みんなが過保護過ぎるんですが、誰か助けてくれません? 作:因幡の黒兎。
だれか、助けて。
いじめ。
それは誰もが一度は見た事があるだろう。羨ましいから、自分が上で在りたいから、気に食わないから。そんな自分勝手な考えによって引き起こされる理不尽。意味もなく、後悔しか残らない時間の浪費。
だがそれは、経験するまで理解出来ないのだろう。
ここに一人の少年がいる。彼には可愛らしい妹と、二人の幼馴染がいた。三人はとても良く彼に懐いていたし、彼もそれを嬉しく思っていた。
そして、それを気に入らない連中が居た。これが彼の受けるいじめの始まり。
最初は教科書やノートを隠されたり、靴が無くなっていたりと、一般的な『子供らしい』物だった。それ故に、そして彼自身が異質だった事もあって教師達も放置していた。
その対応がいけなかった。生徒達はバレても注意されない事を良い事に、今度は暴力を振るい始めた。少年は強い訳でも無ければ身体を鍛えている訳でも無い。ボロボロになって行く身体を隠して、必死に周りを欺いていた。
だが、そんな強がりがいつまでも続く訳が無い。
中学校に上がって、今度は物を使った暴行が始まった。バットやカッターと言った人を殺める事すら可能なそれを使って、何の罪もない少年を傷つけ続けた。
日に日に肉体的にも精神的にも限界が近付いていた少年。そんなある日、ふと思ってしまったのだ。
「いっそのこと、死んだら楽になるのかな…」
そう考えると、今までの自分が馬鹿らしく感じた。家族や幼馴染達に心配を掛けないように、ずっと一人で我慢して、みんなを欺き続けた。でも、結果として何が残った?
「ボロボロな僕と、アイツらの笑顔。」
誰かが救ってくれるのか?
「隠してるんだ。そんな訳無い。」
なら、報われるか?
「…わからない。まぁ、そんな事を望んでは居ないけど…。」
それなら、もう、止めにしないか?
「それも良いかもね。」
どうせなら大々的に、俺を苦しめ続けた野郎共に復讐して終わろうぜ? そっちの方が楽しいぜ、絶対に!
「なら、面白い考えがあるよ。最後なんだし、こんな腐った世界に傷を刻み込んでやろうよ。」
そして彼は…
「この光景を脳裏に刻み付けて、永遠に後悔しながら──
──死ね。」
笑いながら、ㅤㅤㅤㅤㅤ。
▽▼ ▽▼ ▽▼
って事があったんだけど…。
「行けません! ハサミなんて使ったら危ないでしょう!? 紙を切りたいのなら声を掛けてください、私がしますから!」
…あったのに…。
「お菓子を買いに行きたい!? 駄目だよ! 外は危ないし、甘い物が食べたいならほむまんがあるから! だから穂乃果とお部屋で遊ぼ?」
いや、あったからこそか…。
「お外に行っちゃだめだよぉ! お外は怖い物がいっぱいあるんだもん! 何か欲しいならことりが買ってくるから! だからお家に居て? ねっ、お兄ちゃん♪」
…あのさぁ…!
『みんな過保護過ぎるんだよ! ちょっとは僕にも何かさせてよぉおぉぉ──おおぉ!!!』
これは、声を失った少年の物語。
正確には声を失ったせいで過保護になった周囲に嫌気の差している少年の、一人で何かする(出来るとは言ってない)物語である。
シリアスだと思った? 残念、少し歪んだラブコメでしたー!!!
ちょっと気分転換に思い付いたのパパッと書くわ。気まぐれ投稿だけど、御付き合いくださいね♡ …ぺっ、キモいな。
あと、ここに注意書き載せとくんで。(必読!)
注意。この物語はタグにもあるように『少し歪んだ ラブコメ』となっており、主人公やヒロイン達が時折普通なら考えられない様な“狂った”発言や行動をする事があります。
さらに『男主人公』『キャラ崩壊』『ヤンデレ』『ハーレム』『オリジナル展開』と言った要素があります。それが嫌、また苦手な方は何も言わずにブラウザバックを。
…主に、作者のメンタルとポテンシャル保護の為に…(アンチコメとか低評価、マジ萎える…)
ちゃ、ちゃんと注意点は言ったかんな! こっから先は自己責任だかんな!? 気分悪くなったからってアンチコメとか低評価はやめろよ!?
こほんっ。それでも良い方は、楽しんで頂けると嬉しいです!
おい作者ァ! 投稿頻度についてなんだけどよぉ!!!
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毎日投稿しろやゴラァ!
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週に数本投稿しろや! あ゛ぁん!?
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月に数本でえぇんじゃボケェ!
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暇なら書いて速攻で投稿せんかい!
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…あれ? 何を言おうと思ったんだっけ…?