もしもガロウがダンまち世界に飛ばされたらの話。

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この作品はワンパンマン原作のネタバレを含みます。

それが嫌な方はブラウザバックを推奨します。

あとプロローグだけなのに長くてすみません。



オラリオ漂流記~迷宮を駆ける狼~

とある山奥の中に古びた武道場が建っていた。

 

そこは最果て修行場と呼ばれている。

 

限界の境地に到りながらも更なる強さを求める強者が最後に行き詰く伝説の修行場。

 

此処で己自身と向き合えば悟りを開けるという

如何にも胡散臭い言い伝えが残されている場所だ。

 

そんな怪しい武道場の裏で一人の男が滝に打たれている。

 

男の名はガロウ。

 

かつて怪人に憧れを抱き、『人間怪人』として

ヒーロー狩りを行っていた男だ。

 

彼が何故こんな所にいるのか?

その理由は一ヶ月前に遡る。

 

 

彼がサイタマに敗北し、逃走した後のことだ。

 

彼はヒーロー協会から身を隠すために通り掛かった山の中に逃げ込んだ。

 

しかし、あまりにも奥の所まで来てしまったことが災いして遭難。

 

しかも録に食事をとっていなかったのが祟り、猛烈な空腹感にも襲われる。

 

このままだと流石にまずいと思ったガロウは、食料を探しながら山の中をさまよった。

 

それでも食べられそうな物が一向に見つからず、仕方なく木の根を噛ろうとしていた時に偶然道場を発見。

 

中には白骨化した死体しかなかったが、道場の裏に入るとそこには滝と誰かが植えたであろう果実が実った木々が生えていた。

 

無事に食料難が解決したガロウは道場を隠れ家にし、ついでに己を鍛え直そうと修行を開始、現在に至る。

 

 

今日も日課の滝行をしている最中だが、ガロウはどこか浮かない表情で思案に暮れていた。

 

彼はサイタマとの戦いを通して『本当はヒーローになりたい自分自身』を自覚し、受け入れることが出来た。

 

だが、どうすれば『ヒーロー』と言う言葉に釣り合うヒーローになれるかが今でも分からずにいる。

 

無理もない。何せ彼はその正反対の存在『怪人』になることに全力を尽くして来たのだから。

 

怪人のイメージは「ヒーローの敵」で説明つくが、ヒーローのイメージはそんな単純なものではない。

 

怪人の討伐、犯罪者の捕獲、人命救助、治安の維持に一般市民への慈善活動。

他にも多くの姿を連想させる。

 

もしかしたら、これら全てを成せる者が『ヒーロー』なのかもしれない。

 

サイタマが言っていた「怪人の役割はシンプル」の言葉通り、自分が如何に楽な道を選んで進んでいたのかを痛感する。

 

それでも彼はもう迷うことはない。

 

どんな困難が待ち受けていようと、彼は必ず『ヒーロー』になるだろう。

 

何故ならこの決意はタレオに対する誓いでもあるからだ。

 

公園で出会ってから何かと縁があった少年。

 

幼い頃の自分と重なって見えた少年。

 

そして、自分が何者なのかを教えてくれた少年でもある。

 

怪人協会と接触した時から、ガロウは何処か釈然としない心持ちでいた。

 

本人は「ヒーロー狩りをしていればいつか無くなるだろう」と軽く考えていたが、それで得られたものは一時的な爽快感のみ。

 

心の片隅にある違和感は残ったままだった。

 

しかし、タレオが自分のことを「本物のヒーローだ」と呼んだ時、抱えていた違和感が消えていく感覚とこれまで感じることすらなかった充実感を得た。

 

これにより生きる意志を取り戻した彼は、一瞬でその場から離脱。

『次』を手に入れることが出来たのである。

 

 

 

あの言葉があったからこそ、今の俺が存在していると言ってもいい。

 

あいつ(タレオ)の想いを形にするためにも、二度と自分に嘘はつかねぇ。

 

よく見とけ!

 

どれだけ掛かろうが、俺は絶対『ヒーロー』になってやる!!

 

 

改めて覚悟を固めたガロウは修行に集中しようと視界を閉じる。

 

自分の背中を押してくれた『昔の自分(タレオ)』の気持ちを裏切らないために。

 

 

その直後、最果て修行場の空を暗闇が包み込む。

 

ガロウが周囲の異常に気が付いた時には既に遅く。

 

再び光が戻った世界に、ガロウの姿は何処にもなかった。

 

この超常現象がきっかけで、『神々が降臨した世界』に一匹の狼(ヒーロー)が流れ着く。

 

 

 

ガロウが地球上からいなくなる少し前。

 

別世界の田舎では、英雄に憧れる少女が『冒険者』に生まれ変わろうとしていた。

 

その少女の名前はベル・クラネル。

 

一年前、育ての親である祖父を亡くしてしまった彼女はそのショックで家に引きこもり、しばらく悲しみから抜け出せずにいた。

 

食事をとる気も起きず、身体は日に日に痩せていき、このままだと近いうちに祖父の後を追うことになるのは目に見えていた。

 

そんな最中、ベルは祖父から聞かされていた英雄譚を思い出す。

 

 

その物語に現れる英雄たちは誰もが輝いて見えた。

 

彼らは強く、逞しく、賢く、優しく、眩しく、美しく、そして格好良かった。

 

あらゆる困難や絶望を打ち破り、人々に希望を与えるその姿は誰もが憧れを抱く存在と言える。

 

それは彼女も例外ではなく、話を聞くにつれて「自分もいつかこんな英雄になりたい」と夢見る様になった。

 

 

しかし、今の自分はどうだろう?

 

家族の死を未だに乗り越えられず、変わらない日常を泣いて過ごし続ける日々。

録に食事をとっていなかったため、身体はガリガリに痩せ細っている。

 

自分がなりたいと思っていた英雄像からはあまりにも遠過ぎるその姿。

 

今の自分はただの無力な小娘でしかない。

 

そのことを自覚した彼女が強くなる手段を考えた結果、『冒険』という答えに辿り着く。

 

そこから先の行動は早かった。

ベルはまず不規則な生活で弱った身体を元に戻す努力をした。

食事、運動、勉強など今まで疎かにしていたことを再び始めて数ヶ月、彼女は元の体型を取り戻すことが出来た。

 

健康体に戻った後は入念に旅の準備を整え、遂に冒険に出る日を迎える。

 

 

大量の荷物を持って家を出た彼女は振り返って小さな声で呟く。

 

「…行ってきます、お爺ちゃん。」

 

こうして彼女は、祖父との思い出が詰まった我が家に暫しの別れを告げた。

 

目指すは数多の冒険者が集う迷宮都市オラリオ。

 

夢に向かって歩き出した彼女の背中に、つい最近まであったはずの哀愁は影も形もなかった。

 

 

 

此れは『妥協』を捨てた狼と『理想』を追いかける白兎が織り成す冒険譚。

その序章である。




どうも初めまして!自分はKABASANと申します。

結構前から考えていたクロスオーバー作品を書かせて貰いましたがいかがだったでしょうか?

あまりにもガロウ主人公作品が無いのとダンまちTS物がまったく無いことに悲しくなった末、「そうだ!自分で書こう!!」と思い書き始めたのが一ヶ月程前。

書き終わった後に思ったことが、「自分には無理!!!」
「日本語どころか言語そのものが苦手な自分が連載しようものなら間違いなく支障が出る!!!」

小説を連載してる作者さんは凄いと思った瞬間でした…。

ということで、この小説の続きを書いてくれる人を募集することにしました!

近日中に設定集(展開バレ含む)をチラシの裏に投稿するつもりですので、もしガロウというキャラが好きで「この小説の続き書いて見たいなー」と思った方は活動報告にて立候補をお願いします!

最後に一言申し上げます。

ガロウ流行れ!ダンまちTS物流行れ!!

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