それでも月は君のそばに   作:キューマル式

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少し時間を開けてしまったキューマル式です。
今回は生まれて初めてファンアートというものを頂きました。
掲載の許可も頂いたので掲載します。


【挿絵表示】


はんたーさんから頂いたファンアートとなります。
本文のほうにも挿絵として、はんたーさんから頂いたファンアートを掲載しました。どうもありがとうございます。
こういったものは初めてなので感激で励みになりますね。

今回は番外編の最終決戦となります。



第36話

 響の歌声が響く中、俺は仮面ライダーBLACK、BLACK RXとともにキングストーンを取り戻しSHADOWの姿へと変身を果たす。

 

 

【挿絵表示】

 

 

「グゥゥゥゥ!?」

 

 そんな俺とは対照的に、キングストーンを1つ失った『アナザーシャドームーン』はうずくまったまま苦しそうにもがくと、その姿が『レッドシャドームーン』へと変わっていく。

 

「どうやら形勢逆転らしいな、創世王」

 

「ほざくな、偽物め!」

 

 

 そう叫ぶと、『レッドシャドームーン』は自らのサタンサーベルを天に掲げる。すると空間からにじみ出るようにして数えきれないほどの『グリーンシャドームーン』の集団が現れた。

 

「最初から貴様らなど我の力だけで十分なのだ。貴様のキングストーンを求めたのも慎重を期したにすぎん!

 だが、貴様のような偽物を選ぶような異世界のキングストーンの不良品を手にしようとした、我が間違っていた!

 貴様らのすべての並行世界に我が影たちを送り込み貴様ら仮面ライダーも、そしてその世界のすべても破壊しつくしてくれるわ!!」

 

「そうはさせんぞ、創世王!!」

 

 創世王のすべての世界への宣戦布告に、1号ライダーが立ちはだかる。

 

「仮面ライダー1号か……貴様もそろそろ休んだらどうだ?」

 

「人々が助けを求める限り、この世に悪がある限り、俺が戦いから退くことはない!

 行くぞ、仮面ライダーたちよ! 俺に続け!!」

 

 始まりの仮面ライダー、1号の号令の元で仮面ライダーたちが一斉にグリーンシャドームーンたちに向かっていく。

 

「響っ!」

 

「うん!」

 

 そして俺と響も一緒にグリーンシャドームーンへと向かっていった。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「はっ!!」

 

 響の正拳がグリーンシャドームーンに叩き込まれる。だがそれでもグリーンシャドームーンは止まらず、響に攻撃しようと拳を振り上げる。

 

「そうはさせん!」

 

 それを俺がカット、グリーンシャドームーンの拳をガードするのと同時にシャドーパンチをその胸板に叩き込む。

 衝撃で吹き飛ぶグリーンシャドームーン。だがすぐになんの変わりもなく再び俺たちに向かってくる。

 恐らく、根本的に痛みといったものが無いのだろう。

 

「予想はしてはいたが……スペックはほぼシャドームーン同等だな」

 

 マイティアイで分析した結果を俺は隣の響に話す。

 グリーンシャドームーンは攻撃力・防御力・スピードなどの基本的なスペックに関してはほぼシャドームーンと同等である。

 シャドームーン同等の相手……それは本来であればどうしようもなく危険な相手であったはずだ。

 しかし今の俺も響も、その程度では脅威を感じることなどない。

 

「今さら魂の籠っていない影にやられるかよ。 やるぞ、響!」

 

「うん!」

 

 俺の言葉に響が頷き、俺はグリーンシャドームーンに向かって一直線に向かっていく。

 即座にパンチとキックによる迎撃がくるが、俺はそれを掻い潜って懐に飛び込んだ。そしてグリーンシャドームーンの腕と首を掴む。

 

 

「ライダーきりもみシュートッ!!」

 

 

 それは仮面ライダー1号の必殺技の一つだ。グルグルと超高速で回転し、その回転によって竜巻が発生、グリーンシャドームーンを高く空中へと投げ飛ばす。

 

「響っ!」

 

 俺の声の先、その純白の翼を広げた響が空を舞う。

 そして響が投げ飛ばされたグリーンシャドームーンに向かって急降下、その首に向けてのニードロップを叩き込んだ。

 

 

「我流、断頭脚刃!!!」

 

 

 そのまま首へのニードロップで地面に叩きつけられたグリーンシャドームーンはボロボロと崩れて消えた。

 その時、俺の背後から別のグリーンシャドームーンが飛び掛かってくる。

 

「ノブくん!」

 

「わかってる!」

 

 だが俺は油断することなくその攻撃を防ぐと、そのまま右の拳をグリーンシャドームーンの胸板に押し付ける。

 

「俺だって、弦十郎(おやっさん)の弟子なんだぜ!」

 

 瞬間、零距離からの拳の衝撃でグリーンシャドームーンが大きく吹き飛ぶ。

 八極拳の一つ『寸勁(すんけい)』だ。零距離から全体重と力を叩き込む一撃である。俺のはそれにエルボートリガーの超振動波を上乗せして同時に叩き込んでいた。

 

「はぁっ!!」

 

 吹き飛ぶグリーンシャドームーンに、俺はすかさず空中に跳び上がりトドメの体勢に入っていた。

 

 

「シャドーキックッ!!」

 

 

 シャドーキックが直撃し、先ほど響の倒したグリーンシャドームーン同様ボロボロとその姿は崩れ去る。

 辺りを見れば、仮面ライダーたちによって次々とグリーンシャドームーンたちは倒されていっていた。

 

「バカな……こ奴らは我の影、力はシャドームーンとほぼ同等なのだぞ!

 それを何故、こうも容易く凌駕する!?」

 

 その光景に理解できんとばかりに『レッドシャドームーン』が叫んだ。

 そんな『レッドシャドームーン』に、俺は今までのお返しとばかりに言ってやる。

 

「シャドームーンが途方もなく強かったのはその力と同時に、『野望にかける魂』を持っていたからだ。

 どんなに力があろうが、魂がこもっていない影に俺たちが負けるものかよ。

 まぁ、お前に言っても理解できないかもな。シャドームーンの『偽物』のお前には!」

 

「貴様……この我を『偽物』だと?」

 

「何度でも言ってやるよ寄生虫。

 お前はシャドームーンじゃない。お前の方こそシャドームーンの『偽物』だ!」

 

「貴様ぁ!!」

 

「ノブくん……煽るのはどうかと思うよ」

 

「今まで散々言われたお返しだよ」

 

 激昂した『レッドシャドームーン』を前に、響が少し呆れながら俺に言う。

 そんな俺たちの前で『レッドシャドームーン』が紅いオーラを立ち上らせていた。

 

「ぬぅぅぅぅあぁぁぁぁぁ!!!」

 

 大地を震わせるような力が解放されると『レッドシャドームーン』が巨大になっていく。

 そしてその巨体で俺と響を見下ろしながら『レッドシャドームーン』が言い放つ。

 

『貴様らだ、貴様らの存在で我が完全な計画が狂った!

 その不良品のキングストーンと耳障りな歌、この手で八つ裂きにしてくれるわ!!』

 

「俺たちをこの世界に連れてきたのはお前だろうに、何を勝手なことを!

 行くぞ響、これがラストバトルだ!!」

 

「うん!」

 

 俺と響、そして他の仮面ライダーたちが巨大化した『レッドシャドームーン』へと飛び掛かる。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 響と、スカイライダーを中心とした空を飛べる仮面ライダーたちが『レッドシャドームーン』の近くを飛び回りかく乱と同時に攻撃をしていく。

 

『小うるさいハエどもが!!』

 

 そんな彼らを叩き落とそうと紅い稲妻……『レッドシャドームーン』のシャドービームが周囲に降り注ぐ。

 そんな中を俺を含めた仮面ライダーたちが駆け抜けていく。

 

「おばあちゃんが言っていた。まずい飯屋と悪の栄えた試しは無い。

 悪であるお前はここで終わりだ」

 

 誰よりも早く、仮面ライダーカブトがクロックアップを駆使した連続攻撃を『レッドシャドームーン』に叩き込む。

 

『どこまでも邪魔な仮面ライダーどもめ!

 貴様らを倒し、我が新たな支配者としてすべてを支配するのだ!

 その邪魔をするな!』

 

 仮面ライダーカブトに反撃しようとした『レッドシャドームーン』、その振り上げた腕の周囲に突如として数十もの紅いドリルが浮かび上がった。

 紅いドリルは一斉に『レッドシャドームーン』の腕に突き刺さり回転を始める。

 仮面ライダーファイズアクセルフォームから繰り出された『アクセルクリムゾンスマッシュ』だ。

 

「そんなふざけた悲劇、俺たちがハッピーエンドに変えてやるよ。

 お前を倒してな!!」

 

『ぐぁっ!?』

 

「今だ!!」

 

 『アクセルクリムゾンスマッシュ』によって体勢の崩された『レッドシャドームーン』に、仮面ライダーたちの集中攻撃が叩き込まれる。

 四方から叩き込まれるライダーキックの嵐に『レッドシャドームーン』はまるで強風の前の木の葉のように揺れた。

 

『バカな、この我が!!』

 

 

「「「ライダーキックッッ!!!」」」

 

 

 そして俺と1号とBLACKでのトリプルライダーキックがトドメに、巨大化した『レッドシャドームーン』の胸板に炸裂した。

 

『む、ぐぅぅぅぅ……!?』

 

 その一撃で満身創痍であった『レッドシャドームーン』が二、三歩後ずさる。

 

「やったか!?」

 

 確かな手ごたえを感じた俺は思わずそう口走る。

 

『バカな、この我が! 創世王たるこの我が再び敗れるというのか……!?

 しかし……!!』

 

 敗北を悟った『レッドシャドームーン』。

 しかし、その身体の内側から危険な光が漏れ始めた。

 

『我だけがここで消えてなるものか!

 我は人の心の闇があるかぎりいつの日にか再び蘇る! その時のために、貴様ら仮面ライダーはここで確実に消してやる!!』

 

 『レッドシャドームーン』……『創世王』は自爆してここで仮面ライダーたちすべてを葬るつもりだ。

 

「道連れなど子供みたいなことを!!」

 

 俺は思わず毒づいた。

 シャドームーンの自爆は、漫画版ではあるもののクライシス帝国を滅ぼすだけの力を持っている。そんなものがここで発生したら流石に全滅だ。

 かといって今攻撃を仕掛けるのは破裂寸前の風船を針でつつくことに等しい。

 その時、マイティアイで『レッドシャドームーン』を分析した俺は気がついた。

 

 『レッドシャドームーン』が自爆で用いようとしているのは、シャドームーンの体内の『月のキングストーンエネルギー』なのである。

 ならば……全く同じ『月のキングストーンエネルギー』ならばそれを中和させることが可能だ。

 そして、それが出来るのはキングストーン『月の石』を体内に宿した俺だけなのだ。

 

(俺はこのために、『世界』に呼ばれたのかもな)

 

 そんなことを思いながら俺は駆ける。そして叫んだ。

 

「来い、サタンサーベルッ!!」

 

 俺の声に応えるように、サタンサーベルが飛んできて俺の右手に収まった。刀身を指でなぞり、サタンサーベルが紅い光を放つ。

 そして、それを『レッドシャドームーン』に突き立てた!

 

『ぐぅっ! 貴様ッ……!!』

 

「させるかッ!!」

 

 俺の意図を読んだ『レッドシャドームーン』が即座に自爆しようとするが、俺がサタンサーベルを通してキングストーンエネルギーを流し込み、『レッドシャドームーン』のキングストーンエネルギーを中和していく。

 だが!!

 

「ぐっ、これは!?」

 

 『創世王』の力によって制御されたキングストーンエネルギー、それは俺が出せる力を上回っており、サタンサーベルで増幅してなお中和しきれないほどだったのだ。

 このままでは中和が間に合わず、自爆されてしまう。

 そう思ったその時……!!

 

「信人くん、これを!!」

 

 飛んできた『ソレ』を俺は空いた左手で掴む。

 それは!

 

「リボルケイン!?」

 

 それはBLACK RXのリボルケインだ。

 リボルケインもキングストーンエネルギーを増幅して流し込む、ブースターの役割を持っている。それを思い至った俺は、そのまま左手でリボルケインの輝く刀身を『レッドシャドームーン』に突き立てた。

 

『がっ!?』

 

 サタンサーベルとリボルケイン、2つで増幅された俺のキングストーンエネルギーが、『レッドシャドームーン』の自爆のためのキングストーンエネルギーを中和する。

 しかし……足りない! あとほんの少し、足りない!!

 

 

 

 

その時、不思議なことが起こった。

 

 

 

 

 空から聞こえる歌……響の歌う、俺の背中を後押しする歌声が、俺に力を与えてくれる。

 クワガタムシのような頭部のアンテナに、形状の変わった肩アーマー。

 『緑』、『青』、『黄』の三つの光をたたえた三連装ベルト『トライルナライザー』。

 俺は月の欠片を破壊するときに変わった、あの『アナザーシャドームーン』に似た強化形態へと変身を果たしていた。

 そんな俺の姿に、『レッドシャドームーン』は狼狽の声を上げる。

 

『貴様、その姿は!?』

 

 それに俺はゆっくりと答えた。

 

「これは俺が、俺とこのキングストーンだけが手に入れた可能性の力……響きあう歌声を力に変えた姿……。

 名付けて……『シンフォニックフォーム』だ!!」

 

 響の歌声で力を得、『仮面ライダーSHADOW シンフォニックフォーム』へと変化したことで、今完全に『レッドシャドームーン』のキングストーンエネルギーを上回った。

 

『バカな……こんなバカな……!?』

 

「ふんっ!!」

 

 自爆のためのキングストーンエネルギーを完全に中和しきり、俺はサタンサーベルとリボルケインを抜くと『レッドシャドームーン』から離れる。

 そして……。

 

 

 

「うぉおおおおおおおおおおおおっ……!!」

 

 

 

 『レッドシャドームーン』は断末魔の叫びとともに閃光の中に消えた。

 ゴルゴム大神殿の空を覆っていた雷雲が消えていき、光が差し込んでくる。

 その光景を見ながら、1号が言う。

 

「我々の勝利だ」

 

 それは、この熾烈な戦いの終わりを示す言葉だった……。

 

 




今回のあらすじ

SHADOW「キングストーンを取り戻して形勢逆転だ」

奏「BLACK、BLACK RX、SHADOWと並ぶとすごい豪華さだな」

防人「もう絶対負けないって感じがひしひしするのが凄い」

シャドームーン「人のもの盗っておいてイキるとか恥ずかしくないのかム~ン?」

ビッキー「今日のお前が言うなスレはここですか?(笑)」

1号「仮面ライダーたちよ、俺に続け!」

SHADOW「これってやっぱり初代様だけに許された、特別な言葉だよなぁ……」

防人「そして量産型のグリーンシャドームーンとの戦闘だな。
   緑ってザクとかのイメージから量産型の雑魚っぽいイメージしない?」

??「何言ってるデスかこの人は?」

キネクリ「今どこからか通りかかったのと、地上最強生物のガチャピン様に謝れ」

奏「で、グリーンシャドームーンとの戦いのほうなんだが……」

ビッキー「地獄の断頭台!! バゴアバゴア!(笑い声)」

防人「あー、立花は今日も元気に人間やめてるなぁ(達観)」

キネクリ「人間じゃなくて完全に悪魔超人だよ。 将軍様だよオイ」

ビッキー「師匠と仮面ライダーさんたちの修業の成果です」

奏「……仮面ライダーは目覚めさせてはいけないものを目覚めさせてしまったのかもしれない……」

SHADOW「こっちもおやっさんから習った『寸勁(すんけい)』出したんだが……響と比べるとまるで派手さがないぞ」

防人「そしてついにレッドシャドームーンとの戦いだが……」

SHADOW「ぷぷっ、偽物とかウケるんですけどぉ!(煽り」

奏「おお、今までのうっぷんを晴らすように煽ってるね」

キネクリ「で、ライダーボコりタイムが始まるわけだが、その中でもカブトとファイズを取り上げてるんだな」

防人「両方とも作者が大好きだからな」

シャドームーン「この数に勝てるわけないだろム~ン!」

ビッキー「ライダーファイト!!」

奏「某赤いやつの『レッ○ファイト!』みたいなノリで言うんじゃない!」

キネクリ「やってることは大差ない残虐行為だがな」

シャドームーン「私だけが死ぬわけがない……お前の魂も連れて行く……ム~ン……」

パプテマス=シ○ッコさん「道連れなどと子供じみたことを」

ビッキー「通りすがりの人にブーメランが刺さりまくってるんだけど……」

防人「そしてレッドシャドームーンの自爆をキャンセルするために、サタンサーベルでリボルクラッシュするわけだが……」

SHADOW「マズい、サタンサーベルで俺のキングストーンエネルギー増幅してるけど中和には足りないぞ」

RX「SHADOW、新しいリボルケインだ!」

キネクリ「あのー、アンパ○マンの新しい顔並の気軽さでリボルケインなんてヤバいブツをよこさないでくれませんかねぇ……」

SHADOW「じゃあ追加でいっときますね。 ブスッッッ!」

ビッキー「追撃の歌でさらにダメージは加速した!」

防人「強化形態でサタンサーベルとリボルケインの二刀流リボルクラッシュとか……鬼じゃ、ここに鬼がおる」

シャドームーン「自爆キャンセルとか、一番心に来るやられ方したでム~ン……」

奏「あ~、わかるわかる。PS4のプ○デターハンティンググラウンズでプレ○タープレイのときに自爆キャンセルされるとキツイもんなぁ」


番外編の最終決戦でした。
次回エピローグでこの番外編も終了となります。

次回もよろしくお願いします。
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