今回は西行号サイトとBB小隊のタリン市街戦の様子、ならび敵サイド(?)のブラッディマンの様子を描写します
というか、色々あって投稿が遅くなっている内にいろいろと状況が進んでいますね……orz
後、今回の話を執筆するにあたって以下の話を参考にしました
https://syosetu.org/novel/191561/240.html
https://syosetu.org/novel/190378/167.html
タリン攻略作戦開始から数時間が経過した頃
パラデウスの防衛線は万能者が獅子奮迅かつ烈火の嵐のごとき戦いによって崩壊していた
そして、崩壊した防衛線の隙間を縫う形で突破した西行号は、途中で合流したTR小隊の二人とグリフィン本社の戦術人形部隊に対してチェーンガンによる火力支援を行いつつ、タリン市内へ侵攻を続けていた
「TR小隊が指定のポイントに到達、数分前にパラデウスと接敵したBB小隊へ支援行動を開始したッス」
「了解、トビー、ここから離れた状態はどうなっている?」
「ギャパパパ、外部カメラだと肩が赤い奴らに苦戦しやがるな……歩兵の奴もへんこなんといやらを持っているせいでバラシ切れていないみたいだぜ」
「偏向障壁っすよ……確かに、赤い肩の奴は強化されているせいで決定打を打てていないっす。映像をそちらにも見せるッス」
「映像届いたぞ……が、これは予想以上だな」
崩壊液汚染等で車外の様子を確認するために搭載されたドローンのカメラ映像を見たトビーが唸るようにいうとサクラが座る砲手席に備えてつけられた端末にドローンの映像が映し出された
そこに赤い肩が特徴の強化パラデウス兵に防戦一方とまで行かないが決定打を与える事ができずに苦戦するグリフィンの戦術人形達が映し出されていた
それを見たサクラは「バケモノ連中め……背後のモブはついていけないぞ」と零すとすぐにクリーク達に指示を出す
「クリークとAGSはすぐに西行号から降車し、約二十m先の残骸を盾に、援護射撃。前衛の本社部隊と交戦しているパラデウス兵の障壁を剥ぎ取れ!!!」
「了解しました」
「「「は~い!!」」」
「ジン、すぐに後方ハッチを展開!!」
「了解!!」
サクラの指示と同時に運転席のジンが西行号の後方ハッチを展開すると同時に自身のダミーを引き連れたクリークが愛銃のKord重機関銃を、AGSはそれぞれに分割した愛用のAGS-30グレネードマシンガンを抱えながら車外へ飛び出した
そして、サクラが指定した残骸へ駆け寄るとクリークは二脚を展開して、銃身を固定させると前方への味方部隊へ制圧射撃を始める
クリークより少し後方では、AGS達が手早く分解したグレネードマシンガンを組み立てるとパラデウス兵に向かって、専用の対偏向障壁用榴弾を強化型パラデウス兵に向かって発射する
そして、AGS達が放った榴弾がパラデウス兵達に着弾すると同時に、偏向障壁を無力化同時に次々と吹き飛ばし、さらに銃撃の追い打ちでパラデウス兵達は次々と撃破されていく
それを見たサクラも車内に待機するP228とGsh-18に指示を出した
「今からチェーンガンによる支援砲撃と同時に、二人もアイソマーの探索に加われ!!」
「指揮官、私達が請け負っている通信連絡はどうしますか!?」
「ハクに任せる、キャロル指揮官が言う例のイレギュラーも第三者が抑えている……急げ!!」
サクラの指示に一瞬戸惑う二人であったが、サクラの強い言葉に押されて気を決するとそれぞれの愛銃が正常に動くか手早くに確認する
その直後に西行号の機関砲掃射を開始すると同時に二人は西行号の後方ハッチから飛び出すとそれぞれ市街地への中へと消えていった
「このままクリーク達と協力し本社部隊を掩護……なぁ!?」
「おいおい、どうなってんだこりゃあ!?」
サクラ達は車内から見えるそれに言葉に失った
それはこの戦場に存在しないはずのサクラの花びらが舞い散る光景であった
「おいおい、俺達は幻覚でもみせられているのか!?」
「これもバケモノ共の仕業か、ブッパらしてやる!!」
「トビーさん、車内でヒートカッターを振り回さないでください!!!」
「ハク、邪魔するな!!!」
混乱するトビーをハクが落ち着かせようとするも
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俺達BB小隊を中心とした前衛部隊は、タリン市内に突入してから連発する異常現象に遭遇していた
正直な話、この手の異常存在……具体的には悪魔と交戦した事があるM14さんと俺以外はこの自体に動揺を隠しきれていないようで
「M16A4が遭遇したという蛮族が助太刀に入ったかと思ったら、今度はダンタリオと名乗った着物を着たオバサンがピンクの花びらと共に登場したり、どういう仕組みなの」
「MP5F、あれはサクラという花の花びららしいよ……訳わからないよ」
「それにどこから鳴っているかも分からないバイオリンといい……意味が分からないよ」
「余計な事は考えずに、情報通りにアイソマーがいる場所までもうすぐよ」
廃墟と化した市街地を駆け抜けながら、戸惑いを隠しきれなかったMP5Fさん達をM14さんがたしなめつつ、俺達はナデシコからの情報にあった場所へ向かっていた
そして口には出していなかったが、俺が後ろから着いてくるSDMRも困惑の表情を浮かべていた
実際、過去にギルヴァさんと共闘した事がなければ、俺もこの事態を飲み込めていなかっただろう
困惑しつつも指定されたポイントへ急行しつつも現状最も脅威とも言えるコート男と遭遇しないように周囲を警戒しつつ、俺達は指定されたポイントへ足を速めた
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タリン市街地に広がる優曇華の花園のはずれに二種類のソレが静かにただ存在していた
一つは花園に不釣合いな画架に賭けられた一枚の油絵であった。
その油絵、花園の中でバケツ型の兜とコートを身に着けた処刑人が一人の足枷をはめられた少女の首を手にした大鉈で切り落とす様子が描かれている
そして、首を切り落とされた少女の顔はM4A1に酷似していた
もう一つは、油絵に描かれた処刑人と同じ姿のナニカ―――アブノーマル:ブラッディマンの一体であった
しかし、タリン市街でグリフィン勢力に襲撃を掛けたブラッディマンと違い、その腕に握られている大鉈は片刃の剣のような形状をしていた
そして、ソレはタリン市街で猛威を振るっているブラッディマン達と思考を媒介にして、話し合っていた
彼らの想定以上に死刑執行に支障が出ていたからであった
〈我以下15人、助太刀に入ったヨソモノ(悪魔)の呪により動けず……長の命を求む〉
〈受託、ならば現状のまま処刑場に潜む間者の気配を探り、我らに知らせよ〉
〈御意!!〉
〈長、遺憾ながら咎人は現状で咎人ルニシアの処刑は不可能と判断……戦闘の許可を求む〉
〈許可、戦闘と刃先の使用の禁をすべて解く〉
〈〈〈〈〈〈御意、咎人に断罪を!!! 〉〉〉〉〉〉〉
その思念の叫びを最後にソレ――長の意識と視界は優曇華の花園へと戻った
そして、不気味な響きを持たせた声で意を決したようにこう言った
「咎人よ、いかに罪を忘れようとも我らは決して忘れぬ、必ず裁きの一閃を下す」
それと同じ頃、タリン市街地の一角で蛮族がブラッディマンの一体の手足を切り落とさんと後方から斬りかかろうとする
しかし、ブラッディマンは素早く振り向くと手にした鉈――正確には刀剣状に変化した大鉈で蛮族の大剣を受け止めた
「ナァ、我ガ刃ヲ受ケ止メ……ガァ!?」
先ほどまでとは別物同然の身のこなしに蛮族は、驚愕の意を見せた
そして、その際にできたわずかの隙を突いたブラッディマンは蛮族の腹部に蹴りを叩き込み、蛮族を廃墟の壁に叩きつけた
「ナルホド、コレガヤツノ真ノイクサカ」
蛮族は眼前の敵が本気になったことに脅威と好奇心を感じつつ、右手の大剣で両断せんと切り込みをかけようと再び跳躍した
さて、西行号から降車したP228とGsh-18達の行先は次に描写します
そして、現状空気なBB小隊……なんとかストーリーにアプローチを掛けたい所です
一つ忠告しておきます
ブラッディマンは、決して出オチで終わるような存在じゃありません
以下はオマケです
タリンから遠く離れた場所で男は骨董品と言ってもいい白黒のブラウン管式テレビに向かって皮肉の意を込めてこう言った
そのテレビの画面には荒く、白黒だがグリフィンとパラデウスとの戦闘が映し出されていた
??「お前らが扇動したという処刑人達はこの程度なのか?」
????「今はガチガチの規則に従って戦っていないのだよ……教授」
??「これで戦っていないだと?」
????「そうだよ……それよりも君の定期便は失敗に終わりそうだが、問題ないのか?」
??「例に積み荷は所詮、侍気取りの自衛隊くずれ共から奪ったモノ……起爆するかどうかすら危うい物だ」
????「本命は別にあるということか?」
??「あぁ、本命は別便で到着済みだ」
????「それは楽しみだ……状況さえ許せば、関わりたい物だ」