好きな子の為ならば、俺はもしかしたら勇者を超えられるかもしれない。   作:うちのこ

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段々イチャイチャ度を深くしていきます……。
ただ距離はまだまだ…です。


赤毛の少年と幼き少女、親友たちに気付かれる

「……やっぱり……よね?」

 

「ええ……これって………」

 

「確かにそうだね……」

 

「う、うん……」

 

クロエ、シルビア、アントニー、マルセルの4人は教室の机を挟んで談笑しているとある二人を見ていた。

その二人とは言うまでもなくルディとラティナの事である。

 

「それでね、途中にお花がたくさんあるところがあってね。とても綺麗だったの」

 

「へー……」

 

話自体は別になんてことはない。

ラティナがしてきた旅の話をルディが聞いているだけなのだが、今までの二人の様子とは全く違って見えた。

 

昨日ルディが

『だってラティナちっちゃいもんな!』

という問題発言をした件はどこへやら

今日の二人は昨日の事が嘘であったかのように仲が良くなり、それどころか以前までよりも距離が縮まっている。

 

4人ともラティナとルディが変わったことにすぐに気付き、そして授業の間の休み時間に話をし始めた二人を少し離れたところから観察しているのだ。

 

ルディとラティナの二人はお互い話に夢中で彼女らに見られている事すら気付いていない。

 

「あっ、そういえば……」

 

「なーに?」

 

そして話しているうちにルディはふと何かを思い出し、ポケットの中からあるものを取り出した。

 

「あ、それって…ラティナがおみやげに…」

 

「うん……あん時に貰った貝殻のペンダント……へ、変なこと聞いていいか?」

 

「変なこと?」

 

「い、いや……どうして俺だけこういうのなのかなって……他の皆とはなんか違ってたってか……べ、別に変じゃないけどさ…」

 

ルディがそう言うとラティナは恥ずかしそうになりつつもなんとか話し始める。

 

「あ、えっと……あの時…ルディへのおみやげに迷ってて……何が良いのかわからなかったから……それで海のほうに行ってみたら……きれいな貝殻落ちてたから……それで……」

 

「お、おう……」

 

双方とも恥ずかしいからか、しどろもどろになっている。

 

「う、うん……ルディに……適当なプレゼント渡したくなかったからっ……」

 

「そ、そ、そっ…か」

 

二人共もちろん紅潮し、急に静かになった。

 

その様子を見た親友達は

 

((((間違いない……))))

 

その二人について完全に確信したのであった。

 

――――――――――――――――

 

そしてあっという間に昼のランチの時間となった。

皆で食べることはもう残り少ない。

学舎を出たら会うことも少なくなるであろう。

それ故に今までの思い出話やらが飛び出していく。

 

その話が途切れたタイミングでシルビアはルディとラティナにこう話を切り出す。

 

「ねえ、二人共」

 

「ん?」

 

「どうしたの?シルビア」

 

「ルディとラティナって……付き合い始めたの?」

 

「「!?」」

 

その瞬間、二人は驚いた表情をした。

 

「あ、え!?」

 

「ふぇっ!?」

 

((((あ、あたりだ))))

 

4人は間違いなく釣り上げたと確信した。

そしてシルビアとクロエは更に二人に追い打ちをかける。

 

「だって二人共昨日はあんな感じだったのに、今日は仲良かったし……」

 

「うんうん、距離も近かったし」

 

「え、あ……ま、まあ……俺達……付き合い始めた…んだよな?」

 

「そ、そうだよね?」

 

ルディとラティナは一応付き合い始めたと認めたいらしいが、二人共はてなをつけているため、どうにも締まらない。

それに対してクロエはやれやれという表情でこう話し始める。

 

「ともかく、二人共良かったじゃない。想い伝えられたんでしょ?」

 

「う、うん……」

 

「ま、まあな……」

 

紅潮しながらもなんとか答える二人。

恥ずかしくて逃げ出したいほどであった。

そしてシルビアは続けてこう話す。

 

「よかったわね、あのままだったらどうしようかと思って…」

 

「うん、ばかルディが急に声荒げるから……もし解決しないままだったら一発ぶん殴ってやろうかと」

 

「あ、あのな……うっ……」

 

色々と言いたくはなったが、実際あの時の自分はどうかしていたため、言い返せないルディであった。

そうするとラティナが少し後悔してる表情で話し始めた。

 

「ルディは悪くないの。ラティナがずっと逃げてばかりだったから…」

 

「ら、ラティナは悪くねえって……こんなんでイライラしてた俺がおかしいだけっての…」

 

「ううん、ラティナがルディのこときちんと見れてなかったから……」

 

こういう感じで謝罪合戦(?)が始まってしまった。

双方とも優しいがゆえにこうなっているのだが、かなり焦れったい現象である。

 

「ちょっと、きりがないからストップストップ!!」

 

「うっ」

 

「ふぇっ」

 

クロエがなんとか止めたものの、やはり二人共モジモジしたままである。

 

(……似た者同士ね……大丈夫なのこれ……)

 

こんな感じのため、この先の二人について心配になったのは言うまでもない。

 

 

――――――――――――――――

 

その後、今回は「お膳立て」もなくクロエとシルビアはラティナとともにショッピングに行き、ルディはアントニーとマルセルとともに帰ることとなった。

再びシルビアから「貸してね」と小声で言われたのは言うまでもない。

 

(別に……ラティナは俺のものじゃ……うーん?ん?)

 

それに関してなにか引っかかりを覚えていると、アントニーが急に話し始める。

 

「またラティナについて考えてるの?」

 

「なっ、べ、別になんでもいいだろ……」

 

「うん、恋人のことを考えてるのは別におかしくないことだし」

 

「あ、あのな……!」

 

「はははは……」

 

アントニーにまたまた一本取られたようで、マルセルも少し笑っている

 

「お前らな……!」

 

「それよりルディは結局どんな進路にしたの?まだ何も聞いてなかったけど」

 

「うん、僕も気になってる」

 

アントニーとマルセルがじっとルディを見る。

そしてルディは赤面をなんとか抑えながらも、こう答えた。

 

「お、俺は……弟子入りして冒険者になることにしたっ!」

 

「ふーん……誰に弟子入りするの?」

 

「ジルさんって言う……あの時のヒゲモジャの人」

 

「ああ、あの時の優しいおじさんだね…確かその界隈では有名な人だよ」

 

「あーうん、俺も他の虎猫亭の常連さん達から色々と聞いてるけど……いろいろ凄い偉業を成し遂げたとか」

 

「うん、このラーバント国の冒険者で知らない人は居ないくらいの人だよ……で、ルディ」

 

「な、なんだよ」

 

「ちゃんと弟子入りしたいって言ったの?」

 

そのアントニーの言葉に思わずギクッとするルディ

 

「あ、いや…これから言おうと……まだ店にはあいつの保護者がいるし……ラティナ曰く明日には長期任務に出るとかだから……」

 

「ふーん……でも、ジルさんが弟子をとってくれるとは限らないよ?」

 

「ぐっ!」

 

そう、うっかりしていたがジルヴェスターとはそれなりに付き合いはできていたものの、弟子をとってくれるとは確定もしていないのだ。

もしかすると弟子を取らない主義かもしれない。

顔が少し青くなっていたルディにアントニーはこうも話し始める。

 

「…だけど、ルディなら多分大丈夫だと思う」

 

「な、なんでだよ……」

 

「なんとなくだよ、ルディはこういう時は真面目だと思うし」

 

「は、はあ……って別の時はなんだよ!?」

 

「ははは、なんでも良いよ」

 

アントニーが良い表情をする中、ルディはそんなアントニーにはてなを浮かべていた。

 

(でも、ルディは凄いよ。ちゃんと想いを伝えて恋人同士になれたんだから。そういうルディだから、ジルさんもきっと…)

 

そう心の中で呟いたアントニーは急に勢いをつけて、走り出した。

 

「なっ!?」

 

「……帰るまで競争だよ!」

 

「待てよ!」

 

「お、おいてかないでー!」

 

出遅れたルディとマルセルが必死にアントニーを追いかけていたのは言うまでもない。

 




クロエの言う通り似た者同士な二人
赤面する二人かわいい

原作からは完全分岐したけど、オマージュとかは深めていきます。


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