錬鉄の英雄、オラリオに降り立つ   作:蒼輝銀河即ち塩むすび

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エミヤ主観しかねぇな…。と感じたので、所謂語り手の部分入れたいなぁ…なんて思っている。
…(´・ω・`)


白兎との出会い

「…なるほど、まさか神が地上に降りているとはな…。」

 

エイナという職員に話を聞き、ダンジョンやファミリア、神の恩恵(ファルナ)など、オラリオについての知識を得てギルドから出てくる男──人理修復の旅路を経た守護者は、いつの間にかすっかり暗くなった街に居た。

 

「神、か───」

カルデアに居た神霊は───勿論複合サーヴァントであるというのは大きいものの───そこまでのことは起こさなかった。だがそもそも神というのは総じてロクデナシなのだ。

「今にして思えば、そういう意味でも、マスター(立香)は運に恵まれていたのだろうな…。」

恐らくオラリオの神達も、娯楽を求めて人に関わる類だろう。それによって与えられた力、ファルナ。それが人の役に立っているのは良いが、いつ何をするかわからないのが神というものだ。

「あまり信用出来たものではないな…少なくとも裏で何か考えていたり、といった神が殆どだろう。…だが、確か…『神に嘘は通じない』、だったか。となると────」

 

───トス、と軽い音がして、人とぶつかった。

 

「あぁ、すまない。少し考え事をしていて────おい、大丈夫か?」

ぶつかった人が倒れている。

男、まだ少年と呼ばれるくらいだろうか。そして、彼の体は、ボロボロに傷ついていた。

「この装備、冒険者か?しかし仲間も居ないようだな───仕方あるまい。」

 

少年を背負い歩きだす。ひとまずはギルドに行けば良いだろうか。そして、元来た道を戻って行く。

 

 

「神様…僕…強くなりたいです─────」

 

 

ふと足を止め、ため息をつきながら、守護者は歩きだした。

 

 

 

 

その夜、運命に出会う。

 

 

 

 

「それで、君が倒れていたベル君を運んできてくれたのかい?」

「その認識で構わんよ、神ヘスティア。ギルド職員はまだ仕事もあるだろうからな。私はその代わりに、という訳だ。一応ギルドで手当てを受けさせはしたがな。」

ベットに寝かせられている少年───ベルをチラリと見る。身体中、そして装備もボロボロだが、幸い深い傷は無いらしい。

「そうだったのかい!ありがとう、疑ったりしてごめんよ?」

 

そう、エミヤがベルを背負いこの教会───ヘスティア・ファミリアのホームを訪れたとき、ヘスティアは最初、

「ボ、ボクのベル君を返せ!乱暴しやがって!お金か!お金が目的なんだろーっ?!」

などと言い、掴みかかったのだ。

その後なんとか説明し疑いは晴れたのだが…。

 

炉の女神ヘスティア、ゼウスの姉か…。確かに威厳もへったくれも無いが…まぁ、これも神話の通りだからな…。これもまた、神、という事か…。

「構わんさ。そんなことより、彼は何故あそこまで疲労するほど1人でダンジョンに潜っていたのだ?あれで何の事情もないなどという訳がなかろう。」

そうだ。明らかにおかしい。仲間も無しにこんな時間まで、そしてあんなになるまで、とは…。これが普通だとしたらこの都市は異常である。

「うーん…無責任なようだけど、ボクにはわからないんだ。今日は外に食べに行っていたから、そこで何かあったのかもしれないけど…。」

───ほう。彼女は…自らの眷属を本気で心配している。なるほど、ファミリアとは家族、とも聞いていたがこういうことか。少なくとも彼女───ヘスティア神は信頼出来る神のようだ。

「──そうか。ところでこのファミリアの団員は彼1人しかいないのか?」

…まぁ、1人で外食に行っていたり、拠点が()()ならお察しだが…。

「うん、そうだよ。何分出来たばっかりのファミリアでね、ベル君1人に無茶させちゃってるんだよ…。」

「ふむ、では、物は相談なのだが────」

「うっ…ううん…。」

「ベル君!気がついたかい?!」

───言いそびれたか。もとより傷というより極度の疲労による気絶だ。覚醒にかかる時間が長くなりはしないのは分かっていたが…。

「ええっと、神様、僕は何を…それに、そちらの方は?」

「ベル君、ダンジョンに潜ってたんだろう?街で倒れそうなところを彼が見つけてくれたんだよ!」

見つけた、と言うよりぶつかったのだが…言わぬが花だろう。

「そうだったんですか。えっと…」

「エミヤだ。もしくはアーチャーと呼んでくれ。」

「…?はい、エミヤさん、ありがとうございました!」

「あぁ、なんて事はないさ。もとより行く所も無かったからな。」

 

 

 

 

「それで、エミヤ君。さっき言っていた相談っていうのは?」

「それか。別段難しい事ではない。私をヘスティア・ファミリアに入れて欲しい。」

「「…えっ?」」

…何故そんなに驚くのだろう。

「本当に?!本当にここで良いんですか?!あ、いや、入って欲しくないわけじゃ無いですが、エミヤさんなら他に入れてもらえるファミリアも多そうだし…!」

「そうだよ!本当にボクのファミリアで良いのかい?後悔しない?まだ他のファミリアに行ってみてもいないんだろう?」

…何故そんなに嫌がるのだろう。

「君達が駄目、と言うなら仕方ないが、私としてはこのファミリアに入りたい。」

「いや、もちろん入って欲しいよ!ベル君1人しかいないのは流石に困っていたからね!」

「神様、すいません…僕がもっと強かったら…。」

「なぁに言ってんだよベル君!そんなこと言ってまた無茶したらボクは怒るぜ?」

…ああ、やはりこのファミリアは好ましい。

「───あぁ、やはり私はこのファミリアへの入団をを希望しよう。」

「…そうか!じゃあ、うん、ベル君!」

「はい!」

 

 

「ヘスティア・ファミリアにようこそ!」




はい。豊穣トマト事件()の後の話になります。
前書きでなんか言ってましたがキニシナーイ、キニシナーイ。
今回はタイトル通りベル、そしてヘスティア・ファミリアとの出会いとなりました。

追記
本州の台風忘れて呑気に投稿してました!←道民
皆さんお気をつけ下さい!

福袋何引く? ……嘘です。ダンまち原作と変わらない場面、いちいち書いてもグダるだけだし長くなるしぶっちゃけ面倒くさいからカットしたりしてるんですけど、原作完全に頭に入ってる人なんてなかなかいないでしょうし、書いた方が良いでしょうか?

  • 書けやゴラ(鬼の形相)
  • 書かんで良いよ(女神の微笑)
  • ステンノ様ネタにすんのやめろ!
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