今回はS06情報支援基地のワカ達とアラマキ爺さんの視点でカオスな戦場を見ていこうと思います
尚、今話は以下の話を前提にしています
https://syosetu.org/novel/166885/701.html
https://syosetu.org/novel/190378/134.html
尚、終盤でドールズフロントライン公式設定画集VOL.2で明記された情報が出てきます
フード付きマントを纏った乱入者の軍勢にワカ達グリフィン決死隊達と正規軍ら混成部隊は苦戦を仕入れられていた
元々鉄血の策略で通信網を封じられた上に、不意打ち同然に撤退中の混成部隊に攻撃を仕掛けた彼らに混成部隊は、分断され、各個撃破されていた
それはワカとSG550と他数体の戦術人形達や正規軍の人形で構成された部隊も同じで、ワカ達の逃走経路上に現れたを招かれぬ乱入者に防戦どころか、殲滅されるのも時間の問題であった
ワカが作業兼戦闘用ポッドに懸架した二挺のMk48機関銃を他の戦術人形達と共に弾幕を展開して、動きを封じようとする
だが、乱入者は構えた盾で密集隊形でと戦術人形達の攻撃は完全に遮られて有効打を与えられない
一方の乱入者側は、古代のファラクスを連想させる画のように早くかつ統制がとれた連携で距離を詰めながら、同時に盾の隙間から突き出した武器で戦術人形達を狙い撃つ
隣で弾幕を展開していた戦術人形の胴体を撃ちぬかれて崩れ落ちるのを見て、ワカが舌打ちした
ワカ達もこれまでの鉄血との戦闘等で弾薬を消耗し、弾薬が残りわずかな人形達が大半であった
ワカも派遣前に作業用ユニットに搭載していたグレネードランチャーは予備含めて撃ち尽くした上に乱入者の銃剣槍による銃撃で基部ごと破壊され、使用不能に
残された二挺の機関銃もそれぞれ予備弾倉が残り一つという窮地に陥っていた
補給をしようとしても少しの前の鉄血航空ユニットによる爆撃で物資の殆どを焼かれた事で
「くそ……敵の耐久力や攻撃力も厄介だが、なによりも連携がとれているのが厄介だな」
「ワカさん、弾幕を絶やさないでいくら乱入者の盾が強固だと言っても弾幕を絶やしたら、距離を詰められるよ」
「それもそうだ……皆、弾幕を展開して敵を動きを牽制し続けろ!!」
無敵であると錯覚させるほどの強さに怯みかけていたワカより後方で自身の愛銃のバイポッドを展開し、伏射の体形で射撃するSG550が鼓舞する
そして、SG550の鼓舞で勢いを一時的に取り戻したワカは彼女に負けじと機関銃を乱入者達に叩きこみ、周囲の人形達も愛銃を乱入者に向ける
だが、自身が放った7.62mm徹甲榴弾が乱入者の盾どころか薄いマントにすら弾かれ続け、一方の乱入者もワカ達の銃撃を盾で防ぎつつ徐々に彼女達と距離を詰めていく
その時、ワカの作業用ユニットのMk48が弾倉内の弾丸を撃ち尽くしてしまった
「弾切れ……うわぁぁぁ!?」
「ワカさん!!」
「ペンギン、避けろニャ!!」
弾切れに気づいたワカはすかさずユニットの作業用アームを動かし、弾倉を交換する
だが、隙を狙って乱入者が弾幕を突破し、ワカに肉薄した
ワカも身の危険を感じ、ユニットのローラーダッシュの最大馬力で後方へ下がろうとするが乱入者の方がずっと早く手にした銃槍を白い腹部と突き立てようとする
それは彼の危機に気づいたSG550が乱入者に引き金を引くよりも早く、ワカが串刺しにされるのは確実だとワカを含めた誰もが思った瞬間
ダダダダダダダダダダ
ドガアアアアアアアアアン
突如、ワカから見て左側から飛来する無数の銃弾が乱入者を蜂の巣にする.
それから間を挟まずに多数の銃弾やロケット弾、榴弾等が同方向から飛来し、乱入者の一部隊を薙ぎ払った。
眼前で撃破された乱入者の残骸が砂になるのを見たワカは目を丸くし、SG550も突然の事態に言葉を失った
「一体なにが……お前は!?」
「なに装甲だらけの人形?」
《危ナカッタナ、加勢ニキタゾ》
ワカ達が攻撃が飛んできた方向を見えると全身を増加装甲で覆い、多数の火器を装備した数体人形が辺りを警戒するように首を左右にしていた
そして、援軍と自称とする人形――試験者はワカを見るや首を傾げた
《ナント面妖ナ……人語ヲ話ス【ペンギン】トハ?》
「それはこっちの台詞だ……しかし、助かったぞ」
《例ハイラン。もうすぐに支援仕様が到着と同時ニ補給と修理を行ウ……ドウシタ?》
「あの~あなた達はIDWさん達に何をしかしたのでしょうか?」
ワカが礼を言うとSG550が遠慮がちに試験者の言葉に割り込むと目を彼女の隣に移した
その隣で試験者を見たIDWら数人の人形が歯をガチガチと震わせていた
中には彼らに銃口を向ける人形を存在
《イヤ、特に心当タリハナイガ……》
「アババッバババア」
「なんでアイツらがここにいるんだニャ……MCRの悪夢がなぜここに」
《ナイ事は……無イ》
「お前ら……何をやらかした?」
顔を横にそむけながら答える試験者を見たワカはすべてを悟り、質問するも試験者達はそれ以上答えなかった
そして、支援装備の試験者が到着するとすぐにSG550やワカ達に修理や武器弾薬の補給を行う
それを短時間ですべてを終らせるとすぐに友軍と合流すべくワカ達は試験者と共に指揮系統であるS09B基地所属の指揮車両の方へ向かった
アラマキの要請を受けたS09P基地所属の航空支援ヘリ【ヒポグリフ】は指定されたランディングポイントへ到着するとすぐに彼をヘリに乗せる
そして、アラマキが乗り込んだのを確認するとすぐに離陸し、友軍が多くが展開しているであろうS09B基地所属の指揮車両が展開しているポイントへ急行していたが……
「どうした? 何か気になる事でもあるのか?」
「え……?」
アラマキは81式から何か不信なモノを感じ取り、声をかけると彼女は驚きの声を上げた
それを見て、アラマキは彼女を不安を取り除こうと思い、言葉を続けた
「別に隠さないでいい。ワシは過去の経験上こういう違和感に対してカンが鋭い」
「過去といいますとグリフィンに所属していた頃よりも?」
「あぁ……それこそ白蘭島事件が起こる日よりもずっと前からワシは常識の裏側と戦ってきたからな」
「ずいぶんと昔から」
「あぁ、
昔を思い出すように穏やかに話すアラマキに81式が自身の懸念していた
少し前に目撃した瀕死の状態でありながら、狂ったように笑う男の事を話すとアラマキの顔が険しくなった
「『世界の輝きを更新せよ』とその男はそう言ったのか? その特徴は」
「はい……全身黒焦げで顔も識別も難しいですが声からしてジョージ上位指揮官と思いますが」
「ふむ……その男を探るのは慎重になったほうがいい。下手をすれば、君達の指揮官に危険が及ぶかもしれない」
「!?え、どういうことですか?」
アラマキの一転して警戒心を表した声色に81式は一瞬操縦桿がぶれそうになるもすぐに握り直すと怪訝の表情で問い直すと彼は半ば確信をもったように答えた
その時、彼は腰元の斧に無意識の内に手を伸ばした
「『世界の輝きを更新せよ』は、グリフィンのスローガンだ」
「つまり、死に間際に彼はある種の愛社精神を示したということですか?」
「いや、ロクサット主義のスローガンでもある……だからこそ、警戒すべきじゃ」
「ロクサット主義をですか?」
81式の問いかけに頷くと窓に一度視線を向けた後に強くかつ、釘を刺すように唸るように呟いた
「君達が望む「世界の輝き」をロクサット主義者いや、「プロメテウス達」は絶対に認めないだろう」
「プロメテウス達……とは一体?」
81式はアラマキの言う「プロメテウス達」という言葉にさらに不吉な物を感じた
だが、アラマキは「ワシが言えるのはここまで……後はお前らの情報屋に任せるがいい」と言って詳細を語ろうとしなかった
その間にも、S09B前線基地所属の指揮車両やS07前線基地所属の戦闘歩兵車「西行号」を81式の目が捕らえた頃、アラマキは小さくつぶやいた
「さて……もうひと働きするとするか」
終盤にとうじょうした「ロクサット主義」と「プロメテウス達」というワードですが、いずれも設定画集に出てくるワードです(後者は正確にはプロメテウス計画ですが……)
さて、爺ちゃんを乗せたヒポグリフはS09B基地の指揮車両の近くまで近づきました
拾ってくれるならうれしいです