けいおん!卒業旅行REMIX   作:ふとん王

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書き始めたら止まらないものですね。

基本的には映画けいおん!に沿った感じでやっていこうと思います。


Cassette1 相談

「そういえば今回は航空券はとらなくていいからツアーはとらなくていいな」

 

「ホテルですか。ニューヨークとかって物価高いって聞きますもんね」

 

 

 一泊一人何万とかもするらしいし。私まだ高校生だしそんなには……。

 

 

「ニューヨークにいる間は大丈夫よ? うちの系列がホテルやってるからそこでホテルを安く取ってもらえるの。たしか五人で泊まれるスイートがあったはずだけど……」

 

 なんだと……。ホテル業までやってるとは……恐ろしきかな琴吹家よ……。じゃあホテルはいいとして、移動手段はどうしようかな。大きい町にいる間は電車とはバスを使えばよさそうだけど。そういえば先輩たちはもう十八歳だから車の免許とかどうなんだろう? 

 

 

「先輩方ってもう車の免許取ってたりしますか?」

 

「もっちろんだよあずにゃん」「当たり前だろ?」

 

 

 うぅ……。唯先輩と律先輩の車は乗りたくないかも……。

 

 

「ほら、梓の顔がシートベルトなしジェットコースターに乗らされる直前みたいになってるだろうが。心配するな梓、ムギと私も取ってるから。というよりむしろ一緒にとりに行ったんだよ」

 

 

 う、うらやましい。いやいや私も憂とか純とかと取りに行けばいいし。全然さみしくない。さみしくないったらさみしくない。

 

 

「それなら安心ですね」

 

「でも二十五歳以下ってレンタカー高いのよ。なんか事故率が高いらしくて。あんまりたくさんは乗れなさそうね。車、うちのを借りられたらよかったんだけど、そうすると運転手もつけるって言ってきかなさそうだから」

 

「基本的には電車移動になるだろうからな。問題ないだろう」

 

 

 そしたらとりあえずどこに行くかを決めなくちゃ。一年前にイギリスに行ったときみたいに行きたいところを先輩たちに聞こうかな。あ、でもその前に、

 

 

「ごめんなさい、親に行っていいか聞いてきますね」

 

 

 そういって私は一度席を立って店のドアの外で親に電話をかける。

 

「もしもし? お母さん? 先輩たちと卒業旅行にアメリカに行こうと思うんだけど、行ってもいい?」

 

「いやいやハワイとかグアムじゃないって。ニューヨークだよニューヨーク。東海岸を回るの。危なくないかって? ほかの先輩方と一緒だし。そうそう、軽音部の先輩。だから大丈夫。いい? ありがとう! お母さん!」

 

 

 そういって電話を切ると、今度は着信がなった。

 

 

「どうしたのお母さん? なんか言い忘れてたっけ? うんうん。確かに! 憂とか純も誘ってもいいかも! 先輩たちと相談してからになるけど聞いてみるよ」

 

 

 そういって今度こそ電話を切って、私は先輩たちのところへ戻る。

 

 

「お待たせしました。いま親と話したんですけど、憂や純も誘ったらどうかって」

 

「いいんじゃないか? そういえばあの二人、軽音部に入部したんだってな。よかったな梓」

 

「私は全然オッケーだよ! というよりみんなさえよければ憂は私が後から誘おうと思ってたんだけど」

 

「ああ、軽音部の後輩だからな! 誘うわないわけにはいかないっしょ」

 

「いいと思うわ。席はまだ余裕があるみたいだし」

 

 

 そうしたら今すぐここに呼んじゃってもいいかな。二人とも相談しておきたいし。

 

 

「じゃあ今呼んじゃっていいですか? 二人も行けるならこの話し合いに参加した方がいいと思うので」

 

「おう、いいぞ~」

 

 

 ケータイを開いて話の概要を簡潔にまとめて二人に送る。来れると良いなあ。二人とのバンドは今年の学際で一緒に大盛況だったし。おっと、メールだ。えーと、憂だ。えとえと……? 

 

 

「憂は卒業旅行、ぜひともだそうです。ギター背負ってアメリカだ~って息巻いてますよ。いまからここに来るそうです」

 

 

 そういえばあの子、卒業した時の唯先輩とおんなじくらいにはうまいんだよな……。ギターやってたの唯先輩の三分の一くらいなのに……。憂、恐ろしい子。

 

 

「そうだ! 三人でもバンドやってるって話だし七人で演奏するのはどうだ? 絶対にすごいぞ~。なあ澪、そう思うだろ?」

 

「そういえば昔、大所帯のバンドを見てうらやんだっけな。まさか私たちにもできる日が来るとは……」

 

「おお……澪が感動のあまり泣いている。これは珍しい……。明日はベースが降ってくるな」

 

「レフティがいいなあ……」

 

 

 いや振ってきませんから。むしろ振ってきたら危ないですって。おっと、またメールだ。なになに……? 

 

 

「純も旅行に行きたいそうです。澪先輩と一緒に弾けるなんてって言って泣いてますよ」

 

「大げさだなあ」

 

「今から来るそうです。でも今日湿度高いから純、支度に時間かかりそうです」

 

「じゃあじゃあその間にさ! どこに行きたいかのリストアップをしようよ!」

 

 

 おお、唯先輩にしてはすごくまともな意見だ。成長したんですね……。

 

 

「じゃあ私ニューヨークアイ!」

 

「いやそんなんねえから……」

 

「えぇーりっちゃんひどい~」

 

「私に言うな私に。それじゃこのアホは置いておいて、どこ行きたい」

 

「まあベタにタイムズスクエアだよな、まずは」

 

「じゃあ私メモりますね」

 

 

 ニューヨークってステーキのイメージしかないけど……

 

 

「そういえばさっき澪先輩の言ってたロックの殿堂ってどこにあるんでしたっけ」

 

「クリーブランドだな」

 

 

 クリーブランドって確か東海岸ではなかったような気がする。

 

 

「なになに? クリームランド? そんな夢みたいな島があるの?」

 

「いやクリーブランドです、クリーブランド。唯先輩もうちょっとしっかりしてください……。でもクリーブランドって確かニューヨークから離れてたような気がします」

 

「ごめんな、私もよく覚えてないんだ」

 

「家帰ったら調べておきますね」

 

 

 帰りに本屋よってかなきゃ。どんな本買えばいいのなあ。

 

「ムギ先輩は行きたいとことか無いんですか?」

 

「私は……みんなと一緒ならどこでもいいわ。強いて言うなら温泉卓球がしてみたい!」

 

「いや無理ですって……」

 

 

 どうしてだろう。話が全然すすまない。いや理由はわかってるんだけど私じゃどうしようもない。

 

 

「梓~、私は本場のハンバーガーってやつが食べてみたい」

 

「あ、それは私も」

 

「私も食べてみたい~」

 

「じゃあどこか美味しいところ探しておきますね」

 

 

 携帯が震えるのを感じた私は電話に出ると憂だった。

 

 

「梓ちゃんどこ~?」

 

「二階のいつものとこ。うるさいからわかると思う」

 

「はーい、いま行くね~」

 

 

 そういい電話を切った。

 

 

 

「二人が来たみたいなので机、もう一個こっち持ってきますね」

 

「私も手伝うよあずにゃん。大事な後輩を一人では働かせられないよっ」

 

「いやこれくらい一人でできますから」

 




澪さんと律さんの書き分けが難しすぎる…話し方が似てるんだよなぁ。
今回も評価、お願いします。
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