※こちらは先行試読版であり、今後こちらを更新する予定はありません。
10/27 2:20に第二十話が完成し、無事に正式投稿に漕ぎ着けました。
正式版(執筆中)はこちら
https://syosetu.org/novel/205743/

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現在執筆中の小説の第一話を先行試読版として先行公開します。
現在第七話を執筆中で第二十話が完成し、あらかたの校正が終了次第別途順番に正式投稿する予定です。

なお、筆者はISの原作を見たことも読んだこともなく、他の人の小説や蒐集した情報を集積してストーリーラインを組み直して書いている上にそもそもこの世界自体がドルフロの世界と習合しているため、大雑把な出来事こそ共通ですがその内容や順番は原作と大なり小なりズレが発生しています。

また、独自の出来事や要素も本編では大量に増加する予定です。

当然解釈違いや意図的な改変も大なり小なり存在します。

そういう要素を許容できる方のみこの先へ進むことをお勧めします。

なお、私はここで小説を投稿するのは初めて故に色々と手抜かりが発生する可能性が高いです。

ここは不味い、このタグを追加するべきという問題があった場合はご指摘くださると助かります。

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本編ではここに簡単な用語説明を書き連ねる予定です。

正式版はこちらからどうぞ
https://syosetu.org/novel/205743/


始まりの交差 -First X-

*ドイツ*

 

第二回モンドグロッソ

 

俺の名前は「織斑一夏」。千冬姉・・・姉である「織斑千冬」を応援しにドイツまでやってきた。

 

だが、会場でいきなり何者かに拉致され、どこかの倉庫に監禁される羽目になった。

 

目的は千冬姉を棄権させることだった。

 

唯一の肉親である俺を出汁にすれば目論見が通ると思っていたのだろう。

 

だが、犯行グループの読みは浅すぎた。

 

日本は女尊男卑がやたらとひどく、俺はことあるごとに姉の面汚し呼ばわりされて虐げられていたんだ。

 

千冬姉の耳に入ったならいざ知らず、日本政府や女性利権団体がこの程度の事で千冬姉を棄権させるとは思えない。

 

寧ろ、面汚しである俺を自らの手を汚すことなく抹殺できるのだから奴らからすれば願ったり叶ったりだろう。

 

現に千冬姉は何も知らされることなく決勝に出場した。

 

犯人A「ちっ、やってくれたぜ。」

 

犯人B「仕方がねぇ。悪いがお前には死んでもらうぞ。死ぬ前に何かリクエストはあるか?」

 

一夏「じゃあ、最期に千冬姉の決勝戦を見せてくれ。」

 

その要望は受け入れられ、俺の前にテレビが置かれた。

 

俺は画面の中で決勝戦を戦う千冬姉の姿を目に焼き付けた。

 

そして、千冬姉は優勝した。

 

犯人B「優勝おめでとう。じゃあ死んでもらうぞ。何か言い残すことがあるなら聞こう。」

 

一夏「じゃあ、伝えてほしいことがある。」

 

犯人B「なんだ?」

 

一夏「まず千冬姉に・・・。優勝おめでとう。だけど、俺は一度でもいいから千冬姉に俺の努力を認めて褒めてほしかったぜ・・・。

 

次に妹のマドカに・・・。大変だろうけど、千冬姉の事、頼む・・・。

 

次は篠ノ之束さん・・・。俺の事を本当の弟のようにかわいがってくれてありがとう・・・。

 

箒も、剣道教えてくれてありがとう・・・。

 

最後に・・・ああ、幼馴染の凰鈴音とアン・フリークスに・・・。」

 

感極まって俺は涙を流しながら最期の言葉を紡いだ。

 

一夏「二人の思いに応えることができなくて・・・ごめんな・・・!」

 

犯人B「・・・これで全部か?」

 

一夏「・・・ああ。」

 

犯人B「わかった。必ず伝えよう。さよならだ。」

 

パン!パン!パン!!

 

拳銃が火を噴き、俺の体に銃弾が叩き込まれる。

 

俺はそのまま力なく椅子から転げ落ちて床に倒れる。

 

一人残された俺は徐々に自分の体が冷たくなっていくのを感じた。

 

一夏「あぁ・・・俺は死ぬんだな・・・。」

 

遠のく意識の中ぼんやり考えていると眼前が緑色に光っているのに気付いた。

 

それは光の壁だった。

 

一夏「これがあの世への入り口ってやつか?」

 

血が抜けて遅くなっていく思考の中で俺は我ながらのんきなことを考えていた。

 

ふと体が内側から光の壁に向かって吸い込まれていくような感覚に見舞われた。

 

一夏「・・・これが魂が抜けるということなのか・・・?・・・思っていたのと全然違うな・・・。」

 

まるで体が引き延ばされていくような感覚に襲われながら、俺は最後に呟いた。

 

一夏「鈴・・・アン・・・本当に・・・ゴメン・・・」

 

そして俺は意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

試合終了後、私は一夏を迎えに行った。

 

だが、私を待っていたのは一夏が誘拐され行方不明となったという報告だった。

 

しかも犯行グループの要求は自分の棄権であり、それが破られた場合は一夏を殺すというものだとも知った。

 

千冬「そん・・・な・・・。」

 

私はそのまま悲しみと共に床に崩れ落ちたが、次の瞬間には激しい怒りと共に立ち上がった。

 

そして自分を担当した女性スタッフに詰め寄った。

 

千冬「貴様・・・何故黙っていた・・・?奴らの要求が私の棄権だというのなら、貴様は試合前にこのことを知っていたはずだ。何故黙っていた!言え!!なんでだ!!!」

 

女性スタッフ「別に千冬様の面汚しが消えたところで何も問題h・・・」

 

その言葉を最後まで聞き終わる前に私はプッツンした。

 

千冬「き、貴様ァァァァァッ!!!!!!」

 

取材陣がいるのも忘れて大声と共に私はその女性スタッフの顔面に渾身の鉄拳を叩き込んでいた。

 

女性スタッフ「ふげらッ!?!?」

 

女尊男卑に染まり切った女性スタッフはなすすべなく鉄拳の直撃を喰らい、そのまま廊下を無様に吹っ飛び転がっていった。

 

千冬「両親を亡くした私にとって、家族はもう一夏とマドカの二人しかいないんだぞ!!それを貴様は!・・・貴様は・・・!う・・・うわああああああああああ!!!」

 

衆目を憚ることなく、私は泣き叫んだ。

 

取材陣もこの事態に憐憫と義憤の念が湧いたのか、この件は瞬く間にメディアによって全世界に発信され、一夏誘拐事件を握りつぶした日本政府の世界的信用は地に堕ちることとなった。

 

特に女性スタッフが所属していた女性利権団体に関しては悲惨なことになった。

 

完全に織斑千冬を敵に回してしまっただけではなく、他にも決して怒らせてはいけない人まで敵に回してしまったのだから。

 

 

 

*日本 篠ノ之家*

 

箒「姉さん、千冬さんの試合結果はどうだった・・・の?」

 

私は帰宅後開口一番に千冬さんの試合結果を姉の束に尋ねた・・・けど、異様な雰囲気に飲まれてしまった。

 

束と、家に遊びに来ていたマドカはテレビを前に床に崩れ落ちていた。

 

テレビ『繰り返し、ニュース速報をお伝えします。本日、ドイツで行われていたIS世界大会「第二回モンドグロッソ」に日本代表選手として出場した織斑千冬選手の弟、織斑一夏氏が試合開始前に誘拐されていた事が判明しました。

 

犯行グループの要求は織斑選手の棄権であり、要求が飲まれなかった場合は一夏氏を殺害するとも通告していましたが、日本政府はこの事件を握りつぶし、織斑選手にこのことを伝えていなかった様です。

 

優勝した織斑選手は現在心神喪失状態のため病院に搬送されています。ドイツ警察が総力を挙げて一夏氏の捜索を行っていますが、状況から見て残念ながら一夏氏の生存は絶望的かと思われます。

 

メディアは現在日本政府に対して詳細な事情説明を要求してお・・・・・・・・』

 

束「一夏・・・くん・・・ぁぁ・・・。」

 

マドカ「うぅ・・・お兄ちゃん・・・お兄ちゃぁぁぁぁぁん!!」

 

テレビから流れてくる寝耳に水以外の何物でもない残酷な情報と、それを目の当たりにして泣き崩れる二人を見て、私の頬にも涙が伝った。

 

箒「そんな・・・一夏が・・・?あ・・・あああ・・・!!」

 

私も泣いた。

 

子供のように泣いた。

 

ひとしきり泣いた後、私たちは話し合った。

 

束姉さんとマドカの目からは光が失われていたのを今でもはっきり覚えている。

 

束「箒、もの凄く身勝手なことだというのはわかっているけど、この我儘だけは許してくれないかな・・・?私・・・あいつらの事を・・・許せない・・・!」

 

箒「・・・。」

 

束「絶縁してくれても構わない。いや、その方が親やあなたは無関係でいられる。」

 

箒「・・・。」

 

マドカ「・・・私も行く。お兄ちゃんを殺そうとした奴ら・・・この手でッ!」

 

普段だったら二人の暴走を止めるのが私の役目だ。だけどこの時ばかりは止められなかった。いや、止めようとは思わなかったといった方が正しい。

 

箒「・・・うん。でも忘れないで。少なくとも私は、いつまでも二人を待っているから・・・!」

 

束「ごめんね箒・・・いっつも迷惑かけて・・・。そしてありがとう・・・そういってくれて・・・さようなら・・・。」

 

マドカ「箒お姉ちゃん・・・お姉ちゃんの分まで、私やってくるから・・・!」

 

本音で言えば、私も一緒に一夏を亡き者にしようとした連中に報復をしたい気持ちでいっぱいだった。

 

でも、私まで行けば両親が残されることになるし、生活能力絶無の千冬さんもどういうことになるか分かったものではない。

 

それを察したマドカの言葉に対して、私は一言だけ言葉を紡いだ。

 

箒「・・・おねがい。」

 

そして束姉さんとマドカは家を出た。

 

 

 

そのあとは凄まじかった。

 

束は持ち前の天災的能力を遺憾なく発揮して犯行グループを確保。

 

尋問の果てにこの一件の大本が日本女性利権団体の策略であることを突き止めた。

 

束はマドカと、昔なじみのISライダーであるスコールとオータムの4人で女性利権団体への報復を開始。

 

束のクラッキングによってセキュリティが無力化したところに実働部隊の三人が強襲を仕掛け、女性利権団体日本支部は瞬く間に壊滅、構成員も根こそぎ半殺しの憂き目にあうこととなった。

 

この一件は天災たる篠ノ之束を本気で怒らせてしまったらどういうことになるかを日本政府に知らしめ、日本政府を戦慄させることとなった。

 

加えて時同じくして、何者かのタレコミにより織斑一夏誘拐事件の黒幕がこの日本女性利権団体だったという事実が白日の下に晒され、構成員は悉く御用となった。

 

なお、この襲撃事件を受けて束たちを国際指名手配するという意見も浮上こそしたが、結局実行されることはなかった。

 

世界的な民意は先のタレコミもあって束たちの行動を「正当な復讐」と見做す意見が多数を占め(ネット上で織斑家と篠ノ之家が家族ぐるみの付き合いだったことも流出していたため)、対して日本政府は誘拐事件の一件で世界的な信用を完全に失っていた。

 

千冬が日本政府への不信感を募らせ代表選手を引退していたことも逆風となった。

 

今ここで束たちを国際指名手配しようとしても各国からそっぽを向かれるのは目に見えているし、何よりこれ以上民衆の怒りの炎に燃料を注ぐのは愚策という結論に達したのだ。

 

一方ドイツではドイツ警察だけでなく、千冬が昔なじみのクラリッサに依頼したことで黒兎隊も捜索に加わっていた。

 

捜索は某所の廃倉庫で一夏のものと思われる大量の血痕が発見されるも一夏本人が発見できなかったという結果に終わった。

 

だが、この連絡を受けた日本政府は事態を早く沈静化させたいがためにまたしても失策を犯してしまう。

 

死体が発見されなかったにもかかわらず、また現場検証の結果出血量は致死量に達していないと証明されたにも関わらず「危難失踪」の期限である1年を待つことなく織斑一夏を勝手に死亡扱いにしてしまった。

 

これに関してまたしても民衆からの反発を受け、結局内閣総辞職をする羽目となった。

 

結局一夏の葬式は空の棺桶を用いて執り行われたが、一夏の関係者は誰一人として参加しなかった。

 

一夏の生存を信じていたもの、出席すれば一夏の死を認めてしまうと考えたもの、出席自体ができない精神状態だったものなど理由は様々だが、とにかく参加者は少なかった。

 

 

 

 

 

 

時は少し巻き戻り、一夏が行方不明になったのとほぼ同時期。

 

 

 

 

*鉄血工業本社周辺*

 

ガイア「・・・一体ここはどこよ?私はテレポートゲートの修理をしていただけのはずだけど?」

 

同じ世界に別の世界から一人の少女が迷い込み。

 

 

 

 

 

*トラック島離島鎮守府 国見島*

 

ドタドタドタ!!

 

天龍(艦これ)「ん?提督どうしたんだ?そんなに慌てて?」

 

ルウ「未来見島の霊たちから緊急連絡が入った!」

 

ロドニー(アズレン)「え!?」

 

火逐「未来見島西海岸に瀕死の重傷を負った男性が漂着ーッ!!」

 

暁(艦これ)「えええ!?!?」

 

二つの世界を結んだ奇跡は、やがて多くの世界を巻き込んだ大事件へと発展していく・・・。

 




色々と忙しいうえに元々ハンス・クリスチャン・アンデルセン並みの遅筆なので長々お待たせすることになるでしょうが、どうか気長にお待ちください。

最後に簡単な登場人物紹介。

織斑一夏(おりむら いちか)
IS側の主人公。今作では生身の人間であり両親は存在しないのではなく死別しているだけ。
頭からひどい目に遭っているがこの一件が彼にとってのある種の「祝福」となる。

織斑千冬(おりむら ちふゆ)
一夏の姉。両親と死別した影響で原作と比較すれば家族思いになっているのだが至極不器用で誤解されやすい。

凰鈴音(ふぁん りんいん)
今回は名前だけ登場の一夏の幼馴染。

アン・フリークス
今回は名前だけ登場の一夏の幼馴染。
ロドニー氏の連載小説「一夏がシャアに拾われた件について」に登場する同名の人物の平行世界の同一人物。(ロドニー氏には許可を取ってあります)

篠ノ之束(しののの たばね)
IS開発者なのだが今作では4名による合同開発。
俗にいう「白い束さん」だが、少々重い過去を持つ。

篠ノ之箒(しののの ほうき)
束の妹で一夏の幼馴染。
原作とは違い姉妹仲は良好で攻撃性も低い。

織斑マドカ
一夏の妹。
今作では普通の人間なので原作とはかなり違う。
ただ、両親を亡くした過去から家族を害する者には容赦がない。

ガイア・ティアマート
オリジナルキャラクターの一人。女性。
人間ではない。

叢雲ルウ
オリジナルキャラクターの一人。女性。
人間とフェストゥムのハーフで現役の軍人。
この時点で既に肉体年齢は70歳を超えているがある理由から外見年齢が25歳で止まっている。

叢雲火逐(むらくも ひおう)
オリジナルキャラクター(?)の一人。女性。
叢雲型艦娘の一人でルウの伴侶でもある。
女性同士のカップルだが同性愛者というわけではなく、ただお互いに運命の相手が同性だっただけ。

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