スーパーロボット大戦T〜暗黒魔鎧装伝〜   作:邪神イリス

7 / 13
第6話 超一流の殺し屋

 

 

 

─── 北の賢者の居城付近。

 

 そこは現在、複数の勢力による混戦状態となっていた。

 

 T3の治安維持隊チームに、黒騎士ラバーン率いるオーラバトラー軍とバザードの魔物軍団、さらにはフィローセの隣国オートザムから送られてきたフィローセ侵攻軍の司令官イーグル・ビジョンが乗るTFO。

 

 この世界の新たな仲間である魔法騎士の三人やオーラバトラーの聖戦士達という新たな仲間が加わったT3でも、ここまで複数の敵を相手取るのは至難の事であったが、まずはイーグルを撤退させる事に成功し、それを機に少しずつ押し返し始めた時だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その異変に最初に気づいたのは、オーラバトラーに乗る聖戦士達と、ニュータイプであるカミーユとジュドー。そして、勘が鋭い鉄也や甲児、凱や舞人などの歴戦の猛者達だった。

 

 「これは・・・!?」

 

 「何だ・・・この禍々しいオーラの気配は・・・!?」

 

 「凄まじいプレッシャーだ・・・一体何処から・・・?」

 

 「・・・・!みんな!上だ!」

 

 凱がそう叫び、その場にいる者達が空を見上げた瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピシッ・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 突然、綺麗な青空にヒビが走る。

 

 「なっ!?」

 

 「空が・・・・」

 

 ヒビは少しずつ広がっていき、やがて空の一部が、ガラスが割れるかの様に砕け散る。

 

 「赤い・・・・空・・・?」

 

 空が砕け散った向こう側は、血の様に赤い空が広がっていた。

 

 「なんだ、あれは・・・?」

 

 突如として現れた空の向こう側に広がっている光景を見て呆然と呟くブライト。他の皆も同じ様に唖然となっている。

 

 「艦長!あの赤い空から未知のエネルギー反応と生体反応が!」

 

 ハーリーが報告をしたとほぼ同時に、赤い空から何かが降り立つ。

 

 

 

 

 

 

ズズゥン・・・・・

 

 

 

 

 

 

 土煙を僅かに上げながら降り立ったのは、体長40m程の巨人・・否、超人。赤い体をベースに黄金の鎧の様な装甲を纏い、左手はカギ爪状で、右手には巨大な二又のナイフを持つ。胸には緑色の結晶が光り、その結晶と同じ色をした瞳が、ギラギラとその場に居る者達を見る。

 

 その存在の名は、『異次元超人 エースキラー』

 

 かつて、ヤプールがウルトラマンエースを倒す為に作り出したロボット怪獣であり、その戦闘能力の高さは一度はウルトラマンエースを窮地へ陥った程の存在。

 そんな存在が、この場に降り立ったのだ。

 

 『キュオオオッ・・・』

 

 甲高い鳴き声を上げ、エースキラーは周りに居る一同を観察する。

 

 T3のメンバーは、その姿を見て、クレフやプレセア、フェリオらから聞いた話を思い出していた。

 

 T3がこの世界に来る1ヶ月ほど前に突如として現れ、今までに多くの集落を襲い、壊滅的な被害を起こした凶悪な存在が居ると聞かされ、警戒する様に言われていたのだ。

 

 ラバーンやイザークも部下からの報告でその存在は知っていた。何せ、エースキラーは相手が何であろうと、見境なく暴れ回るので、彼らの軍にも少なからず被害が出ていたのだ。

 

 『キュオオオッ・・・』

 

 そしてエースキラーは、1番近くにいた、オーラバトラー隊の1人へと襲いかかる。

 

 「えっ・・・・?」

 

 そしてそのオーラバトラーのパイロットは、気付く間もなく、すれ違い様に機体を真っ二つに切り裂かれ、爆発する。

 

 続いて、今度はT3へと襲いかかる。

 

 「ちっ!あの野郎、見境なしか!マジンガーブレード!」

 

 鉄也はマジンガーブレードを出すと、エースキラーのナイフと鍔迫り合いに持ち込み、その間にマジンガーZがエースキラーの顔面を殴り飛ばす。

 

 だが、エースキラーは吹っ飛ばされただけで、普通に平然としており、立ち上がると、そのまま再びT3へと襲い掛かる。

 

 「なんて奴だ・・・」

 

 「怯むな!全機!黒騎士達の動きに注意しつつ、敵アンノウンに対処しろ!」

 

 ブライトやルリがT3メンバーへと的確に指示を飛ばし、それに従って彼らは動き出す。

 

 「くそっ!なんなんだこいつは!?」

 

 鉄也はそう言いながらも、マジンガーブレードで再び襲って来たエースキラーの攻撃を捌く。

 

 「ブロウクン・・・マグナム!」

 

 「ロケットパァンチ!」

 

 ガオガイガーのブロウクンマグナムとマジンガーZのロケットパンチがエースキラーに直撃する寸前、エースキラーはその場からジャンプして避ける。

 

 そして空中から地面へと降りる隙に、MSの面々がビームライフルで攻撃するが、エースキラーはウルトラバリヤーを空中で展開して防ぎ、地面に着地する。

 

 そこへすかさず、エステバリス隊の面々がレールキャノンを撃つが、左手から手裏剣光線を放つ事で全て相殺する。

 

 そして、お返しと言わんばかりに手を十字にクロスしてスペシウム光線を発射する。

 

 「うおっ!」

 

 「きゃっ!」

 

 「危ねぇっ!!」

 

 それをギリギリで避けるMSのメンバーとエステバリス隊。

 

 続いてエースキラーは、イザーク率いるゴーレム軍団へと興味を移し、そちらへと攻撃を仕掛け始める。

 

 「ちぃっ!バザード様から授かったゴーレム達が!」

 

 動きの遅いゴーレム達はエースキラーの格好の的であり、次々と破壊されていく。

 

 「隙あり!」

 

 「仲間の仇だ!喰らえ!」

 

 その隙を狙い、オーラバトラー軍のドラムロ達がオーラショットを放ち、エースキラーを背後から攻撃するが、無傷のエースキラーは振り向くと同時に額からエメリウム光線を発射。ドラムロを撃墜していく。

 

 「メガ粒子砲、発射!」

 

 「グラヴィティブラスト。発射してください」

 

 そこへラー・カイラムからメガ粒子砲が、ナデシコBからはグラヴィティブラストが発射される。

 

 その二つの光条はエースキラーに真っ直ぐ向かうが、

 

 『キュオオッ!』

 

 エースキラーは右腕を縦に突き出して、M87光線を発射。

 

 お互いの放ったビームはぶつかり合うが、M87光線はそのまま押し返してラー・カイラムとナデシコBに向かってくる。

 

 「プロテクトシェェェェド!」

 

 そこへ凱が割り込んでプロテクトシェードを展開。更にショウ、マーベル、トッド、シオンの四人も加わってオーラ・バリアを展開し、リョーコやサブロウタ達エステバリス隊もディストーションフィールドを全開で展開。M87光線から、艦を何とか防御する事に成功した。

 

 だが、それは完全な防御ではなく、ギリギリで相殺するのが手一杯であり、特にガオガイガーはダメージが大きかった。

 

 「くっ・・・・」

 

 「大丈夫か!凱!」

 

 「あぁ、まだ戦える!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 続いて、今度は勇者特急隊とGGGの超AI達がエースキラーへと立ち向かう。

 

 「ダブルトンファー!」

 

 超竜神の巨大なトンファーがエースキラーを襲うが、エースキラーはそれを受け止めて掴むと、超竜神をジャイアントスイングで思い切り投げ飛ばす。

 

 「うおわあああっ!」

 

 「超竜神!このっ!」

 

 飛んできた超竜神を撃龍神が受け止めて、何とか体勢を立て直し、その間に他の機体が次々とエースキラーへ飛びかかる。

 

 「動輪剣!十文字斬り!」

 

 マイトガインが飛び上がり、エースキラーを目掛け、動輪剣を振り下ろす。

 

 だが、エースキラーは素早く反応して横に飛ぶと、横薙ぎに振られた二撃目も紙一重で回避。

 そしてそのまま、右手に持ったナイフを振るい、マイトガインを斬り裂こうとするが、すかさずブラックマイトガインがブラック動輪剣を割り込ませる事で、それを防ぐ。

 

 そこへ、バトルボンバーとガードダイバーの二機が、それぞれバトルランチャーとハイドロキャノンを発射してエースキラーに命中させて吹っ飛ばす。

 

 しかし、エースキラーは大きさに見合わない身軽な動きで空中で体勢を整え、地面に降り立つと、そこへ巨大な雷が落ちてくる。

 それを放ったのは、本来の姿を表していたイザーク。魔法の力で雷を落としたのだ。

 

 雷で少しばかり体が痺れて動きが鈍るエースキラー。そこへすかさず、ラバーンが接近し、すれ違い様にエースキラーをオーラソードで斬る。

 

 『ギュオオオッ!!』

 

 「何っ!?」

 

 「ぐあっ!?」

 

 だが、すかさずエースキラーは左手のカギ爪で反撃にでて、ラバーンが乗るレプリコーンを吹っ飛ばし、ワイドショットでイザークを攻撃する。

 

 

 「碧の・・・疾風!」

 

 「蒼い・・・竜巻!」

 

 「紅い・・・稲妻!」

 

 そこに風、海、光の三人が魔法を放って連携攻撃を繰り出し、一時的にであるが、エースキラーの動きを封じる。

 

 「今だ!」

 

 そこへ凱の合図と共に、勇者ロボ達を始めとするスーパーロボット達が一斉にエースキラーに飛びかかり、押さえ込もうとする。

 

 『キュオオオッ!!!』

 

 だが、エースキラーはウルトラバーリヤを発動。かつてウルトラマンジャックが巨大な津波を止める為に使用したその技は、押さえ込んで来たスーパーロボット達を吹っ飛ばす。

 

 そして、今度は魔法騎士の三人へと飛びかかって襲いかかる。

 

 「「きゃああっ!!」」

 

 「海ちゃん!風ちゃん!」

 

 エースキラーは流星キックで2人を蹴り飛ばすと、光が乗るレイアースへと襲いかかる。

 

 『キュオオッ!』

 

 「くぅっ・・・うあああっ!」

 

 三機の魔神(マシン)の中で最も剣の威力が高いレイアースとは言え、まだ実戦経験が浅い光はあっという間に追い詰められて、地面へと叩きつけられる。

 

 「光ちゃん!」

 

 「あの野郎!」

 

 地面に倒れたレイアースに、エースキラーはゆっくりと近づいていく。

 

 T3のメンバー達は、注意をこちらへと向けようと攻撃をかけるが、エースキラーはそれに一切反応せず、レイアースへと近づく。

 

 「あいつ!まさか光ちゃんにトドメを刺すのを優先する気か!?」

 

 「不味い・・・ここからの距離では間に合わん!」

 

 そして、エースキラーは右手に持ったナイフを逆手持ちにし、レイアースのコックピットへと振り下ろした。

 

 「っ・・・・!」

 

 「光ーーーっ!」

 

 「光さんっ!」

 

 自身に振り下ろされるナイフに、光が思わず目を瞑った瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ドガンッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 『キュオオオッ!?』

 

 突然、何かが現れ、エースキラーを蹴り飛ばし、エースキラーは吹っ飛ばされてゴロゴロと転がる。

 

 「・・・え?」

 

 光が目を開けて、寸前の所で助けてくれた存在の姿を見る。

 

 色は全身漆黒の黒で、随所に赤い模様が描かれ、右手にトライデントを持ち、腰には剣を差している。

 頭部には左右にそれぞれ大きさが違う角が一本ずつと頭部に大きな一本角が生えており、その表情?は憤怒の顔を現し、眼は赤く妖しく光っている。

 

 全体的に鎧騎士とも言える禍々しい存在。

 

 『暗黒魔鎧装 アーマードダークネス』がこの世界の人類の前に、初めてその姿を現した瞬間だった。

 

 

 

 

 




 どうも、邪神イリスです。

 という訳で、今回はエースキラーの大暴れ回でした。
 皆さんもお気づきでしょうが、このエースキラーは、ウルトラマンA本編よりも強化されており、マン、ゾフィー、セブン、ジャックの4人の技なら基本的に使えます。

 さて、次回はようやくタイトル回収が出来そうです。

 それと、感想の方で要望があり、ストックがある限りは週一投稿にしようと思います。
 というか、自分が週一投稿とか初めてだな・・・・
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。