MALE DOLLS外伝集   作:ガンアーク弐式

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お久しぶりです
ガンアーク弐式です

今回は危険指定存在徘徊中(https://syosetu.org/novel/190378/)のコラボ企画に参加しました
今回はこちらから先陣を切らせてもらいました

夏らしいことをするというのが……どうやら、きな臭い一面が垣間見えるようです

尚、時系列としては「何も分からない状況ってある意味チャンスでもあり身を滅ぼすきっかけにもなりかねない出来事だよね(大規模コラボ(https://syosetu.org/novel/190378/155.html)のよりも前です

ここ以外のコラボ参加者は以下の通りです


 NTKさんの「人形達を守るモノ」
 oldsnakeさんの「破壊の嵐を巻き起こせ!」
 ガンアーク弐式さんの「MALE DOLLS外伝集」
 無名の狩人さんの「サイボーグ傭兵の人形戦線渡り」
 ガイア・ティアマートさんの「閃空の戦天使と鉄血の闊歩者と三位一体の守護者」
 


グリフィンの奇妙な航海:序章

ある日の夕暮れ、グリフィン本社が存在する地区の一角にある古びたバーの片隅でアラマキは茶色の液体が入ったグラスを傾けていた

彼の目の前には数分前には肉料理が乗せられていたであろう空の皿が置かれており、茶色のソースが薄暗い照明に照らされ、鈍く光っていた

アラマキはそれを若干惜しみながらも皿を見つめていると彼の耳に聞き覚えのある声が飛び込んできた

 

「このバーで腹ごしらえをしていたのか、アラマキ」

「何の用だ……ハーヴィル」

 

アラマキが声の方を向くとそこには彼がハーヴィルと呼ぶ杖を突いた老紳士が立った

アラマキは彼を見るや唸るようにつぶやくとハーヴィルは顔色をくずさずに静かに話し始めた

 

「そう警戒しないでくれ、今日は君に頼みたい仕事があるんだ」

「未だ人間の兵士に固執する老兵に頼みだと?」

「そう、君にしか頼めない仕事……あぁ、ワシはウォッカを頼む」

 

アラマキの突き刺すような視線にものともせずに涼し気にカウンターに座るハーヴィル

そして、酒を注文するハーヴィルを忌々し気に見ながらもアラマキはグラスの中身を口に流し込んだ

その間、バーテンダーが目の前に置かれていた皿を取り下げるを横目にしつつ、顔を横に向けた

 

「ワシにしか頼めない仕事……狩人としての仕事か?」

「正確には、異常事態に備えるために国連の仕事に参加してくれ」

「詳しく話せ、依頼を受けるかどうかはそれからだ」

「分かった……あぁ、ありがとう」

 

アラマキの言葉にハーヴィルは無言で頷いたのと同じタイミングでウエイターが、ウォッカが入ったショットグラスをハーヴィルの差し出した

ハーヴィルがグラスを片手に依頼を語り、アラマキも無言でグラスに入った茶色の液体を口にしながら無言で聞き耳を立てた

 

アラマキのグラスが空になったのと同時にハーヴィルがすべてを語り終えた

そアラマキは空になったグラスに視線を向けながら、口を開いた

 

「ようするに国連の未確認の島の調査に同行してくれということか?」

「その通りだ……この依頼、受けてくれるか?」

 

ハーヴィルは自身のグラスに残った酒を飲みながら問いかけた

彼の問いかけにアラマキは数秒間黙った後にグラスをカウンターに置くとはっきりと答えた

 

「この依頼を受けよう……どうも異常存在が関わっている可能性が高いな」

「それはありがたい。じゃあ、前払いに酒と肴のお代わりをおぐってやるよ」

「別にいい、依頼に関する資料は受け取ったならすぐに準備にかからないといけないから」

「まぁ待て、君の事だ……最初の一杯以外はお茶と肴ぐらいしか注文していないんじゃろう?」

「…………」

 

ハーヴィルの指摘にバツが悪そうに立ち上がりかけたアラマキは顔をしかめると無言でカウンターに座り直した

 

それを見たハーヴィルは近くのウェイターにメニューを持ってくるように頼むとアラマキに顔を向けた

 

「まぁ、細かい話を合わせるためにも少し時間を使っても問題ないじゃろう」

「それもそうだな……ちょっといいかね」

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

アラマキが依頼を受けて数日後、

 

調査船団が停泊している港に向かう輸送ヘリの機内でペンギン型自律人形のワカは眼前に座る人形、性格にはM16A4の隣に座る人形――リ―の恰好を目にして、言葉を失っていた

 

「なぁ、M16A4の隣に座っているのは誰だ?」

「僕はリーだよ、ペンギンさん」

「確かに、彼はリーですよ……ワカさんの気持ちも分かりますけどね」

「……あぁ、リーに瓜二つの人形かと思ってしまった」

 

表情が分かりにくいワカの顔から戸惑いの表情が用意に察したM16A4は苦笑いを浮かべた

M16A4とは逆に満面の笑みをリーの服装は、普段のセーラ服やブレザーではなく、純白の和―ピースといういで立ちであった

 

一見すると任務に出撃する戦術人形とは思えない姿にワカは半ばあきれ気味にこう言った

 

「リー、まさかと思うが……調査の時もその恰好と言う訳じゃないよな?」

「まさか……いつものセーラ服も持ってきているよ」

「それならいいんだが……」

「ペンギンさんも真面目に考えすぎなんです」

 

リーの返事に言葉を濁すワカにM16A4の左側に座っていた赤いベリー帽を被った人形――G36Cが彼らの会話に割り込んだ

 

「これは南の島に旅行だと思えば気楽なモノですよ」

「そうだよ、ワカさんもモノさんのようにちょっとした旅行だと思えばいいんだよ」

「そうだよ……南の島に言ったら、なにをしようかな」

 

G36Cの言葉にワカの隣に座っていた紺色のジャンパースカートを身に着けた人形――SG550が同意するように頷く

 

満面の笑みを浮かべるリーと彼女達は南の島での話題に話を弾ませるのを横目にワカはため息をつくとM116A4に声を変えた

 

 

「はぁ~、M16A4は今回の任務をどう思う?」

「M4姉ちゃん達を始めとしたAR小隊、DG小隊やEA小隊のような俺達よりもずっと強い部隊も参加しているんだ。なんとかなりますよ」

「だが……」

「それに……俺も武器庫改を持ってきていますし、S07前線基地古参組を率いていたアラマキ元指揮官もいますから」

「武器庫改はともかく、あの老兵がいるなら信頼してもいいか」

「はい、その時はいっしょに頑張りましょう……ワカさん」

「そうだな、もしもの時は俺も戦闘用の外部ユニットを装着して戦おう!!」

 

ワカの言葉に強く頷くM16A4だったが、ふと何かを思い出したように遠い目で小さく呟いた

そして、ワカはそれを聞き逃さなかった

 

「まぁそれだけじゃなんですが……」

「うん、どういうことだ?」

 

M16A4の言葉をに首を傾げたワカにM16A4が疲れたようにでこう言った

 

「猫耳オバサンとSOPちゃんからの同行するように熱い要望の視線を向けられて、断れなかったんですよ……それとジンさんからの頼み事もまた面倒なモノで」

「あぁ……お前も苦労しているんだな。俺も似たような経緯で今回の作戦に参加したようなものだ」

「というと?」

「戦闘用兼作業ユニットを装着した俺を探査装置として必要といるらしくてな」

「なるほど、お互いに苦労していますね」

「あぁ……わざわざ水陸両用に対応するためにユニット下部に反重力推進ユニットを増設し、俺の身体を含めて防水処理やジェット推進装置等が増設されたんだ」

「そこまでやってくれたなら、頑張らないと……」

 

M16A4のねぎらいの言葉にワカが頷くと二人はリー達の方に顔を向けた

3人はM16A4達の会話に耳を貸さずに話続けていた

 

「やっぱ海と言えば、ビーチで泳ぎたいね」

「はい……この時のために姐さんとおそろいの水着を持ってきたんですよ」

「へぇ……私もこの時のために水着を持ってきて正解だったよ~」

 

ワカとM16A4はその様子を見て、共にこう思った

 

((もしもの時は俺達がなんとかするしかないか……))

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――

 

 

同時刻

国連管轄港、調査船係留場の一角でアラマキは頭上を通り過ぎる一台の輸送ヘリを目で追った

夏ゆえの太陽から強い熱気がアラマキの老体を熱するもアラマキは屈する事なく輸送ヘリを凝視していた

 

「サクラ、それにタケミ、お前らの部下達を少し借りるぞ」

 

アラマキが呟くと停泊船の汽笛が彼に肯定の意を示すように港に響き渡った

 

 

そして、それは見えざる者が彼らを知られざる世界へ導くように

 

 

 




今回のコラボ参加者
S07前線基地
M16A4・武器庫改所持
リー
G36C

S07情報支援基地
ワカ
SG550

アラマキ・オサム



オマケ:1

警備人形ワカ及び専用作業用兼戦闘ユニット・水陸両用仕様

本来ワカにはウォータージェット推進装置や防水処理等水中でも対応できるように設計されていた
しかし、S07情報支援基地内での警備や事務処理によりそれらの水中用装備は無駄と判断され、配備前にオミットされていた

しかし、今回は海上プラント及び新島の調査に同行するためにIOPならびリヴァイルの協力により、それらの水中装備が再び実装された
これにより水上はもちろん、水面下なら自在に潜航を可能とした
また、ツバサに内蔵されたスタンロッドも改装前と同じように使用できる

また、作業用外部ユニット各所に防水処理を施し、ユニット外部に戦術妖精に使用された反重力推進ユニットを追加装備する事で地上は勿論、水上を自在に滑走することが可能となった
また、作業用ロボットアームに改装が加えられ、機体下部のロボットアームにも短機関銃程度の小火器なら装着する事が可能になった

また、ユニット側面部に携帯ミサイルやグレネードランチャーの懸架を可能とした

尚、今回の任務ではMK48とUMP45をそれぞれ二挺ずつとダネルMGLを外部ユニットとロボットアームに懸架している

また、状況に対応するためにMK46分隊支援火器とM2重機関銃も換装装備として搬入されている


オマケ:2
ジンの頼み事

ジン「M16A4、お前にこれを使ってやってほしいことがある」
M16A4「一体なんですか……カメラ?」

M16A4はジンに手渡された少し古めのデジタルカメラやビデオカメラを渡され困惑する

ジン「これで水着姿のお姉さんや人形達を記録してほしんだ」
M16A4「……断ってもいいですか?」
ジン「駄目に決まっているだろう!!!」

その後、ジンの粘り強い交渉に敗けた彼はジンの依頼を了承した
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