みんなが過保護過ぎるんですが、誰か助けてくれません?   作:因幡の黒兎。

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さっきのはプロローグ的な感じだったし、こんな感じで進んでくよーって感じで書いてみたよ!

それじゃあ本編どうぞ〜!


部屋くらい一人で出れるよ!?

 僕の名前は南ひばり。最近可愛いと言われる童顔(自称)を気にしている17歳だよ!

 

 そんな僕には、いくつか困っている事があるんだ。

 

 その一つが…

 

「えへへ〜、おにいちゃ〜ん♪ ふふっ♡」

 

 毎朝起きると妹が隣で寝ています。

 あっ、今「自慢だろ」とか言った奴。いっぺんぶっ飛ばすよ? これでも結構困るんだからな! 童顔とは言え僕は男だもん。朝の生理現象とかそう言うのが…ね? と言うか言う前に察して?

 

「んん…っ!」

 

 何でこう言う時に限って艶めかしい声を出すのかなぁ、ことりちゃん。おーっと? 腕に抱き付く力が強まりましたねぇ。ことりの豊満な胸に腕が埋もれてて…うぅ、これは不味いでござる…!

 

 あっ、ちなみに僕の腕に抱き着きながら寝ているこの娘が僕の可愛い妹の南ことりちゃんだよ。ベージュ色のさらさらな髪の毛で、好きな食べ物はチーズケーキ(ちなみに僕も好き)。ことりちゃんの作ったお菓子って凄く美味しいんだよ! …おい、今「シスコン野郎」とか言った奴。断じて違うからね? 嘘だと思った奴は問答無用で脳天唐竹割りだよ♪

 

 …こほんっ。取り敢えず抱き付いてることりちゃんを剥がして、本でも読もうかな。

 

 そーっと、そーっとね…やっぱり、いつ見てもことりちゃんって可愛いなぁ。だからこそ朝に抱き付かれてると心臓が破裂しそうになるんだけどなぁ…。

 

「…おにぃちゃん?」

「!?」

 

 寝てるはずなのに、片目を擦りながらこちらを見ていることりちゃん。…あー、起こしちゃったんですね。ひばりわかります。

 

「どうしたの? もしかしておトイレ行きたい?」

「…」フルフル

 

 毎回言ってるけど、トイレくらい一人で行けるからね? そもそも部屋を出るくらい一人でも出来るのに…。

 

「なら、まだことりと寝てよ?」

「…」フルフル

「ことりと寝るの…いや、なの…?」

「!?」ブンブン

 

 机に上にホワイトボードがあるから考えを伝えられてないんだよぉ〜! えーっと…!

 

「あっ、お兄ちゃん!」

「っ!?」

 

 立ち上がろうとしたら抱き締められた…うん、これは何時ものパターンっぽいですね。

 

「急に立ったら危ないよ!? ボードならことりが取るからお兄ちゃんは座ってて!」

「…」ムゥ‥

 

 いくつか困ってる事があるって言ったよね。これもその一つなんだよ。

 

「はいっ、お兄ちゃん♪」

「!」パァ–‼︎

『ありがと、ことりちゃん』

「ふふっ、どういたしまして♡」

 

 ことりちゃんが…と言うか周りのみんなが僕に対して過保護なんだよね…。いや、これは過保護の範疇に収まらないよ!

 

「おにぃちゃ〜ん♪」

『どうしたの?』

「なんでもな〜い♪」

『そっか。頭撫でる?』

「うんっ♡」

 

 さっきのを見てたらわかると思うけど、一つ一つの動きに過剰反応されるんだよ…。立ち上がる事、本を読むこと、ドアノブを回す事…とにかく僕の行動全てに反応されるんだよ。

 

 …おかしくない!? もう目覚めてから二年経ってるんだし、流石にもうお世話とか必要ないからね!? ベットに入るくらい一人でさせて!? あとお風呂も一人で入れるよ! ほんと思春期真っ盛りな健全男子に妹と母の二人とお風呂は刺激が強すぎるんだよぉ〜!!!

 

 ちなみに、さっきボード渡して貰う時にペンのキャップを外してペン本体とボードをアルコール除菌シートで拭いた後に渡して貰ったんだよ。一瞬すぎてわからなかったでしょ? こんなのが毎日なんだよ? ほんとさぁ、何もしなくても疲れるんだよね…。

 

『ねぇことり』

「なぁに? お兄ちゃん?」

『本読みたいんだけど、良いかな?』

「うんっ! 読んであげるね♪」

『僕、一人でも読めるよ』

「もぅ! 紙で指を切っちゃったらどうするの? 危ないからめっ!だよ」

 

 紙で指を切るって…そもそもだけど中々無いよね? それこそ自分から紙で指をしゅってやらないと切れ無いよね? なのにその心配? せめて本くらい一人で読みたいなぁ…。

 

「まえに読んだ続きのところから読むね♪」

 

 まぁことりちゃんが楽しそうだから良いんだけどね。そこっ、シスコンとか言わない!

 

 って、もう6時半なんだ。そろそろご飯の合図が来る頃…

 

 

「ひばり、ことり〜? そろそろご飯よ〜」

 

「あっ、もうそんな時間になってたんだ。は〜い! お兄ちゃんとすぐ行くね〜!」

 

 読んでくれていた本に栞を挟んで、ことりは僕の顔を覗き込む。

 

「お兄ちゃん、眠く無い? ご飯食べれる?」

『うん。少しお腹減ってたし、早く行こ?』

 

 今日こそ…今日こそは一人で部屋を出てやる…! そう意気込み、立ち上がろうとすると…

 

「お兄ちゃん。手、繋いで?」

『…なぜに?』

「一人で歩いて、転んじゃったら危ないもん。それに…」

 

 ボードを持つもう反対の手を繋ぎ、指を絡められる。…細いのにむにってしててあったかい…別に変態って訳じゃ無いよ? 僕はただの思春期なぴゅあぴゅあボーイだもん♪

 

「ことりが手を繋ぎたいの。…だめ?」

『全然良いよ!』

 

 …はっ! ついことりちゃんの脳トロボイスに即答を…! と言うかボードを投げて浮いてる間に文字書いてキャッチする僕凄くない? …そうじゃない。そうじゃないよぉ…!

 

「えへへ〜、おにぃちゃ〜ん♡」

「…///」テレテレ

 

 結局今日も、一人で部屋を出れなかったなぁ…。ほんとは一人でも出れるんだよ!? ほんとだよ!?

 

 

 そしてこの後、僕は食べやすい卵のお粥にお味噌汁、あと好物のポテトサラダを食べました。もちろん自身で食べたのではなく、お母さんとことりちゃんにあ〜んで食べさせられました。…お父さんまで混ざらないでよぅ!

 

 

 …僕、いつか一人で何か出来るかな…。

 

 誰かぁ、この過保護地獄から助けてくれません?




ことり、こんな感じで大丈夫だよね…? まぁ違くてもこの物語ではこんな感じで進んでくんで、文句はやめてね? 結構豆腐メンタルだからさ、俺…。

あと、主人公のプロフィール書いときますね〜。


南ひばり 男 17歳
好きな何か:甘い物全般(特にチーズケーキとコーヒーゼリー) 睡眠
嫌いな何か:辛い物全般(特にわさび) 大切な人達をバカにされる事

基本的には可愛らしい顔で、ぷわぷわとした雰囲気の白髪金瞳の少年。
長年受け続けていたいじめに耐えられず、自殺を図った。一命は取り留めたが、代わりに声を出せなくなる。そのせいで家族や幼馴染が超が付くほど過保護になり、一人で何かをしようとする度に皆に止められる様になり、それを不満に思っている。
最近の悩みは妹と幼馴染のスキンシップが激しい事と、一人でお風呂に入らせて貰えない事。

ちなみに皆に隠れて密かに筋トレをしており、昼ドラ等で学んだ戦闘センス(と言うか喧嘩センス)もあってかヤンキー数人を同時にでも対処出来る。ただ、周りが過保護過ぎて実力発揮の機会が無い。
幼い頃から続いた長年のいじめを幼馴染はまだしも、家族にすらも悟らせなかった程の演技力を持っていた。いつ身に付けたのかは不明だが、異様な雰囲気を感じる…。


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