『あら、スネーク。カイスの実を採取したのね』
「ああ、中々デカいな。これは……ピンク色のスイカみたいだな」
『カイスの実は木の実の一種よ。貴方の言う通りスイカと呼ばれる果実に良く似ているけど此方は皮がピンク色で木の実の中では最大級を誇るわ。最大で50cm程の大きさに実るそうよ』
「ああ、確かにデカいな。木に実る中でもこれ程の大きさになる物は限られるだろう。それで、味の方はどうなんだ?美味いのか?」
『聞くと思ったわ』
「期待に応えられて何よりだ。それで?」
『資料によれば底抜けに甘くて苦味がアクセントになる自然の恵みの集大成。甘さが強すぎて苦味がある根本にまでは到達出来ない程、甘いそうよ。お菓子や飲み物の材料に使われるから有り触れた木の実の一種ね。生喰も可能な点も貴方にとっては嬉しいわね』
「そうか……‼︎ まぁ、生食に関してはそんな細かい事は気にしないから心配しなくて大丈夫だ」
『そりゃ、毒キノコも平然と食べちゃうから要らぬ心配ね』
「なんか言ったか?」
『いいえ、何も?所でスネーク』
「なんだ?」
『さっき、大佐から緊急情報の資料が寄越されたのよ。ちょっと大佐は急用で作戦室から席を外しているから私が伝えるわね』
「ああ。どうした?何か状況が変わったのか?」
『空飛ぶ鮫の大群の目撃情報が多数、寄せられているそうなの』
「空飛ぶ鮫ェ?なんだそれは。またお得意のB級映画の話か?」
『それなら大歓迎なのだけど……どうやら実話の話、と言うよりも現在進行形の話なの。噂だと某国が生物実験の果てに大空を飛ぶ鮫の誕生に成功したとか』
「そんなファンタジーみたいな光景は勘弁してくれ……」
『詳細は不明だけど、何でもバンダナを付けた工作員を優先的に襲っているらしいの。スネークもバンダナを付けているから充分に気を付けてね。鮫は非常に獰猛だから集団で襲われたらひとたまりも無いわ』
「…………ああ」
——その話はさておき、コイツら底抜けに甘いと聞いたが期待して良さそうだな。さて……。
「甘過ぎるッ‼︎( ゚д゚)」
——底抜けに甘いとは正にこの事を示す事だ‼︎ 前に食べたジャンボデリカットエレキテルメロンに勝るとも劣らない程の旨味と甘さの集大成‼︎ これが一般的に普及しているのだから驚きだ‼︎
『カイスの実』
噂に違わぬ甘さ。大きさによりけりだが糖分摂取に適した夢の食材候補となり得る。生食可能な点も見逃してはならない。カロリーメイトの材料にならないものか……出来たら数多くの工作員の士気が上がる事になるだろう。
所で鮫って……俺、何かしたか?……心当たりが無いな。追加情報を待とう。
『カイスの実』
『ポケットモンスター』シリーズに登場するきのみの一種。元ネタは西瓜。
見るからに甘そうなピンク色をしている。所で『甘い』=『ピンク色』と言うのはどう言う法則性で思い至ったのだろうか……?