「あ"ぁぁぁぁ……。」
疲れた……。
次の日、俺は机に寝そべりながら唸り声をあげていた。
事情聴取の時間がアホみたいに長い。最初は普通の刑事だったのに、警視、署長とどんどん階級が上がって最後の人なんかは国防大臣だよ。そのせいで学校に来る直前までずっと事情聴取だったよ。
ちなみに、『ゼロ』と言う組織は国防レベルでヤバい国際的な秘密結社で個人で国家を滅ぼせる程の力があるらしい。
(そりゃそうだ。あいつらは全員がSCP系統の個性持ちだからな。)
俺の『クソトカゲ』や緋鳥の『緋色の鳥』何かの個性は国家どころか世界そのものを破壊する事が出来る個性だから、その縮小版はそれなりにいるだろう。
ちなみに、中学の奴らにも普通に世界がヤバい(糞語彙力)がいるからそこまで気にしてはいない(オイ)。無論、もし暴走したら俺でも止めれるかは分からない。
「葉秋君、お疲れだね!」
「当たり前だ。」
眠そうにあくびをしていると、葉隠が話しかけてきた。
……よくよく考えてみると、俺はよく葉隠と一緒にいるよな。飯を食うときは違うけど。
「つーか、昨日は疲れた。」
「ははは、ってそろそろ相澤先生が来るね。」
葉隠は時間を確認して席に座ったとたん、相澤先生が入ってきた。
……て、結構怪我しているな(鉄心)。
「えー、体育祭があります。」
「「「「「学校っぽいのきたあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」」」」」
先生の発表に大歓喜。やっぱ凄いね、雄英(再確認)。
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「やっと始まるね、体育祭!」
「……そうだな。」
俺は珍しく昼食を葉隠と一緒に食べながら体育祭について話していた。
雄英体育祭とは、個性ありの体育祭でかつてのオリンピックに代わって色んな人たちを歓喜させている。更に、俺たちはこの体育祭を見に来たヒーローたちにアピールすることでスカウトに有利に出来る。
「ただ、今回の体育祭は俺たちヒーロー科が確実に勝てる訳ではないがな。」
「……え?どうして?」
「俺と同じ中学の奴らも雄英に入っているんだよ。」
俺らSCP系統の個性は基本が反則レベルのチート。クミホ何かは俺でも勝てるかどうか分からない。あいつの特性は精神操作だから、純粋な物理型のSCPである俺とは相性が最悪レベルで悪い。
「それがどうかしたの?」
「あいつらの個性は俺と同族異種。基本的にデメリットがない。そもそも、既存の法則に縛られていない。」
「へ……?」
「まぁ、全員が戦闘向けと言うわけではないから問題ないが……。」
唖然とする葉隠を尻目にカレーライスを食べる。うん、美味しい。
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「……で、なにこれ。」
授業が終わって帰ろうとしたら何故か普通科の奴らがいた。
えー……面倒ごとじゃん。みんな険悪ムードだし。
「あ、葉秋。」
「久しぶり……なのかな、クミホ。」
いつも通りのクミホを見て若干安心する。
クミホは険悪ムードが出ていない。こいつの事だからお目付け役、若しくはノリで着いてきた、と言うところだろう。
事実、雄英に来た中学時代の奴らはクミホ以外にいないし。
「そう言えば、緋鳥は出るのか体育祭。」
「あー、出ないってよ。」
まぁ、出て個性発動してしまったら一瞬で世界終焉シナリオ(クソザコトカゲ理論)だよ。
「それで、こいつらは何でここに来たんだ?俺はさっさと帰って眠りたいのだが。」
「……俺が話す。」
クミホとの話しを遮ってきたのは薄紫の髪の青年だった。
うーん、肉体に異常性はなく、体を鍛えている訳ではなさそう、多分クミホと同じ精神系統の個性か。
「あー、その前に……クミホ、操ってくれ。」
「……ゑ?」
「分かった。済まないね心操。」
俺の言葉に唖然とする心操はクミホによって強制的に精神を操られる。
よし、これでこいつの個性は使う事ができなくなった(外道)。
「ひ、ひでぇ……。」
「用心深過ぎる……。」
そりゃ、俺唯一の弱点ともいっていい精神系統の個性だぞ?警戒心はマッハで上がっているよ。
「それじゃ、何で来たか話してくれ。」
「宣戦布告だ。」
その後、その心操の話を聞いて少しイライラしてきた。
雄英も雄英で酷な事をしてくるね。俺らヒーロー科とそれ以外の科では戦闘能力に絶望的な差がある。それを攻略出来る奴しかヒーローになれない、という事なのかもしれないが普通に考えれば無理ゲーだと思う。
「……まぁいい。それでも俺たちが勝つ。それと、話に割り込もうとしたBクラス、そしてAクラス。」
「あぁ!?」
「……どうかしたのか。」
「……普通科や経営科には注意しろよ?何せ―――」
俺が教室から出るついでに少し警戒を促す。
「俺を殺そうと思えば殺せる奴がここにいるからな。」
「「「「「「っ!!!!!????」」」」」」