獅子の炯眼   作:奈篠 千花

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蛇の至誠を、獅子が識る。 その弐

 

スネイプ校長は、あらゆる場に現れて生徒の締め付けを行うだろうという大方の予想に反して、生徒の前にはあまり姿を現さなかった。

9月、学期が始まったばかりでは、カロー兄妹はまだなんの本を教科書に選定すれば良いかも決めておらず、さしたる授業はなかった。

アミカス・カローに言わせると、闇の魔術に対する防衛術の本は実践的ではなく、子供騙しの防御魔法もどきばかりが詰め込まれたくだらない本ということになった。

妹のアレクト・カローは、前任のチャリティ・バーベッジが選んだマグルに友好的で共存を謳っている教科書を、完全に間違っていて全くの誤謬に満ちた恐ろしい本、と評した。

ネビルは嵐の前の静けさのようなその平穏な時期に、以前、DAに参加していたことのある生徒、マイケル・コーナーやラベンダー・ブラウン、もちろんグリフィンドールだけではなく他の寮の生徒にも声を掛ける。

 

「それで、ネビル、一体どうする気だい?」

シェーマスが部屋でネビルに聞いた。

この部屋はハリーとロン、ディーンがいなくて、今はネビルとシューマスしか残っていないので、部屋の友人と話そうとするならシェーマスはネビルに話し掛けるしかなかった。

ネビルは、DAで使った仕掛けのある金貨を睨みながら、シェーマスの問いに答えた。

「うん、まず皆がデスイーターになるのが正しいとか唯一の道だとか思わないように、僕らが手本を示すべきだと思うんだ。

それに、孤独でいるのも良くない。

心細くなったら、何か強いものにすがりたくなると思うんだよね。

だから、DAを再開するのに、とにかくまず連絡手段を確保しなくちゃ。

シェーマス、君、呪文得意?

僕薬草学は得意だけど、呪文は普通程度なんだよね。

ハーマイオニーは凄かったなあ、こんなN.E.W.T.レベルの呪文を完璧に、何個もやって見せるんだもの。

このDAの連絡用コインを増やさないと。

卒業生は持って行っちゃったままだし、一、二年生にも配りたいし、このままじゃ数が足りないかもしれないしね。」

 

シェーマスは、ハーマイオニーが呪文を掛けて連絡用にした金貨を、自分も引き出しから取り出した。

「これか?

これ、N.E.W.T.レベルなんだよなあ。

ううん、頑張ってみる。

爆発呪文なら誰にも負けないんだけど。」

何故かシェーマスは普通の呪文で爆発を起こすことがあり、むしろ、ネビルにはそちらの方が不思議だった。

 

一年の時の、丸顔でちびで、おどおどとした態度のネビルは、ここ一年二年で急激に身長が伸びて、肉厚のがっしりとした体格になりつつあった。

肉厚と言っても肥満と言う訳ではなく、自然と筋肉がついているタイプの体型だ。

愛嬌のある丸顔は、瞳の愛嬌だけをそのままに彫りの深い男性らしい眉のはっきりした顔立ちに変貌した。

シリウスや、フェンリル・グレイバックに傷付けられる前のビル・ウィーズリー のような万人が認めるハンサムとまでは言えないかもしれないが、男性として魅力的に成長したことは間違いなくて、グリフィンドール寮をはじめとして、ホグワーツでは密かにネビルの人気が高まっていた。

 

一方、ルーナは不思議な少女で変わった格好をしているのは相変わらずだったが、妙ちきりんな変人少女から、不思議でミステリアスな美少女という風に見られるようになってきていた。

レイブンクローにはそれほど親しい友人はいないようだが、グリフィンドールの勝気美人のジネブラ・ウィーズリーが良くそばにいるので、ちょっかいを掛けて虐めようという輩もなりを潜めていたし、今はそもそもそんなことにかまけている情勢ではなかった。

10月に入るころ、

「グリフィンドールの剣を取り戻しましょう。

あれは、ダンブルドアがハリーに遺すよう遺言したものだわ。

ダンブルドアを弑したスネイプなんかが持っていていいものじゃない。

きっとハリーが『例のあの人』に勝つためにあの剣が必要なのよ。

ハリーはまだ連中に捕まってない。

ハリーが『例のあの人』と対決するとき、ちゃんと渡せるようにあの剣を手に入れておくべきだわ!』

そうジニーが言い出した。

 

ジニーが言い出したことに、当然、ネビルは驚いた。

だがよくよく聞くと、あの運命の日、ビルとフラーの結婚式の直前にルーファス・スクリムジョールが「隠れ穴」に来て、ダンブルドアの遺品をハリーやロン、ハーマイオニーに渡して行ったのだということを聞いた。

その話を聞いて、ネビルは再びあの三人がダンブルドアも認めた「ゴールデン・トリオ」だったと思い知って、どうしようもない胸の痛みを感じたが、ジニーの語った内容は非常に重要なものだった。

「ロンに聞いたのよ。

あの、結婚式の前に。

ダンブルドアは本当はグリフィンドールの剣をハリーに遺す予定だったんですって!

でも、あの、分からず屋のスクリムジョールが──、ちゃんとハリーに渡しておけば、今頃校長室に我が物顔に出入りしてるスネイプなんかに渡しはしなかったのに!」

ジニーがそう言った時、ネビルはまた説明できない違和感を感じた。

 

説明はできなかったが、確かにダンブルドアがハリーに遺そうとしたならそれは切り札だったのだろうし、何よりグリフィンドールの剣というホグワーツを象徴する宝をデスイーターにほしいままにさせておくのは相応しくないと思ったので、ジニーの意見に反論はなかった。

また、10月に入って授業の様相も変わって来ていた。

カロー兄妹は自分たちで選定した書籍を改めて教科書として指定し直し、購入を義務付けた上に、どちらの本も結構高価だった。

兄妹の授業は、マグルを見下し、魔法使いが世界の何よりも優れているという観点に立ったもので、ホグワーツの教育の方向性も怪しいと思った時点で、確かに切り札としてのグリフィンドールの剣を確保しておきたいという気分になった。

在処は分かっていた。

グリフィンドールの剣が校長室に保管されているというのは有名な話で、問題は、そこはデスイーターであるセブルス・スネイプが占拠しており、いない時にどうやってそこに入り、剣を持ち出すかは難しい問題だった。

 

「危険すぎるんじゃないか?」

「もっと慎重にすべきじゃないか?今はDAは君がリーダーみたいなものだ、もし君に何かあったらグッと士気が下がるーー。」

シューマスとマイケル・コナーの言うことももっともで、慎重にチャンスを狙うべき、と言う意見も強かったが、ジニーが持ち前の勝気さで強く主張した。

「慎重にってどんな風によ?

場所は校長室って分かってるんだから、とにかくまずは行って偵察してみないと始まらないわ!

誰も行かないんなら、いいわ、私が行く!」

ジニーの主張に、ルーナがいつもと変わらない平坦な調子で答えた。

「校長室行くの?

私も行く、ヘリオパスが守ってる訳でもないしね。」

ルーナが口走る不思議生物の名前は聞き流し、ネビルも覚悟を決めた。

「待って。

僕も行く。

君たち二人だけでなんて行かせられない。

約束して、絶対無茶はしないって。」

 

ジニーとルーナだけでは、どんな無茶でも突っ走ると思えた。

「ネビル、本気かよ。

僕も行こうかーー?」

マイケルが言い掛けたのに、ジニーが思いのほか強い調子で拒絶した。

「いいえ!

あんまり人数が増えても危険が増すばかりだわ、マイケル、私たちがもし捕まって退学にでもなったら、貴方たちがDAを背負って立たなきゃいけないんだわ、だから今回は私たちでやるわ。」

ネビルはむしろジニーの強い拒否に呆気に取られていたが、一瞬だけ、以前マイケルとジニーが付き合っていたことがあることを思い出し、まさかそんなはずはないと心中で打ち消した。

ジニーはモテるので、ある程度長続きしたのはディーン・トーマスくらいで、あとは軽く片手では足りない人数と付き合っているのだから、そんなことを気にしてはいないだろうと思ったのだった。

 

ネビルたちは、大食堂のグリフィンドールの席の端を陣取って話をしていた。

喧騒に紛れてかえって目立たないからだ。

レイブンクローのルーナが紛れているのを不思議そうに見てくる者もいたが、ルーナとネビルが友人なのは周知の事実なので(一部は付き合っているとさえ思っている)、深く追求されることはなく済んだ。

決行日は、翌日の平日日中、全クラスが授業で構内にいる時間帯に決めた。

グリフィンドールの剣を手に入れて、どうするのかというところまでは考えが及んでいなかった。

 

 

 

翌日、ネビルは初めて怪我や病気や事故以外の、自分の意思で授業をサボった。

校長室の近くの必要の部屋の前で、ジニーやルーナと待ち合わせた。

同じ寮なのだからジニーとは一緒に来ればいいと言われるかもしれないが、ジニーと一緒にいると目を引くので、別々に出て来て待ち合わせることにしたのだ。

「やあネビル。」

なんの気負いもなく、ごく普通に投げられた挨拶はどこまでもルーナらしい。

ルーナは動きやすさを意識したのか、おお振りの変わったイヤリングや髪飾りは身につけておらず、そうすると可愛らしさが前面に出て来ていた。

「二人とももう来ていたの?

私が最後ね、校長室側こっそり見てきたけど、今なら誰もいないわ!

行ってみましょう!」

ジニーは、ぱあっと場が華やぐような派手な雰囲気があり、隠密行動には逆に向いていないのではないかと考えるネビルは、最近急激に上がりつつある自分の人気には気がついていなかった。

 

「授業中だからね。

校長室の前のガーゴイル、合言葉が必要なんだっけ。

いくつか試してみよう。」

周囲に気を付けながら三人は校長室の前に移動した。

「レモンドロップ!」

「ターキッシュデライト!」

ジニーがロンから、ひいてはロンがハリーから聞いた話を元に、三人はいくつもマグル界のお菓子の名前を試してみたが、いずれも全部空振りだった。

もちろん三人は純血でマグル界のお菓子のことなど何も知らないので、図書館のマグル学のコーナーで下調べをした。

「駄目かーー、校長先生がもうダンブルドアじゃないからなあーー。」

その瞬間だった。

「ダンブルドア」という単語に呼応してガーゴイルがすすっと道を開けた。

 

「開いた?」

ネビルは、扉が「ダンブルドア」という単語に反応したと気付かなかったので、一瞬呆然とした。

「開いたわ、行くわよ!」

何故開いたのか疑問に思うよりジニーはさっさと行動に移ることにしたようだ。

迷いなく踏み込んでいく後ろ姿に

「行こう、ネビル。

置いてかれちゃう。」

気負いの無い声でルーナが促す。

その声に慌ててネビルは二人に続いて校長室に入った。

 

校長室の大きな執務机に、真ん中の応接セット、壁面には数多の肖像画、その光景を見て、ネビルは何か違和感を覚えた。

「グリフィンドールの剣!

このガラス、開かないかしら?

開けば簡単に取れるのに!」

壁面の一部に設置されたガラスケースをジニーが必死になってこじ開けようとしている。

中にはソードフックに掛けられたグリフィンドールの剣が見えた。

「ジニー、このガラスケース魔法で守られてる。

アロホモラも効くかどうか。」

ルーナの冷静な分析は彼女もレイブンクローなのだと思わせた。

 

「やれやれ、仕方がない子供たちじゃのう、校長室まで盗みに入って来るとは、なかなかに前代未聞じゃ。」

「この泥棒が!

それでも誇り高きホグワーツの生徒か!」

横から肖像画に声を掛けられて、ネビルはぎくりとしたし、先ほど感じた違和感の正体に気付いた。

声を掛けてきたのは、ダンブルドアとフィニアス・ナイジェラスの肖像画だったのだ。

ダンブルドアがセブルス・スネイプに殺されてから、ホグワーツの校長は不在だったはずなのだ。

それなのに、ダンブルドアの肖像画は歴代校長一の立派さで、執務机の後ろ、つまり、部屋の正面に飾られている。

 

その不自然さに気付くことなく、ジニーは毅然としてと言っていい気の強さでダンブルドアに言い返した。

「だってダンブルドア先生!

あなたがグリフィンドールの剣をハリーに遺したいって仰ったんでしょう!

私たちはそれを実行したいだけだわ。」

ルーナが剣をしげしげ眺めているが、こちらはダンブルドアとの争論に加わる気はないようだ。

 

「ダンブルドア先生。

あなたは今僕たちがグリフィンドールの剣を確保することには反対なんですか?」

ネビルは肖像画のダンブルドアに尋ねた。

肖像画はきらりと悪戯っぽい光を青い目に煌めかせたが、その光は一瞬にして押し隠された。

「ネビル、君は成長したのう。

君たちがグリフィンドールの剣を手にしても、ハリーに渡す機会はあるまい。

グリフィンドールの剣は運命に導かれ、行き着くべきところへ行くじゃろう。

それよりも君らは今差し迫る目の前の出来事に真摯になるべきじゃろう。」

 

その言葉が終わるか終わらないかのうちに、背後から低いなめらかな声が聞こえてきた。

「なるほど、これがグリフィンドール式の成長ですか。

校長室に忍び込み、学校の至宝を盗み出さんと試すことが?」

三人は、その声にばっと振り向いた。

果たして、そこには漆黒のローブに身を包んだ、この上もなく不機嫌そうなセブルス・スネイプ校長が杖を手にしたまま腕組みをして傲然と立っていた。

 

「スネイプ!

あなたいつからそこにいたの、この、裏切り者の卑怯者!」

ジニーは全く怯まずスネイプに噛みついたが、この状況下でその態度が得策とはとても言えなかった。

「先生、入れるんだねえ。」

のんびりとしたルーナの慨嘆に、ネビルに閃いた何かの考えが形になりかけたが、スネイプ校長が杖を一閃して、三人は校長室から放り出された。

「校長室への不法侵入に、窃盗未遂。

グリフィンドール各50点減点。

この件の罰則は追って言い渡す。

今日は絶対にきちんと寮へ帰るように、いいかね?」

スネイプ教授が陰鬱な調子で言い渡した言葉に、ネビルはいよいよ何か違和感を抱いたが、ジニーが横で抗議の言葉を大声で叫んでいたので、捕まえきる前に霧散する。

 

校長室の扉がぴしゃりと閉まってしまい、どれだけ叫んでも開かないと判ると、ジニーは頭から湯気を出しそうな様子で歩き出した。

「ジニー、どこに行くの?」

慌ててネビルが追いかけると、ジニーは額に皺を寄せたまま

「食堂よ!」

と答えた。

「絶対に、絶対に見返してやるんだからーー。

ただじゃおかないわ、空きっ腹じゃなんの考えも浮かばないでしょ、腹拵えよ!」

ジニーの気の強さにはいっそ敬服するが、ネビルはそれを聞いて足を止めた。

今のジニーと一緒に行けば、大食堂でジニーが大声で一部始終を言って回るのが目に見えていたし、まだ終業時間ですらなかったので、姿を表すことそのものが規則破りの証明になってしまうのだ。

 

「ジニー、あなた、ちょっとカッカし過ぎだわ。

頭冷やしなよ、そんな吹き零れたヤカンみたいに湯気出しながら歩いてもいいことないって。」

ルーナが非難する調子ではなくジニーに声を掛けるが、ジニーは気が収まらない様子で、肩をいからせながらそのまま歩いて行ってしまった。

取り残された二人は、少し落ち着きたいとそばの空き教室に入って前の方の席に腰掛ける。

その間もずっとネビルは何かの違和感についてずっと考えていた。

「ネビル?

ジニーは行っちゃったけど、大丈夫、あの子はまっすぐなだけだよ、ちゃんと話せばわかってくれる。

きっと無茶はしない、と思うよ、多分。」

ルーナさえ疑問形になったジニーの気の強さにはネビルも小さく吹き出した。

 

「ごめん、違うんだよ、いくつか気になることがあってさ。」

頓珍漢なことは言うことがあっても、ルーナはジニーのようにいきなり人の話を遮ったり自説だけを主張したりはしない。

纏まらない考えを話すにはうってつけの相手だった。

「うん?

どんなこと?

そういうこともあるとは思うよ、なんだろ?」

ルーナの言葉に力を得て、ネビルは自分の違和感を一つ一つ形にして行った。

「グリフィンドールの剣を見つけた時、ダンブルドアの肖像画があったよね。」

「うん。」

「スネイプにとっては、自分が殺した大嫌いな怨敵の肖像画のはずなんだ。

なんで掛けてあったんだろ?

ずたずたに引き裂くか、そうでなかったら外して見えないところに置いておくぐらいのことはしてもいいはずだよね。」

「うん、そうじゃなかったね。

一番いいところの真正面に掛けてあった。」

 

ルーナの言葉に、ネビルは二つ目の違和感を絞り出した。

「それに、スネイプは、僕らがグリフィンドールの剣を見つけた時、入口側から来て後ろに立ってた。

・・・彼は入口から来てた。」

「うん、そうだね。」

ルーナが率直に肯定するそれは、すなわち、スネイプはごく普通に校長室に入れるということを認めているということだ。

「スネイプは僕らに寮に帰れと言った。

その場で罰則を決めることも、カローを呼んで引き渡すこともできたろうに。」

「自分で罰則を決めたかったんじゃない?

スネイプ、カローに好き勝手されるの好きじゃないみたいだし。

この間、アミカス・カローが新入生に言い掛かり付けて罰則させようとしたの、スネイプが横取りしてたし。」

「・・・なんだって?」

 

初耳だった。

「時々あるよ。

カロー兄妹が廊下で魔法を使ってる生徒見かけて罰則にしようとしたら、スネイプがマグル式で大釜洗いを手伝わせるって連れて行ったりとか

見てない?

みんな、スネイプはよほど生徒に罰則を喰らわせるのが好きなんだなって言ってるけど。」

「そうなのかい?」

ネビルは、ルーナから聞いた話に頭がぐらぐらした。

聞いた情報が整理しきれない。

ネビルの混乱は、スネイプが翌日彼ら三人に言い渡した罰則を聞いて頂点に達した。

 

「禁じられた森で、森番ルビウス・ハグリッドの助手を一週間。」

スネイプが言い渡すのを挑戦的な視線で睨み付けていたジニーは、スネイプ校長が立ち去った後に、嘲るように声を出した。

「ハグリッドの助手ですって!

スネイプの奴、何にもわかっちゃいないんだわ!

でもまあ渡りに船よね!

ハグリッドは私たちの味方だわ!」

ジニーがそういうのをネビルは遠く聞いていた。

ハリーと違い、ネビル自身はハグリッドとそこまでの親交はなかったが、それでもトリオーー、ハリーたち三人組とハグリッドがいかに親しいかは伝え聞いたことがあったし、まさか、スネイプ校長がそれを知らないとは思えなかった。

 

ネビルはそれから一週間、禁じられた森でハグリッドの手伝いと言う名の、禁じられた森の野獣相手に狩りという名の実戦訓練をしたり、役に立ちそうな薬草を採取して回ったりしながら、夜はグリフィンドールの談話室でシェーマスたちと作戦会議をしたりしながら、その疑問について心の中でずっと考えていた。

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