MALE DOLLS外伝集   作:ガンアーク弐式

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試作強化型アサルト氏の「危険指定存在徘徊中」の大型コラボに参加しています
今回はコラボ編のエピローグの前編で、先頭終了直前の様子をサクラとアラマキ爺さんの視点で描写しています

ちなみに以下の話を前提しています

https://syosetu.org/novel/190378/137.html
https://syosetu.org/novel/166885/704.html


総員!鉄血防衛線を越えろ!:12(END:1

乱入者が万能者の戦略兵器『サンライト・パラノイア』によって一掃されてされてから、一時間後……

 

すべての戦闘が終わったと判断したサクラは通信機で自身の部下達である戦術人形達に集結の号令を出した

 

「正体不明勢力が戦闘領域内から離脱およい自壊を確認。作戦終了……BS小隊以外のS07前線基地所属の各戦術人形小隊は今から指定するポイントへ向かえ、BS小隊は周辺警備を続行します」

《BB小隊長、M14了解しました》

《こちら直属小隊長G36C,位置データを受け取りました……そちらに移動を開始します》

《BS小隊長ラム、西行号周辺警戒を開始します》

「了解した通信終わり……ふう、ようやくは終わったな」

 

サクラがは通信装置を切るとシートにゆったりを腰かけると操縦席に座っているジンがため息をついた

 

「鉄血との戦いに終止符を打つどころか、未知の勢力が乱入するわ……万能者(疫病神)に関係する……極め付けは鉄血と一時休戦どころか未知の勢力を相手するために同盟を結ぶことになったり、とんでもない作戦だったな」

「まぁ……同盟に関しては例のフードマント集団に限定した話だから、実質的に休戦協定だな」

「でも、リバイバーが一時休戦協定を結ばなかったら今頃……()()()()()()()()()()()()()()だったっすね」

 

車長席に座るハクで端末を操作し、ジンとサクラに見せるとジンは顔を青くした

端末の液晶に映し出されていたのは、鉄血との休戦をしない状態で乱入者との戦闘をシュミレーションである

そこに映し出されていたのは、万能者とが到着時にはグリフィンの戦術人形部隊はごく一部を除いてが壊滅という悪夢としか言いようがない惨状であった

そして、壊滅した戦術人形には西行号を含めたS07前線基地の部隊も含まれていた

 

「ハク、いくらなんでも誇張じゃないのか?」

「誇張でもなんでもなく……本当に計算した結果っすよ」

「つまり、リバイバー(リア銃)が交渉しなかったら俺達死んでいたかもしれないのか!?」

「少なくとも……西行号は撃破されていたかもしれないッス」

 

ハクが顔を青くするのを見て、サクラが不敵に笑った

 

「だが……私達は今生きている上に西行号も会長だ」

「そうだな、所詮もしもはもしもだぜ、ハク」

「それもそうっすね……じゃあ、このまま戦術人形達が帰ってくるまで待ちましょうか」

 

彼女の言葉に二人が笑っていると突然、顔を青くしたトビーが西行の兵員室内に飛び込んできた

 

「ギャパー!?ジン、ハク、サクラ俺は視ちまったんだ!?」

「何を見たんだ?」

「幽霊だよ、白いフードを着た赤い髪を着た女が俺に向かって手を振ったのを見ちまったんだ!?」

「お姉さんの幽霊だって!?」

 

トビーの言葉にジンが顔を赤らめるとトビーは「喜んでんじゃね!!!」と声を震わせるのを聞きながら、サクラはため息をついた

それを見たハクが二人をおつちかせようとトビーの腕を掴んだ

 

「トビーさん、落ち着いてください~ここに幽霊はいないッスよ……でしょう、サクラさん」

「そうだな……お前の気のせいだな」

 

サクラの言葉にジンは「ほ、本当か?」と西行号の後方ドアをあけるとキョロキョロとみ始める

それを見て、ジンは落胆したように力なく言った

 

「なんだよ……トビーの気のせいかよ。お姉さんに童貞を貰ってほしかったのによ」

「ジンさん……まだ、引きづっていたのですか?」

(すまんな、三人とも……お前らを落ち着かせるために嘘をついて)

 

ハクが落ち込んだジンをあきれた口調で話すのを見ながら、ふと砲手用車外カメラのモニターに視線を落とした

 

モニターには、西行号から離れようとする白いローブを着た赤髪の女、正確には人形が西行号からゆっくりと離れていく姿が写っていた

そして、その人形が写っている事にハクとジンは気づかなかった

見えざる人形の姿を見ながら、サクラは心の中でそれに礼を言った

 

(いままでの敵に起こった異変はお前のおかげか……協力感謝する)

 

 

 

魔の10分間とも呼ばれる乱入者達との死闘を切り抜けたアラマキは、戦闘が終わった事に安堵し、地面に座り込んだ

いくら長年の異常存在を戦ってきた歴戦の兵とはいえ、人間かつ初老であるアラマキの身体には大きな負荷が大きく、息が乱れれていた

 

「ようやく……終わったか……だが、『左手の答え』を使わずに済んでよかったわい」

 

アラマキは周囲に風化していくフードマント集団の残骸を見渡しながら、腰に提げている「左手の答え」と呼ぶ青い筒に手を触れながら呟いた

 

「左手の答え」を使えば、作戦領域内のフードマント集団を万能者の戦略兵器を展開し終える前に数分で作戦力域内から駆逐することができた

だが、それを使うという事は別のアブノーマリティを呼び寄せ、友軍が別の危険にさらされるとリスクを背負うという事もアラマキは知っていた

だから、こそ、アラマキは「左手の答え」を使わずにM14と斧、拳銃だけでグリフィンや鉄血の戦術人形や正規軍と連携して、フードマント集団と渡り合ってきた

 

 

その顔には安堵の表情を浮かべていると背後になにかの気配を感じ、振り返ると同時に腰に提げた斧をいつでも抜き張れるように柄に手をかける

アラマキの視線の先に思念の塊としか言いようがないナニカに優しく微笑みかける白いローブを被った赤髪が印象的な人形だった

だが、アラマキ以外にその人形の姿は見えていないのか周囲の兵士や人形達は彼女に気づくことなく、通り過ぎるもしくはすり抜けていく

それをみたアラマキはその人形が常識に属するモノではないと判断し、すぐに応戦できるように斧の柄を握りしめた。

一方のフードの人形は思念の塊にナニカを語りかけているが、アラマキにはその声が聞こえなかった

 

「悪意はないようだが……放置すれば何が起こるかわからんが、ワシの消耗も無視できない」

 

「さてどうするか……」とアラマキがフードの人形の出方を伺っていると人形がアラマキの方を振り返った

そして、声を出さずに口だけを動かすと思念の塊と共に周囲に溶けるように姿を消した

彼女の表情は、「自分に悪意はないから見逃してほしい」と言いたげに

 

「元の場所に帰ったのか……」

 

アラマキはフードの人形が姿を消した事に警戒心を感じつつもS10前線基地が派遣した大型ヘリの待機場所へ向かうべく歩きだした

少し歩いた後にあることを思い出した

 

「ここは古から古戦場になりやすい場所じゃったな……おっと、そうじゃった」

 

アラマキはナニカを思い出すように通信機とは別の機械のダイヤルを回して、スイッチを入れた

 

「アラマキ・オサム。アンジェリカ女史からの依頼:正規軍内部への潜入監視任務を完了。尚、正規軍内に不穏因子は確認できず……記録終了」




後編でM16A4とワカの視点を描写してこの大規模コラボは終わりする予定です
いろいろと欲張って描写が格視点での描写が希薄になりがちなのが反省点ですね
次にコラボに参加する際は、キャラを搾ってみようと思います

オマケ2:P228の作戦日誌より抜粋

今回の作戦で私達やAGSちゃん達に重傷者は一人も出ていない
これは一重に私達の支援装備による物だと私は推測する
M16A4の武器庫改や改造ストライカードラグーン「西行号」、重装部隊AGS-30達の支援が無ければ、私達は一度死んでいたかもしれない

グリフィン本部所属戦術人形部隊はともかく、前線基地の装備の差が激しいのが気になった
持つべきところ、主にS09P基地のように戦術人形どころか様々な支援が整っている所もあれば、かつてM14さんが所属していたG01前線基地のようにわずか十数体の人形だけで重装部隊どころか輸送車両やヘリ、式用のドローンすら困窮している前線基地の所属らしき人形も多く見かけた
そして、その前線基地所属の人形達の待遇や指揮官への態度は困窮の度合いに応じて悪化しているように思える

もちろん、激戦区であるか否か、基地が主な任務内容も考慮したとしても格差が激しい事に私は不安を感じた
私達の知り合いが上層部を批判するモノは多いが、上記の件からしてもそれだけが不正の温床になりえるか疑問符を感じえない

むしろ、前線基地との間に生じている格差の是正こそが、私達の待遇を改善に繋がると思うのは私だけだろうか?
今度のメンテの際にジル主任にこの格差についてどう思うか聞いてみよう
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