みんなが過保護過ぎるんですが、誰か助けてくれません?   作:因幡の黒兎。

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倒れた原因は栄養失調でした…。やっぱり三食食パン生活はマズかったか…。ご心配お掛けして申し訳ございませんでした! えっ、「心配してねぇ」…? ですよねー、ちょっと調子乗ってましたわ…。

それと、ご指摘のあった主人公の設定を一部変更しました。不快に思わせてしまった方々、申し訳ございませんでした。

UA40000突破! さらにお気に入り登録者が500人越えました! ありがとうございます!

それでは本編どーぞ!



思い出せないってもどかしいよぅ…。

「はいっ、お兄ちゃん! あ〜ん♪」

「…」パクッ

「美味し?」

「〜♪」コクッ

 

どーもっ。適当に授業を聞き流していたらお昼休みになってて、中庭でご飯を食べさせられてる南ひばりだよ! ほんとは一人でお弁当くらい食べれるんだよ? ほんとだよ!? でも、ことりちゃん達が楽しそうだし、お兄ちゃんとして嫌がれないって言うか…ね? 可愛い妹と幼馴染を持つ人はわかるでしょ? 「んなの要らんわ!」って…いや、そんな血涙しながら言わなくても…。

 

「学校が無くなるにしても今通ってる生徒が居なくなってからだから、早くても三年後だよ」

「良かったぁ〜♪ いやー、今日もパンがうまいっ!」

『さっきまで気絶してたとは思えないくらい元気だね…』

「そんなに食べたら太りますよ?」

 

急に倒れた時は慌てたけど、受け止めたからどこも打ってないし、すぐに保健室に連れて行ったからなんとも無いみたいで良かったよ。…ほんと、心臓が止まるかと思ったもん。

 

「でも、廃校が正式に決まったら…次から1年生は入って来なくなって、来年は2年と3年だけ…」

「今の1年生は、後輩がずっと居ない事になるのですね…」

「…そっか」

 

うわぁー、なんか空気が重くなって来たで御座いまする…。共学化テスト生としてはなんとも言えないなぁ〜。

 

「ねぇ」

「!」キラ–ンッ!

 

この凛として透き通った声は…!

 

「ちょっと良い?」

 

「「「はっ、はい…!」」」

 

『絵里ちゃん! さっきぶり〜♪』

「えぇ、そうね」

 

おぉ〜、微笑とは言え可愛いねぇ〜。可愛いと言うよりも綺麗って方があってるかな?

 

『ねぇ! 自己紹介どうだった?』

「全校生徒の前で良くあんな事出来るわね…。ある意味で尊敬するわ」

『だって空気が重かったんだもん。あー言う風にしたら少しは和むかな〜って思ってね。実際、和んだでしょ?』

 

僕の精神力をゴリゴリと消費してね…。

 

「オニィチャン…?」

『それより絵里ちゃん! ことりちゃん達に何か用かな!?』

 

今、隣からことりちゃんの声が聞こえた気がするかも知れないけど、それは気のせいだから! 何度でも言うよ? 気のせいだから!!!

 

「そうだったわね…。南さん」

「はい…っ!?」

「理事長、廃校の件で何か言ってなかった?」

 

ことりちゃんにも聞くんだね。やっぱり生徒会だし、廃校を阻止したいって感じ? でも、ことりちゃんも僕と同じだと思うなぁ〜。

 

「いえ…、廃校については詳しく話してくれなくて…」

「そう…」

 

僕のいない間に何か話してるかもって思ったけどトイレ以外はほぼ一緒に居るんだし、そんな短時間で詳しい話を出来る訳ないか…。僕も少し廃校について気になってるんだけど、どこかで情報とか聞けないかな?

 

「ごめんなさいね」

 

また寂しそうな顔になってる…。理由がわからないから何も出来ないけど…やっぱり嫌だな。

 

「あの!」

「何かしら?」

「ほんとに学校、無くなっちゃうんですか…?」

 

「…貴方達がきn「あっ、おったおった! えりち〜!」…」

「…」クスッ

「─っ!」プルプル

 

あっ、ごめん…。面白くて笑っちゃった♪ 目を細めてキリッとした雰囲気で何か言おうとしてたみたいだけど、遮られちゃって…可愛いなぁ〜♪

 

「ごめんな〜。ちょっとえりちのサインが必要な書類があってなぁ…」

「い、いや、別に構わないわ…!」

 

新しい人きた! バイオレットの髪を二本にまとめてて、エメラルドグリーンの綺麗な瞳…あれ? この人、どこかで…?

 

「…あっ…」

「?」コテンッ

 

えーっと、僕の事を見て固まっちゃったけど…どうかしたのかな? もしかして顔にお米でも付いてる? …って訳じゃなさそうだね。なんか、ずっと探してた物を見つけたみたいな…そんな顔だ。

 

「──…?」

 

えっ? 今、なんて…?

 

『副会長さん?』

「えっ?」

『で、あってるんだよね?』

「…そうやで〜、テスト生さん♪」

 

…聞き覚えのある呼ばれ方だったけど、いつ誰に呼ばれたか思い出せないや…。昔の事って結構忘れちゃってるからなぁ…。

 

『朝会で聞いたとは思うけど、僕は南ひばり。共学化テスト生だよ〜。よろしくね♪』

「ならウチも自己紹介、ウチは東條希や。こちらこそよろしくな〜」

 

…希? うぅー、やっぱり思い出せないよぉ〜…! すごくもどかしい! なんか腹の内側がムズムズしてもどかしい!

 

『ねぇ、希ちゃんで良い?』

「全然えぇよ?」

『なら希ちゃん。聞きたい事があるんだけど良いかな?』

「聞きたいこと? なんやなんや?」

『僕たち、昔どこかで会ってないかな?』

「っ…」

 

今、一瞬だけど表情が凍り付いたよね。…やっぱり聞かないで自分で思い出す方が良いかな。

 

「こほんっ。それより希、サインが必要な書類は?」

「…ぇ、あっ、そ、それなら生徒会室に…」

「そう。なら戻りましょうか」

『絵里ちゃん、希ちゃん! ばいば〜い!』

「えぇ、またね」

「…ほな〜」

 

あっ、希ちゃんは手を振り返してくれた! 絵里ちゃんは…お固そうだし、振り返してくれなかったけど微笑んでくれたからいっか♪

 

それよりも、気になるのは希ちゃんの事だよ。最後、寂しそうな顔をしてたし…絶対にどこかで会ってる。でも、それを僕は忘れてる…。

 

すっごいもどかしいなぁ…。くしゃみが出そうで出ない時みたいだよぅ…。

 

「すごく楽しそうだったね〜、ひばりくん?」

「オニィチャン、コッチムイテ?」

 

あっ…。

 

…だっ、誰か…助けて…

 

 

 

 

 

 

 

 

─ぴぃいいぃぃいいいぃいいぃ!?!?

 

 




…病院帰り&私用で雑になった…。今度修正するから許して…。

☆10評価を下さったハイブリッチさん! ☆9評価を下さった姉妹の兄で弟さん、絹ごし木綿豆腐さん、HI1342さん、Takuchorinさん! ☆8評価を下さったss好き野郎さん! ☆7評価を下さった萌えキュンさん! ありがとうございます! これからも読んでくれると作者のモチベが上がりますので、御付き合いください!

ちなみに、また日間ランキングに入ってたんですよ! 19日の4時くらい、13位でした! ありがとうございます!

それでは次回更新で! なお、次回更新は不定である…。

おい作者ァ! 投稿頻度についてなんだけどよぉ!!!

  • 毎日投稿しろやゴラァ!
  • 週に数本投稿しろや! あ゛ぁん!?
  • 月に数本でえぇんじゃボケェ!
  • 暇なら書いて速攻で投稿せんかい!
  • …あれ? 何を言おうと思ったんだっけ…?

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