それでも月は君のそばに   作:キューマル式

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第34話

 俺がシャドームーンに敗れ、キングストーン『月の石』を抉り出されてからすでに3日がたっていた。

 

「……」

 

 デンライナーの寝台車を病室代わりにした俺は、ほかの仮面ライダーたちから身体を休めるように言われ横になっていた。

 チラリと横を見ると、そこには響が座っている。

 俺のところには仮面ライダーの皆が代わる代わる見舞いとしてやってきてくれており、どこからか持ってきた見舞いの品を持ってきてくれていた。そのため短い間にベッドサイドは見舞いの品で賑やかなことになっている。

 響は座りながら、そんな見舞いの品の1つで仮面ライダー鎧武こと葛葉 紘汰さんが持ってきてくれたみかんやバナナやぶどうといったフルーツ盛りからリンゴを手にすると皮をナイフでむいていた。

 

(……今さらながら葛葉さんが持ってきてくれたこの果物、本当に食べても大丈夫なものだよな?

 元は黄金だったり、食べたら変なことにならないよな?)

 

 そんな風に思いながらリンゴの皮をむく響を眺める。

 こう言ってはなんだが響の女子力はそれほど高くない。手元が危なっかしく、見ている俺はハラハラしっぱなしである。

 

「できたっ!」

 

 出来上がったリンゴは案の定、かなり小さくなっていた。

 

「……随分豪快なカットだな」

 

「そういう意地悪なことを言うとあげないよ」

 

 少し頬を膨らませて抗議する響に、俺は苦笑する。

 

「悪かった。 ありがとう、響」

 

「素直でよろしい。 はい、ノブくん、あーん」

 

「あーん」

 

 身体を起こし、差し出されるがままにシャクっとリンゴを咀嚼する。リンゴの瑞々しさが身体に染みた。

 

「ノブくん、身体の調子は?」

 

「ああ、大丈夫だ。 もう十分に起きれるよ」

 

 当初致命傷に近かった俺の傷は、2人の光太郎さんによるキングストーンフラッシュによる癒しによってすでに癒えている。動くことも問題はない。

 

「それより、そっちの方は?」

 

「うん……今日の戦いで仮面ライダーディエンドさんを助けたの。 これで全員助けたって」

 

 これで『平成2号ライダー』は全員救出が終わったことになる。あと残すはゴルゴム神殿でシャドームーンとの決戦だけだ。

 すでに俺たちがこの世界に来た理由……シャドームーンがさらなる力を得るために、俺からキングストーン『月の石』を奪うためだったということは話してある。

 そして……今のシャドームーンは復活した創世王が乗っ取り操っているものだという話もしていた。

 シャドームーン……秋月信彦が黒幕ではなく創世王が黒幕だという話に、2人の光太郎さんが脅威を感じながらも少しだけホッとしたような複雑な表情をしていたのが印象的だった。

 

「でも厳しい戦いになる。 主に俺のせいでな」

 

「そんな風に言わないで」

 

 肩を落とす俺を、響がゆっくりと撫でさする。

 

「本郷さんたちが『俺たちに任せてくれ』って。 あの人たちが言うんだもの、きっと大丈夫だよ」

 

「……ああ、確かに安心できる。何と言っても『仮面ライダー』の言葉だからな。

 ……偽物の俺なんかとは違う、本物の言葉だ」

 

 ……キングストーンを奪われ、俺は随分弱気になっているらしい。意識せずにそんな愚痴のような言葉が漏れた。

 

「……ねぇ、ノブくん。 この世界に来てから、何かおかしいよ。

 何でこの世界に来てから『仮面ライダーSHADOW』って名乗らないの?」

 

 そんな俺に響はずっと気になっていたのだろう、意を決したかのように聞いてきた。

 

「……そう、だな。 響には話してもいいかもな……」

 

 確かにそろそろ頃合いだろう。それに晴れて恋人同士になった響に隠し事をし続けるというのも気分のいいものではなかった俺は、俺の『秘密』を話す決意をした。

 

「今からする話は今まで誰にもしたことのない話だ。 もし信じられないならそれでもいい……」

 

 そう前置きして、俺は自分の秘密……子供のころから自我があり、『仮面ライダーの物語』を赤ん坊のころから知っていたことを話した。

 

「多分『前世の記憶』とかそういうのなんじゃないかと思う……まぁ、仮面ライダーのこと以外は知らないんだけどな」

 

「……そっか、それでノブくんって最初から仮面ライダーの人たちのことを知ってたんだ」

 

 俺の話を聞き終わった響は納得いったようにうんうんと頷く。

 

「……俺のこと、不気味だとか思わないのか?」

 

「なんで? 前世の記憶があると、今のノブくんは何か変わっちゃうの?」

 

 俺の問いに、響は訳が分からないとでも言うようにキョトンとしながら答える。ともすれば不気味がられることもあるかもしれないと悩んだ自分がバカみたいだった。

 

(本当に、俺はいい恋人を持ったな……)

 

 俺は心の中で響に感謝しながら続ける。

 

「何も変わりはしないよ」

 

「それじゃいいじゃない。

 ……あれ、でもその話と『仮面ライダーSHADOW』って名乗らないのに何か関係があるの?」

 

「……俺の力はシャドームーンの力だ。でも俺はそれで悪事を働くつもりはない。この力は響や未来、それに俺の大切だと思うものを守るために使いたいって思った。

 だからそれを自分に誓うために『仮面ライダー』を……『仮面ライダーSHADOW』を名乗って戦ってたんだ。

 いわば自分への戒めのために『仮面ライダー』を名乗ってたんだよ」

 

 そこでいったん言葉を切る。そして「でも……」と続けた。

 

「この世界にきて、本物の『仮面ライダー』に出会って……恥ずかしくなったんだ。

 俺は偶然シャドームーンの力を手に入れて、ただ自分への戒めだけで『仮面ライダー』を名乗ってる……そんな俺が本物を前にして『仮面ライダー』は名乗れない……。

 ……何だ、奴らの言うように俺はまさしく『偽物』じゃないか」

 

 俺はそう言って自嘲気味に笑う。

 そう、俺の出会ったのはまさしく本物の『仮面ライダー』たちだ。それと比べてどんな偶然かシャドームーンの力を手に入れ、自分への戒めのためだけに『仮面ライダー』を名乗る自分があまりにちっぽけで恥ずかしい『偽物』に思えた。

 だからこの世界に来て俺は『仮面ライダーSHADOW』とは名乗れなかったのだ。

 

 そんな俺の胸の内を聞いた響は少し考え、そして口を開こうとしたその時だった。

 

「やれやれ、やっぱりガキだな。 そんな下らないことを悩んでるなんて」

 

「あなたは……門矢さん」

 

 ドアを開けて入ってきたのは仮面ライダーディケイドこと門矢士さんだ。

 

「少し様子を見に来たんだがな、悪いが話は聞かせてもらった。

 まぁ、下らない話だったが」

 

 門矢さんはヤレヤレと、俺を呆れたように見下ろす。

 

「……どういう意味で?」

 

「そのままの意味だ。 『本物の仮面ライダー』だの『偽物の仮面ライダー』だの……本当に下らないことを言ってると思ったまでだ。

 何だ、そんなに言うんなら俺が『仮面ライダー』って書いといてやろうか?」

 

 そう言って門矢さんは懐から取りだした四角いものにさらさらとペンを走らせるとそれを投げよこす。

 それは門矢さんが撮った俺と響が写った写真だ。

 俺と響が並んで写っているが背景は歪み、そこ何が写っているのかわからない。その写真にペンで馬鹿にするかのようにひらがなで『かめんらいだー』と書かれている。 

 

「門矢さん……俺は『仮面ライダー』を尊敬はしてるが、コケにされてまで怒らないわけじゃないんだぜ……!」

 

 俺は怒気を滲ませながら門矢さんを睨む。

 俺の怒気に響がオロオロするが、そんな俺に門矢さんは肩を竦めた。

 

「何だ、こんなことで怒ったのか? だからガキだって言ってるんだよ」

 

 そう言って門矢さんは振り返って部屋から出て行こうとする。

 その直前、扉のところで門矢さんは肩越しに俺に振り返った。

 

「信人……お前は俺たちの、『仮面ライダー』の戦いを知ってるんだろ?

 なら、もう一度よく考えてみろ。

 『仮面ライダー』っていうのが、一体何なのかをな」

 

 それだけ言うと門矢さんは部屋を出て行く。

 

「『仮面ライダー』が何なのか……?」

 

 俺は手の中の写真を見つめながら、その言葉を反芻するのだった……。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 信人の部屋を出た門矢司は、すぐに傍にいた男に気付く。

 

「門矢くん……」

 

「ああ、アンタか。 1号ライダー、本郷猛」

 

 そこにいたのは1号ライダーの本郷猛だ。

 

「信人くんの見舞いに来たのだがな……俺も話を聞いてしまって、君の教導が始まったので出るタイミングを逸してしまったよ」

 

「教導? 何のことやら。

 俺はガキが下らないことを悩んでるのが気に入らなかっただけだ」

 

 そっぽを向く司に本郷は「素直ではないな、君は」と苦笑しながら心の中で呟く。

 

「後輩を教え導くのが先輩の役目……君は良い指導をしたと思っている」

 

「だからそのつもりはないと言ってるだろう。

 ……俺はもう行くぞ」

 

 そう言って司はどこかに行ってしまう。

 廊下に一人残った本郷は信人のいる部屋に視線を向けた。

 

「信人くん……君が俺たちの戦いを知っているというのなら、『仮面ライダー』とは何なのか、よく思い出してくれ。

 君なら、その答えにたどり着けるはずだ」

 

 それだけ呟くと本郷もその場所を後にした……。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 そしてその翌日……ついにデンライナーはシャドームーンの待つゴルゴム大神殿へと到着した。

 この事件の最終決戦とすべての仮面ライダーたちが戦いに行く中、俺はデンライナーに残されていた。

 キングストーンを失った俺は、危険だと他の仮面ライダーと響によって半ば強制的にデンライナーに居残りをさせられていた。

 

『ノブくん、必ずノブくんの力を取り戻してくるからね』

 

 笑顔とともにそう言った響の顔が脳裏をよぎる。

 

「くそっ!」

 

 今の俺の力などなんの役にも立たないかもしれない。だが、だからといって響たちが戦っているときにただ待っているのはキツい。誰にともなく思わず悪態をついてしまう。

 

「……俺や響が戦ってる間、未来もこんな気分だったのか」

 

 そんなことを思っているときだ。

 

「信人くん」

 

「あなたは……オーナー」

 

 デンライナー廊下にいた俺は、デンライナーのオーナーに話しかけられていた。

 そのままオーナーは俺に並んで窓を眺める。

 

「彼らは……仮面ライダーたちは戦いに行きました。

 私に出来ることは後は待っていることだけです」

 

「……」

 

 何も言えずにいる俺。そんな俺をチラリとオーナーは見ると、妙なことを聞いてきた。

 

「信人くん……この世で唯一、誰にも平等で優しく残酷なものは何か知っていますか?」

 

「? さぁ……わかりません」

 

 突然のなぞかけに俺は首を振る。そんな俺に向き直ってオーナーは言った。

 

「正解は『時の流れ』ですよ。

 時の流れは誰にでも平等、優しく、そして残酷に流れていきます。その流れは止まりませんし、決して止めてはならないものです。

 大事なのはその流れに対しどうするかです……。

 何もせず流されてもいい。ですが同時に、何かをしてもいい……それが人が生きるということです」

 

「生きる……」

 

 その言葉を呟く俺に、オーナーは頷いた。

 

「信人くん……君はこの流れゆくただ一度の時を、思うままに後悔が無いように行動するといい。

 それが流れゆく時を生きる我々人間のできる、ただ一つのことでしょう」

 

「思うまま……後悔が無いように……」

 

 その言葉に、俺は拳を握りしめる。

 今の俺が思うことは……ただ1つだ!

 

「……ありがとうございます、オーナー!」

 

 吹っ切れた俺は、そうペコリと頭を下げると走り出す。

 

「それではまた……後ほどナオミくんのチャーハンでも食べましょう、信人くん」

 

 背中からそんなオーナーの声が聞こえた……。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 ゴルゴム大神殿の戦い……それは熾烈を極めていた。

 創世王の力によって復活した無数の怪人たち、ライダーたちを苦しめた怪人たちが数を武器に襲い掛かってくる。

 だがそれ以上に信人のキングストーンを奪い取り、パワーアップを果たした『創世王の乗り移ったシャドームーン』が問題だった。

 

「くっ!?」

 

「どうした、その程度かブラックサン」

 

 放たれたシャドービームをガードした仮面ライダーBLACKが大きく後ずさる。

 その姿を見ながら威風堂々といった感じで歩く紅い姿……角はクワガタムシを思わせる形状となり、腰のベルトは二連装で2つの緑の光をたたえていた。それはある世界で『アナザーシャドームーン』と呼ばれていた姿に酷似している。

 

「BLACK、今行くぞ! トァ!」

 

「来るか、もう1人のブラックサン!」

 

 仮面ライダーBLACK RXがリボルケインを引き抜き斬りかかるが、それを『アナザーシャドームーン』は手にしたサタンサーベルで受け止めた。

 

「くぅ……このパワー、ロボライダー以上だ!?」

 

 力を込めるRXだが『アナザーシャドームーン』の凄まじいパワーにギリギリと押される。

 そんなRXを救おうと仮面ライダーファイズと仮面ライダーディケイドが必殺技を繰り出した。

 

 

『エクシードチャージ』

 

『ファイナルアタックライド ディ・ディ・ディ・ディケイド!』

 

 

「たぁぁぁぁ!!」

 

「はぁぁぁぁ!!」

 

 フォトンブラッドが紅いドリルを形成し、空中に何枚ものカードが浮かぶ。

 

「フンッ!!」

 

「ぐっ!?」

 

 だが『アナザーシャドームーン』は慌てることもなくサタンサーベルでリボルケインを切り払う。その衝撃で吹き飛ばされるRX。

 そして左の拳を握りしめると、迫る紅いドリルと空中のカードを弾き飛ばした。

 

「なっ!?」

 

「ちぃっ!?」

 

 必殺技を完全に防がれたファイズとディケイドが着地した。そこに『アナザーシャドームーン』はサタンサーベルを向けると、稲妻状のシャドービームを放つ。

 

「「うぉぉぉぉ!?」」

 

 その衝撃に大きく飛ばされるファイズとディケイド。なおも追撃を放とうとする『アナザーシャドームーン』。

 

「そうはさせん! 響くん!」

 

「はい! 本郷さん!!」

 

 1号ライダーと響が一足飛びに『アナザーシャドームーン』の懐に飛び込んだ。

 

 

 

「我流、音撃連打の型!!!」

 

 

 

 フォニックゲインとともに叩き込まれる響の拳の嵐は秒間およそ80~100発、響の掛け値なしの全力だ。

 しかしその全力攻撃が『アナザーシャドームーン』にはまるでダメージにならない。

 

「ふん、小うるさい小娘風情が」

 

「させんっ!」

 

 『アナザーシャドームーン』が響を切り裂こうとサタンサーベルを振り下ろすが、それを1号ライダーが『アナザーシャドームーン』の腕を掴んで防ぐとそのまま『アナザーシャドームーン』の首を掴んだ。

 

「響くん!」

 

 1号ライダーの声に響は後ろに大きく跳んで退避、同時に回転を始めた。

 

 

 

「ライダーきりもみシュート!!」

 

 

 

 大回転によって竜巻が発生し、『アナザーシャドームーン』を空中に投げ飛ばす。

 

 

 

「ライダーキックッッ!!」

 

 

 

 そして空中の『アナザーシャドームーン』に1号ライダーのライダーキックが直撃した。

 『アナザーシャドームーン』はそのまま地面へと吹き飛ばされる。

 しかし……。

 

「効かんな、このような攻撃など」

 

 『アナザーシャドームーン』は地面へ叩きつけられる前に体勢を立て直し、膝を付くこともなく着地する。

 その言葉は決して強がりのようなものではなかった。

 

「2つの『月の石』をこの身に宿した我は、創世王は無敵よ!

 今これより我が暗黒の治世が再び始まるのだ!!」

 

「ふん、身体も『月の石』も全部人のもののくせに偉そうに良くまわる口だな」

 

「そのようなことは、俺たちが決してさせんぞ創世王!」

 

 『アナザーシャドームーン』の言葉にディケイドと1号ライダーが答える。

 双方戦意は十分、再び戦端が開かれようとしたその時だった。

 

 

 

 ブロォォォーーー……!!

 

 

 

 甲高い排気音が響く。そして……。

 

「とぉっ!」

 

「の、ノブくん!?」

 

 バトルホッパーから飛び降りた信人がその場に着地した。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「誰かと思えば『偽物』か。 いや、もはやキングストーンを失い『偽物』ですらなかったな」

 

「前にも言ったが俺が『偽物』ならお前はシャドームーンにくっついた寄生虫だろうが」

 

 『アナザーシャドームーン』の言葉に言い返して響の方を見る。

 

「ノブくん、なんで!?」

 

「響や他のライダーが戦ってるのに、のんびり待ってなんてられないよ」

 

 そして「それに……」と『アナザーシャドームーン』を見つめながら構えを取る。

 

「『本物』だの『偽物』だの関係なく、あのままやられっぱなしってのは気に入らないんだよ。

 だから俺も奴に一撃入れにきた!」

 

 そう言って俺は両の拳を握りしめる。握りしめた拳からギリギリと音がした。

 同じキングストーンを持つ者として俺と光太郎さん、そしてシャドームーンを比べれば力では俺は劣るかもしれない。

 だがそんな俺でも確実に光太郎さんやシャドームーンと比べて勝っている点が1つある。それはキングストーンエネルギーでの『変身のキャリア』だ。

 光太郎さんやシャドームーンが変身をしたのはせいぜい1年少々前からだ。対する俺の初変身は3才……10年以上前から変身を続けている。

 キングストーンエネルギーでの変身への慣れは確実に俺の方が上だ。そうして長年変身を続けてきたこの身体はその仕組みを完全に覚えている。

 そして……この身にはキングストーンが無くとも、まだキングストーンエネルギーが残留しているのだ。

 

「変……身ッ!」

 

 身体に残ったキングストーンエネルギーを身体に巡らせる。それに反応して俺の身体は変わっていた。

 

「ノブくん、その姿は……!?」

 

 響の驚きの声が響く。

 まるで仮面ライダーシンのような生物的な、灰色と茶色のバッタのような姿……BLACKとは色違いの『バッタ怪人』、それが今の俺の姿だ。

 そんな俺の姿に、創世王の嘲笑が響く。

 

「その程度の力で何が出来るというのだ?」

 

「何ができるのか、今見せてやるよ!」

 

 俺は拳を握り、創世王へと跳躍した……。

 

 




今回のあらすじ

奏「シンフォギアお約束の病院送りモードになってるね」

防人「……そう言えばこの話、病院送りになってるのって月影だけの気がする」

鎧武「これ、お見舞いだ」

SHADOW「……なぁ、このフルーツ本当に食べて大丈夫なやつだよな?」

ビッキー「……大丈夫、ノブくんなら強者になれるはず」

キネクリ「それ、安心できる要素がみじんもないぞ」

ビッキー「はい、あーん♡」

SHADOW「あーん♡」

フィーネさん「この連中、隙あらばイチャ付きおる」

ビッキー「え、どこがイチャイチャ?」

SHADOW「口移しでもないのにこんなの普通だろ?」

鳴滝さん「また健全な高校生の倫理観が破壊されてしまった……おのれディケイドぉぉ!!」

フィーネさん「ああ、もう常識も吹っ飛んでるのねこのバカップルは……」

SHADOW「最終決戦が俺のせいで超ハードモードに変更、さすがに少し効く……」

防人「さすがの月影も落ち込んでいるか……」

奏「お、そのまま響に秘密を語り始めたぞ」

ビッキー「でも前世って言っても『仮面ライダー』関連の記憶しかないし『あっ、そうなんだ』くらいしか言いようがないんだよね」

キネクリ「だよな。 別段『シンフォギアの記憶』があるわけでもなく、未来知ってますムーブかましてるわけでもなし、あたしらにとってはどうでもいいところなんだよな」

SHADOW「俺はやっぱり『偽物』だ……」

もやし「下らないことを悩んでるな」

奏「お、ここでディケイドが説教に来たぞ。ここは今後やるためのシーンに繋げるためのところだな」

キネクリ「まぁやるのは当然あのシーンだ。ヒントはBGMパラレルワールド」

1号「素晴らしい後輩への指導だった」

防人「これには本郷さんもニッコリ」

SHADOW「最終決戦開始したけど置いてかれたでヤンス……」

オーナー「時の列車デンライナー。次の駅は過去か、未来か……」

キネクリ「オーナーの意味深な時語りでバカ2号が吹っ切れたな」

奏「正直、こういう意味深なセリフ吐くおっさんキャラって格好いいよな」

防人「そのかわりキャラエミュが難しくて作者は難儀するが……」

ビッキー「爆裂強打の型!」

キネクリ「……もうコイツ人間やめたの隠してねぇよ。何だよ秒間80~100発の拳って……」

ビッキー「大丈夫、まだまだ青銅クラスだよ」

奏「小宇宙まで感じ始めたかぁ……(遠い目」

防人「おかしい……シンフォギアに世紀王ってバグキャラがいる作品なのに一番のバグキャラがヒロインってどういうこと?」

ビッキー「ノブくん!」

SHADOW「俺、参上! そして本邦初公開のバッタ怪人への変身だ」

キネクリ「……おい、何でできんだよ! 光太郎さんがキングストーン無くても変身できたのは、バッタ怪人に改造されてるからだぞ!
     それしてないお前が何で出来るんだよ!?」

SHADOW「これもキングストーンエネルギーのちょっとした応用だ」

奏「次元連結システムみたいなこと言いだしたぞ」

防人「まぁどっちも同じくらいのヤバさだけど」

ビッキー「次回はバッタ怪人ノブくんVSアナザーシャドームーン(月の石二連装)だよ」

キネクリ「いや、バッタ怪人だってゴルゴム大怪人クラスの強さだろうけど……字面だけだと勝ち目が全くないぞ」


というわけで今回から最終決戦に突入です。
果たして信人は自分の力を取り戻せるのか?

次回もよろしくお願いします。
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