ある雨の日に、女は真っ白な赤ん坊を拾った。女は生来の優しさから、その赤ん坊を拾い自身の手で育て上げた。四苦八苦しながら、子供の成長を自身の事のように喜んで、思い出を積み重ねた。

それが約18年前。

その赤ん坊は今

「おはよう、母さん。今日も綺麗だね。」

「ん"ん"っ」(おはよう、ベル。)

滅茶苦茶美青年になっていた。

甲斐甲斐しく世話をやき、戦闘時には必ず自分を守ってくれて、人肌が恋しい時は閨を共にしてくれる。そして、明らかに自身に向けられた好意。

ハッキリ言おう。めっちゃくちゃ自分のタイプに育ってしまったのだ。


女の主神は語る

「ウチ知ってるで、逆光源氏言うんや。半分事案やでこれ。」

「うるさいっ!私のせいじゃないもんっ!」

普段の冷静さなんてかなぐり捨てて、女は顔を真っ赤にしながら叫んだ。

「誰だ!あの子をこんな子にしたのは!あぁ!わかってるよ!私だよ!こんちくしょうめ!…でも、好き…」

これは、意図せずして逆光源氏をしてしまった、恋愛経験・耐性ZEROなハイエルフの、成長日記である。

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