何も出来ない。 何もない。
無力で、臆病で、強さもない。
誰からも必要とされない、要らない存在。


それを理解しても尚、何かを掴む事を諦めきれなかった少年は、憧れた世界に転生した。

少年は歓喜した。
自分のよく知るこの世界でなら、知識を生かして何とか出来ると。
事前に知っているなら幾らでも対処出来る。

そうすれば、自分は誰かに必要とされると。


しかし、彼は楽観視していた。
自分の転生した世界の過酷さを。

知識があれば何とかなると思っていた危機は本来の想定より強大化し、その度に自分ではない誰かがそれを解決していく。

それが続き、彼は考える。

――自分は何の為にこの世界に居るのだろう?

その疑問を抱きたがら、少年は歩み続ける。


前世の自分が成れなかった、何かを成せる自分に成る為に。


――これは、本来存在しない一人の少年が、己の身の回りや更に外側の難解な問題に大切な人と共に立ち向かい、何かを掴もうとする物語。








注意事項!

私はソードアート・オンラインの小説を初めて書きます。
なので、気付かない内に所々で矛盾が生まれるかもしれません。

この話は簡単に言えば、ソードアート・オンラインの世界に憧れた転生者であるオリ主がキリトやアスナと共に原作以上に強大な危機に立ち向かう話です。

主人公は特にチートはありません。
ただ、一部の原作キャラが強化され過ぎてパワーインフレが発生する可能性が高いです。

加えて、原作だと絡みの無かったキャラクター同士が絡んだりしてます。

その影響で一部のキャラの登場が早まる事もありますので、原作のその章の時点では判明していなかった事実が早めに判明したりします。
なので、ネタバレ注意です。

それから、これが一番問題ですが、キリトのハーレムが激減します。
但し、それはオリ主のハーレムになるという訳ではないので、その点はご安心下さい。

加えて、一部の原作キャラが更生してたり、救済されてたりします。

また、本作はアインクラッド編の数年前からスタートしておりまして、それまでは殆どが主人公視点になりますので、予めご了承下さい。

アインクラッド編以降はキリト達の視点も増えていきますので、それまではお待ち下さい。
因みにアインクラッド編以降の話ではオリ主が一切出ない話も予定しています。


以上の点を読んで無理と思った方には、バックをお薦めします。

これらの注意事項を読んでOKと感じた方は、今後とも宜しくお願い致します。
プロローグ
  第0話 死と転生、不幸と幸福()
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