みんなが過保護過ぎるんですが、誰か助けてくれません? 作:因幡の黒兎。
しかも、日間ランキングに入ってました!(コメントで教えて貰うまで知らなかった…) すっげぇ嬉しい!
更にUAが15000、お気に入り登録が250突破! もう語彙力無いくらい嬉しい…!
文章力皆無な作者の妄想を形にした様な作品ですが、これからもよろしくお願いします!
それでは本編です! どうぞ!
「…」オロオロ
お、おはようです…。南ひばりくんだよ〜…。
「…」ウルウル
ふぇ? 「いきなり何で泣きそうのなってるの?」って…? じ、実は──
──迷子になっちゃったよぉ…!
うぅ…、何でこうなっちゃったんだっけ…。
〜 〜 〜 〜
「ひばりく〜ん!」
『穂乃果ちゃん!」
「穂乃果! 急に走り出さないでください!」
『海未ちゃん!』
大きく手を振りながら駆け寄ってくる穂乃果ちゃんと、その後ろを怒ったまま追い掛ける海未ちゃん。外で見る制服姿ってより一層可愛く見えるけど、ほんと何でだろうね?
「おっはよ〜! いやぁ〜、ちゃんと晴れて良かったね!」
『うおはよう。海未ちゃんも、おはよ』
「おはよう御座います。元気そうで何よりです」
『入学初日から体調不良だなんて、洒落にならないからね〜』
そう言えば昨日のニュースで降水確率が70%って言ってたけど、雲一つない快晴だよ〜♪ 天気予報って、結構宛に出来ないんだね。
「気分が悪くなったらいつでも言って下さい。薬を準備してますし、すぐ休める様に準備していますから」
『了解であります♪』
3人とも、やっぱり不安そうにしてる…。あんまり迷惑をかけない様にしなきゃ! 僕、忘れられがちだけど一番お兄ちゃんなんだしね♪ そんな事を思いながら、ことりちゃんと繋いだ手を引かれて通学路を歩く。
とは言え外って凄く広いな〜。二年…いや、最後にしっかり風景を見たのって四年くらい前だし、そう思っちゃうのも仕方ないよね。結構知らない家とかマンションが出来て…あっ!
「…!」キラキラ
知らない家のフェンスの上に猫がいる! しかも三毛猫だよ! 本物の三毛猫なんて初めて見たよ!
ちょっと触ってみたいけど、怖いから近くで見てみたい…。
「あっ、お母さんからメール…?」
ことりちゃんの手が緩んだ! それに穂乃果ちゃんと海未ちゃんもことりちゃんに意識が向いてるし…少しだけなら、いいかなぁ? いいよねぇ!
「ニャ〜!」
「!?」
近付こうとしたら路地に逃げちゃった…。追っかけないと!
「ごめんね、お兄ちゃん。それじゃあ行こ、っ…か?」
「あれ? ひばりくんは…?」
「…ま、まさか…」
「「「はぐれちゃった!?」」」
ふふっ、猫さん待ってよ〜♪
〜 〜 〜 〜
「…」ズーン
まさか猫を追ってて迷子になるなんて…。我ながら、なんてお馬鹿な真似をしちゃったんだろう…。と言うか、これって相当まずい事になったんじゃ…。絶対にことりちゃん達に怒られる…下手したら学校行かせて貰えなくなり、また部屋で一人寂しい時間を送る事に…。
「…」
取り敢えず、ここはどこなんだろう? 四年も経てば辺りの地形なんて忘れちゃうよ…。実質、道がわからない訳であって、どう考えても終わってる…。「道を聞けば良い」って? 僕、声出せないんだよ? しかも知らない人に話しかけるのは嫌だし…。
「!」ピコーンッ!
そうだよ! 確かスマホには地図機能があるらしいし、それを使えば道がわかる! 前に見てたお昼の刑事ドラマでそんなシーンがあったんだよね〜♪ それじゃ、早速…
「? …?、?」
…そう言えば僕、メールの返信方法だけ教わって、それ以外は全然わからないんだった…。ど、どうすれば…。
「ニャ〜」
「っ!」
あっ、さっきの三毛猫! …ってぇ! そうじゃない、そうじゃ無いよぉ〜…! たしか僕って入学式の時に紹介されるってお母さんが言ってたのに、遅刻なんてしたら大変だよぉ…!
「ニャ〜ニャ〜ッ!」
「…?」
えーっと、何か伝えようとしてるのはわかるんだけど、何を言ってるのかわからないよ…。少し前に進んでは、こっちを見て何度か鳴く…もしかして付いて来て欲しいのかな?
「…」コクッ
このまま何もしないよりも、賭けてみた方が良さそうだね。それに猫って結構頭が良いんでしょ? 短期間での記憶力が相当高いって本に書いてあったし、ここら辺の地形に慣れている様にも感じたって事は頻繁にこの辺を移動してる可能性もあるし…。えっ、「猫は犬と違って芸とか出来ないじゃん」って? …僕は芸が出来るから、言う事を聞けるから頭が良いって考えってどうかと思うんだよね〜。言う事を聞かずにふらっと何処かへ行って、帰ってくる。それって自立出来てるって事だし、少なくとも言われないとしない犬よりは良いんじゃ無いかな? まぁ、僕の勝手な考えなんだけどさ…。
「…」
取り敢えず後ろを追って、この路地から出れると良いなぁ〜。
▽▼ ▽▼ ▽▼
『ぶつかっちゃってごめんね。怪我はしてない?』
「あっ、はい…。大丈夫です…」
え、えっと…皆さんおはようございます。小泉花陽です…。今、ぶつかってしまった女の子に謝られています…。うぅ…私達が走ってたからぶつかっちゃったのに、相手の人に謝らせちゃうなんて…すっごく罪悪感だよぉ…。
『そっか。そっちの子も大丈夫?』
「大丈夫にゃ…」
『良かった…。ほんとにごめんね…』ウルウル
どどどどどうしよう!? 泣きちゃいそうになってる!? やっぱりどこか痛めちゃったんじゃ…!
『あのさ…聞きたい事があるんだけど、良いかな…?』
「聞きたい事?」
『その…』
一度ボードに書いている文字を消して、何かを書き直してから見せて来た。その文字はと言うと…
『迷子になっちゃって…道を聞いても良いかな…?』
「「えっ…?」」
私と凛ちゃんは思わず声を漏らしてしまいました。理由? 多分凛ちゃんもだけど、道を聞こうと思っていたのに…まさか相手も迷子だと思っていませんでした…。
「実は…」
「凛たちも迷子で、ここがどこかわからなくて…」
「!」ガーン⁉︎
一気に顔色が悪くなった!?
「っ…」プルプル
「にゃぁ!?」
ボードを落としてしまったのに、それに気付いて居ない女の子は、涙目で小さく震え始めてしまいました…。…なんか、すごく可愛いです…! なんというか、母性本能を擽られると言うか…。
『えっと、なら…スマホの使い方ってわかる?』
「スマホ、ですか?」
「…」コクッ
「でも、なんでスマホの使い方なんて聞くにゃ?」
『地図機能が使えたら現在地がわかるし、道さえわかれば学校に行けると思って…』
「「…あぁ!!!」」
「っ!?」ビクッ
なんでそんな事も忘れちゃってたんだろう!? そうだよ、調べればすぐにわかる!
「もしかして天才にゃ!?」
『スマホの使い方がわからない天才っているのかな…』
凛ちゃんが女の子の差し出すスマホを使って、すぐに居場所と音ノ木坂への行き道を調べてくれました! よかったぁ…これで学校に行ける!
「あっ、そう言えば…」
「?」
「君はどこに行きたいの?」
「? …!」ハッ!
今の反応って、もしかして自分が迷子になってたのを忘れてたとか…? 凛ちゃんが行きたい場所を聞くと…
『えっと、音ノ木坂学院に行きたいんだけど…どうやったら調べられるのかな?』
偶然にも同じところでした。そう言えば、音ノ木坂の制服に良く似たブレザーを着てる…もしかして、私達と同じ入学生なのかな? でも、何でスカートじゃ無くてズボンなんだろう?
「もしかして君も音ノ木坂の入学生なの?」
ちょうど凛ちゃんが聞きたい事を聞いてくれた。もしかしたら同じ入学生かもしれないし、やっぱり気になるよね。
『うん。2年に編入って形で音ノ木坂に通う事になったんだ〜♪』
「へぇ〜。なら、凛たちと一緒だね!」
『そうだね。一応自己紹介でもしておく?』
「凛は星空凛だよ! 今日から高校1年生で、好きな食べ物はラーメン! あと、身体を動かす事が大好きだにゃ〜♪」
『元気が良いんだね〜。もしかして、君のせいでもう一人の子が迷子になっちゃったんじゃないの?』
「う゛っ…!」
すごい、なんでわかったんだろ…?
『それで君は?』
「あっ、わ、私は小泉花陽って言います! 凛ちゃんと同じで今日から音ノ木坂に通う事になりました…! それで、えーっと…!」
『…無理に何か言おうとしなくて良いよ? 充分にわかったから』ナデナデ
「ふぇ…?」
今、頭を撫でられちゃってる…!? ふわぁ〜…なんだかとっても暖かくて、いい匂いがする…。
『僕は南ひばり。今日から音ノ木坂で2年生をやる事になったぁ〜…なんだろ? 箱入り少年って所かな? 好きな物は甘い物全般で、特にチーズケーキとコーヒーゼリーが好きだよ! よろしくね♪』
…少年? 聞き間違え…だよね? 多分…。じゃないと女の子としての威厳とかが全部無くなっちゃう…。
「ひばりちゃんって言うんだ〜! よろしくにゃ♪」
『よろしくね? 花陽ちゃんも♪』
「う、うん…!」
そう言えば、凛ちゃん以外の同世代とこんなに話したのって相当久しぶりかも…。…あと皆さん? 私は別に一人ぼっちって訳じゃ無いんですからね! さっき聞こえましたよ! 「かよちんぼっち説浮上」って誰か言いましたよね!?
『ねぇ凛ちゃん。花陽ちゃん、どうかしたの? なんだか一人でわたわたしてるけど…』
「よくある事だから気にしなくていいにゃ〜」
『そうなんだね〜』
…でも、本当に可愛い…。少し長い白髪をリボンでハーフアップに纏めていて、左サイドに三色の装飾のヘアピン、あと季節外れだけど白いマフラーを巻いてる。くりっとした金色の瞳に、きめ細やかな白い肌…私、完全に負けてる…。あと、なんでこんなに説明口調だったんだろう…? あと、なんでマフラーを? 寒がりだったりするのかな…?
『り、凛ちゃん…。今度は花陽ちゃん、急に落ち込み始めたよ…?』
「凛はこっちのかよちんも好きにゃ〜」
『…そ、そっかー…』
南さん、口元が引きつってますよ?私に対してか、凛ちゃんに対してか…両方なんですね。わかります…。
『あっ、この路地を出たら学校が見える見たいだよ』
「ほんと? なら早く行っくにゃ〜!」グイッ
「わわっ!?」
「…!」
急に腕を引っ張って走ったら危ないよぉ! 南さんも躓きそうになってたし…。あっ、でもこのまま行けばギリギリ間に合うかも…!
あっ、これはフラグじゃ無いですよ!
▽▼ ▽▼ ▽▼
あっ、本日二度目のひばりくんだよ〜♪ いやぁ〜、迷子になった時はどうなる事かと思ってたけど、凛ちゃんと花陽ちゃんのおかげでどうにかなったね♪
「学校が見えてきたにゃ〜!」
「うん…!」
この階段を登りきれば学校…ここまでがすっごく長かったよぉ…。あーぁ、ことりちゃん達に怒られるだけで済んだら良いなぁ…。
「にゃっ、ほいっ! 着いた!」
「はぁ…はぁ…! よ…良かったぁ…」
『ギリギリだけど、遅刻は回避出来たね〜』
そう言えば、ことりちゃん達はどこに居るんだろ? もしかして僕の事を探しに行ってるとか…?
「オニィチャン…?」
「…っ?」
今、後ろから声が…。って、凛ちゃん? 花陽ちゃん? なんでそんなに真っ青になってるの?
─ガシッ!!!
「!?」ビクンッ⁉︎
いいいいいま、だっ、だだだれかが…! ちょっ、肩が…!
「ネェ、オニィチャン…。チョット、オハナシ…シヨッカ♪」
「…」ガクガク
あっ、おわった…。
だ、誰か…たすk───ッ!!!
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そう言えば、もう少しでことりちゃんの誕生日ですね! 誕生日記念になんか書こうかな…。この物語ではメインヒロイン格ですし、妹ですしね!
感想とか気になった点とか、気軽にコメントしてくださいね! 作者もボルテージが上がりますから!
それでは皆さん、また次回更新でお会いしましょう! さよなら〜!
おい作者ァ! 投稿頻度についてなんだけどよぉ!!!
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毎日投稿しろやゴラァ!
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週に数本投稿しろや! あ゛ぁん!?
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月に数本でえぇんじゃボケェ!
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暇なら書いて速攻で投稿せんかい!
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…あれ? 何を言おうと思ったんだっけ…?