みんなが過保護過ぎるんですが、誰か助けてくれません?   作:因幡の黒兎。

9 / 30
なんか、前回と前々回が長かったから今回が短く感じる…これでも2500文字は超えてるんやで?



制服くらい一人で着れるよ!?

「えぇえぇ──えぇぇっ!?!?」

「ひ、ひばりが…学校…!?」

『何でそんなに驚くのさ! あと近所迷惑になっちゃ…わないけど静かに!』

 

 どーも! ことりちゃんとお母さんを納得して学校に行ける様になった南ひばりだよ!

 

 いやぁ〜、嬉しいね! 明後日の月曜日に入学式があって、その時に編入って形で音ノ木坂に通うんだ〜♪ えっ、この前にことりちゃん達が学校に行ってたのに、何で入学式があるんだって? …入学式と始業式って違うんだよ? 知らなかったの?

 

 で、今日は土曜日だから穂乃果ちゃんと海未ちゃんが遊びに来てるんだよね。それで、その事を伝えたのが今さっきの事だよ。

 

「ですが、本当に大丈夫なのですか…?」

『NO問題なのだよ!』

「でも…」

 

 これは…二人にとっても()()はトラウマになってるみたいだね。本当にごめん…。

 

『一緒の学校に通えるんだよ? 僕はすっごく楽しみなんだよねぇ〜♪』

「…ほんとに大丈夫?」

『大丈夫。』

「本当ですね?」

『ひばりくん、嘘付かない。』

 

 二人とも心配し過ぎなんだよ。もう馴れてるけどさぁ〜。なんせ、二年前からこんな感じだったもんね!

 

「…気をつけてくださいね?」

「海未ちゃん!?」

『わかってますよ〜♪』

 

 海未ちゃんは諦めたように溜め息を吐いて、穂乃果ちゃんは海未ちゃんの言葉に目を見開いた。なんでそんなに驚くん?

 

「なんで許しちゃうの!?」

「ひばり自身が望んだ事なんですし、それを私達に止める権利はありません」

「でも…!」

「それに、ひばりが自ら何かをしたがるなんて今まででも数えられる程なんですよ?」

「それはそうだけど…」

 

 そう言えば、僕って基本的に無欲だったもんね。お母さんとお父さんにお願いした事って言えば、みんなの誕生日にプレゼントを買ってあげたくてお小遣いをねだったっけ。あとは…あれ? 他には特に無い…。自分の為に何かお願いしたのって、今回が初めてじゃない…?

 

『なら、僕の事を穂乃果ちゃんが守ってよ』

「えっ?」

『ことりちゃんが守ってくれるって言ってたけど、不安なら穂乃果ちゃんも僕の事を守ってよ。そしたら危なくないでしょ?』

「…うん! ひばりくんは穂乃果が守るよ!」

『海未ちゃんもね♪』

「ふふっ…任せてください。もう絶対に、ひばりに辛い思いはさせませんから!」

 

 穂乃果ちゃんに加えて海未ちゃんまで守ってくれるなら心強いね♪ …っと、そろそろかな?

 

「おにぃちゃ〜ん!」

『届いた?』

「うんっ! お兄ちゃんの制服、持ってきたよ♪」

 

 さっきからことりちゃんが居ない事に気になってたかもだけど、理由はこれ。僕は着る制服を持って来てくれたのだ〜! いやぁ〜、やっぱりことりちゃんは最高だね!

 

「制服?」

『うん。だって僕、明後日から学校に行くんだよ? 制服が無い訳ないでしょ?』

「サイズが合わないかもしれないからお兄ちゃん、少し着てみてくれないかな♪」

『いいよ〜♪』

 

 包みから制服を出してみたけど…格好良いね! 濃紺のブレザーかぁ〜。制服なんて中学の時に半年と少しだけ着てたくらいだし、なんだかドキドキする…。

 

「じゃあひばりくん! 穂乃果が着替えさせてあげるね♪」

『…ん?』

「何を言ってるのですか…。ひばりは私が着替えさせます」

『えっ…?』

「もぅ、お兄ちゃんはことりがお着替えさせてあげるんだよ?」

『んん〜?』

 

 あれ? なんか着替え“させられる”事が前提なの? ことりちゃんはまだしも、穂乃果ちゃんと海未ちゃんまで混ざってるよね…。

 

『僕、一人で着替えられるよ?』

「危ないから一人で着替えさせてあげないもん♪」

『着替えるだけなのに危ないの!? 何? 僕の制服には爆薬でもしこまれてるの!?』

「ひばりの事ですし、上着を脱ごうとしてふらつき、そのまま何処かに身体を打ち付けかねませんからね」

『みんなの中では僕ってそんなにドジっ子なの!? それだともうドジっ子を通り越してただのお馬鹿さんだよ!』

 

 ちょっ、さっ、3人とも…? なんでジリジリ近付いて…まっt──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──いぃいいぃいやあぁあぁーーーぁああぁ!!!

 

 

 

 

 

 ▽▼ ▽▼ ▽▼

 

 

 

 

 

「うんうんっ! ひばりくん格好良いよ!」

「良く似合って居ますよ、ひばり♪」

「お兄ちゃんの制服姿…えへへ〜♡」

 

「っ…」グスッ‥

 

 僕、もうお婿に行けないよぉ…。暴れない様に穂乃果ちゃんに拘束されて、海未ちゃんとことりちゃんに服を…! そこっ、「羨ましい…」とか言わない! された側な僕は散々なんだよ!? 今度そんなふざけた事を言ったら、正拳突きからの裏回し蹴りを噛ますからね!

 

『お風呂では僕、自分で着替えてるよね…? なんで制服だとダメだったのさ…』

「お兄ちゃんの部屋着にはチャックとか大きなボタンは無いでしょ?」

 

 うん、僕の服ってことりちゃんが作ってくれたバックプリーツパーカーと、ショートパンツだもんね。「お兄ちゃんは白が似合うね!」って言って白をベースに作られてるから汚しちゃわないか何時も不安なんだよ…。

 

「だから、チャックに指を挟んじゃったりしちゃうかもしれないでしょ?」

『気を付ければ大丈夫だと思うんだけどなぁ…』

「もしもの事があるかもしれないんだから、めっ!だよ?」

 

 …やっぱりことりちゃん、可愛いね。「めっ!」って怒り方がことりちゃん以上に似合う人って居るのかな? 居ないよね♪ …イナイヨネ?

 

「それにしても、本当に良く似合ってますね」

『ほんと? えへへ〜♪』

 

 海未ちゃんが褒めてくれるとすっごく嬉しいよね! まぁ穂乃果ちゃんやことりちゃんに褒められても嬉しいけど♪

 

「ねぇひばりくん! 一緒に写真撮ろ?」

『良いけど、なんで?』

「お母さんと雪穂にも見せてあげないと行けないからね!」

 

 良いけど…良いんだけど、なんか気恥ずかしいね…。そう言えば穂乃果ちゃんのお母さんや雪穂ちゃんと最近会ってないなぁ〜。最後に会ったのって、年明けの挨拶の時だっけ? 抱き付いたらすっごい真っ赤になってて可愛かったな〜♪ …その後にことりちゃん達に問い詰められたけどね。あははっ…怖かったよぉ…。

 

「じゃあ行くよ?」ダキッ!

「!?」ビクッ⁉︎

 

 おーっと穂乃果ちゃん!? なんで抱き付くかなぁ!? 右腕が…、右腕が穂乃果ちゃんの豊満な胸に…! 天国のお爺さんとお婆ちゃん。僕は今、すっごい幸せです…。…あっ、まだ生きてたね。ひばりくんうっかり♪

 

「はいっ、チーズ♪」

「!」

 

 取り敢えずピースしたけど、大丈夫かな? 変じゃ無いよね?

 

「わぁ〜! ひばりくん可愛い〜♡」

『可愛い!?』

「見せて見せて! ふむふむ…、うんっ! お兄ちゃんはやっぱり可愛いね♪」

『僕は男の子だよ!?』

「ふふっ…穂乃果、あとでその写真を送って下さい。可愛いですので、お母様とお父様に見せてあげないと…」

「良いよ〜!」

「───っ!?」カァー!!!

 

 過保護なのもそうだけど、可愛いって言うのやめてよぉ!

 

 誰かぁ、たすけてぇ…!

 

 

 

 

 

 そしてこの後。ミニ撮影会が行われ、僕が散々遊ばれたのは言わなくてもわかるよね…

 

 

 

 

 




☆9評価を下さったSND3さん、秋水線降細さん、鬼灯摩利支天さん! それに☆7評価を下さったノムリさん! ありがとうございます! これからもお付き合いください! あと、評価にコメントがついてて嬉しかったです!

それで、アンケートを次回更新で締め切りにすると言ったな。あれは嘘だ。
理由? いや、ワイが最後に確認した時に『幼い頃に出会ってるよ!』と『作者にお任せするよ!』が両方100ずつ票が入っとったんや。…ちゅーか、地味に300近く票が入ってたんやな…。
と言う訳で、アンケートはもう少し引き伸ばしますんで、まだ票を入れて無い方は是非お願いします!
あっ、ちなみに…『作者にお任せするよ!』だと、にこにー&のんたんと知り合いって展開になります。…「エリチは?」って? ごめん、どうやって知り合いにさせるか思い付かなかったんや…。

それじゃ、また次回にお会い出来ると嬉しいです! またね!

おい作者ァ! 投稿頻度についてなんだけどよぉ!!!

  • 毎日投稿しろやゴラァ!
  • 週に数本投稿しろや! あ゛ぁん!?
  • 月に数本でえぇんじゃボケェ!
  • 暇なら書いて速攻で投稿せんかい!
  • …あれ? 何を言おうと思ったんだっけ…?

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。