TS幼女ちゃんと魔神ちゃん   作:銀ちゃんというもの

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難産というより恥ずかしくて深夜にしか書けなかった。

……コレ、R18指定ならないよね??
一話以上に心配なんだけど大丈夫だよね?????


発端は始まりより前から存在していた

「私は思ったんだよ、犬……つまり君が服着てるっておかしくないか?」

 

 冒頭でいきなり何を言い始めたんだご主人様。

 

 そう思ったのもつかの間、にゅっと迫ってきたご主人様が俺を壁まで押した。

 逆らえない俺はごくごく自然な流れで逃げ道を失った訳だが、何をされてしまうのだろうか。

 期待して……いや、期待もなにもしてないからな、する訳ない。

 

「ご、ご主人……様? あの、今どきペットに服を着せる人もいるし、ペット用のお洋服だってあるんですから俺が服を来ててもなんの問題も……」

 

「ほう、つまり自分は私のペットであると宣言してるのだな」

 

「──ッ……!!!」

 

「可愛いなぁその赤い顔」

 

 両手でもちもちと俺のほっぺで遊び始めたご主人様はそのまま俺の服を見てもう一度言った。

 

「でも、服を着てない子の方が多いだろう」

 

「あっあれは、あの、その……猫とか犬とか熊は元から体毛があって人間みたいに衣服がいらないわけで……!」

 

「じゃあお前は私が抱きついて温めてやるから衣服はいらないね」

 

「……? …………??」

 

 にこっといい笑みを浮かべたご主人様は、だんっと頬に触れていた両手を俺の背後の壁に押し付けた。

 壁ドンというやつである。

 もう一度いおう、壁ドンというやつである!! 

 俺はご主人様に意味不明なセリフを言われながら壁ドンされてしまったのだ。

 どうしろと言うのだ、ご主人様のお顔が良く見えて嬉しいけど、ご主人様に俺をよく見られて恥ずかしい。

 本当にこれはどうすればいいのだ。

 まさかこんな場面で少女漫画のヒロインの気持ちを味わうとは思っていなかった。

 いや多分少女漫画のヒロインはこんなこと言われないわ。

 

 ご主人様は困惑して反応できない俺を見て、ぬっと顔を近ずけてきた。

 

「……ちかっ、近いっ!?」

 

「これくらいがどうしたというんだ。キスした仲だろう、なぁ、なぁ?」

 

 どんどんどんどんと顔を寄せるご主人様。

 

「あぅ……あ……」

 

 唇と唇の距離がどんどん迫ってきて、思わず俺は目を瞑った。

 

 ……。

 

 …………。

 

 しばらくしてもやってこない接触感。

 不思議に思って目を開くとすんでのところでピタリと止まったご主人様がいた。

 

「我が眷属よ、私の口付けが欲しいか?」

 

「みゃ!? あっえっ……う、うぅ……」

 

「恥ずかしがってたらやらないぞ? これは勇気を出して求めた褒美だからな」

 

「あっ……」

 

 ゆっくりと離れようとするご主人様を見て俺から声が盛れた。

 

「あの……ご主人様?」

 

「ん……どうしたんだ?」

 

 にこにこと飴を口の中で転がして楽しむように、この状態を味わうような愉悦の笑みを浮かべたご主人様がわざとらしく聞いてきた。

 

「ご主人様……あの、その、ください……」

 

「なにが欲しいかちゃんと言わないとわからないぞ?」

 

「……いじわる……。……うぅ……ごっご主人様の、キスを……ください!」

 

 笑みが最高潮に達したご主人様はうんと頷いて顔を再び寄せてきた。

 

「眷属が主人に願う。それなりの対価があるが、もちろん覚悟のうえだよな……んっ」

 

 そんな不穏な言葉を残して俺に口付けをした。

 舌を使うでもない優しいそれは、しかし久しぶりのキスに俺は解かされた。

 下腹部のあたりが暖かくなって、いつの間にか俺の背に回されていたご主人様の両手のように俺も腕をご主人様の背中に回して互いにギューッとした。

 

 ……下腹部のあたりが暖かく……? そこにあるのは……淫紋で、子宮で……えっとつまり……考えないようにしよう。

 

「ぷはぁ……」

 

「……あっ……」

 

 長く続いた愛しい口付けも終わってしまい、少し残念な気持ちでご主人様の唇を見ると端が釣り上がる。

 今度は俺の唇にぴとっとご主人様の人差し指が添えられた。

 えっと、どういうことだろう。指を舐めろということだろうか。

 

 未だ夢見心地だからか、空回りした思考が斜め上の答えを叩き出すが、実行する前にご主人様が口を開いた。

 きっとどんなことをお願いされても頷いてしまうんだろうな……そう、ぼんやりした思考でドキドキしながら犬耳を鋭敏にした。

 

「さて、対価があると言ったね」

 

「はい……」

 

「おや、それについて何も言わないのか……なら話は早い、私からのお願いだ服を脱がないか? 犬に洋服は必要ないよね」

 

 ぼんやりした思考が瞬時に晴れた。

 ぶんぶんぶんと首を横に振る。

 それを見たご主人様は驚いたように目をパチパチとさせた。

 

「驚いたよ。てっきり目が醒めたとしても従うものかとばかり」

 

「あの……その、そう! 『お願いだ』ってつまり命令じゃないですからね! 断る余地を残してくれてたんですよね!?」

 

「ああ、そういう……じゃあ命令」

 

「うっ」

 

「今、壁ドンした私にじっくり見られながら服を脱げ」

 

「う、うぅ……」

 

「なに、風呂で見られただろう?」

 

 墓穴を掘ったとはまさにこのことだろう。

 詰将棋の最後の一手、あらゆる方向で行動を塞がれてしまった聞かなくてもわかる、俺に拒否権はないのだ。

 

「ご主人様の命令……仕方なく、俺の意思じゃない……」

 

「うん、そう。自分の意思に背いて私の命令に従っているだけだぞ」

 

 俺はご主人様の視線をしっかり浴びながら上着に手を伸ばした。

 

 裾を持って持ち上げるとご主人様に刻まれた淫紋が見えてくる。

 俺がご主人様のモノであるという証でもあるそれを見ると途端に恥ずかしさが増した気がした。

 

 一思いにやってしまった方がいいと判断して一気に上着を脱ぎ捨てる。

 すると一瞬目を離した隙に上着はどこかに消えており、上が無防備になってしまったと思うと一瞬怖くなって震えた。

 地肌で触れる木の壁は、どこかひんやりとしていた。

 

「お腹……見ないで、ください」

 

「ダメだよ、私が見たいんだもの」

 

「ひぅっ」

 

 ご主人様の右手の人差し指が俺のへそを下から撫でた。

 反射的にへそを見てしまったせいで次はスカートとパンツを脱がなければならないのだと強く意識してしまう。

 

「あと二つ脱いだら、ご主人様に全部……見られて……うぅ……」

 

 ドキドキとやけに鼓動が煩い。

 その原因は、緊張か羞恥か、それとも……? 

 

 思い浮かびかけた考えを振り払って、俺は先に白いパンツに手をかけた。

 膝まで下ろすと、いつも風呂やトイレで脱ぐものなのに今はやけにすーすーと風を感じる。

 

「膝で止めて……脱がして欲しいのか? ダメだぞ、全部自分の手で脱ぐんだ」

 

「脱が……!? ちっちが……うぅ……。主人様……脱がないと、ダメ……ですか?」

 

「うん……なに、脱いだところで取って食いも、街中にほっぽり出したりもしないさ。ただ、ペットの犬らしく、裸で生活して欲しいなってだけだよ」

 

「ぺ、ペットのわんちゃんらしく……ご主人様のもとではだかでせいかつ……」

 

 そこまできて、段々とあれそれとした妄想が浮かび上がってくる。

 

「命令……命令……めいれいだから……はだかんぼで、わんちゃんみたいなことをしてご主人様に見られても命令……おれは見られて喜ぶへんたいなんかじゃない……」

 

 止まっていた手が動く。

 膝から下まで下ろしたパンツを片足を少し大きく上げて足から抜いて、もう片方もそうして抜いた。

 

 いつかご主人様がくれたミニスカートのホッグを躊躇いなく外して床に落とした。

 もう脱いだ服を見ることはない。魔法でご主人様が回収しているかもしれないが、どちらにせよもう自ら着ることのないものを見ても意味などないのだ。

 

 もう俺を守る服はない。

 ご主人様は俺の体を見放題で、命令されたら俺はこの格好でどんな事でもしないといけない。

 

「ご主人様……ちゃんと、脱ぎ、ました」

 

 全部脱いだことがご主人様がわかりやすいように、両手を後ろに回した俺はそう言った。

 

「うん、いい子いい子」

 

「えへへ……」

 

「次は鈴付きの首輪でもつけようかな、その方がペットっぽい」

 

「くび、首輪……」

 

 ご主人様がいつの間にか持っていた鉄の鎖付きの赤の首輪が俺に近づいてくる。

 首に触れる金属部品の冷たさ。

 カチャカチャと金属音が顔の下から聞こえてくる、しかし人は自らの首を見ることはできないのだ。

 

「これで良し」

 

 首輪をつけ終えたらしいご主人様は、首輪から繋がった鎖を部屋の取っ掛りにつけた。

 カシャン、と音が鳴るとどうやら鎖の先にある器具には鍵があるということがわかる。そしてご主人様の許可なくこの壁際から離れられないことにも。

 

「明日はお休みだったよね? じゃあ、明日帰るまで犬としての生活頑張るんだぞ」

 

「…………え」

 

「うん? どうした、不満そうな顔して」

 

「いや……一生じゃなくていいんですか?」

 

「それはお前が困るでしょう」

 

「えっと、あとあの……せっかく俺、裸になったんですよ?」

 

「そうだね」

 

「なにも……しないんですか? しなくていいんですか!?」

 

 あまりに優しい要求に俺は思わず叫んだ。

 

「ちょっと待て、待て待て待て……テンションおかしくないか?」

 

「どこがですか! あなたのペットがメス犬なのは今更でしょう?」

 

「……まさか」

 

 ご主人様はボソリとつぶやくとどこかへ行ってしまった。

 放置ぷれいというやつですか! 

 

 そんなことを思っていると、一分も経たず戻ってきてビンを見せつけてきた。

 どこかで見覚えがあるような。

 

「これ、飲んだ覚えは?」

 

「……そのビン……ですか?」

 

「ああ、前に中のものは食べないようにって言ってたヤツだが……」

 

 その瞬間、ふと思い出した。

 ご主人様の言いつけをすっかり忘れて、中に入ってる透明な赤いジェル状の物がジャムかと思ってパンに塗って食べてしまったのだ。

 甘くて美味しかった覚えがある。

 

 待てよ、俺はご主人様の言いつけを不覚にも破って食べてしまったのだ。

 俺は悪い眷属である……つまり……つまり、だ! 

 

「……! 食べました! 先程、間違って食べてしまいました……だから、あの、その……言いつけを破って悪いことをしたおしおきを……」

 

 はぁ……と頭を抱えたご主人様はビンの内容物の効能を教えてくれた。

 

「こいつはな、こう……情欲だけを過敏にする劇薬の試作品でな……特徴としては他の欲に含まれる僅かな情欲に関わる部分をより際立たせるものなんだよ」

 

「つまり! 俺はいつもこんな考えの発端になることを考えてる発情期のメス犬ということですね!」

 

 体が暑くなる錯覚を覚えて、俺は舌を出して体温調節するマネをした。

 

「いや、あのね。ほら、試作品って言ったでしょ……まだ試作段階でさ、即効性がなくてなにか発破がないと効きにくいのと……あとこれ、副作用がキツいんだよ」

 

「ど、どんな副作用なんですか! 感度が3000倍になるとか、服が着れない魔法がかかるとか、ご主人様と一日一回ヨダレを交換しないと死ぬ効果とか!?」

 

「……」

 

 少し悲痛そうな顔で黙ったご主人様。

 しかし覚悟が着いたのか、厳かに副作用とやらを言った。

 

「効果が解けたあと、しばらく羞恥心が増幅されまくるんだよ」

 

「え、えへへ……それってつまり後でいっぱい恥ずかしい思いができるってことですよね……」

 

「でも、それ以上に、副作用の怖さに服用した本人が気づけないのが一番の問題かな……」

 

 私的には恥で悶えるこの子も大歓迎だけど恥が空回りして露出癖に目覚めたらどうしよ、ご主人様がボソリと呟いた言葉は俺には届かなかった。

 

 この一時間程後、自分の状態をふと再確認したのを発端に目眩がするような羞恥心に襲われましたとさ。




終わり方が雑ぅ!!
そして久しぶりなせいで二人の口調記憶から吹き飛んでるぅ!!!
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