まで迫る。

 

「ちっ、ちちち、ちちっち、っちち!?」

 

『あれ、リヴェリア今小鳥に転生した?(笑)』

 

「(笑)じゃない!待て待て待て!べるっ、ち、ちっかい!」

 

「でも、こうしなきゃお題クリアにならないですよねヘルメス様?」

 

『あー、そだねー!』

 

「滅茶苦茶棒読みじゃないか!?」

 

そんなこんなで、周りは敵だらけ。というか味方だと思っていたベルまでもが裏切り、この状況を楽しんでいる節がある。ああ、もういいやと全てを投げ出したリヴェリアは、ベルをしたから上目遣いで見つめた。

 

「……優しく、して…?」

 

「イタダキマス!」

 

『待て待て待て!!!ベル君正気になって!?ここでおっぱじめるつもりか!?』

 

「R-18じゃないから、やらないけど……男として…最後まで責任を果たす!!」

 

『やるんやな!?今!ここで!!』

 

「ああ!勝負は、今!ここで決める!」

 

『何が始まんのこれ。』

 

抱き寄せたリヴェリアを見つめ、ベルは脳髄にまで響き渡るイケメンボイスを披露する。

 

 

「愛してる、リヴェリア。僕の物になってくれ。」

 

 

『なんとストレートな愛の言葉!さてリヴェリア嬢の反応は!?』

 

「────はい♥」

 

『アウトーーーーー!!!仮にも母親がしては行けない顔!もはやメスです!メスの顔をしています!』

 

欲望が吹き出たリヴェリアは、ゲームということも忘れて、つい返事をしてしまった。

 

リヴェリア特攻を持つベルにリヴェリアが敵う道理は無いのだ。

 

「…はっ!?私は、今なんと言っていた!?」

 

「漸く、その気になってくれたんだね…嬉しいよ…」

 

「待て!今のはノーカンだ!!ゲームだ!これはゲーム!たった一言で息子に落とされるとか!そんなくそ雑魚じゃないんだ私は!」

 

『さっきのリプレイする?』

 

「おいこれ録画してんのか!?」

 

叫び散らかすリヴェリアを何とか落ち着かせて、次はリヴェリアのターンに移行する。

 

『さて〜、次はリヴェリア嬢の番ですね。解説のロキ。どう見る?』

 

『あくまで母親としての愛を貫こうとするやろな。見ててみ。』

 

「くっそ、絶対あいつら殺してやる…!」

 

呑気に実況解説を行う神共に怒りを溜めつつ、リヴェリアは深く深呼吸。

 

「…なに、そう私は、義理とは言えベルの母親だ。愛の言葉を紡いで何が悪い?そうだ、よく考えたら何も悪いこと無くない?うん!私悪くないな!」

 

『おっ、フラグ立った?』

 

「立ってない!────よし、行くぞぉ!」

 

「ん?」

 

そうして振り返ったリヴェリアは、文字通り息を飲んだ。

 

(……すぅ────私のベルイケメンすぎんか?)

 

固まった。文字通り、そのまま固まった。親バカここに極まれり。と言っても、非公式の2つ名が貴公子の時点でお察し。顔がとんでもなくいい。そう、もう一度言おう。

 

 

顔が、いい!

 

 

以前も記した様に、荒くれ者ばかりのこの冒険者界隈において、甘いマスクに最強の男という属性持ち。週間オラリオ雑誌では抱かれたい冒険者ランキングの1位をフィンと争っている。そのランキングを知ったリヴェリアとある女が出版社に殴り込み企画が頓挫しかけたこともあったが、今はどうでもいい。

 

そんな理想とも言えるベルに、リヴェリアは毎度の事ながら固まる。

 

『おっ!これはベルの顔がいい事でダメージをくらったリヴェリアやないか。』

 

『あれ、もしかしてSRくらい?』

 

『いやノーマルやな。割と毎日見るで。』

 

「母さんのこの顔そういう事だったのか…」

 

「違う違う!待て!そういうことではない!」

 

わーわー!と叫ぶりヴェリアは、なんとか話を遮るため、ベルの顔面を鷲掴み間近まで迫った。

 

「そ、そうだ…私は【九魔姫】…Lv8のオラリオ最強の魔道士だ!ベルがLv12だって関係ないっ!わ、わわ、私が母親だから!私の方が強いっ!」

 

「リヴェリア、それどんな理屈?」

 

「お母さんと呼びなさい!!」

 

『あっ、ダメや。混乱して思考回路めちゃくちゃになっとるわアレ。』

 

『いや〜、あんなに混乱してるリヴェリア嬢を見れるとはなぁ。』

 

「私は、母親だ…子供に愛を注ぐ事だってなんの問題もない…そう、そうだ!お、おおお、お母さんに任せなさい…!」

 

目をグルングルン回して大混乱。もうやけくそが混じったリヴェリアは、真っ赤な顔のままブツブツと独り言を繰り返しながら、とうとう意を決したのか、ベルを見つめた。

 

 

「────ベル、あい、愛してる…」

 

「リヴェリア…?」

 

「私は!お前を、腹を痛めて産んだわけじゃない…本当のお前の家族から引き離してしまったのも…私だ…だけど、けど!お前が!お前が、産まれてくれて…わたしは、本当に嬉しいんだ…だから…愛してる…愛してるんだ、お前は…私の息子だから…!」

 

「────母、さん」

 

混乱からか、リヴェリアが抱えていた物を全て吐き出したのだろう。大昔に、ベルの血縁から引き離したのはリヴェリアだった。もうそんな事気にもしていないのに、リヴェリアはずうっとそれが痼として残っていたのだろう。

 

柔く微笑んだベルは、肩で息をするリヴェリアを優しく抱きしめた。

 

「…僕も、拾ってくれた人が貴女で本当によかった。愛してる、僕のもう1人の母さん…」

 

「ベル…ベル…っ」

 

そんな親子の1場面を、神ふたりは号泣しながら見ていた。

 

『なんやあのエモい空間はぁぁぁ!もう無理や!ヘルメスぅ!』

 

『こんな、こんないきなり泣かせる話あるか!?「あっ、ここで昔話挟んで完成度を曖昧にしよ」って魂胆が見え見えだけど!』

 

決してそんな意図はないが、ベルはヘルメスに優しく語りかける。

 

「ヘルメス様…お願いがあります。」

 

『わかってるよ…無意味に急がせてしまったようだ。すまなかった、2人とも。』

 

「神ヘルメス…」

 

「僕達には、僕達なりの進み方がありますから…だから、見守っていてください。」

 

『あぁ、これからは無粋な真似はしない。君らの物語を…見守らせてもらうとしよう。』

 

この流れ、もしやこのまま出して貰えるのでは?と希望を抱いたリヴェリアは、漸く抜け出せると安堵の表情で笑った。

 

「そ、それじゃあ…」

 

「うん…母さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────────次のお題行こっか。」

 

「────へ?」

 

さっきまでの空気は霧散し、ベルは満面の笑みでリヴェリアを見ていた。

 

「な、なんでだ!?今のはいい話だなー。で終わりだろう!?ここから出れる流れだったじゃないか!!」

 

「母さん。僕が発現したアビリティで最高の物って何かわかる?」

 

「え……か、狩人のSS?」

 

「そう、正解。だから、僕はね、狙った獲物は逃さないし、ここでリヴェリアを仕留めるって決めたから。

 

 

 

───────逃がさない。」

 

「ぴぃっ!?」

 

『あの目マジやな。バキバキにキマっとるわ。』

 

『あの空気、黒竜戦を思い出すなぁ。』

 

『人類の存亡かかってた戦いと同等ってマ?』

 

完全にキマっちゃってるベルは、もはやリヴェリアを逃がさないと、優しく、けれど鎖が締め付けるようにリヴェリアを抱きしめた。

 

「さっきまでのはどこに行った!?」

 

「親子として、というのはわかったから…次は男女として、にしようか。」

 

「嘘だドンドコドーン!!」

 

「お題も僕が決めようかな────セッ〇スしないと出れない部屋、で。」

 

「却下ーーーーーー!!!!やめろベル!押さえつけるなぁ!?」

 

ゲームはまだ始まったばかり、ベルの猛追をリヴェリアは躱せるのだろうか?

 

「いつまで私は、この部屋にいればいいんだああああああああぁぁぁ!?」

 

王族妖精の絶叫が、真っ白なワンルームに響いた。

 

神のイタズラは、まだまだ続く。

 

 

 

 

 




久々に書きたくなったし、これは続かない。
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