みんなが過保護過ぎるんですが、誰か助けてくれません?   作:因幡の黒兎。

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毎度恒例、誤字報告ありがとうございますm(_ _)m


むぅ…僕の事、放ったらかしじゃない!?

「…で、何か言う事は?」

 

「「すみませんでした!」」

 

『う、海未ちゃん…? そんなに怒らなくても…』

「これくらい言わないと覚えないでしょう!? 私だって、私だって…!」

 

 なんかプルプル震えてるけど、大丈夫だよね…?

 

「私だって! ほむまん食べたかったのを必死に我慢したんですよ!?」

 

 えっ? 怒る所ってそこなの?

 

「態々菊恵さんが出来立てのを持ってきて下さったのに、それを申し訳ない気持ちで断った時の私の心境が理解できますか!?」

 

 うーん…多分菊恵さん、こっそり摘み食いをしてたんじゃ無いかな? それで、海未ちゃんを巻き込んで有耶無耶に…って感じたと思うし、申し訳なく思わないで良いと思うなぁ〜。

 …でも、それ抜きにしても海未ちゃんにとっては辛かっただろうね。小さな頃からほむまんが大好物で、誕生日の時に「食べ切れないほどの大きなほむまんが食べてみたいです!」って言う程だしさ。あっ、ちなみに食べ切れないサイズのほむまんを作ってプレゼントしたら、すっごい喜んでくれたよ! ほんと、可愛かったなぁ〜。…もちろん今も可愛いけどね!!!

 

『その…ごめんね? 三色団子ならあるけど、食べる?』

「私達、ダイエットしないと行けないって言ってますよね…?」

『しなくても大丈夫だと思うけどなぁ…』

 

 むしろ成長期なんだし、いっぱい食べた方が良いと思うんだけど…。って思ってる南ひばりだよ〜。今はお団子を食べてた事が海未ちゃんにバレてことりちゃんと穂乃果ちゃんは正座中、僕はベットに腰を掛けてそれを眺めてるって感じかな。

 

『ならお茶飲む?」

 

 よっし、今日こそは僕がお茶を注いで見せるよ…!

 

「あっ、お兄ちゃんがしなくて良いよ! ことりがやるから!」

『えぇー…。お茶を注ぐくらい大丈夫なのに…』

「ダメだよ! 蓋が外れて溢れちゃったら火傷しちゃうでしょ!?」

『持ち手と蓋さえ抑えとけば大丈夫だと思うんだけど…』

「それでもダメ!」

 

 いや、ほんとなんで!? お茶を注ぐだけでも僕って火傷とか怪我するって思われちゃってるの!? うぅ…、これくらいなら大丈夫なのにぃ…! …えっ、「信用出来ない」って…? そこは嘘でも信用出来るって言って欲しかったなぁ…。

 ことりちゃんが注いだお茶を啜り、海未ちゃんは一つため息。ちょっと怖いよぅ…。

 

「ふぅ…。それで、何か少しでも話は進みましたか?」

『えっと、そのー…ちゅんちゅん♪』

「言い訳が思いつかなかった時、そうやって誤魔化す癖は相変わらずですね。ひばり?」

『あはは…ごめんね?』

「いえ、なんとなくそんな気はしていたので。3人の事ですし、何かしらの会話で盛り上がったりして話が進まずに…と言った所でしょうか?」

 

 いや、半分くらいは僕の回想だったよ! まぁ伝えても意味わかんないだろうし、言わないけどね!

 

「なら早く話を始めましょう。時間は限られているのですし、もう余裕は無いんですから」

「そうだね! ところで海未ちゃん!」

「なんですか?」

「穂乃果、いつまで正座なの…?」

 

 えっ、穂乃果ちゃんまだ正座してたの!? 結構長い間正座してたし、次立つ時は辛いだろうなぁ〜。

 

「とりあえず、話し合いが終わるまでですかね?」

「えぇ!? 海未ちゃんの鬼ぃ〜!」

「ほぅ?」

「ごめんなさい! 何でもありません!」

『2人とも仲良いね〜♪』

「ふふっ、そうだね♪」

 

 ん? なんかいつの間にか隣にことりちゃんが座ってる…? ことりちゃんも正座させられて無かったっけ? 勝手に解いても良いのかなぁ? まぁ海未ちゃんが何も言わないって事は、良いんだろうけどさ。

 

「はぁ…もう良いですよ…」

「ほんと? やったー!」

「それではまず…曲はどうしましょうか?」

 

 曲かぁ〜。ことりちゃんも穂乃果も、多分海未ちゃんも曲作りなんてした事ないよね? だとしたら、誰かに頼るとか? でも、曲作りが出来る人がそう都合良く居たり…

 

「えっとね! 1年生にすっごく歌の上手な子が居たの! ピアノも上手だったから、きっと作曲も出来ると思うんだ〜! 明日聞いてみようと思う!」

 

 …しなくも無いんだね。えっ、そんな音楽関連では最強みたいな子が近くに居たの? それって、ほんと奇跡だね!

 

「作曲がなんとかなるなら、作詞は何とかなるね♪」

『えっ? そうなの?』

「うん♪ ね〜?」

「うんっ!」

「えっ? えっ?」

 

 なんか2人だけで話が進んでて、僕と海未ちゃんは置いてきぼりなんだけど…。って思ってたら、なんか急に2人とも身を乗り出して海未ちゃんに顔を近づけてるんだけど…ほんとにどうしたの?

 

「なっ、なんですか!?」

「海未ちゃんさぁ〜? 中学の時、ポエムとか書いたことあったよねぇ〜?」

「え゛っ…」

 

 えっ、そうなの? 僕知らなかったんだけど…?

 

「読ませて貰ったことも、あったよね〜?」

 

 えぇ、僕読ませて貰った事無いよぅ…。もしかして、僕だけハブられてたの!? だとしたら凄くショックなんだけど! もうほんと、ショック過ぎて泣いちゃいそうなんだけど!?

 

「ぅ…うぅっ…!」

 

 ちょっとずつ後ろに下がってる…って事は、もしかしなくとも逃げるつもりかなぁ?

 

「っ…!」

「あぁ!? 逃げた!」

 

 うわーぉ、荷物も放り出して逃げ出そうとする海未ちゃんって結構レアだね〜。まぁすぐに穂乃果ちゃんに捕まったけどさぁ。

 

「やめて下さいっ! 帰りますっ!!!」

「海未ちゃぁ〜ん♪」

「良いから良いから〜♪」

「良くありません!」

 

 …むぅ、なんかさっきから僕のことを放ったらかしじゃ無いかなぁ…?

 

 誰かー、寂しいので構ってくださーい…。出来れば頭を撫でてくれると嬉しいなぁ…。

 

「それはことりのお仕事だよ!」

『…なんで考えてる事がわかるのさ…』

 




ごめん、また雑になっちった…。今後ちょびちょび修正入れるんで勘弁してくだせぇ…。

それじゃ、次回更新で会えると嬉しいです!

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