従者カップルはイチャつきたいから告らせたい   作:トネッピー

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本編よりも先にこのネタが思い浮かんだので投稿です

1ヶ月以上お待たせいたしました

タイトル通り、今回は崇宮君と早坂さんの馴れ初めです

UA40000突破ありがとうございます

それでは、どうぞ


番外編~~従者二人とその出会い~~

《とある日の四宮別邸にて》

 

「ねぇねぇ誠君、誠君」

「ん?どうかしたか?愛」

「私達が出会った日の事、覚えてる?」

「覚えてるけど?」

「じゃあさ、聞かせてみてくれない?誠君から見てどういう出会いだったのか」

「おう、別にいいけど。恥ずかしがるなよ?」

「うんうん。だから聞かせて?」

 

「そうだな。あれは確か4年前だな────────

 

 

「誠~、四宮の集まりに行くぞ~」

「わーってるよ。もう行くから玄関で待ってて」

 

 

今考えると相当荒んでたな。親から愛は感じても、それでも、寂しかったんだろうな

でも、父さんや母さんのこれからの身の振りのためにも、我が儘は言えなかった

だから、荒んだんだろうな

 

 

「ごめんな。父さん母さん、待たせた」

「大丈夫ですから。さ、行きましょ」

「そうだな。レッツゴーだ!!」

 

全く、これから大事な食事会だってのに気楽なこって、みたいなことを思ってたよ

あの時、俺は全然楽しくなかったんだよ

折角、二人と居られると思ったら集まりかよ………ってな

まぁ、そんなこんなで集まりの会場で、愛を見つけた

 

「かぐや様、こちらに」

「えぇ、わかっています」

「っ!?」

 

正直、衝撃だった

こんなに綺麗でかわいい人が居るなんて、と思ったよ

染めた金髪とは違う、綺麗で透き通った金色の髪、美しい碧い瞳、優しさの中に気品を備えた声、全部に心惹かれた

この人に好かれたい、本気でそう思った

その時だよ

 

「そこの君、さっきからあの二人を見て、どうかしました?」

「なにか、あの二人だけ、爆弾でも扱うかのようにみんな慎重だと思いまして」

「そうかしら?みんな普通に接していると思うけれど?」

「なんというか、感じるんですよ。あの二人の周りで話している人たちから、こう、腫れ物を扱うような雰囲気を」

 

俺はその時、なんでなのか本気でわからなかった

それに、話しかけてきた女の人が俺を試していたんだろうなっていうのはなんとなくわかるよ。今はね

 

「じゃあ、教えてあげましょうか。あの黒髪の女の子が四宮かぐや様、四宮家の令嬢です。それで、もう一人の子が早坂愛、かぐや様の近侍です」

「なるほど………」

 

あれが噂の妾の子か………

だから皆扱いがわからないんだって、言われてわかったんだ

 

「でも、あの二人、寂しそうですよ。妾の子とか関係なく接してあげないとダメだと思います」

「じゃあ、あなたは仲良くしてあげられる?あの二人と」

「努力はしますよ。最初から妾の子とか、そんな理由で接されたら誰だって嫌ですからね」

「そうですか。じゃあ、仲良くしてあげてくださいね」

「言われなくとも、チャンスさえあればそうしますよ。ところであなたは………いない」

 

この時は、まさか愛のお母さんと話してるなんて思ってもみなかった

で、会話の糸口を探したけど中々見つけられなくて、飯も美味しいけど、なんというか、食べてもらう人への愛よりも恐怖を感じたから、外で休んでたんだ

そしたら、糸口は向こうからやって来てくれた

 

「あなた、何してるんです?見ない顔ですし」

「初めまして、僕は崇宮誠です。よろしく」

「所で、何をしていたんです?会食を抜け出して」

「料理の勉強です。僕、料理好きなんで」

「そう、熱心ね」

「かぐや様、どこに………。あっ、いた」

 

それに、俺が本気で好きになった人も、来てくれた

 

「あら早坂、遅かったわね」

「急に消えないでください。心配になるでしょう。おや、あなたは」

「崇宮誠です。よろしく」

「かぐや様の近侍の早坂愛です。どうぞよろしく」

 

さて、挨拶も済んだしまた本でも読もうかと思った時にかぐや嬢から衝撃で、今にして言えば運命っぽいことを言われたんだよなぁ

 

「誠、と言いましたね。私になにか作りなさい」

「「………はい?」」

 

何を言ってんだよ、って本気で動揺したんだよなぁ………

愛も否定してたし

 

「かぐや様!?何を考えてるんですか!?」

「早坂、黙ってなさい。私が良いと言ってるんです」

「くっ………。わかりました。崇宮さん、かぐや様に毒でも盛ったら容赦しませんよ」

「そんなことしませんよ。でも、厨房が使えないんじゃどうにもなりませんよ」

 

まさか、作らされるなんて思わなかったよ

でも、今までで一番楽しく料理を作ったよ、それだけは確かだった

 

「じゃあ、作ってみてください」

「ちょ、ちょっと待てよ。ホントにいいのか?」

「何がですか?」

「あんた、腹一杯じゃねぇのかよ。だって、会食食べたんだろ?」

「あぁ、その事なら心配要りませんよ。食べてませんから、ほとんど」

 

なんで?っていう言葉が出るよりも早く

愛が答えてくれたよな、あのとき

 

「かぐや様が、この料理には何か足りないからいらないわとおっしゃってあまり食べなかったんです」

「なるほどね」

「さ、早く何か作りなさい」

「へいへい」

 

そして、俺は一人で厨房に放り込まれた

そのあと、この世の暗い部分を見たけどな

 

「四宮が言ったから使えるようにしたが、もう食材はほとんど残ってねぇよ。諦めな」

 

その言葉に、イラッとした

だって、目の前に雑に捌かれて食える部分が残ってる食材がおっ転がってるんだからな

 

「米と茶ありますか?あと、そこの鮭はもう使わないんですか」

「は、なに言って」

 

「早く答えろ。そこの鮭は捨てるのかって聞いてるんだよ」

 

「つ、使わねぇよ!!あんな部位、出せるわけないだろ!?相手はあの四宮だぞ!?」

 

そんときの俺はどうかしてたんだろうな

あの四宮?

 

「だからどうした」

「は?おま、今なんて」

 

「相手が誰だろうが関係ねぇよ。テメェはそれで逃げたいんだかなんだか知らねぇが。俺は常に目の前の食材を余すことなく使うだけだ。わかったら失せな。調理の邪魔だ」

 

たぶん、こんなことを言ったんだと思う

あんまり覚えてないけど、その時に料理人がビビってた顔は今でも鮮明に覚えてるけどな

 

「とりあえず、鮭の残りの食える部分を切り取って、焼いて、その間に緑茶を沸かして………」

 

そこからは、説明は要らんだろうけど調理だな

って言っても作ったのがあれだから調理と呼べるかは微妙だけどな

 

「焼けた鮭を細かく切り刻んで、沸かした茶にいれて弱火で軽~く………。今だな」

 

で、茶から鮭を上げて、米に茶をかけて、鮭を乗せて、刻んだ海苔をふりかけて完成だ

 

「お待たせしました、かぐやお嬢様。鮭の茶漬けです」

「えぇ、いただきます」

 

そうして、かぐや嬢は静かに食べ始めたんだよな

愛は、不安そうな顔してたけど

 

「はい。どうぞ」

「これは?」

「さっきのと全く同じ茶漬けだよ。そんなに心配ならあんたも食べれば?」

「いいんですか?」

「それはあんたが決めなよ。早坂さん。とりあえず、俺は食べるから。いただきます」

「………いただきます」

 

食べ終わるまで無言で食べたなぁ………

なんであのとき、誰も来なかったんだろうか

もしかして、奈央さんが手を回してくれてたのか?

今となってはわかんないけどさ

 

「ふぅ、ごちそうさまでした」

「ごちそうさまでした」

「ごっそさんでした。どうだった?お二人さん」

「えぇ、美味しかったです」

「はい。美味しかったです。疑ってすみませんでした」

「気にしなくていいよ。さて、そろそろ集まりも終わる頃でしょうし、帰りましょう?」

 

ホント、この時はちゃんと帰らなきゃなにされるかわかったもんじゃないから、早く帰りたかったんだよ

まぁ、あのときあぁ言ってくれなきゃ今の俺は存在すらしなかっただろうけどさ

 

「そうですね。さ、かぐや様、戻りますよ」

「早坂、あなたは先に戻っていなさい」

「はぁ~。わかりました。ですが、お早く帰ってきてくださいね」

「わかっています」

「それでは。崇宮さん、またいつか」

「またいつか、か。」

 

そういえばあのとき愛はすっげぇ機嫌悪そうだったよな

前にも話してたけど、俺を危険だと思ってたんだっけ?

まぁ、いいけど

 

「それで、かぐやお嬢様?僕になんのようで?」

「とりあえず、その僕を止めなさい。不自然です」

「あらら、それじゃ、俺でいかせてもらいますよ。で、なんですか?かぐやお嬢様」

「あなた、料理が好きと言っていましたね?」

「ん?まぁ、好きですけど?」

「では、誠。あなたは今日から私の料理人にします」

「…………は?」

 

この時は、ホントこれにつきたな

びっくりし過ぎて思考が止まったよ

でも、愛との接点ができると気づいたたどうでもよくなったけどな

 

 

────────────ってのが、馴れ初めだと思うけど?」

 

今、考えると面白い出会い方してんなぁ………

 

「あ、あわわ………///」プシュー

「あ、愛?大丈夫か?」

「透き通った金色の髪、美しい碧い瞳、えへ、えへへへ」

 

だらけきっちゃって………

だから言いたくなかったんだよ

折角、愛と一緒なのに呆けられちゃ、甘えられねぇじゃんかよ………

 

「誠くぅ~ん」

「………なんだよ」

「うぇへへへ~。呼んだだけ~」

「はぁ………。全く………」

 

まぁ、こういう愛を見るのもいい経験だな

さて、動画でも録っていつか弄ってやろう

 

「愛~、こっちみて~」ピッ

「えっへへ~、なに~スマホなんかこっちに向けて、動画録ってるの?」

「ちげーよ。記念だ記念」

「えー、なんの~?」

「俺達の出会い記念だよ」

「いいよ~」

「んじゃ」

 

「「はい、チーズ」」パシャッ

 

神様が居るかどうかはわかんねぇけど、いるのなら感謝するよ

でもそれ以上にありがとう、父さん、母さん

 

こんな出会いの出来る環境に俺を連れていってくれて




というわけで、突如頭のなかに飛来した崇宮君、かぐや様、早坂さんの出会いの話でした


それと読者のみなさん、本当にすみません
勉強が結構不味い状況ですのでここから、4月まではほぼ更新がないと思われます

ですが、必ず帰ってきますので待っていただけるならお願いします

最後になりますが、感想、誤字報告よろしくお願いします

では、また次回まで
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