俺とモノズの物語   作:三丁目の木村さんの親戚の息子

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幕間 ガレキ

えきいんのガレキ

 

 

【挿絵表示】

 

 

 ハロンタウン生まれ、ブラッシータウン在住の青年。現在はブラッシータウン駅で駅員として働き日銭を稼いでいる。

 

 幼馴染のホップとユウリとは二つ年が離れている。彼自身は二人のことを弟か妹のように思っているが当の本人たちはタメの友人だと思っている。「年上って感じがしない」だそうだ。つらい。

 

 幼いころに近所のカジリガメに危うく頭蓋骨を粉砕されかけたことがトラウマになりポケモンが苦手。特に噛みつくものに対して露骨な警戒の姿勢を見せる。だが本人はポケモンのことが嫌いというわけでなく、なんとか克服したいと思っていた。ちなみにスマホロトムは問題ないそうで、「ロトムは噛まないし…」だそうである。スマホロトムがポケモンというより家電に近い感覚なのも起因していると考えられる。

 

 住居はブラッシータウンの離れにある一軒家である。分かりやすく言うとブラッシータウンの博士の家に向かう道から見える奥の畑の方にある家に住んでいる。家は小さな二階建ての1LKの風呂トイレ別。借家。最近の悩みは家を出ようとすると草むらのワンパチが玄関の前で遊んでいて出られなくなることらしい。

 

 変なところで真面目なきらいがあり、頼まれたことは断れない性質で今回もタマゴを引き取ることになってしまった。文句を言いつつもとりあえずイエスといってしまうその性格のせいで常に胃痛が絶えない。そんな性格を見透かされ、ダンデ、ホップ、ユウリの三人からは頻繁におせっかいを焼かれている。それを気恥ずかしく思いつつも悪い気持ちはしないようだ。

 

 駅員という事もあって、意外と交友関係は広い。ハロンタウンには駅がないため、ブラッシータウンの駅を利用する者は多く、二つの町に住むほぼすべての住人と知り合いである。プライベートでは口は悪いが、公私はきっちり分ける上、目上の人物には礼儀正しいのであまり角は立たない。コミュニケーション能力が割と高いのでどんな相手とでもすぐに打ち解けるがポケモンを連れている場合露骨に表情が硬くなるのでたまに弄られている。

 

 ガレキの名前の由来は瓦礫ではなくガレージキットから。モノづくり全般、特に手芸が好きだったりする。DIYで棚とか椅子とか作っちゃうタイプの人類。他の皆はポケモン勝負にはまっていたが、そういうわけにもいかなかったからかポケモンのかかわらない範囲で多趣味である。ただ、ジムバトル観戦はよくするらしい。「目の前にいるわけじゃないし…」らしい。ここら辺から彼の「本当は好きだけどそれはそれとしてやっぱり怖いから近づけない」という悲哀が見て取れる。ちなみに彼の一押しのジムリーダーはカブさんである。


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