小説『インフィニット・ストラトス』とドラマ『ウルトラマンガイア』のクロスオーバーのようなものです。
このまま続くのか、あるいは別の物語として作り直すかは未定ですが、いつか似たような物語を投稿出来たらと思います。
右も左も上下も分からないですが、まずはお試し!
タグのつけ方、誤字脱字、文法間違い、つまらない、まるで俺が中学の時に書いた妄想日記のようじゃないか!等ございましたら、優しい言葉で子供に言い聞かせるようにご指摘ください。その言葉は返しが付いた刃物のごとく、私の心に深々と突き刺さります。
「もしも、宇宙空間を自由に活動出来るようになったら君は何をしたいと思う?」
デスクで何かの作業をしているんだろうか、先生は椅子に腰掛けこちらに背を向けながら問いかけてきた。
またいつもの脈絡の無い質問か…。そんな事を思うも慣れたもので、こちらも自分のデスクで手元の資料をまとめながらすぐに思考をそちらにも傾ける。
「…その技術を応用して海底探査をします。」
「相変わらず君は海の世界にご執心だねぇ~、そろそろ本格的に私の研究を手伝ってくれてもいいんだよ?」
この人も中々に諦めが悪い。しかし、そんな事を言いながらも俺の夢に理解に示し手伝ってくれているのだから恐らく冗談半分なんだろう。
「…先生はどこまで行くんですか?」
ふと思ったそんな言葉が口から漏れたのはこの研究室の温い空気に余程気が抜けていたのか、それとも今まで聞く事を躊躇い機会を探し、ついにこのいつからかする様になった脈絡の無い問答にそれとなく放り込む事にしたのか。
何れにせよ俺は今この質問をした事に後悔を感じた。
「やっと聞いてくれたね、君がその質問を聞いてくれるのに随分待たされたよ。」
そんな予想だにしてなかった返答に驚き、手元の資料から顔を上げゆっくりと振り返ると先生と目が合った。いつからこちらを向いていたのだろうか、微かにはんだ特有の甘い匂いを感じ、先程まで基盤を組んでいたことがわかった。先生は座ったままついついというように両手を大きく広げ、その目を真っ直ぐ俺に向ける。
「私は宇宙のその先へ、無限を貫いたその彼方へ行きたい。そこには私ですら知らない物質、現象、世界…明日がある。…まぁ、君の今の問いへの答えはそんなものだよ。」
そんな先生の答えに俺は深く安堵し、その答えは自分にとって満足のいくものだったと割り切る事にした。先生に軽く礼を言い、自分の机に向かい一刻も早くこの話題を切り上げようとする。
「だけど、君が本当に聞きたい問いは違うだろう?」
もう終わる筈だった話題に再び引き戻される。先程よりも、ゆっくりと再度振り返る。先生はこちらを向いたままだったのだろう、今度は立ち上がり俺を見下ろす形で言葉を続ける。
「そんな曖昧な問いで誤魔化すなんて、余程君はこの事に関しては、臆病になるようだね。だから私から言うことにするよ。」
ついさっきまで、いつも通りだったこの部屋の空気がどんどんと冷たくなっていく様に感じる。今になって聞きたくないと思うも、先生は決して止まらない。開けないでほしい扉の先を強制的に見せつけられる。
ーーー私にとって人類は存続するに値するかどうかーーー
薄々分かっていた事なのに、先生の口から直接聞くことはどうしてもしたくなかった。同じ研究者としても、人間としても。
ーーー私はね、いつも思うよーーー
自分はいまどんな顔をしているんだろうか…そういえば先生は、
ーーー人類は●●●●●●●ーーー
先生はいつから笑わなくなったんだろうか?