カンパニーの襲撃を受け、突如としてアストラウス銀河へと飛ばされた、T3の自由遊撃隊。
バトリングの後に襲撃して来たレッドショルダーに強い恨みを持つバララント軍のPSによって、現地で出会ったゴウト達の仲間の1人、フィアナが拐われた後、同じくゴウト達の仲間の1人であるキリコやシャッコと協力して救出。
史上最大のバトル『ビッグバトル』を制し、バララント軍のPSであるニーバを倒す事に成功した一行は、元の世界に戻る為の手がかりとして、シャッコの出身であるクエント族の長老達からの情報から、アストラウス銀河と地球がある銀河を繋ぐワームホールがある可能性を突き止める。
そんな中、ディーヴァ保安要官のアンジェラがアルカディア号に乗り込み、キリコに決闘を申し込んで来た。
それをキリコは受け、いざ決闘を始めようとした瞬間、近くの遺跡から眠っていたヨロイが電脳人であるアンジェラに呼応して現れ、攻撃を仕掛けてきた事によって決闘は中止。T3メンバー全員で対処を始めたのだが、そこへ更にカンパニーが乱入。三つ巴の戦いが繰り広げられる。
そんな激戦の中、彼等の下へと近づく黒い影があった。
「キャプテン!このエリアに飛行物体が接近!先日我々を襲ってきた謎の黒い四機の円盤です!」
螢の報告を聞くと、一同はその方向を見る。
すると、空の向こうから黒い四機の円盤が現れた。
「あの野郎、また出やがったか!」
円盤達はそのまま、T3やカンパニーの兵器へと光線を発射して攻撃を始める。
ビームを受けたカンパニーのロボット達が爆発する中、T3メンバーは光線を回避し、ハーロックも巧みな舵捌きでアルカディア号への被弾を避ける。
「この前のお返しだ!ゲッタァァァァァァビィィィィィム!」
真ゲッター1の腹部からゲッタビームが放たれるが、円盤達はそれを難なく避けると、なんと合体を始め、一体のロボットへと化した。
『フォォォウン・・・・グワァシ・・・・グワァシ・・・・・』
そして地上に降り立ち、特徴的な作動音と電子音を鳴らす。
黒いボディに、巨大な側頭部にはアンテナの様な突起があり、左手は平たく大きな3本指で、右腕にはあらゆる怪獣を葬ってきたペダニウムランチャーが装着されている。
そのロボットの名は、『宇宙ロボット キングジョーブラック』
かつて、惑星ボリスと惑星ハマーにて、数多のレイオニクスや怪獣達を葬った、ペダン星人の信略ロボットである。
「合体してロボットになった!」
「まるでゲッターみたいだな」
「宇宙ってのは、なんでもアリかよ・・・」
初めて見るキングジョーブラックに驚く一同。
そんな中、キングジョーブラックが右腕のペダニウムランチャーの銃口を一同に向ける。
「来るぞ!」
ハーロックが言うや否や、全員が回避行動に移る。直後、ペダニウムランチャーから並の怪獣なら一撃で倒す弾丸が連続で放たれ、地面の砂漠にも命中し、周囲に砂が舞い上がる。
その砂をカモフラージュに、一気に真ゲッター1がゲッタートマホークを片手に、キングジョーブラックに接近する。
「オラァッ!!」
気合いの声と共に、竜馬はゲッタートマホークを振るう。しかし、キングジョーブラックはそれをペダニウムランチャーで受け止め、弾き飛ばす。
「チェェェェストォォ!」
そこへダンが刀を片手にすれ違い様に斬りつけるが、傷一つ着いていない。
「何!?」
「ちぃっ!見た目以上に頑丈みてえだな!」
流石に驚いた二人だったが、そこへキングジョーブラックは振り返り、目から稲妻状の破壊光線『ハイパーデスト・レイ』を放ち、二機はギリギリで回避する。
「行け!ローゼスビット!」
続いてガンダムローズのマント部に搭載された薔薇型の自律機動兵器『ローゼスビット』がキングジョーブラックへと一斉にビーム攻撃を仕掛ける。
キングジョーブラックがそれを煩わしそうに叩き落とそうと気を逸らす中、ボルトガンダムが接近する。
「くらいやがれぇ!」
ボルトガンダムが一気に肩から突進する技『ボルトストライク』を仕掛け、僅かにバランスを崩した隙を狙い、ドラゴンガンダムが『ドラゴンクロー』で動きを封じて連続で蹴りを浴びせ、続いてガンダムマックスターの『バーニングパンチ』が決まり、ノーベルガンダムの『ノーベルフラフープ』が直撃し、最後にゴッドガンダムが一気に突っ込む。
「ばぁぁくねつ!ゴッド、フィンガァァァァァ!」
しかし、キングジョーブラックはそれを左手で受け止め、そのままゴッドガンダムを投げ飛ばす。
「ぐああああっ!!」
「兄貴!」
「あの野郎、ゴッドフィンガーを受けとめやがった・・・!」
本来なら、ドモンのゴッドフィンガーが受けとめられる事はなかっただろう。しかし、未だ心のどこかに迷いを抱えているドモンでは、それは無理だった。
「そこだ!」
「くらえ!」
キンケドゥが搭乗するクロスボーン・ガンダムX1改・改のザンバスターと、トビアが搭乗する量産型ガンダムF91のV.S.B.Rが同時に放たれ、キングジョーブラックの左肩と右足に命中する。
「もってきな!」
「さっさと墜ちなさい!」
続いて、スパイクのソードフィッシュIIのプラズマカノンとフェイのレッドテイルのミサイルとアキトのブラックサレナのハンドカノンがキングジョーブラックに命中するが、煙が晴れると同時に、キングジョーブラックはペダニウムランチャーを連射し、5人を近づけさせない。
「チィッ!」
「あの黒いの、結構厄介よ!」
「だが、このままじゃどうしようもないぜ?」
「・・・・・・」
戦いながら、ラミィはキングジョーブラックを見つめていた。
「(あのロボット・・・・やっぱりお爺さんが言っていた・・・)」
「ラミィ?どうしたの?」
「!えっと・・・」
「新人、気を抜いている暇はないぞ」
サギリとサイゾウがそう言った瞬間、キングジョーブラックはティラネードとゲシュペンストを狙う。
「くっ!」
「ぬんっ!」
二人は回避行動に移り、キングジョーブラックが放ったペダニウムランチャーの弾丸を避ける。
「ニュートロンビーム、発射!」
ゲシュペンストのニュートロンビームが命中すると、キリコのスコープドッグTC・LRCとシャッコのベルゼルガDTがキングジョーブラックの足元を縦横無尽に走って翻弄しながらシャッコTはカスタムライフルを、キリコはヘビィマシンガンやSMM連装ミサイルで攻撃するする。
しかし、キングジョーブラックはかすり傷一つ付いておらず、ペダニウムランチャーで反撃。3人は紙一重で攻撃を全て回避する。
「どこのロボットかは知らないが、この私の邪魔をするな!」
Mr.ゾーンが、光子戦闘艦から光子エネルギー砲を放って命中させるが、キングジョーブラックはペダニウムランチャーを発射。一撃で光子戦闘艦を中破させる。
「馬鹿な!?私の光子戦闘艦が一撃で!?仕方がない・・・ここは撤退するか。キャプテンハーロック!次あった時が、お前の最後だ!」
Mr.ゾーンはそう言うと、その場から撤退して行った。
「あの野郎!逃げるのか!?」
「捨て台詞だけはご立派だな!」
キングジョーブラックは、再びペダニウムランチャーで砲撃してくる。
「ぬぅっ!なら、儂らが相手をしよう!エルドラソウルの力を見せてやる!」
「援護するよ、お爺ちゃん!」
ブラウニーが機関砲で牽制しながら、エルドラソウルが一気に接近し、ジャンプする。
「正義とキック・・・!」
「勇気とパンチが・・・!」
「「「アミーゴだ!」」」
エルドラソウルのキックとパンチが決まり、キングジョーブラックをよろめかせるが、体勢を立て直すと、キングジョーブラックはペダニウムランチャーを鈍器の様に振り回して殴りかかる。
自由遊撃隊の中でも特にパワーと頑丈さに優れたエルドラソウルはキングジョーブラックの攻撃を上手く受け止めながら、拳を叩き込む。
それに対してキングジョーブラックは蹴りを繰り出し、更に至近距離でペダニウムランチャーを撃ってエルドラソウルを吹っ飛ばす。
「くっ!」
「大丈夫、お爺ちゃん?」
「ああ。ギリギリで防御したからな。正直、防御をしてなかったら危なかったわい」
「こんの・・!いい加減にしなさいよ!」
アンジュラがアーハンで後ろから接近しつつ、ビームマシンガンを連射する。
「オートマチック、スマートファイア!いっけぇ!」
しかし、攻撃を受けた事でアーハンに気付いたキングジョーブラックは振り向くと同時にペダニウムランチャーを発射し、弾丸がアーハンに直撃する。
「きゃあっ!!」
弾丸が当たった衝撃で、アンジェラは地面に叩きつけられる。
『アンジェラ!』
「マズい・・・今のは装甲が厚い所に当たったが、次はただじゃ済まない!逃げろアンジェラ!」
アルカディア号から、フロンティアセッターとディンゴが叫ぶ。
「うっ・・・ううん・・・ひっ!」
10秒ほど気絶していたアンジェラが目を覚ますと、キングジョーブラックがペダニウムランチャーの銃口をむけてエネルギーをチャージしているところだった。
「ちょっと!動きなさいよっ!」
アンジェラはアーハンを動かそうとするが、駆動部がやられたのか、アーハンは動かない。
「させない・・・っ!戦術パターン、デリブル・ナイト・デリバリー!」
ティラネードとキャリアクスが一気に加速して行く。
「TND、承りました!」
「キャリアクス、攻撃準備OK!」
「ティラネード、突貫します!」
キャリアクスがミサイルを発射して援護しながら、ティラネードはビーム・ベイオネットで牽制しながら接近する。
「そのままの位置を維持してください」
キャリアクスからメガ・バスター・ストライカーをランスモードで射出する。
「センパイ!ストライカーが来ました!」
ティラネードはそれをキャッチし、ランスモードを起動させる。
「チャンス!奴は足が止まってる!」
キングジョーブラックがチャージを終える前に、キングジョーブラックの腹部に目掛けて突進して行く。
「いっけぇぇぇぇっ!!」
だが、ランスがキングジョーブラックの腹部に突き刺さろうとした瞬間だった。
キングジョーブラックの上半身と下半身が分離し、ランスは刺さらずにティラネードは素通りする。
「えっ・・・・?」
あまりに突然の事にサギリとラミィが呆然とする間に、キングジョーブラックは4機に分離して空中で再合体。ペダニウムランチャーをティラネードへ向けて連射する。
「はっ!センパイ!」
「っ!くっ!」
ラミィの声で我に帰ったサギリはすぐに回避行動に入るが、弾丸が2発ほど擦ってしまう。
「ああっ!」
「きゃあっ!」
その衝撃で、ティラネードはアーハンの近くへと叩き落とされる。
「うぐっ・・・!」
「大丈夫ですか、センパイ?」
「何とかね。ラミィは?怪我はない?」
「はい、私も大丈夫です」
「それなら良かった・・・っ!」
サギリが前を見ると、キングジョーブラックがティラネードとアーハンに銃口を向けて、再びエネルギーをチャージし始めるところだった。
「そんな・・・!」
「このままじゃやられる・・・!(どうする・・?どうしたら良い?ティラネードは動けるけど、少しでも動いた瞬間にアイツは撃ってくる。せめて・・・・せめてラミィだけでも・・・)」
サギリがラミィだけでも助けようと考えた瞬間だった。
キングジョーブラックの足下から紫色の光線が放たれ、キングジョーブラックを大きく吹っ飛ばす。チャージされていたエネルギー砲は、そのまま何も居ない空中へ発射されるのであった。
「え・・・?」
「何が起こった?」
キングジョーブラックを止めようと動いていた自由遊撃隊の仲間達は、キングジョーブラックを吹き飛ばした攻撃の正体を確かめようとする。
すると、砂中から何かが飛び出す。
「・・・センパイ・・・・・・」
「何・・・・あれ・・・・」
砂煙が晴れ、砂中から飛び出したナニカの全貌が見えてくる。
黒に近い灰色の機械的なボディに堅そうな装甲。特徴的な3本角や長い尻尾を持ち、左胸には紫色の発光体がある。
『ギジャァァアアアアアアアアァァァッッ!!』
それは、雷夢と逸れてしまっていた筈の、メカゴモラであった。
どうも、邪神イリスです。
はい。という訳で殆どの方が気付いていたと思いますが、キングジョーブラックでございます。
大怪獣バトルウルトラギャラクシーのキングジョーブラックの絶望感から、ここで出すならコイツだ!と思い、出しました。
因みに当初はエースキラーはギャラクトロンと、キングジョーブラックはインペライザーと一緒に出す予定だったんですが、さすがにそれはやり過ぎだなと思ってやめました。
執筆中にバックアップなしで書いている内容が消えて書き直すというハプニングもありましたが、なんとか持ち直しましたので、これからも頑張っていきます。