コワイ? 学校のカミュ   作:Towelie

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雨はすっかり小康状態になり雲間から月が顔を出す。
県の木である木犀(もくせい)の葉が夜露に濡れていた。

──山の中腹にある古い宿の縁側に女性の姿が見える。縁台に腰を掛けて月を悠然と見上げていた。隣には小さなお盆に乗せられている徳利と杯があった。
その両手は大事そうに手毬を抱きかかえていた。
それはあのとき置いて行ったものと同じ柄をしていて、まったく同一の手毬に見えた。

(……月が恋しいの?)
風に乗って闇夜からの声が語り掛けてくる。

「………」
満月が一人の女性を照らし出す。そこにはいつもと違う姿のオオモト様しか居なかった。
桜柄のガーゼ生地で出来た寝間着に身を包んでいる。

(違うわね、恋しいのはあの娘たちの温もり)

「……そうかも、しれないわ」
月に向けた視線を逸らすことなく話し出す。傍から見ると独り言の様にしか見えない行為。

(だったら、一緒に寝てあげれば良いんじゃない。あの娘たちも無下にはしないわ)

「それは──どうかしらね?」

(拒絶されるのが怖いのね。今更、二人の仲に割って入るのが場違いと思っている)

「………」

(でも、あんなにはしゃぐあなたを見るのは珍しい。よっぽど気に入ってるのね)

「──それはあなたも、でしょう?」
手にしている毬に視線を移して話しかけているような仕草を見せる。だが毬は特に変化を見せるわけではなかった。

(………)
それまで饒舌に語っていた声が黙り込む。沈黙は肯定を意味しているかのように。

オオモト様は毬を静かに縁台に下ろすと両手で側に置いておいた杯を手に取ってみる。注がれているお酒に少女の姿が逆さに写り込んでいた。
並々と注がれている杯をゆっくりと飲み干してみた。
すっきりとした爽酒の味わいの中に、少女の想いが溶け出してくるようで、舌と喉が熱くなっていった。

「その気になれば二人を閉じ込めることも出来た筈よ。でも……そうしなかった。それどころかちゃんと出口まで導いてくれたわ」

「あなたは燐と蛍に何を見たのかしらね」

(それは……)

(……)

それっきり声が聞こえなくなった。代わりにそれまで鳴りを潜めていた虫の声が耳に届くようになった。

月明かりの下、雨上がりの夜風が長い黒髪を優しく揺らす。
それでも涼をとるには至らず、連日の熱帯夜だった。
夜明けまではまだ遠い時間帯、虫の声を肴に晩酌を楽しむ女性。

その表情は今までにないぐらい穏やかに見えた。



epilogue

――――――――――――

―――――――――――――

 

 

相変わらず暑い日が続いていた。7月も下旬の月曜日、夏休みがまじかに迫っていた。

その午後の放課後、髪を二つに結わいて、キンセンカの髪飾りをつけて廊下を歩く女生徒がいた。足取りは軽く、どことなく楽しそうだった。

 

先週末は色々な事がありすぎて家に帰った後も疲れが取れず一日中寝て過ごしていた。

連絡がつかなった生徒からは土日の内に全員から謝罪メッセージが届けられた。

何で連絡さえ寄こさなかったか尋ねてみたが皆一様にすっかり忘れていたとの答えだった。

口裏を合わせているような感じはなさそうに見えた。

 

木造校舎は解体するか否かの最終議論が夏休み中にあるらしい。もっとも今は一部破損してしまったせいで立ち入り禁止区域になってしまったが。

 

階段を下りてガラス越しに見える校舎の中庭に入った。中庭と言っても上履きでも入れるようになっていて床はタイル張りにしてあった。

 

中庭は四方を校舎に囲まれていており真ん中に巨大な椋木(ネムノキ)と数基のベンチがあるだけのシンプルな場所で、周りを囲っているどの階の窓からも中を見ることが出来た。

中に入りしばらくすると。

「蛍ちゃん部長~。こっちこっち~」と蛍が好きな明るい声が木の影から呼びかけてきた。

小走りに親友の元に駆け出した。

「ごめん。少し遅くなっちゃった。で、ここ、なの?」蛍は小首を傾げてきょろきょろと辺りを伺うが特に何もない。燐がどうしてここに呼び出したんだろう?

 

「そうここ。ここが我が新聞部の新しい部室!開放感があっていいでしょ」

燐は何故か胸を張って自信満々に宣言した。ただ中庭を勝手に部室にしただけなのに。

 

「えー。日に焼けちゃいそうだよ。それに雨が降ったらどうするの?」

蛍は燐の言葉を真に受けて抗議する。蛍は燐と違ってどっちかというと部屋に引きこもる方なので陽の光が上から入る中庭はあまり好みではなかった。

 

「大丈夫。新聞部は今やこれだけで部活ができるからねー。雨が降ったらその辺の階段で活動すればいいんだよっ」

と、学校から支給されたタブレット端末をぱんぱんと叩く。これと印刷するプリンターさえあればどこでも活動出来るので実質部活とも言えなくもないが……。

 

「新しい部室貸してもらえなかったんだ」

「……うん。旧校舎が使えなくなったからねー。部員2人しかいない新聞部は後回しだって」

燐はジト目になって少し恨めしそうに嘆息した。

 

新校舎の部室を割り当てる会議で燐は頑張って交渉をしてきたのだが、他の部活に押し切られる形で断念することになってしまった。

蛍はオオモト様に直接頼みに行ったのだが今は難しいみたいだったので燐に望みを託したのだが、やはり今回は無理みたいだった。

 

「仕方ないよ。旧校舎が使えないのって意外と困ってるみたいだしね」

今回の件で学校内でも旧校舎の在り様を検討するようになったらしく、生徒内で存続の署名運動があるだけでなく、夏休み中にこっそり忍び込んで肝試しツアーをしようなんて企画も出るほどだった。

「みんな関心なかったのにねー」

「そうだよねー」

真夏の青空の下、二人して笑いあった。青と白の空に笑い声が吸い込まれていくようだった。

 

──少し言葉が途切れる。

蛍は燐の目をまっすぐ見て意を決したように口を開く。

燐にどうしても聞かなければならないことがあった。

 

「ところで、燐。えっと、あの……ど、どうだった、の?」あやふやな口調で気掛かりだったことを尋ねる。上手く言葉を伝えられない自分が歯痒かった。

今朝の通学の電車で一緒だった時はあえて聞かなかったのだが、結局一日中そのことが気になって何も手につかないほどであった。

 

蛍の言葉を受けて燐は一瞬目を丸くしたが、直ぐに向き直り、瞼を閉じて深く深呼吸をする。

そして、ゆっくりと話し始めた。

 

「――うん。わたし、ね……卒業までの間だけど、一人暮らしすることにしたよ」

燐は視線を逸らして夏の青空を遠い目で掠め見た。夏の真っ青な空に雲が悠然と流れていた。

 

燐の両親は離婚調停の真っ最中だった。父親は既に別居しており、母親が親権を取るだろうとは思っていた。だが母は世間体が気になるのかこの地を離れようとしている。もしかしたら親戚の家に預けられるかもしれない、燐はそう危惧していた。

だから燐は母親と話し合いをしたのだ。普段は気を遣って聞けなかったこともすべてぶちまけた。当然、喧嘩になってしまったがそれはある程度想定していたことだった。

 

最終的に母親が折れてくれた。卒業までの条件付きで一人暮らしを援助してくれるというのだ。もっとも、言いだしてくるのを母は待っていたようなのだが。

この場合”子の考え親知らず”と言ったところだろうか。

 

「まあ、これはこれで大変なんだけどね。バイトもしなきゃならないし……。でも部活を辞める気はないんだ。あ、もちろん新聞部も辞めないからね」

「燐……」

蛍は燐の決心に感嘆していた。自分よりしっかりしていると思っていた少女がほんの少しの間でより大きく成長していたからだ。

 

「でも……困ったことがあったらオオモト様、だけじゃなくて蛍ちゃんにも頼ろうと思ってるんだ。その時はいい、かなぁ?」

「もちろん、だって友達でしょ。燐の為ならどんなことだってする。だから遠慮なく言ってね」

「ありがとう蛍ちゃん。蛍ちゃんと友達で本当に良かった」

燐が微笑む。初夏の日差しのように澄んだ微笑み。蛍の一番好きな燐の笑顔だった。

 

「ねぇ、燐……友達としての証が欲しいな……」

「んー。あかしって?」

蛍はくるっと振り返り、燐の目の前で両手を握って口づけを待つ仕草をする。

「えー。友達同士は普通、キスしないんじゃない?」燐は少し意地悪な質問をする。

「友達同士でも、するよー。それにわたし達……あの日に結構しちゃってるじゃない」

 

あの日とは先週の放課後のことだろう。あまりにも現実離れしていたので遠い昔の様に感じるが、初めて二人でキスしたことや、その後もしてしまったこと……等、数分前の出来事の様にハッキリとした衝撃を覚えていた。

 

「うーん、そっか。大好きな蛍ちゃんが望むなら……むしろ!わたしが蛍ちゃんとしたいかも、いいかな?」

燐の両手が蛍の両手を包み込む。

お互いを向き合ったまま、二人は祈りを捧げるような格好となった。

「うん、大好きな燐とだから……キスしたい」

 

──ふたりの少女はお互いの瞳を見つめ合ったまま、挨拶をするようにキスを交わす。

あれから幾度となく唇を重さねているが未だになれず唇が触れただけで二人ともびくっとなってしまう。それでも離れることはせずに互いの唇を吸い合った。

 

その二人の様子を見ている者たちがいた。呆気にとられて黙ってみている生徒もいれば。思わず叫び声をあげてはしゃぐ生徒もいた。中にはスマホで写真を撮っている生徒すらいたのだ。

燐と蛍はすっかり忘れていたのだ。ここは普通の校舎の敷地内で、普通の放課後なので生徒はそれなりに残っていることを。

 

――つまり今の二人は……。

 

(……なんか周りが騒がしいよね、ううん、そういえば今って何処にいたんだっけ?)

燐は唇から伝わってくる幸福感が薄れていくような現実的な焦りを急速に感じていた。

(──もしかしてわたし達……すっごく恥ずかしいよ、燐……)

蛍はギャラリーに見られている現実から目を背けるように、瞼をぎゅっと閉じてキスに専念することにした。

(蛍ちゃん不味いよ。このままだと風紀を乱したことで何らかの処分をされちゃうよ)

そう思う燐だったがこのまま無下に蛍の唇を引き離すことが出来なかった。皆に見られていることがより興奮になって萌えあがっている……わけではないのだが。

 

──だがこのままだと下手すると風紀を乱したことで最悪、停学処分になるかもしれない。

とても名残惜しいが蛍の両肩を優しく押して促した。

「燐……」蛍の瞳は潤んでいて明らかにキスをせがんでいた。周囲の事など目に入っていないかのように。

その一途な瞳を見ていると唇に吸い寄せされそうになる燐だったが、首を振って意識をかき消すと、強引に蛍の手を取って駆け出した。

 

「蛍ちゃん、逃げよう!」

燐は蛍の手を引いて当てもなく校舎の中に駆け出した。そんな二人を近くのギャラリー達は大騒ぎで祝福してきた。あまりの恥ずかしさに気が変になりそうだったが兎に角、走り続けた。

せめて人気にないところまで、と廊下を曲がったところでオオモト様らしき人とすれ違ってしまうが、挨拶をする余裕もなくその場から逃げ出すように駆けていった。

 

オオモト様も呆気に取られたのか、廊下を走っていることを特に注意もせずに二人の後姿を見送った。そしてその背中にそっと声を掛けた。

 

「──やっぱり、仲がいいわね」と微笑むオオモト様。

 

燐と蛍。仲の良い二人を見ているだけで幸せで優しい気持ちになれた。

できることなら綺麗なままでずっと見守ってあげたい。

それは教師の立場だけではなく、一人の()()としての純粋な願いだった。

 

「ね、ねえ、燐。どこまで、逃げるの」蛍は息が上がってきていた。手を引かれるままに走り続けているがさすがに少し休ませて欲しかった。

「えっと、じゃあ、今日はこのまま帰ろう!」燐は未だにパニックになっていたのでとりあえずそれしか頭に浮かばなかった。

「え。このままって、ちょっと待って、燐!」まだ外履きに履き替えてないよ、と言う前に昇降口から外へ飛び出してしまう──が。

 

「あ、ごめん!ちゃんと履き替えないと帰れないよね」と身を翻して自分の下駄箱に行って周囲を少し気にしながらも、素早く外履きを取り出す。何時ものピンク色のトレッキングシューズ、キチンと手入れされていた。

蛍も自身のローファーに履き替えて、改めて外に出て行く。

さっきまでの勢いは何処へやら、二人の足取りは一般生徒の帰宅時と何ら変わりなかった。

(こうしていれば下校中の生徒と変わらないからバレ難いよ、ね)

 

夏の空はどこまでも青く澄みきっており、雲は染みるように白く眩しかった。

 

二人の少女は手を取り合ったまま、校庭に逃げた。

……逃げるというより、ただ普通に手を繋いで歩いているだけなのだが。

 

ふと後ろを振り返ると、特に誰も追ってきては居なかった。

代わりに旧校舎が視界に入った。

外観はあの時と変わらない姿に見えるが、昇降口は侵入出来ないようにバリケードが敷いてあった。もちろん新校舎側からも入れないようになっている。

校舎の中は修理するか解体工事かの方針がまだ決まっていないので、とりあえず手つかずの状態で放置されているようだ。

 

「あれから3日しか経ってないのに、すごく遠い過去に思えるね」

「うん。まるで夢の中での出来事のように思えるよ」

燐と蛍は話しながら校門の外まで出てしまっていた。

横断歩道を渡り、向かいにあるバス停──の近くにある自販機の横に二人並んで立っていた。

特にバスを待っているわけでもなく、ただ校門越しにぼんやりと旧校舎を眺めていた。

 

「ねえ、蛍ちゃん。今更こんな事言っちゃうのもなんなんだけど……」

「うん?」

 

「七不思議の騒動に巻き込まれてから蛍ちゃんと、その……すっごく仲良くなれたよね。それは良いんだけど……」

「でも、さ。これってその……もしかしたらあの、()()()()()ってやつなのかなって思って、ね」

燐は少し寂しそうな表情で苦笑いした。

極限状態に追い込まれた二人が苦難を切り抜けた先にある──友情を超えた愛情。恐らく燐が言いたいのはそのことだろうと思った。

つまり、今の二人はなし崩し的に仲良くなったと言いたいのだろう。

 

蛍は繋いだ手を少し強く握ってみる。

「燐、わたしはそれでも構わないよ。だって仲良くなったのは事実だもん。燐が望むならいつまでも傍に居たいな」

「蛍、ちゃん……」

 

二人は手を繋いだまま旧校舎を見つめ続けていた。

オオモト様に聞かれたとき楽しめなかったと答えたけど、実際は違っていた。

だって二人で居ることは常に楽しいことばっかりだったし幸せを感じるものだった。

第一、好きな人と一緒に居て楽しくないはずはないのだ。

 

「──女同士でも幸せを感じるのね」

不意に幼いように聞こえる声が何処からか聞こえてきた。

視線を感じて振り向くとひとりの少女がこちらを見ていた。

その姿と声に微かに見覚えがあったので燐も蛍も、あっ!と声を上げてしまった。

 

──オオモト様に似ている少女。

 

学校の地下室で合ったきりの、未だに名すら知らない謎の少女だった。

相も変わらずの着物姿……だったが、何故か背中にランドセルを背負っていた。年相応にも見える姿で特に違和感はなかった。

「えっと……が、学校の帰り?」

蛍は少し戸惑ったが、少女の見たままの姿が愛らしくて、つい声を掛けてしまっていた。

 

「二人ともまだ初心(うぶ)なのね。可愛いらしいわ。でもお似合いのカップルね」

蛍の質問には答えることなく、思いついたことを口にする少女。見た目とのギャップがある少しマセた褒め言葉だった。

「あはは……あ、ありがとう……」

”カップル”という生々しい言葉にとても恥ずかしくなった。燐はそれに混乱しつつも軽く苦笑いで返す。

 

「二人はキスだけで満足なの?その先までしたくならないのかしら」

その先って?二人は思わず顔を見合わせてしまう。少女の言葉に感化されてしまったのか、顔を真っ赤にして俯いてしまっていた。

 

「愛し方が分からないのなら、色々教えてあげてもいいれど……」

性に関しては確かに疎い二人だった、が同性同士となると尚の事だろう。

それでも年下に見える少女に教えてもらうのは流石に在り得なかった。だが……。

 

「燐。折角だから教えてもらっちゃおうか?」

「──蛍ちゃん!?」

燐は目を丸くして驚いてしまった。

 

「だって燐ともっと親しくなりたいんだもん。もしかしたら二人とも、すごく幸せな気持ちになっちゃうかも」

蛍は燐との行為に割と積極的だった。

「わたしは、蛍ちゃんと一緒にいるだけで充分幸せだよ」

「……でも、蛍ちゃんがわたしとの……そのえっちなことに幸せを感じるなら、頑張ってみても、いい、かも……」

燐は顔を赤くしながらも蛍の想いに応えるべく決意を表明した。

二人は自然と両手を繋ぎ合わせてお互いを見つめ合う。頬はほんのりと染まっていた。

 

「はいはい、いちゃつくなら人気のない所でしたほうがいいわよ、ほら」

少女はため息を一つ付くと、やや冷めた目で二人と校門の方を交互に見遣った。

 

「──あ、あの二人じゃない?」

「──間違えないよぉ」

何やら校門の辺りがきゃーきゃーと騒がしくなってきた。

 

その様子を不審に思った蛍だったが、直後にあることを思い出した。

「そ、そういえば、わたしたち逃げてたんだっけ」

しかも逃げてる理由が……恥ずかしすぎて、思い起こすのも憚られるほどだった。

 

あの中庭での一部始終を見たのか、あるいはその噂を知っているのか、一部の生徒がこちらを指差して騒いでいた。異様な騒ぎ様だったので、恐らく噂に尾ひれがついて、噂が大分盛られている可能性があった。

中には名指している声もあったので恐らく、身バレもしているだろう。

 

その一団に交じって燐の知っている顔もあったので、更に驚愕してしまった。

「げげっ!ホッケー部の連中もいるし!今日はもう、練習上がっちゃったのかぁー」

燐は最近、新聞部ばかり行ってるせいか、サボっているとかちょくちょく言われてたのだ。それだけでも後ろめたいのに、中庭のでの事まで知られちゃったとしたら……明日からの部活を想像するだけで恐ろしくなってしまう。

 

「──蛍ちゃん。とりあえず逃げよう!」

「ええっ!また逃げちゃうの?」

燐は瞬時に判断して蛍の手を引くと、帰り道とは逆方向に駆け出した。

あの少女の横を通り抜ける──その瞬間、すれ違いざまにある言葉を発した。

 

「やっぱり……仲、いいわね」

 

その言葉にハッとしてしまう二人。思わず振り返るが……無表情に佇む少女が見つめているだけだった。だがそれ立ち止まっている余裕もなく、蛍と燐は、別れを惜しむように少女に手を振って、その場から離れていった。

 

その場に残り、立ち竦む少女。やがて立ち去っていった二人の背中に手を小さく振り返した。

その姿は陽炎のように、夏の空気の中に、揺らめいていった……。

 

「はぁ、はぁ、何処まで、行くの?」

少し休憩してたのでまだ走ることは出来そうだが、燐のペースに付き合ってたら蛍はもちそうになかった。だから体力のある今のうちに、目的地を決めておきたかった。

「折角だから海!か、湖まで行っちゃおうか?走り回って熱くなっちゃったから足、水に入れたいし」

「だったら、結構距離あるし、自転車借りに行かない?それなら両方とも行けるよ」

蛍は息を弾ませながらも、頑張って燐との会話を続ける。

燐は少しペースを落として蛍の提案に笑顔で答える。夏の空のように爽やかな表情で。

 

「いいね、それ!じゃあそこまで行こう、蛍ちゃん!」

 

「……うん!」

 

照り付けるような午後の日差しの下、二人の少女は手を取り合って街中を駆け抜ける。

この先も天気は崩れることもなく、西日が差し込む猛暑となるだろう。

それでも走り続ける、汗だくになっても、息が上がりそうになっても繋いだ手は固く握られていた。

 

目的地はあった、その後の予定も、その先の事も。

 

面倒な事も、不安も、儚さも、寂しさも、すべて綯い交ぜにして今は捨てる。

 

この夏は楽しみと恋に生きる。秋も冬もその先の春も。大好きな人とずっと何処までも。

 

 

だから全てを失ってもこの手だけは離さない──。

 

 

────

 

──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




──はい。やっと続きが書けましたー。そしてようやく終わらせることが出来ましたですよ。なんかずっと終わる終わる詐欺状態だったから結構ストレスになっていたけど、やっと片が付いたなあー。
10月中には終わらせる気だったのに気づけば11月も後半になっているとは……ダラダラやっていたとはいえ時の経つのは早いなー。もう年末が近いっすよー。

さてさて、毎回のあとがきはその場で思いついたことを、ダイレクト投稿していたのですが、最終話はある程度書くことを事前に決めておいたので結構書くと思います。
……で、予想以上に長くなったので結局下書きを作りました。トータル小説1話分の長さになってしまうとは思わなんだ……。

☆青い空のカミュ。
言わずとしれたカミュ(かみ)ゲーです。(当社比)褒めすぎ、かもしれないですがこんなにハマったゲームもそうそうないので超個人的には妥当な評価です。
何が良いって言ったら、キャラも音楽もシナリオも世界観もボイスもオープニングもエンディングも全部好きです。何週しても全然苦にならないのです。何回やっても同じエンディングなのに……。
でも、好きなものを何かと比較はしたくないのです。だから小説という形で好きを表現しかったわけですよー。
ちなみに好きな曲は”素粒子の灯台”この曲は作中でもっとも使い方が上手いなーって感じて好きです。ゲームの後半でしか聞けない3曲はどれも好きです。それとエンディング後のタイトルにから流れる”アトモスフィア”……ため息と共に3ループ以上聞いてしまいます。

☆学校であった怖い話。
自分はSFC版しかやったことなかったのですが、ベース作品として選んでいたのに、かなりのうろ覚え状態で、勘違いしたまま設定の一部を使ってしまっていました。
特に冒頭の七不思議の記事の為に7人を集めて取材をするところ、あれって本来は旧校舎の解体に便乗して怖い話をするっていう企画だったんですねー。しかも話す噂は、旧校舎が全然絡んでこない話ばかりだし、基本、話を聞くだけで現地に行ったりするシナリオは少ないし、新聞部も普通の校舎にあるものだし、で何かベースにすらなってないのでは……。思い込みって怖いなー。

でも全体の流れは”学校であった怖い話”のシナリオの一つ『殺人クラブ』っぽいかなーとか思ってたりします。このシナリオは割と簡単に見れるのですが、その割に難易度が高く、それが印象に残っていたのかもしれないです。

選択肢がやたらと多くてAVG仕立てになっているし、しかも時間制限のオマケつき。初見じゃまず無理なレベルです。更に主人公も含めて全員キャラ崩壊で殺伐としす過ぎてバトルロワイヤル状態なのがなー。
でも雰囲気も含めて好きなゲームだなー。少し荒い感じの実写も好きです。高校生にはちょっと無理がある役者の方々も良い味です。

☆小説の設定とか。
青い空のカミュでの燐と蛍の通う学校の情報はちょっと少ない感じです。
作中から分かりそうな事は、浜松にありそう、女子ホッケー部がある、修学旅行と文化祭がある。燐と蛍以外にトモとゆーかちゃんと言う生徒がいる。歴史の岸本先生がいる(ちょっとうろ覚え)ぐらいですかねえ。
わざわざ”女子”と付けているぐらいなので共学なのかな?とか思ってはいますが、自分はロマン感じる女子高設定にしてみました。

旧校舎は”学校であった~”のやつではなくて、昔、自分が通っていた小学校からイメージしてみました。今もまだその学校はありますが、旧校舎に相当する木造校舎は今は学校としては使われておらず、別の施設になっているようです。しかもその木造校舎、実は2階立てだったんですよ……。3階の方はむしろ”学校であった~”の方でした。すっかり忘れていたのに偶然なんでしょうか?
作中は主に浜松市街での話となってしまったのですが、行ったことなかったので大体ネット頼りにしました。やっぱり一度は行ってみたいなー浜松。

グーグルマップを見ても小平口駅はなさそうだったのであの辺なのかなーとか妄想に耽ってたりしました。ダム湖が一つのキーワードなんでしょうかそうなると候補は大まかに分けて2か所ぐらいですかねー。

青いドアの家はなんとなくやってしまった感がありありです。旅館設定のようなことをしたのは大変な思いをした燐と蛍を温かい温泉、もしくはお風呂に入れてあげたかったなーという願望からきてます。やはり龍○寺の湯の方が良かっただろうか。このネタで短編作ってみようかなーとかとか。

ここからは各キャラの設定とか。原作”青い空のカミュ”のネタバレしない程度にしますが、あくまで自分の作品の中での設定となっています。

☆込谷燐。
燐ちゃん。蛍ちゃんとは呼ばれるけど燐は、みんな呼び捨てで言うので公平を期す為にちゃん付けしてみたり。
自分の作品では完璧な妹系主人公になっています。勉強も運動も出来て明るく社交的、友達も多く、器用で何でもこなせる、しかも愛が深い完璧超人。それが燐、となっています。原作での設定と、そう変わらない感じかなって思ってます。ただ一部違う点があり、バックパックにはお守りを装備していません。それに相当するキャラが出ていないので。
後、原作だと、周囲の環境に振り回される可愛そうな役回りだったなー。と感じたので自分の作品では明るく元気いっぱいに活躍させてみました。設定の一部も汲み取ってみましたが、無理やり解決させてみました。ベタな展開だけど割とありかなーって思ってます。

☆三間坂蛍。
蛍ちゃん。燐が太陽なら蛍は月と言ったところでしょうか。設定の一部を使わなかったので普通の蛍ちゃんになってしまいました。某設定を使ってしまうとオオモト様との関係が色々面倒になっちゃうので今回は却下しました。設定が弱い気がしたので、新聞部部長にしてみましたが、特に有効活用は出来なかったです。感の鋭いキャラ付けを足しても良かったかもしれないですねー。でも当然好きなキャラなので、次回的なものがあったらもう少し活躍させてあげたいですねー。

☆大人のオオモト様。
二次創作界隈において所謂、便利なキャラとして地位が確定していることでしょう。自分の作品では先生役になってもらいました。何をやっても喋らせても美味しいキャラだと思ってます。
ついでに車の運転も担当してもらいました。車種は原作と同じくアルトラ○ンの2トーンミント、ではなくピンクにしてみました。女性向けっぽい車なのでこちらの色の方がが良さそうかなと思ったので。後、現実でもこの色をよく見かける気がする、かな?
原作はSグレードの2WDかなー?っぽかったので無駄にXの4WD設定にしてみましたけどそんな描写は微塵も入れませんでした……。
後、作中ではオオモト様と言われているのは大人の方だけにしました。理由は──下のキャラで……。

☆小さいオオモト様。
この作品では最後まで”少女”で通してみました。燐あたりに変な呼び名を付けさせようかと思ったのですが、なんかしっくりこなかったので少女のままにしてしまったです。
自分は原作におけるオオモト様が未だに良く分かっていないのでこのようなカンジにしてみました。ざっくり言っちゃうと、意識は同一人物なのに別人、というややこしい設定にしてみました。

実は本当にオオモト様の妹設定を考えたことがありまして。
ひなびた旅館を運営する、のんびりとした姉と、それを支える年の離れたしっかり者の妹。とかいうベタベタな展開も悪くないかと思ったけど、そうなると便宜上、名前を決める必要があるので止めにしました。
ただ結果的に扱いが悪いキャラになっちゃったなー。

☆総評的なもの。
長く苦しい戦いでした……。でも楽しかったです。初めは小説とか絶対無理どころか興味すらなかったです。でも青い空のカミュが好きな気持ちをなんとか形に出来ないかと思ったのがキッカケです。
仮に青い空のカミュがどれぐらい好きと聞かれたときに”小説を作るぐらい好きです”と答えるだけの実績が出来て良かったなぁと実感してます。
何かの比較じゃなくて好きを伝える方法。絵が描けない自分にとってはこれが現時点での最善策かなーなんて思ってます。

後、この 拙作(せっさく)は9割自己欲求を満たすために作ったもので、残り1割程は”青い空のカミュ”の宣伝にならないかなーという想いを込めております。

もし、この作品で”青い空のカミュ”を知ったという稀有な方が居りましたら、是非、体験版だけでもやってみてください。自分の作品よりも全然面白いですし、体験版にしてはボリュームあって楽しめると思っております。ただしPCが必要なのと18禁ゲームなので、その条件に合えばですが……。
もし万が一、これでファンが増えてくれれば、一狂信者としては嬉しい限りです。

それでは長くなりましたがこれで終わりにします。拙い作品ですが楽しんでもらえたらいいなあ、とか。
もし次回作的なものがあったら、もう少し頑張って読めるような作品を作ってみたいです──。


最後に初期プロットの様なものを張り付けてみます。
10月8日頃に改めて作ったものですが、今、これを見ると随分違った話になっちゃったなーと感慨深くなりますねー。本当は最終話のサブタイトルはある曲のタイトルにするつもりで、前から書いていたんですが直前で止めちゃいました。なんかイメージの多様性を奪ってしまう感じがしてしまったのです。それでも結構迷ったのですが、今のシンプルなサブタイで良かったと思ってます。

─────────────
学校であった怖い話パロディ。

@新聞部蛍ちゃん(部長)同じく新聞部燐(ホッケー部との掛け持ち)

@学校新聞企画の為怪談話(七不思議)を募集する。

@しかし誰もこない!

@先生役のオオモト様(一応部活の顧問)が来てトイレに何かあることを告げる。

@トイレで奇妙な体験をする二人だがなんとか無事に戻ってくる。

・音楽室と準備室?(サトくん?)△
・鏡の前とドッペルゲンガー?(小さいオオモト様?)○
・体育館と体育用具室?(ヒヒ?)△
・プールと更衣室?(水着?)○
・屋上と飛び降り?(二人で??)○
・理科実験室と準備室?(燐?)○
・地下室と裏切り?(蛍?)○
・昇降口と校庭?(燐の部活?)◇
・校長室と黒幕?(大人のオオモト様?)◇
・青いドアの家(本編の続き?)(蛍?)△
@以上いずれかを七不思議の舞台とする。
 ○一応採用 △基本なし ◇採用予定 
@エンディング
・七不思議の謎を解き。無事に7月になったことを今更ながら感嘆する蛍。
逢魔が時の夕焼けを眺めながら二人で帰宅の電車に乗るエンド
(本編へと繋がるエンド?)OVER THE TROUBLE
──────────

─────












……
さてさてさて。
もしかしたらですが、小説なんてどうでもいい、青い空のカミュについてネタバレ含めて色々書いてみろ、それが見たいんだって声がありそうな気がする、かな?
まあ、そういう作品ですものね。ちょろっと書いてみます。

ここから先は青い空のカミュのネタバレっぽいことを書いていくので見たくない方はここまでにしておくのが良いと思われます。
大丈夫な方は、拙い文で宜しければどうぞ見ていってくださいませ。



青い空のカミュの初プレイ、そしてクリアしたときはビックリしましたよ。特に初プレイはオートだったから余計に話が分からないままあのエンディングですよ。大変混乱っていうか所謂バッド、もしくはノーマルエンドだなーって思いました。恐らく大半の人がそう思ったことでしょう。
そして全部のCGを埋めて再びエンド付近、ドキドキしましたねー、なんか選択肢が出るんだろうって思いこんでましたから。

──ですが、もう知っての通りですね。あのエンディング以外は凌辱エンドしかありません。いくらタイトル画面でマウスをクリックしても隠しルートも何もなし、絶望感に包まれたまま聞くタイトル曲”アトモスフィア”はさぞ心に響いたことでしょう。
自分はもう呆然自失ですよ。泣きはしませんでしたが心にぽっかりと穴が開きました。一か月程経っても穴は塞がりませんでした。でも何週もしてしまいます。現在進行形で。
このゲームは自分にとって麻薬並みの中毒性があるのかもしれないです……。

さて──恐らくこういう話を見たいわけでは無いと思います。
キャラクターの話や設定の考察はとりあえず置いておいて。
エンディング及びそれに関するシナリオの考察をしたいと思います。

えっと、当初自分が頭の中で考えてたエンディングの考察は……。

1.世界が切り替わったことで蛍が普通の人間に、燐が座敷童、即ちオオモト様になった。

2.蛍だけが取り残されて燐や他の人は現実に戻った。

3.燐は蛍と別れ一人、風車の世界に残った。

4.蛍が紙飛行機を手に取り、振り返ると何事もなかったように燐が立っていた。

こんなところでしょうか。もう少し色々考えてた気がしますが、中にはあまり良くない感じのものも想像してたりしたのでこれぐらいにしておきます。

──この中に正解があるかと言えば当然無いと言えます。
続き的なものが今のところないので如何様にも解釈出来るのですがそれでもない気はしてます。
自分の性格上、楽観的な解釈というか、日和見的な考えになってますので、設定や状況を無視した希望的観測の要素が強いものばかりかなーって思ってます。
OP、ED、挿入歌の歌詞から悲観的な解釈をする方も多いかと思います。
少女同士の淡い想いを綴ったものはこういう儚い終わり方が多い気が、します?(そんなに多くの事を知っているわけではないですが)
だからプレイし終わって数か月の間はこんな妄想ばかりしてましたねー。

そんなある日、ある事実というかある作品を知ってからは妄想に少しズレが生じてしまいました。
そう”青い空のカミュ”を構成する作品と一つと思われる”銀河鉄道の夜”の事です。
作中にも名前は出ているのですが、あえて触れなかった作品でした。昔、アニメ版が何かを見たような記憶はあるんですが、結末までは思い出せませんでした。もしかしたら思い出したくなかったのかもしれないですが……。

ものすごく端的にいうのなら”青い空のカミュは銀河鉄道の夜がベースになっている”と説明することも出来るほどに、作品に深く関わっているのではと感じています。

正直言ってあまり知りたくない事実でした。しかも公式のユーザー投稿で知ったのではなく、まったく関係のない紙媒体のコラムから知ることになるとは──まさに寝耳に水でした。
コラムの内容は、銀河鉄道の夜の事を書いていたのですが、青い空のカミュに当てはめても遜色のないものだったので、恐らく間違いないだろうとは思ってます。

その事実で、折角大事にしていた世界観が崩れてしまう。今まで通りに楽しめないのでは、と大変危惧しておりました。
ですが、そのお蔭でずっとモヤモヤしていた事に、ある程度のアンサーが出すことが出来たので、結果的に良かったのではと思っています。
特に燐に対する理不尽さに一定の理解を示すことが出来ました。ですが、それと同時に別の答えも生まれてしまいました。

5.紙飛行機には蛍にとっての幸せが書いてあり、線路の先には蛍が本当に欲しかったものが待っていました……。

……むー。銀河鉄道の夜に沿うのならこの解釈になってしまう、かな?とか思ったりしてます。キャラで言うならDJあたりが候補でしょうか?
それでも良いかなとは思いますが、じゃあ──燐は?って事に当然なりますね。

燐はアルフレ……ではなくてカムパネルラ役だから仕方がない、ってことで納得しますでしょうか?
私としては……答えを出すまでもなく、二次創作で自分の気持ちの補完をすることにしました。
でも別のエンディングを作るということを()()するつもりはないので、スピンオフという体にして、ちょこっとだけ原作の別ルートを模索する程度に留めることにしました。
やたらと百合百合しいのもその過程の様なものと見てもらえれば幸いです(唐突なステマっぽい?)

さてさて、やたらと長くなってしまったので、とりあえず自分の結論だけ述べますと。
色々あったけど”金曜日にパステルのクレープを二人して頬張っているに違いない”が自分の希望する終着点です。
聡、小平口の住民、オオモト様、座敷童、銀河鉄道の夜、等々、その辺をすべて汲み取ってもこの結論に至るのでは思ってます。
燐は少しの間、ココロを休めているだけで、金曜の放課後、少し恥ずかしそうにクレープ屋で待ってくれていると思ってます。
──蛍との約束を守る為に。

青い空のカミュは銀河鉄道の夜でも、よだかの星でも、異邦人でもない別の作品です。多少参考にしている部分はあっても辿り着く先まで一緒とは限りません。想像するかぎり作品に終わりはないと思っております。
だからまだまだ楽しめます。人によって様々な解釈があるから楽しいんだと思います。ですから自分の結論も参考程度に留めて置いてくださると嬉しいです。

もしここまで読んでくれている方がいるなら有難うございます。拙いかつ、だらだらとした文章になってしまったことを改めてお詫びします。

まだまだ考察は出来そうな気はしますがそれはまた別の機会、があればいいなあ。
それではー。有難うございました。






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