みんなが過保護過ぎるんですが、誰か助けてくれません? 作:因幡の黒兎。
今更すぎるけど、作者の中でひばりくんは髪を白、瞳を金色にしたボカロのGUMI(身体はしっかり男の子)ってイメージです。少しは想像しやすくなったかな?
「お断りします!」
そんな第一声から始まるよ! どうも、南ひばりです♪ なんとか逃げようとする海未ちゃんを落ち着かせて、もう一度作詞を頼んでみたんだけど…返事はんNOだったよぅ…。
「えぇ!? なんでなんで!?」
「海未ちゃぁ…」
「絶対に嫌です!」
すっごい嫌がるね…そんなに嫌なの? ポエムとか作詞って恥ずかしがる様な事じゃ無いと思うんだけどなぁ〜。
「あんなの、思い出したく無いくらい恥ずかしいんですよ!?」
「“アイドルの恥はかき捨て”って言うじゃん♪」
「言いません! 変な造語を作らないでください!」
でも実際、観客の前に立って歌って踊るんだよ? 一々恥ずかしがってたらどうしようもない気がするんだけど…。
「でも、私は衣装だけで精一杯だから…海未ちゃんしか頼れないんだよ…」
「穂乃果が居るじゃないですか!」
『いや、でもさ海未ちゃん? ちょっと昔の事を思い出してみて?』
「昔の事?」
『授業参観の時、俳句を作ってくださいって授業だったでしょ? その時…』
「『おまんじゅう、うぐいす団子、もう飽きた!』」
『そんな穂乃果ちゃんに作詞が出来ると思う?』
「…無理ですね…」
「ひばりくんも海未ちゃんも酷くない!? 全くもってその通りなんだけどさぁ!?』
「その通りなら、文句なんて言えないじゃ無いですか」
「うぅ…ことりちゃ〜ん!」
あらら。穂乃果ちゃん、涙目になってことりちゃんに抱き着いちゃった。そんな所も可愛いなぁ〜♪ …ん? 「ことり達なら何しても可愛いだろ」って? 良くわかってるね! でも、誰の許可取ってことりちゃんの事を呼び捨てにしてるのかなぁ? んー? とりあえず、あとで話そっか♪ 大丈夫! ほんの5時間くらいだし、すぐに終わるよ♡
「もう頼れるのは海未ちゃんだけなの!」
「お願い! 私たちも手伝うから!」
…あれ? なんか僕、ナチュラルに省かれてる?
「だってお兄ちゃんだよ!?」
『いや、なんで僕なら駄目なの?』
「作詞の途中にペンが指に刺さったり、寝落ちしちゃって何処かに倒れて怪我しちゃうかもしれないもん!」
『流石に考え過ぎじゃないかなぁ!?』
どうしたらそんな発想に辿り着くのかを知りたいよ! ほんとなんで!? 僕ってそんなドジでおバカ認定されてるの!?
「実際にあったじゃないですか。勉強中に疲れて眠ってしまい、そのまま椅子から転げ落ちそうになった事」
『…そうだっけ?』
「格好付けようとしてペン回しに挑んで、自分の指にペンが刺さった事もあったじゃん」
「…」ダラダラ
そんな事も、あったような気が…しなくも無く無くないかなぁ…。
「だからお願い海未ちゃん! せめて元になる様な物だけでも良いから!」
「ぅっ…」
海未ちゃんの反応から察するに、まだ戸惑ってるってところかな? 強力な一押しがあれば良いんだけど…。
「…ん?」
あっ、海未ちゃんが何かに気付いた。そして! 海未ちゃんの視界の先には、瞳をうるうるさせて自身のシャツをキュッと掴むことりちゃんの姿がぁー! ちょーっとことりちゃん!? シャツを掴むのは良いとして、なんで胸元の部分を掴んじゃうの!? 高校生に入って急成長した豊満な胸が強調されて、瞳が潤んでる事もあってえっちぃよ!!! そして僕はこんなに変態だったっけ!?
「海未ちゃん…」
「これは…」
これから何が起こるか察したみたいだけど、もう遅いよ! ことりちゃんは準備万全みたいだからね!
「おねがぁい…!」
でたー! 南神拳最終奥義! 「おねがぁい!」だぁー! これを食らったものはたちまち魅力状態になって、どんなお願いでも聞いてしまうと言う、最強の必殺技だぁー! あっ、解説は南ひばりがお送りしております♪ と言うか、なんかことりちゃんの「おねがぁい!」にエコーが掛かってなかった? ことりちゃん…まさかここまで強くなってたとはね…。ちなみに僕は隣から見てただけだけど魅力状態だよ…! まぁ、ことりちゃんにメロメロなのは昔からだけどね!
これには流石の海未ちゃんも…
「くっ…うぅ…!」
た、耐えてる!? ことりちゃんの最終奥義を真正面から受けてもなお、耐えてる!?
「む、昔から何度も受けてますからね…! 今は…負けられないんですよ…!」
『そんなに作詞したくないの?』
「だって…恥ずかしいじゃ無いですか…」
まぁ海未ちゃんは昔っからの恥ずかしがり屋さんだもんね〜。抵抗があるのは仕方ないんだけど…
『でも僕は、海未ちゃんの作った歌を聞いてみたいなぁ〜』
「…ぇ?」
『ねぇ、僕からもお願い。だめ…かなぁ?』ウルウル
「ぐふっ…!」
「っ!?」ビクッ
ちょっ!? なんか今、海未ちゃん吐血して無かった!? なんで!?
「でたよ、ひばりくんお得意の涙目と上目遣いのデスコンボ…」
「無自覚だから怖いよねぇ〜、あぁやって色んな女の子を落として来てるんだもんね〜」
なんか横から鋭い視線を感じる…ので、怖いからことりちゃん達の方は見ないようにしよ〜っと♪
「もぅ…ズルいですよ…」
『って事は…!』
「作詞、引き受けさせて頂きます」
「ほんとに!? やった〜♪」
これで作詞、作曲、衣装はどうにかなるね!
「ことり達も手伝うからね!」
『作詞かぁ〜。僕が病院でリハビリしてた時以来かなぁ?』
「「「…ん?」」」
『えっ? 』
なんか空気が固まった様な…って、3人ともどうしたの!? なんか少しだけ瞳が濁ってる様に感じるんだけど…!?
「ちょっと待って? ひばりくん、作詞したことあるの?」
『…あっ。』
「しかもリハビリをしてた時って事は、3年くらい前の事だよね?」
『その…えーっと…。て、手伝っただけだから大丈夫!』
「「「…手伝った?」」」
あ、あれ? なんか更に空気が…それに3人とも、瞳から光が消えてるんだけど…。ハイライトさーん? まだお仕事の時間ですよー?
「…ねぇ?」
『はひっ!?』
「手伝った相手って、もしかしなくても…女だよね?」
『え、えっと…』
「ひばりくん?」
「早く答えてくれませんか?」
ちょっ、なんでちょっとずつ近付いてくるの…? その、怖いんだけど…。
「ねぇ? お兄ちゃん? 早く答えてよ。」
『…女性です。』
「へぇ〜? で、年齢は?」
『…僕の二つ下って言ってた、かな…?』
「また女の子…」
そう言えば、あの子は今頃高校1年生だよね。穂乃果ちゃんが1年生に歌の上手な子が居るって…まさかね?
「…オニィチャン?」
…なんて考えてる場合じゃ無かったね…。気付いたら手錠に足枷までされてるし、これじゃ、動けないんだけど…外してくれない? だめ?
「そんな話、初めて聞きましたよ。まさかリハビリと称して密会へ出向いて居たなんて…」
色々と反論したいんだけど手錠のせいでペンもボードも持てなくって意見出来ないよぅ…。まぁ、確かにリハビリの時間を誤魔化して会いに行ってたけど…。
「リハビリの時は穂乃果達、会えない様になってたもんね? それを利用して、新しい娘で遊んでたんだ?」
「!?」ブンブン
もう色々とツッコミどころ満載だねぇ!? その言い方だとなんか浮気した夫とそれを問い詰める妻みたいじゃん! 僕たち、夫婦じゃ無ければ付き合っても無いよね!?
「ねぇ?」
「っ…」ビクッ
「詳しく聞かせてね?
オ・ニ・イ・チャ・ン♪」
あ、あはは…。…最後に、もう一回…会いたかったなぁ…トマトちゃん…。
この後、僕が何されたかは御想像にお任せするよ…
トマトちゃんって、一体誰なんだー(棒)
昨日、ずいぶん久々にマックに行ったんですよ。何が良いかなぁ〜って思って、適当にえびフィレオを注文したんです。そして自分の番号が呼ばれたから受け取りにいったら…フィレオフィッシュを渡されました。
…いや、なんで!? レシートにえびフィレオって書いてあるじゃん! 店員さんに言ったら面倒くさそうに取り替えて貰いましたよ…。もう安いからってマック行かない…。
それと、新しくアンケート始めます! 内容は文字数について。参考にしたいので、答えて頂けると嬉しいです!
それじゃ、次回更新で会えると嬉しいです!
読むならどれくらいが良い?
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