みんなが過保護過ぎるんですが、誰か助けてくれません?   作:因幡の黒兎。

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なんだか連続で投稿してたから、今日も投稿しないといけないって言う謎の義務感が…!

あっ、UA20000突破です! ありがとございます!




自己紹介…どこか間違えちゃった!?

「次に、理事長先生からのお知らせです。理事長先生、お願いします」

 

 あっ、もうすぐ僕の出番だね! どうもっ、南ひばりだよぅ♪ 絵里ちゃんが自己紹介を楽しみにしてるって言ってくれたからね! なんだかボルテージが上がってるよ!

 

「まずは先程も言いましたが、入学おめでとうございます」

 

 …「初対面なのに馴れ馴れしかった」って? あははっ! 僕、気に入った人にはあんな感じだよ? えっ、「気に入らなかったら?」って…そんなの、関わる訳無いじゃん。なんでそんな当たり前な事を聞くの?

 

「私達、教師陣一同、心より歓迎しております」

 

 にしてもお母さん、家と学校では全然雰囲気が違うなぁ〜。家では僕とことりちゃんにべったりで、ちょっとだらし無くて忘れん坊さん。だけど、学校ではキリッとした雰囲気で格好いい。…僕、男として負けてるよね…まぁ悔しくは無いけどね。

 

 今は前置きみたいなのを話してるけど、もう少ししたら僕の事を話すんだろうなぁ〜。…と言うか、ちゃんと廃校とか共学化とかの話をしてるんだよね? まさか入学式にそんな話する訳…って、あれ? 今日が入学式なんだし、入学してくる人達にどうやって伝えたんだろ…? …いや、違うよね…?

 

「…ここで重要な発表をします。」

 

 違うといいなぁ〜。…僕の予想、あってるんだろうなぁ〜。

 

「突然ですが、音ノ木坂は生徒減少により廃校となります。」

 

 …あのさぁ!? そう言う事って事前に伝える事だよねぇ!? なんで今、入学式にそんな事言うわけ!?

 

「もっと早くに伝えたかったのですが、急遽伝えられた事でしたので…」

 

 しれっと嘘をついたらめっ!だよ! 急遽伝えられてたら(テスト生)は居ないからね? ほらっ、絵里ちゃんも苦笑いを浮かべてるよ!?

 

「そして、政府から案として幾つかの政策を強いられまして…急にこんな事を伝えてしまい、申し訳ありません…」

 

 …親愛なるお母さん、僕は貴女が怖くなって来ました。今の一瞬で震えた声に涙目…同情を誘う演技。実際、何も知らない人達は「理事長先生、可哀想!」って言ってるもん…。でも皆さーん、廃校の話は急遽伝えられた訳じゃ無いですよー。

 

「その一つとして、共学化テスト生を1名。二年生として編入させる事になりました」

 

 やっぱりみんな驚くよね。女子校に一人だけ男子って…何が起こるかわからないもん。主に僕が。

 

「ですが、彼は安心できます。言っときますけど、彼以外は全員酷かったんですよ? 入試問題は全然解けないし、面接では教師にナンパなんてする輩もいた程ですから…」

 

 その人、悪い意味で凄いね。尊敬を通りこして軽蔑しちゃうよ。ほんと、お母さんが理事長で良かった〜! 知らない有象無象がことりちゃん達の事をナンパでもしてたら…僕、何やらかすかわからないもん♪

 

「もう一つ、伝えなければいけない事があります。彼は過去にいじめを受けており、その影響で声を出す事が出来ません。どうか優しく接してあげてください」

 

 ナイスお母さん! 会場の空気が極寒地帯に向けてレッツゴーしてるね! …この後、自己紹介するんだよね? この気不味い雰囲気で? 嫌だなぁ…。

 

「それでは軽く自己紹介をして貰います」

 

 あっ、手招きされてる。うーん、どうしようかなぁ〜。このギスギスとした空気は嫌だし、ことりちゃん達が沈んだ顔をしたままってのも良くないよね〜。…まぁ、昔みたいにすればいっか。

 

 壇上の中心、多分ここであってるよね。演台の前、お母さんがマイクに入らない様な小さな声で「頑張って」と応援してくれた。しっかりと可愛らしいウィンクと一緒に。きっとことりちゃんの可愛いところって全部お母さん譲りだよね! えっ、お父さん? …書庫のエロ本隠してた様な人に可愛さがあるとでも?

 

「…」

 

『『『じ──ーっ』』』

 

 いや、みなさん? 擬音が口から出てらっしゃいますよ? …さて、やるかな。

 

「それじゃあ、ひばり。自己紹介をお願いね?」

『了解であります!」

 

 やっぱり第一印象は…元気っぽい雰囲気が良いかな? いじめられてたけど、過去の話だってしっかり証明した方が良いだろうし。

 

 

『僕は南ひばり! 今日からこの学園で二年生をやります! よろしくね♪』ヨーソロー!

 

 

 そう言いながら、僕は穂乃果ちゃんの雰囲気を真似しながら敬礼をした。…えーっと、何か不味かったですかねぇ…?

 

 

『『『きゃあぁあぁぁあぁ──ああぁあぁ!!!』』』

 

 

 えーっ、なんか悲鳴を上げられたんだけど…。

 

「ひばり…」

 

 おっ、お母さん…? なんで表情を見せてくれないの…? やっぱり変だったかな!?

 

「…あとでもう一回やって頂戴! 前から録画するから!」

 

 安心して、お母さん。もう二度としないから♡

 

 あと…

 

 

『『『可愛いぃい──いぃ!!!』』』

 

 

 …誰かぁー、この素直に喜べない評価をどうすれば良いか教えてくださーい…。

 

 




今回、短く感じました? 本来はこんぐらいの文字数でやって行こうと思ってたんですけどね〜。作者の文章力だと上手くまとめきれずに文字数が多くなっちゃうんですよね…。

あっ、明日はことりちゃんの誕生日ですね! …なっ、なに? 本編はお休みでも良いでしょ!? 誕生日編書くからぁ! …えっ、誰も期待してない? …ごめん。

それではまた次回更新でお会いしましょう!

おい作者ァ! 投稿頻度についてなんだけどよぉ!!!

  • 毎日投稿しろやゴラァ!
  • 週に数本投稿しろや! あ゛ぁん!?
  • 月に数本でえぇんじゃボケェ!
  • 暇なら書いて速攻で投稿せんかい!
  • …あれ? 何を言おうと思ったんだっけ…?

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