もしもジョナサンの肉体を奪ってから棺桶が日本に流れ着いていたら、とあり得ない確率だけど一話だけ書きたくなった。

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その男、DIO

 それはとある日の出来事。

 

 鬼を滅殺する組織、『鬼殺隊』の中でも全集中の呼吸を極め、トップに立つ柱の一人である胡蝶しのぶに出動の命令が下った。

 

 柱として鬼殺の命令が出るのは日常茶飯事だが、この日だけは、何故が妙な胸騒ぎがすると、蟲柱であるしのぶは胸をそっと右腕で抑える。

 そして3日間走り続け、しのぶは怪しげな屋敷へとたどり着いた。

 

 山の中に建っているにも関わらず、豪勢な作りである西洋風の建物。

 巨大な門は何者をも寄せ付けないとばかりに聳え立ち、奥には巨大な扉がどんと構えてある。

 何故、こんな山奥に西洋の建物が? と疑問がよぎる。

 建物からは妖しげな雰囲気がただよっており、中からは邪悪な気配がプンプンと臭ってくる。

 もしかしたら、ここに十二鬼月があるかもしれない。

 

「ここで間違いなさそうね……」

 

 鞘に手を置き、決意を固める。

 まるで蝶が羽ばたくような華麗な動きで門を飛び越え、巨大な扉の前に立ち、ゆっくりと扉を開く。

 中は昼間なのに真っ暗で、窓は日光の光を遮るかのように板が貼り付けてあり、長い通路が続いている。

 

 

 すると奥の方から声が響きわたってきた。

 

「おやおや、こんな場所まで良く参られた。是非とも歓迎しようじゃあないか」

 

 その声を聞き、しのぶは全身に鳥肌が立つ。

 鞘を握り締め、呼吸に集中し、臨戦態勢をとる。

 

「そんなに警戒しないでくれたまえ、お客人」

 

 通路の蝋燭が一気に灯り、声の主は正体を現した。

 

 背丈は高く、体格はしのぶが知る限り、彼に匹敵するものはいないだろう鋼のような筋肉で覆われており、女性の様な白い肌。

 髪は光り輝く黄金で、顔はこの国の人ではないことが伺える。

 そして彼の一言一言は、しのぶの警戒心を知らず知らずのうちに解くほど居心地が良かった。

 

 たが、一つだけわかる事がある。

 この男はとてつもない量の人々を殺している。

 

「安心しろだなんてよく言えたものですね? 貴方から漂ってくる人殺しの匂いを誤魔化せるとでもお思いで?」

「『鬼殺隊』と言ったか? 中々に妙な技術を持っているようだ。さて、お客人……君は何か悩み事を抱えているようじゃあないか」

 

 ドキンッ、と心臓が跳ね上がり、しのぶは呼吸を乱す。

 謎の男の言葉に何故か恐怖し安心する矛盾。

 柱としてこれ以上奴のペースに飲まれる訳にはいかなかった。

 

「そう怖がらないでおくれ、キュートなお客人。私はただ、君とお友達になりたいんだ」

 

 そう言って男は近くにあった水晶玉に手をかざす。

 

「君は苦しみを抱いている。私と付き合えば、きっと心の中から取り除けると思うんだ」

 

 すると水晶に何かが映し出される。

 対の扇をもつ何者かの姿。

 

「───あ」

 

 しのぶは思わず声を漏らす。

 そこに映し出された者こそが、しのぶが生涯をかけても殺したいと願う人物だったからだ。

 

「力を貸そうじゃあないか。私にも苦しみがあってね、日光の下に出られない体なんだ。だから私にも力を貸してくれ、この男を探し出してやるよッッ!!」

 

 しのぶはゼェゼェ、と息を荒げ、視界がどんどん霞んでくる。

 それは()して殺したいと思う仇を見たからではない。

 恐怖したのだ。

 目の前の圧倒的な化け物に対して。

 

(か、体が動かない……)

 

 全身に鳥肌が立ち、凍りつくしのぶ。

 血鬼術にかけられたのかと思うほどの圧力。

 だがそうではない。自分は恐怖した。それだけのこと。

 そう思えば思うほど全身は凍りつく。

 

 そんな怯えきった胡蝶しのぶに対し、男は優しく、子供に言い聞かせるように言った。

 

「胡蝶くん」

 

 何故名前を……とは口に出せないが、その声にしのぶは、ふと視線を男へ向ける。

 

「怖がることは無いんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私と友達になろう」

 

 




適当に書いたから誰かリメイクしてガチで書いて

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