錬鉄の英雄、オラリオに降り立つ   作:蒼輝銀河即ち塩むすび

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だいぶ遅れたけど全ては些事だから大丈夫大丈夫…。
こんな小説待ってるやつおらんやろ!

ひと月経ってもモチベが出ず、このまま闇古戦場に流れ込む訳にも行かないから一念発起して書いた…カイタハイイケドモ‥。


怪物祭(モンスターフィリア) 後編

「おーい、そこの人、大丈夫?!」

「む?」

 

此方に向かって来る触手が無くなったと思えば…ほう、あれが本体か。花のような見た目をしているが、どう考えてもモンスターだな。そして、戦っているのは3人。

 

「ああ、問題ないが、そちらは?冒険者だろうが、あんなモンスターに素手で殴りかかるのは感心しないな。」

「へ?あたし達のこと知らないの?んー…まぁいっか!お兄さんも冒険者でしょ?あそこに倒れてる仲間が居るんだけど、危ないから保護しといて!」

「ああ、承知した。」

 

 

…酷い傷だ。貫通してはいないが、腹に穴が空いたか…。だが、息はある。流石は冒険者といったところだが、ひとまず動かさないように固定用の包帯等を投影し───────

 

「ジャァァァァァ!」

「チッ!」

 

急いで抱き抱えて跳んで回避。急な動きはあまり良くないだろうが仕方ない。

 

「あ、忘れてた!気をつけて!こいつら魔法に反応するから、あんまり使わないように!」

「そういう事は先に言って欲しいな!──っ!」

 

風が、吹いた。折れた剣に纏う風が吹き荒れ、金色の髪がたなびく。

 

…違う。断じて、かの騎士王が此処に居る筈が無い。だが、似ている。共に戦うことは殆ど無くなり、食堂で会う程度になってしまったあの風に、あの輝きに────

 

「あ…うぅ…、こふっ…」

「ふむ、気がついたかね。今避難させるから───」

「降ろして…下さい…」

 

…この傷で、何を?

 

「あぁ、エルフは他人との接触を嫌うのだったか。だが、そんなことに拘っている場合では───」

仲間(ファミリア)が…危ないのに…。次は、私が守るって…約束、したから…!私は、まだ1度もアイズさんを助けていないから…まだ、認められていないから…!」

 

 

ああ、その台詞は、確か────

 

 

「──そうか。良いだろう。だが、他者の為に己を犠牲にする事を、黙って見ている訳にはいかなくてな。」

 

抱えたままのエルフを、そっと地面に立たせる。

 

 

 

「『ウィーシェの名の元に願う 森の先人よ 誇り高き同胞よ 我が声に応じ草原へと来れ』」

「…投影、開始(トレース・オン)

 

「ちょっ、なんでまだ居るの?!」

「うわっ、凄い魔力…!」

 

勿論、こんな事をすればモンスターは此方に向かって来る。だが、それなら私も勝手に投影が使える。…そして、そこに武器があれば、彼女達は───

 

「これ、借りるよ!」

 

…では、後は時間を稼ぐだけだ。

 

「『終末の前触れよ 白き雪よ 黄昏を前に風を巻け』」

 

迫ってくる点を防ぐのに、点の攻撃──投影武器の射出は意味が薄い。では、やるべき事は明快だ。剣で防ぐ、弾く、時には切り飛ばす。4人いれば壁役には十分だ。

 

「『閉ざされる光 凍てつく大地』」

 

後ろで強力な魔力が膨らんでいく。

 

「『吹雪け、三度(みたび)の厳冬 我が名はアールヴ』!」

 

「!!? この詠唱って…!」

「うん、レフィーヤのものじゃなくて、リヴェリアの!」

 

4人それぞれ横へ跳躍、射線から逃れる。そして出来た道を穿くのは─────

 

 

「【ウィン・フィンブルヴェトル】!!!」

 

 

 

 

 

 

 

「おーーーい、アイズたーーーん!武器拾って来たでーーーー……、…ん?」

「あ、ロキ!モンスターならもう倒したよ!」

「なんやて!うちの頑張りは何やったんや!アイズたん達の活躍も見られんかったやないかぁー!…そんで、そっちのしらん男は?」

 

…ロキ。悪戯神ロキ。それがこんな関西弁を話すことには違和感しかないが…。

 

「お初にお目にかかる、神ロキ。私はヘスティア・ファミリアのエミヤという者だ。」

「は?ドチビの?ファミリア?…1人しか居らんって話じゃ無かったんか?」

「ドチビ…というのはよく分からないが、私がファミリアに入ったのは最近の話だ。それでその、ベルを──ファミリアの仲間を探しに行きたいのだが、良いかね?」

「ああ、構わん構わん。…しかしドチビのとこにねぇ…ドチビを馬鹿にするネタが減っちまうなぁ…。」

「では、失礼する。」

 

ドチビ…ふむ…。主神の仲が悪いファミリアは交流が悪化…という事もありそうだが…ふむ…。

 

 

 

 

 

 

───ベル。あの男の人──エミヤさんは、あの男の子と同じファミリア。そして彼は、ベルを探している。…探さないといけない状況にある。こんな街の状態じゃおかしい事では無いけれど─────

 

「アイズたん?どないしたんや、そないにボーッとして。それよりそれより、さっきの奴ファミリア入ったばっかでアイズたん達と一緒に戦えたってマジか?!」

「うん、そうだけど…。それより、早くレフィーヤを治療して貰いに行かなきゃ。」

 

何も無いと、良いけど────。

 

 

 

 

 

 

「…見つけた。ベル!ヘスティア!」

「あ、エミヤさん!あの、えと、神様が、神様が…!」

「ええい、落ち着け、落ち着いて話せ!外傷は無いし、大丈夫だ。ひとまず寝かせられる所を探そう。」

「…はい!わかりました!それじゃあ…」

 

 

 

 

 

 

「それで神様、過労って聞きましたが、出かけてから3日間何処で何してたんですか?」

「土下座さ。頑固女神を説得する為の、30時間ぶっ続けのね…。」

「なっ、30時間?!30時間も土下座して過労、とはな…。足の痺れと体の痛みで途中で終わるものだと思うのだが…一体、何のためにそんな事を?」

 

過労死する半神の英雄が居れば過労で倒れる女神くらい居てもおかしくない…のか…?いや、それにしても原因が土下座とは…。

 

「前も言ってましたねそれ…。僕には土下座が何なのか全く分からないんですが…どういう理由があったんですか?」

「そりゃあ、()()さ。」

 

薄々勘づいては居たがやはり()()か。ナイフの新調。それも土下座してまでともなれば…

 

「ヘ、ヘファイストス!?神様、これ…!」

「…へへ。君がどんどん強くなっていくから、ボクにも出来ることないかなぁ、ってさ。これ、世界に1つしか無いんだぜ?」

「だがヘスティア、代金は大丈夫なのか?」

「大丈夫、話はつけてあるから、今すぐに請求されるなんてことにはならないし。」

 

「…それに、ボクは君の力になると言った。君が強くなる助けになると言った。だからさ、これくらいのお節介はさせてくれよ。────ボクは君らの、神様なんだぜ?」

 

 

 

 

 

 

「さて、次はいよいよ7階層だ。新しいモンスターも出てくるが…行けるかね、ベル?」

「はい!もちろんです!」

 

 

 




漫画13話までの内容になりました。

アイズとロキがシルバーバック討伐後のベルを見かけるシーンなどなどはカット。まぁ、原作と余り変わらないので。エミヤが抱えて屋根伝いも考えましたが、アイズに見てもらわないと…ねぇ?
抱えてたのはエミヤかもだけどな。

福袋何引く? ……嘘です。ダンまち原作と変わらない場面、いちいち書いてもグダるだけだし長くなるしぶっちゃけ面倒くさいからカットしたりしてるんですけど、原作完全に頭に入ってる人なんてなかなかいないでしょうし、書いた方が良いでしょうか?

  • 書けやゴラ(鬼の形相)
  • 書かんで良いよ(女神の微笑)
  • ステンノ様ネタにすんのやめろ!
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