勘違い鬼滅奇譚   作:まっしゅポテト

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 やっと一段落ついたぜ!もう柱合裁判あっさりに、次回からは派手に行くぜ!
 勘違いとネタの派手派手だ!!
 うきうきしてきた(ニッコリ)

 あとがきにオマケあり。

 本日三回目投稿。ヨロピコ!!


お前ら!!派手に不評だった村雲事件に一段落つくぞ!

 村雲宗治が緊張した面持ちで部屋に入ってきた。明るい場所だから顔がよく見える。俺は上半身を起こした。

 

「まず、最初に謝罪をしたい。私の隊律違反に巻き込み、ここに連れてきてしまい申し訳なかった」

 

 村雲が膝をつき、静かに頭を下げた。拍子抜けてしまう。マジで反省したのか……。

 俺も一応命を救われたのだから、顔を上げるように言う。村雲は黙って言われた通りにした。

 

「お前に会いたいと思ったのは、どうしても聞きたい事があったからだ。何故私があの道場破りどもに刀を抜いた時、あんなに怒ったんだ?あの場には鬼がいた上、道場破りどもは悪人だった。規律を犯していた、という理由だけではないのだろう?」

 

 村雲は眉を潜めている。

 

 こいつ、本当に分からないんだ。俺がどうして怒ったのか。

 

「私は亡き父の教えの通り、生きてきた。鬼殺隊に入ったのも父に言われたからだ。幼い頃から呼吸を教えられ、人とは違う生活を営んできた。鬼は人を苦しめるから殺さなければいけない。ならば人を苦しめる人は鬼と同列の存在ではないのか?そう思っていたんだ」

 

 確かに筋は通っている。でも、そこには決定的な間違いがある。

 

「だから道場破りどもを叩いた事も後悔していなかった……。だが、お前は怒った。なぜなんだ?私とお前の違いは何なんだ?」

 

 今、村雲は心の底から心情を吐露している。ならば俺もふざけた事は言えない。なるべく村雲が納得出来るように話さなければならない。

 

 

 

「俺は『人を喰わない鬼』がいたら、殺さないと思う。そして、何人も人を殺す人間がいたら、殺すと思う」

 

 

 空気が揺れた。鬼殺隊の本拠地たるこの場所で言うのは、相当な馬鹿なんだろう。部屋の隅に佇んでいる柱二人の気配が変わった。

 村雲は伏せがちだった目を大きくした。

 

「なぜなら俺の戦う理由が守る為だからだ。家族、友人、幸せに暮らす人々、その人たちを脅かすものを俺は殺したい」

「お前が鬼を殺す理由は分かった。では道場破りどもは?あいつらは確かに人々を脅かしていた」

 

「それはまだあいつらに許しの余地が会ったからだ。人間は誰でも間違いを犯す。でも、反省してやり直せる生き物だ。あの道場破りどもだって泣いて詫びてたよ」

 

 本当に何でか分からなかったけど。

 

「それにあいつらは確かに迷惑だったけど、一線を越えてはいなかった。まだやり直せるならば、しかるべき贖罪をもって許すべきだ」

「許し……」

 

 口で説明するのは難しいな。でも多分こういうこと。

 

「お前の父はどうしてお前に普通とは違う生活を送らせたんだ?」

 

 村雲は黙っていた。しばしの間、静寂が訪れる。

 

「私には『風を感じる力』がある。具体的に言うと、鬼の血から鬼の場所を辿ったり、悪いモノとかを感じとれる」

 

 ……風ってそういう特殊能力だったんか。だから鬼の場所が分かったのね。

 でもそういう事なら納得だ。村雲父が村雲に鬼狩りをやらせた理由。

 

「お前の父は、きっとその能力で人を助けて欲しいと思ったんだ」

 

 村雲父の判断が正しかったかは分からない。普通なら鬼狩りになるというのはめでたい事ではないし、逆に親がそれを望む何てことはおかしい。

 でも村雲は父が亡くなった時点で鬼狩りを止める事もできたんだ。それでも続けているのは彼女自身の意志だ。

 

 彼女は息を吐いてふわりと笑った。

 

「心の違いなんだな。なんとなく分かった気がする。ありがとう」

 

 分かってくれたみたいだ。ほっとする。

 

 

 

「だから昨日の時も、私を助ける為にわざと危険な賭けにでたんだな。隊律違反を犯した私を守るために」

 

 え??

 

「わざと自分を無防備にする事で鬼の攻撃を誘い込み、更に頸を切る。見事だった」

「あの鬼は村雲が倒したんだろう?」

 

「何を言う。私のしたことなど些細なもの。お前が寝返りながら頸を切ったんじゃないか!」

 

 ほっ……?

 

「体に染み込んだような動き。綺麗な一太刀でした」

 

 え、えぇ……マジで……!?

 俺の守護霊に勘違い補正パイセンが本当に憑いてたりしない!?本当に要らないんだけど!命助かった事には感謝するけど!

 

 

――流は新しい型を生み出したんだ!(狭霧山フラッシュバック)

 

 

 何かこの勘違いペースだと、強い鬼にバカスカ当たりそう……。嫌だ、ムリ。

 後ろにいた白津湯さんが真顔で批評する横で、俺の口から魂がふわふわ飛んでった。




 一門邸にて……。

「に、兄さんがまた家出したぁ!!」

 攸花は頭を抱えて叫んだ。
 兄が看板を取り返して道場に放り込んで以降、再び姿をくらましたのである。道場には元道場破り達が一斉に押しかけて頭を下げたり、同い年くらいの女の子が迷子になったのを保護したりとてんやわんやである。


 だが何よりも、頭を抱えてしまう案件なのは彼女の姉。師範代として、実質道場の主となっている露葉である。


「縁壱さんならもっと上手く教えられたのでしょうか?」


 兄を見てぶっ倒れてから『縁壱』という謎の人物の名前を呟く様になった。ちなみに動きも格段に良くなった。

「お姉ちゃん、縁壱さんて誰?」
「あれ、誰なんだろう?夢に出てきたすごい人?剣術の神様なのかしら」

 うちの兄姉が破天荒すぎて、攸花は泣きたくなった。








 これにて『流、心労がすごい編』は終了。
 作者の心労もえげつなかったです。ふぅ……。


 
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