あの頃の冒険を思い出したいお前ら及び私の為の物語(仮)   作:長良 マムシ

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1話あたり2000字ちょい。短め短めに区切って投稿していく方針です。
ガンガン書こうぜ、設定大事に、矛盾無くせよ。
これらを完璧にこなしたい。ガブリアスの種族値が如く。


02 敷かれたレールの人生なんざ御免だ、とシロちゃんは言った(言ってない)

「……(じろじろ)」

「……あ、あのー?」

「何かね?」

「い、いや、あのですね。あまりじろじろ見られると……は、恥ずかしいといいますか」

「む、確かにそうだな、失敬。いや、しかし、本当に君はお姉さんによく似ている」

「は、はあ」

 

 やりにくいなこのジジイ……! 

 なんか偉そうだし仏頂面だしとっつきにくいし! 

 

 ―と、思っているのが顔に出ていたのか、

 

「……すまないな。君を見ていると、どうしても在りし日のシロナ君を思い出してしまうのだ」

 

 と謝られた。

 

 知らねーわ! 第一見た目以外全然似てないし! 

 

 というかですねえ、

 

「お爺さん、何故姉をご存知なんですか?」

「……昔、彼女には研究を手伝ってもらっていたのだ」

「研究?」

「ああ、ポケモンの研究だ。……そういえば、自己紹介がまだだったな。私は、ポケモンの進化をテーマに研究している。名はナナカマド。今日は君と、君のご祖父母に話があって来た」

 

 ナナカマド……って、あの有名な? オーキド博士とかと名を連ねるポケモン研究の権威? でもってシロナお姉ちゃんの先生だとかなんとか……。

 

 なぜ? どうして? 私に何の用かしら。

 

 そうこう考えていると、勝負パンツを部屋に置いてきたらしいシロちゃんがとことこと歩いてきて、私の膝の上に乗った。相変わらず可愛いヤツめ。

 ムックル討伐のご褒美も兼ねて毛繕いをしてやる。ほら、ここがええのんか? 気持ちええのんか? んん? 

 

「ほう……これは珍しい……! イーブイ、しかもメスで白色とは……!」

「ああ、お姉ちゃんに貰ったタマゴから孵ったんですけど、生まれた時からこの色で……」

「いやはや興味深い。色違いのポケモンというのは、滅多に見られないのだよ。その確率、昨今の研究では、実におよそ8000匹に1匹! さらにイーブイのメスはなかなか生まれないのだ! その子は、大変珍しい個体と言えるだろう!」

 

 食い気味ね爺さん! 

 研究者ってみんなこうなのかしら。オタク特有の早口よね。

 

 若干呆れて見ていると、やがて興奮が落ち着いたらしいナナカマド博士はまたも不思議そうに私に尋ねた。

 

「ところで……その子はモンスターボールには入れないのかね?」

 

 うん。それね。

 

「この子、ボールに入るのが嫌みたいで。あたしも、別にいいかなって思って……この子が入ってるお陰でいつもバッグが重いんですけど」

「ふぅむ、そうか。まれにいるのだよ、ボールに入らず人と共に暮らすポケモンというのはな。それは確かな絆無しには不可能なことだ。君とこの子もまた、そうというわけか。しかし、初めからそれが出来るトレーナーは少ない。つまりモンスターボールはある種、その絆を結ぶまでの橋渡しのような役割も持っているのだよ」

 

 橋渡し、か。

 確かにね。誰だって初めから絆なんてないものね。あたしとシロちゃんは、シロちゃんが生まれてからずっと一緒だけれど、みんながみんなそうではないもの。

 

「あっ、そういえば、絆が影響して進化するポケモンもいるんですよね」

「む、よく知っているな。その通り。全ては把握していないが、この地方に生息しているポケモンでいえば、ゴンベやウソハチ、ゴルバットなどがそうだな。君のイーブイもまた、そうなのだよ」

「知ってる。エーフィに、ブラッキーよね。昔お姉ちゃんが教えてくれたの」

「はっは、そうかね。道理で詳しいはずだ。()()()()()()()()()()()()()()()

「……ええ、まあ」

 

 シロナくんの妹、か。

 やっぱり、そういう評価なのかな。まあ博士に他意は無いのだろうけどね。

 

「ふぅむ、君と君のイーブイの絆ならば、いつ進化してもおかしくないと思うのだが……未だイーブイなのだな」

「あー、それは……ほら、これです」

 

 私は膝の上で居眠りを始めたシロちゃんが首に掛けている石のペンダントを見せた。

 平たい、見たところ特に変哲もない石だが―

 

「ほう、『かわらずのいし』か。道理でな」

 

 イーブイの進化先は多い。炎、水、電気、エスパー、悪、草、そして氷。実に七タイプに分岐する。遠くの地方では、さらに別のタイプにも進化するのだとか。そしてその進化方法も様々だ。

 お姉ちゃんの話によれば、それはイーブイの遺伝子が不安定で、外からちょっとした刺激を受けるだけで大きく影響され、簡単に変化してしまうからなのだという。

 

 私は、シロちゃんがなりたい進化先を決めるまでは、『かわらずのいし』で進化を止めることに決めているのだ。だって、人間だって自分の進路を自分で決めるのだから、シロちゃんにも自分で決める権利がある。ちょっとした弾みで進化してしまっては可哀想だと思うのだ。

 

「なるほど、それは一理ある考え方だ」

「でしょう?」

「……ポケモンの知識はあり、愛情も確かか」

「? 何かおっしゃいましたか?」

「いや、なんでもない。……そろそろ、君のお婆さんがお茶を持ってきて下さるだろう。そうしたら、本題に移ろうと思うが……それまで、もう少し君の話を聞かせてはくれんか」

「ええ、博士とは話が合いそうだし、喜んで」

 

 




話が進まないのは大目に見てください。
早め早めの更新を心がけますので。マルマインの如きすばやさで。

シロちゃんの進化先は?(唯一王とリーフィアは除外)

  • ☆グレイシア☆
  • エーフィ
  • ブラッキー
  • シャワーズ
  • サンダース
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