サクラ大戦~来たれ次世代の戦士~   作:ユウジン

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第二章 集結する戦士たち
新たな仲間達


「疲れたぁ~」

 

校門を通り、ローアは深呼吸しながら歩き出す。すると、

 

「あ、ローアさん」

「ん?あぁ、八重。お疲れ様」

 

駆け寄ってきた人物に、ローアは笑みを浮かべてその方を見た。

 

「学校には慣れましたか?」

「まあね。ただちょっと授業で分かりにくい日本語とかあるかな」

 

とローアは言う。日常会話に問題がないため分かりにくいが、それでも分かりにくいニュアンスがあったりして、苦労するところもあるらしい。

 

「あと授業の進み方も向こうとは違うからね~。やっぱり文化の違いって大きいよ」

 

そう言いながらローアはスマホを弄り、

 

「メールですか?」

「うん。クラスの可愛い子と連絡先交換したからさ~。皆可愛くてまいっちちゃうよねぇ。うちの高校美人多くない?」

「……」

 

八重はジト目でローアを睨み付けていたが、画面に夢中のローアは気づいていない。

 

「ローアさんは可愛い女の子は口説くのマナーとか思ってそうですよね」

「そんなまさか。可愛いと思ったり良いと思えた所をそれを相手にちゃんと伝えるようにしているだけだよ」

 

なんだかなぁ……と八重はため息を吐く。どうも軟派な人なんだよなぁ……と八重は思う。しかし、

 

「八重も可愛いよね。特にこの黒髪が日本人的で綺麗だ」

「……」

 

こう言われて悪い気はしない。悪い気はしないがこの人はこういう人だからなぁ。でもなぁと八重は悶々としてしまう。すると、

 

「ん?」

 

スマホの画面を見ながら辺りをキョロキョロしている眼鏡の少女が、ローアの目に入る。

 

「大丈夫ですか?」

「は、はい!?」

 

ローアはその少女に駆け寄り、声を掛ける。しかし突然外国人の男に声を掛けられたせいか相手は驚いていた。そういう風に困ってる相手に平然と行けるところが格好いいんだけどな、と八重は思いながら自分も駆け寄り、

 

「驚かせたらすみません。なにかお困りでしたので声を掛けさせて……って!」

『あぁ!』

 

事情を説明。と思ったら、相手とほぼ同時に声をあげた。ローアが首を傾げると、

 

「八重はんやん!」

紅葉(こうは)じゃない!作業着姿じゃなかったから分からなかったわ!」

 

どうも知り合いだったらしい。キャーキャー言いながらお互いハイタッチ。すると紅葉と呼ばれた少女はこっちを見て、

 

「もしかしてあんたがローア・シャトーブリアンはん?」

「あ、うん。そうだけど……」

 

何故知っているのか?そう思ってからそう言えば八重と知り合いだった。と言うのを考えると、もしかしたら帝国華撃団の関係者?と思い至った瞬間。

 

「やっぱりあんただったんやな!うち可愛い子に無茶させて壊したっちゅうアホは!」

「はい?」

 

なんの話?と首を更に傾げてしまうと、

 

「とぼけたらあかん!うちの可愛い可愛い大切なもんを好き勝手にやって壊して爆発四散やと!?うちがどんだけ泣き腫らしたと思ってん!」

「え?え?え?」

 

爆発四散?と言われて一つ思い至った。それは、

 

「もしかして旧式光武の事?」

 

大声で言うわけにいかないので、こそこそ話すと紅葉は頷き、

 

「うちがおとんに初めて全部のメンテを任せて貰えた大切な機体だったん

や。なのにあんたが……あんたがぁああああああ!」

「ぐぇ!く、くるしい」

 

ちょ、ちょっと紅葉!と八重は慌てて紅葉をローアから離し、

 

「待って落ち着いて?周りの目がね?」

「あ……」

 

紅葉はコホンと咳をして、

 

「初めまして。うちは釧灘(くしなだ) 紅葉や。八重はんと同い年の16才。ほなよろしゅう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁ、久々に大帝国劇場に行こうとしたら迷ったなぁ。ほんまここら辺は迷路やで。すーぐ新しい建物やらお店が出来るから暫く来ないでいるとぜーんぜん分からんようになるわ。でも八重はんに会えて良かったでぇ」

 

電車に揺られながら紅葉は八重に言う。どうも似たような名前の駅やら目印がわりの店で、グルグル変なところをさ迷っていたらしい。

 

「うち最近の店とかぜーんぜん興味ないからこの店を目印に~とか思ってもちんぷんかんぷんやったんよ」

「相変わらず紅葉は機械弄りばっかりなのね」

 

なんて二人のやり取り見てから、ローアは電車の中吊り広告に眼を移した。

 

(ほうほう……ん?)

 

ローアはある方を見てから、静かに歩き出し、

 

「ローアさん?」

 

八重が首を傾げる中、ローアは腕を伸ばすとそのまま男の腕を取った。

 

「おい痴漢野郎。そこまでにしな」

『っ!』

 

ザワッと電車内がザワツキ、視線が集まる。

 

「な、なんの事だ!」

「ちゃんと見たぞ、間違いない」

 

ローアはそう言うが、犯人?は首を横に振って、被害者?の女の子に詰め寄る。

 

「おい!俺がやったのか?どうなんだよ!」

「そ、それは……」

 

女の子は完全に萎縮。すると、

 

「俺も見たぜ」

「え?」

 

あぁやれやれ、やっとここまで来れた。と人ごみを掻き分けて出てきた、身長2mはある大男に、犯人?は少し後ずさりつつ、

 

「う、うるせぇ!黙ってろ!」

 

そう言って男はローアを振りほどくと、そのまま大男に殴り掛かるが、

 

「よっ!」

 

パシッと相手の拳をキャッチしてそのまま反対の手で拳を握ると、

 

「チェストぉおおおおおおおお!」

「ぐぎっ!」

 

脳天に拳骨を落とし、男はゴクシャ!と変な音を立てながら地面に潰れる。

 

「やれやれ、全く大丈夫か?」

「は、はい……」

 

女の子は震えながら頷く。それから大男はローアを見て、

 

「なあ外人さん。あんた良い奴だな。俺は桐島(きりしま) 蠡豢(らかん)って言うんだ。そっちは?って日本語大丈夫だよな?さっき日本語で話してたし」

「あぁ、俺はローア・シャトーブリアンって言うんだ。あんたも……凄いな」

 

痴漢の男もさっきからピクピクと痙攣しているから死んではいないんだろう。なんて思っていると駅につき、駅員が入ってきた。

 

「お、来た来た」

 

誰かが次の駅に連絡してくれたのだろうか?そう思いつつ蠡豢と名乗った大男は犯人を引っ張っていくと、

 

『あぁ!』

「ん?お!八重に紅葉じゃねぇか!」

 

また知り合いか?そう思いつつローアは八重達に問うと、

 

「あ!もしかしてお前が新しいやつか!まさかこんなところで会うとは思わなかったぜ」

 

と、蠡豢がアッハッハと笑うと、駅員に何故か蠡豢の方が捕まり、

 

「あれ?」

「悪いんだけど君には少し話を聞かせてもらうよ。大男が電車内で暴れてるって言う通報が来てるからね」

「……」

 

何でじゃあああああ!そう蠡豢の叫び声が辺りに響く。

 

因みにその後八重達の説明もあって、痴漢の犯人は捕まったものの、犯人は病院送りになってしまい、結局やり過ぎという事で警察にも厄介になってしまい、最終的に撫子に迎えに来て貰う羽目になるのだが、それはまぁ余談である。




新サクラ大戦面白いですね。ゲーム実況やってる友人の動画横目に私は取り合えず一周終わらせました。私は最初のヒロインは普通にさくらでしたね。二週目は推しの初穂かな。
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