スーパーロボット大戦T〜暗黒魔鎧装伝〜   作:邪神イリス

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第10話 メカゴモラの軌跡

 

 

 

 

 

 メカゴモラが最初に目にしたのは、青い服を着た1人の女性と2人の男性。

 

 彼女らはサロメ星人。メカゴモラを生み出した、全宇宙の支配を目論む存在だった。

 

 組み込まれたプログラムのもと、メカゴモラはすぐに、彼女達サロメ星人が自分の主人である事を把握した。

 

 彼?彼女?はサロメ星人の実験基地の用心棒として、まずは迷い込んできたレイとヒュウガを襲い、レイが召喚したゴモラと戦闘。

 

 その圧倒的な戦闘力でゴモラを追い詰めたが、ゼロが乱入し、今度は逆に角や手を破壊されたりするなど一方的にボロボロにされてしまう。

 しかし、機械ゆえに痛みを感じないメカゴモラはそのまま実験基地を攻撃するレイのリトラを撃墜する。

 

 その後にすぐに修理が行われ、施設内で再び召喚されたレイのゴモラと戦闘を開始。戦闘の最中に基地を破壊したダークロプスゼロを攻撃しようとするが、逆に洗脳されてプログラムを書き換えられた事により、ダークロプスゼロに協力して再びゴモラを襲うが、次元の壁を破って戻って来たウルトラマンゼロにより邪魔立てされ、ゴモラと一対一で戦う事となる。

 

 だが、別世界のレイモンと2人がかりで精神を注入されたゴモラはもう怯むことなど無く、全精力を込めた超振動波が直撃し、そのまま爆発四散しようとした時だった。

 

 多次元宇宙と言う特異性、サロメ星人の実験、ダークロプスゼロが一度ディメンションストームを発動させた事、そしてちょうど同じ頃、遠い別次元の宇宙で『時空振動弾』と言う兵器が発動された事。

 

 様々な要因が重なり、このメカゴモラは平行同位体の一体として、爆発しながらも転移したのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 転移した先は、別宇宙の火星の荒野だった。

 

 だが、転移したは良いものの、ボロボロになっている事に変わりはなく、機能停止状態に陥るのは時間の問題だった。

 

 転移してから2日後。内蔵エネルギーも切れ、いよいよ機能停止目前となった時・・・・目の前に現れ、助けてくれた存在が居た。それが雷夢だった。

 

 九死に一生を得たメカゴモラは、クリスタルの中で傷を癒しながら同時に自己進化を始めていた。

 

 二度と敗北を味あわない為、自身を救ってくれた新たな主を守る為に。

 

 この頃に、メカゴモラはシンギュラリティに到達し、確固たる自我を持ち始めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 傷が癒えてからは、新しく手に入れたステルス能力などで雷夢のサポートをしていたメカゴモラであったが、ある時、セフィーロへの転移に雷夢が巻き込まれた際に何とかしようと飛び出した結果、セフィーロではなくアストラギウス銀河に飛ばされて逸れると言うドジを踏んでしまう。

 

 見知らぬ土地に跳ばされ、途方に暮れたメカゴモラだったが、周辺の調査の為に砂中へ潜り、広域レーダーで周辺を探索していると、ちょうどビッグバトル中のT3自由遊撃隊を見つけた。

 

 Gアイランドシティなどで雷夢がカイザーに乗って一緒に戦っていた事から彼らを味方と判断していたメカゴモラは、彼らと共に行動をしていれば、元の世界に帰れると判断し、砂中に身を潜めながら彼らを観察し続けた。

 

 ちなみにこの時、感覚が鋭いドモンや龍馬などは、誰かに見られていると言う事自体には気づいていたが、メカゴモラは砂の中に潜っていた為にバレないでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 観察を続けていたメカゴモラは、T3とカンパニーの戦闘中は自分が出る必要がないと思い、静観していたがキングジョーブラックが乱入し、ペダニウムランチャーのチャージを開始したのを見てすぐに行動を開始する。

 

 砂中を移動しながら、メガ超振動波を放ってキングジョーブラックを吹っ飛ばし、地上へと現れたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 突然現れたメカゴモラに驚くT3を尻目に、メカゴモラは体から『メガボディーミサイル』をキングジョーブラックへと放つ。

 

 起き上がったキングジョーブラックも、ペダニウムランチャーでミサイルを迎撃するが、数が多く、メカゴモラの放ったミサイルは命中し、その爆発によってキングジョーブラックはよろめく。

 

 そこへメカゴモラは右胸のビームランプから紫色の粒子砲『クラッシャーメガ』を放ちながら、すぐさまキングジョーブラックへと接近。

 キングジョーブラックがペダニウムランチャーで反撃しようとする前に、胴体にヤクザキックで蹴りを入れて弾き飛ばし、そのまま近接戦闘に移行する。

 

「っ・・・!今のうちに・・・」

 

 メカゴモラがキングジョーブラックの気を引いているうちに、サギリはアーハンを回収しながら離脱し、アルカディア号へとアーハンを運ぶ。

 

「ありがとう!謎のロボット君!」

 

「ありがとう!」

 

 アルカディア号へと向かいながら、サギリとラミィはメカゴモラにお礼を言う。

 

『ギジャァァアアァァッッ!!』

 

 2人の声が聞こえたのか、メカゴモラはティラネードに一瞬視線を向けた後、再びキングジョーブラックと戦闘を始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「センパイ!ラミィ!」」

 

「2人とも、大丈夫ですか?」

 

 ティラネードがアルカディア号の格納庫へと入ると、先に戻っていたキャリアクスに乗っていたアマサキ達が、サギリとラミィへ駆け寄る。

 

「はい、彼のおかげで、なんとか・・・」

 

「私もです・・・」

 

 2人はそう言いながら、キングジョーブラックと一対一で戦うメカゴモラに視線を向ける。

 

「無事で、本当に良かったです・・・・」

 

「もし、センパイとラミィが居なくなっていたらと思うと・・・・」

 

 メリルとエイミスが、涙目で2人を見つめる。あの瞬間、もしメカゴモラが居なければ、サギリはこの場にいなかった可能性が高かったからだ。

 

「・・・ごめんなさい。心配をかけたわね・・・・」

 

 サギリは申し訳なさそうな表情を浮かべると、2人に謝罪する。

 

「・・・・課長。ラミィをお願いします」

 

「サクライくん?一体何を・・・」

 

「ティラネードは装甲を削られただけなので戦闘は可能です。少しでも借りを返しに行かないと気が済まないんです」

 

「センパイ!だったら、私も行きます!私もあのロボットにお礼をしたいんです!」

 

「・・・・・・・・わかったわ。行きましょう、ラミィ!」

 

「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方、メカゴモラとキングジョーブラックの戦いは、メカゴモラが一方的に優勢となっていた。

 

 別次元のレイのゴモラのデータを元に作り上げられ、さらにレイのゴモラと戦った時よりも強くなったメカゴモラは格が違いすぎるのだ。

 

『ギジャァァアアアァァッッ!!』

 

 長い尻尾を叩きつけ、よろめきながらも起き上がったキングジョーブラックに体当たりをし、バランスを崩したところへ、メカゴモラは右の拳を回転させながら腹部へ叩き込む。

 

 強烈な一撃にキングジョーブラックから火花が散るが、負けじとキングジョーブラックもペダニウムランチャーを0距離で発射してメカゴモラを牽制。

 

 そして、メカゴモラが僅かに怯んだ隙に反撃しようと動いた瞬間であった。

 

 突然、キングジョーブラックの足元の砂が崩れ、そのまま下半身が砂に埋もれてしまう。

 

 もがくキングジョーブラックだが、そこに砂の中から黄色の巨大なアームが飛び出て、キングジョーブラックを雁字搦めに拘束した。

 

「やられっぱなしと助けられっぱなしは性に合わないんでなぁっ!」

 

 その言葉と共に砂の中から現れたのは、真ゲッター3だった。

 

 彼らは、メカゴモラが戦っている間に真ゲッター2となって砂の中に潜り、キングジョーブラックの足元の辺りだけを掘って脆くしていたのである。

 

「おい!俺達の言葉が理解出来てんのかは知らねえけどよ!確実に仕留めれるようにするから、タイミング合わせろよ!」

 

 龍馬の言葉に、メカゴモラは頷く。

 

「いくぞぉ!必殺!大雪山おろしぃぃぃぃ!」

 

 そして、キングジョーブラックを砂中から引き摺り出すと同時に、真ゲッター3は武蔵の大技『大雪山おろし』によってキングジョーブラックを上空へと高く放り投げる。

 

 それと同時に、メカゴモラは角先にエネルギーをチャージし始める。

 

「今だ!カノン砲発射!」

 

 ハーロックの掛け声と共に、アルカディア号はキングジョーブラック目掛けて三連装パルサーカノン砲を撃つが、拘束から解き放たれたキングジョーブラックは分離して避ける。

 

「そこっ!」

 

 さらに、ティラネードに乗って戻ったサクライが、メガ・バスター・ストライカーを放って、キングジョーブラックを誘導。そのままキングジョーブラックは再合体をしようと動くが、それは罠であった。

 

「今よ!」

 

『ギジャアアアアアッ!!』

 

 そして、再び合体した瞬間を狙って、メカゴモラはメガ超振動波を放つ。

 

 決定的な攻撃は分離して避けると分かっていた彼等は、キングジョーブラックが分離する様に誘導し、合体した瞬間を狙って、メカゴモラはメガ超振動波を放ったのであった。

 

 避ける暇もなくメガ超振動が直撃したキングジョーブラックは、碌な抵抗も出来ずにそのまま空中で爆発。周囲に残骸が散らばって行く。

 

「「「「・・・・・・・よっしゃあ!!」」

 

「やりましたね!皆さん!」

 

「凄い・・・」

 

 勝利を確信し、ガッツポーズを取るゲッターチームやスパイク達。それを見たサギリ達も喜びの声を上げる。

 

『ギジャァァアァッ!!』

 

 そして、メカゴモラもまた、勝利の雄叫びを叫ぶように、天に向かって吠える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そこへ、場の空気も読まずにカンパニーの戦艦が現れ、時空の穴を開けると、周囲の空間が歪み始める。

 

「これは!俺達がここに跳ばされた時と同じ状況だ!」

 

「螢・・・各機を急いで収容しろ」

 

「は、はい!」

 

 ハーロックの指示を受け、メカゴモラ以外の全員はアルカディア号へと戻る。

 

『グルルル・・・・・』

 

 メカゴモラは、カンパニーの戦艦を見据えながら低く唸っていた。

 

「あの女は、我々をアストラギウスへと送った目的は果たしたと言っていた。ならば、今度は地球へと帰すつもりなのだろう」

 

「さすがの洞察力です。キャプテンハーロック」

 

 ハーロックの推察を、ルーディーは肯定する。

 

「いやぁ、しかし、よく生きれましたね。正直あの黒いロボットが現れた時は、こちらも生きた心地がしませんでしたよ・・・・では、みなさん。太陽系で改めてお会いしましょう」

 

 ルーディーがそう言うと同時に、アルカディア号とメカゴモラは光に包まれ、光が収まると、その場から消えていた。

 

 

 

 

 

 

 




どうも、邪神イリスです。

ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロを見てやる気を出しながら執筆しました。

最初はメカゴモラだけでキングジョーブラックは倒す予定でしたが、個人的になんかそれは味気ないなと思い、このような展開となりました。

それにしても、こうして執筆していると、ギャラファイの並行同位体という設定は本当にありがたいですね。おかげで色々と小説の設定などが捗るというものです。

・・・・さて、ここで一つ大事なお知らせがあるのですが。感想の方で、他の地球怪獣及び宇宙怪獣のウルトラ怪獣は出すのかと聞かれたのですが・・・・どうしましょう(オイ)

正直なところ、それもアリだとは思うんですけど、スーパーロボット大戦だからロボット怪獣だけにすべきだとも思うんですよね・・・・・・
出すか出さないかで、だいぶシナリオが変わるので、安易かもしれませんが、もうここはアンケートで決めようと思います。

次の投稿日までアンケートは続けるつもりです。よろしければ、ご協力お願いいたします。

ロボット怪獣以外の怪獣も出すか否か

  • 地球怪獣だけ出す
  • 宇宙怪獣だけ出す
  • どちらも出す
  • このままロボット怪獣だけで良い
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