超次元ゲイムネプテューヌ Re;Birth3&VⅡ Origins Exceed   作:シモツキ

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第二十九話 不思議な夢と

──それは、よく晴れた暑い日。穏やかな光の差す空の下で、俺はしゃがみ込んでいた。

 俺だけじゃない。同じようにしゃがんでいる人は何人もいて、俺も皆も目的は同じ。

 近くにあるのは、小さく積まれた草の山に、それを入れる為の大きな袋。敷地内で無造作に生えた雑草を、抜いては積んで、積んでは抜いて、ある程度溜まったらその袋の中に入れていく。

 

(…暇だ……)

 

 心の中で、ぼそりと呟く。ぼけっと他愛もない事を考えながら、手近な雑草を抜いていく。

 誰かと喋ろうか、と考える。だがここには知り合いはいても、駄弁るような相手はいない。サボってどこかに行ってしまおうか、とも考える。だがそんな事をすれば、罪悪感で時間が出来ても楽しめないだろう。…だから俺は、面倒臭いと思いつつも除草作業を続ける。

 

「……っ、ぅ…腰、いってぇ…」

 

 そうして、一時間程した頃だろうか。ずっと同じような姿勢をしていたせいで腰の痛くなった俺は、一度立って軽く身体を捻り、それからまたしゃがみ込む。

 まだ雑草は多い。多いが、人数からして取り切れない量ではないし、更に面倒だが今日一日で終わらせなければいけない事でもない。なら、何も慌てる事なんてない。……そう思って、近くの雑草に手を伸ばした時だった。

 

「わっ……」

「あっ…わ、悪い」

 

 伸ばした手に伝わってきたのは、何とも言えない草の感覚ではなく、全く違う柔らかな感覚。やはりというか何というか、触れていたのは誰かの手。

 うっかりしていた。強く掴んだ訳じゃないが、いきなり触れられたら誰だって良い気分はしないだろう。…だが、俺はこのハプニングに感謝したい。何せ……

 

「いいや、気にしないでくれ。こっちこそ不注意だったしさ」

 

──それが俺の、俺達の、偶然から生まれた出会いだったんだからな。

 

 

 

 

「……っ…」

 

 目が覚めた。…いや、当たり前なんだが。覚めなきゃ困るってか、一大事だから。……まぁとにかく、目覚めが良い訳でも悪い訳でもなく、すっきり覚めた訳でも頭がぼーっとしている訳でもなく…ほんとにただ、目が覚めた。

 

「…えーっと…朝、か……」

 

 身体を起こして、ぐるりと見回して、朝である事を確認する。…うん、今日も背中が痛い。

 

「……今のは、夢…か…」

 

 毛布を軽く畳んで、強張った身体を解そうと動かす。その間に思い出すのは、目が覚める直前まで見ていた夢の事。

 いや、本当にそうかは分からない。夢の時間と現実の時間は、大概合っていないから。…だが、俺はその夢の内容をはっきりと覚えている。まるで、昨日経験したばかりの出来事のように、その夢の事を思い出せる。

 

「…俺の記憶、なのか……?」

 

 記憶喪失の俺にとって、それが自分の過去なのか、誰かの経験なのか、それとも『元』なんてない単なる夢なのかは分からない。分からないが…何となく、思った。この経験をしていたやつにとって、この経験はきっと幸せなものなんだろうって。

 

(…俺の過去は、どうだったんだろうな。俺の過去も…幸せなものだと、良いんだけどな……)

 

 怖い訳じゃない。興味…とも違う、上手く言葉に出来ない感覚。けど何にせよ、過去に思いを馳せて感傷的に…だなんて俺らしくない。

 だから俺は、気持ちを切り替え部屋を出る。さてと、そんじゃ…今日も頑張るとしますかね。

 

 

 

 

 そういえば…つっても、一昨日の事だが…うずめは俺に、訓練の相手をしてもいいと言ってくれた。

 それは凄くありがたい。戦い慣れている、複数のモンスターが相手でも優位に立ち回れるうずめが相手をしてくれるなら、それだけでも何だか強くなれそうな気がしてくるから。…とまぁ、あの時の俺は思ったんだが……

 

「そらそら!防御を疎かにする奴は馬鹿だが、防御してるだけじゃ勝てねぇぞッ!」

 

 半ば連行される形で外に引っ張り出されて、いきなり「まずは今のウィードがどれ位戦えるのかを、お互い知っておかねぇとな!」…とか言ってバトルスタートになるとか、全然ありがたくないんですけどぉ!?

 

「いや、ちょっ…だから無理だって!勝てないって!」

「かもな。けど俺はウィードを倒そうとしてるんじゃねぇ、試してるんだ!だから諦めなきゃ負けはないんだぞッ!」

「諦める以前の問題なんですが!?むしろずっとうずめのターン状態じゃねぇかッ!」

「ははっ、いい突っ込みだな!けど…胴がガラ空きだッ!」

「……っ!」

 

 無茶苦茶にも程がある、と思いながら必死に両腕でガードする俺。確かにうずめの言う事も間違っちゃいないと思うが、諦めない気持ちで何とかするのも限界があると思う。だってうずめの打撃見えねぇもん!攻撃読めねぇし、そもそも防御ってか両腕を顔の前に掲げてるだけだし!

 そんな思いで叫んだ次の瞬間、元々近かった距離を更に詰められ、反射的に固まってしまう。そして俺は、諸に殴られる事を覚悟したが……想像していた痛みが、腹に走る事はなかった。

 

「…ふぅ…ま、こんなもんか」

「…た、助かったぁ……」

 

 当てる寸前、本当にギリギリの所で拳を止めていたうずめは、数歩下がってその手を腰に。それを見た俺は安心感からかふっと力が抜け、そのままその場に座り込んでしまう。

 

「助かったって…マジで殴る訳ねぇだろ…。…全く戦えちゃいなかったが…一先ず、逃げ出さなかった事と俺の動きを見ようとしていた事だけは評価してやるよ」

「それはどうも…っていうか、見ようとしてたかどうかなんて分かるのか…?」

「そりゃ分かるさ、目の動きを見るのは戦闘の基本だからな」

「…そうなのか?」

「そら、盲目の剣客や風の流法(モード)使いでもなきゃ、目で情報を得て戦うのが普通だからな。だから目の動きを見りゃざっくりでも相手の狙いが分かるし、目は口ほどに物を言うとも言うだろ?……ってか、よく考えたら他にもそういうキャラっているよな…海軍大将とか、運動部統括委員長とか…」

 

 初めて知った事を訊き返すと、うずめは肩を竦めて俺の質問に答えてくれる。なんか半分位違う話になってたが……確かに攻撃するにも防御するにも、その対象を見るのが普通だもんな。…ん?でも……

 

「…相手の目と動きを両方見るのって、難しくね……?」

「あぁ、難しいな」

「それって…ド素人の俺でも出来るのか…?」

「さぁ?俺も記憶喪失だから、そこら辺は想像で補ってくれ」

「えぇー……」

 

 うずめは本気で俺に戦いを教えてくれようとしてるんだな…と思う間もなく、うずめはまさかのほっぽり投げ。想像でって…んな無茶な……。

 

「む…なんだよ、不満だってか?」

「いや、不満っていうか……いきなり実戦形式だった事といいこれといい、もうちょっと丁寧にやってほしいなぁ…とは思う…」

「丁寧に?そりゃ俺の教え方が雑だって言ってんのか?」

「そ、そういう訳じゃ……え、うずめ怒ってる?」

 

 今の教え方が悪い、とは言わないが…ほんとド素人の俺にとって、この教え方はレベルが高過ぎる気がする。…それ位の気持ちで言ったつもりだったんだが……何やらうずめはむっとした顔。少なくとも、冗談で言ってるような雰囲気じゃない。

 

「別に怒ってねぇよ、てか話逸らすなっての」

「それ怒ってる奴の反応じゃん……何か俺悪い事したか?したなら謝るが…」

「だから怒ってねぇって言ってんだろ。ふんっ」

「…えーっと…ほんとに怒ってらっしゃらない……?」

「しつこいな…そんな気になるなら別の奴に教えてもらえばいいじゃねぇか。それこそ()()()()ねぷっちとかによ」

「へ?なんで今ネプテューヌが…ってか今格好の良さは関係な……(あ……)」

 

 下手に追求するのは逆効果。そう気付いた時には既に遅しで、明らかに声音が刺々しくなっているうずめ。しかも何故か関係のない事まで言い出して……その瞬間、ふと思い出す。俺が昨日言った、本当に何気ないある言葉を。

 

「……もしや、うずめ…昨日俺がネプテューヌに格好良いって言った事が不満だったのか…?」

「……っ!?な、なんでそうなるんだよ!?」

「いや、だって…じゃなきゃ格好良いなんてわざわざ付ける理由がないだろ…?」

「うっ……」

 

 今まで忘れてた…というか、覚えておくような要因ゼロだったから記憶から抜け落ちていたが、俺はネプテューヌへ格好良いと言った。えぇと、確か…女神化すると〜、みたいな感じで。

 で、これが理由かと思って指摘すると、どうやら図星だった様子。言葉に詰まったうずめを見つめていると…その数秒後、肩を落としてうずめは言う。

 

「…別に、不満とかじゃねぇよ。ただ……」

「ただ…?」

「…………」

「……?」

「……うん?…よく考えたら俺…なんで不満に思ってたんだ?女神化したねぷっちが格好良いのは、別に普通の事じゃねぇか…」

「お、おう……(あ、不満に思ってた事は認めるのな…)」

 

 少考の後、どういう訳かうずめは自問自答。当然その疑問に俺が答えられる訳もなく、ぽかーんとした顔でうずめを見つめる。そして、更にその数秒後……

 

「えー、っと……すまん、ウィード!なんか俺、不満をぶつけるみたいな事言っちまって…」

「い、いや俺は別に怒ってないから大丈夫だぞ、うん。…てか、ほんとにあっさり認めたな……」

「けど、ほんとになんだったんだ…?…あれかな、朝食食べずに動き回ったせいかな……」

「それに関しては、さぁ…?としか……」

 

 お腹空くとイライラし易くなる…というのは感覚的に分かるが、それが原因かどうかはほんとに俺に分かる事じゃない。ただまぁ何にせよ、うずめの機嫌が直ってくれたならありがたいし…やっぱり俺は、普段の明るいうずめがいい。

 

(…けどまぁ、俺も言葉には気を付けないとな。誰にも彼にも同じ事言ってたら、ただの軽い奴になっちまうし)

 

 とはいえ、こうなった理由の一つは俺にもある。格好良い…位ならいいとは思うが、浮ついたような事は下手に言ったりしないのが自分の為であり皆の為。…まぁ、そんな事言う機会は滅多にないと思うけどな。

 そんなこんなで剣呑だった雰囲気は終息し、何とかなった俺は一安心。同時に空腹もはっきりと覚えるようになり、想像するのは今日の朝食。一方的にやられてただけとはいえよく動いたわけだし、きっと朝食は昨日より美味しく食べられ……

 

「よっし!それじゃあ朝食までもう少しやるとするか!折角さっき目の話をしたし、戦いに目を慣らす為にまずはもうひと勝負だ!」

「え、ちょっ、はぁぁッ!?いや待て待てまだやるのか!?しかももうひと勝負って…や、ほんと待って……うぎゃあぁぁぁぁああああッ!!」

 

 とか言ってファイティングポーズを取るうずめ。流石は女神と言うべきか、うずめはまだまだ元気だったが…ぶっちゃけ俺はもうへとへと。体力的にはまだしも、いきなりうずめとバトルになった俺の精神は勘弁して下さい状態で、けど反射的に立ち上がってしまったものだからさぁ大変。それを了解の意思だと受け取ったらしいうずめは早速仕掛けてきて……うずめとの訓練一日目は、とにかく俺がぼっこぼこに殴られるだけのサンドバッグタイムとなるのだった。

 

 

 

 

 朝ご飯を食べて、ネプギアと電波塔に行って、電子機器に目を輝かせるネプギアを暫く眺めて、「今後の行動に役立ちそうだから」という名目で一杯抱えたネプギア(ほくほく顔)と帰ってきたのが十数分位前の事。で、今のわたし達は…会議中。

 

「…という訳で、交信に使える新たな施設の捜索を兼ねて、もう一度探索に行くのはどうだろうか?」

 

 ぴっ、とヒレの先っちょを指みたいに立てて提案する海男。…なんか段々、海男のヒレが手袋嵌めた手みたいに見えてきたなぁ……。

 

「うーんと…うん、わたしはそれでいいよ。電波塔だって元々はついで…っていうか分かり易い目標の一つとして向かっただけで、本来の目的は探索の方だったんだしさ」

「えっと…はい、わたしも大丈夫です。黄金の塔も探さなきゃいけませんが…今は手がかりゼロですし」

 

 わたしとネプギアはそれぞれ数秒考えて、順番に大丈夫だよって回答。こっちの次元の二人も異論なしで……わっ、凄い。速攻で話し終わっちゃったよ。

 

「なら、決定だ。方針は前回同様、余力を残せる範囲での探索としよう。まだマジェコンヌの脅威もある訳だしね」

「だねー。むー、なんで毎回逃げ足だけは早いかなぁ…」

「あはは……あ、でも待って下さい。この探索って、わたし達全員で行くんですよね?じゃあその間、ここをマジェコンヌ…に狙われる事もあるんじゃ……」

「それは……あるな。現に拠点じゃねぇが、ババァは俺達を見つけて電波塔に仕掛けてきた訳だし…」

 

 こっちも信次元の悪かった頃のマジェコンヌも、どういう訳か逃げ足だけは…あ、でもだけってのもおかしいか。悔しいけど、わたし何度か負けてもいるし…こほん。…とにかく勝てても倒せていないから、ずっと気を付けておかなきゃいけないのが辛いところ。しかもうずめの言う通り昨日は「わたし達を見つけて」仕掛けてきた訳だし……ひょっとしたら、尾行されてこの拠点の事もバレてるかもしれない。

 

「…どうしよっか…わたし達の誰か一人がここに残って、万が一に備える…?」

「無難ではあるが…微妙なところだね。戦力の分散が裏目に出てしまう可能性もある」

「ん?…けど、それならねぷっち達が電波塔に行っている間に仕掛けてきそうなもんだよな。ちょっと癪だが、俺一人ならモンスターとの連携で優位に立てる位の実力はある訳だし……」

「確かに…なら何か、仕掛けられない理由でもあったのかな……?」

「……あ…もしかして…マジェコンヌは、イリゼさんがいないのを知らないからじゃ…?」

『あ……!』

 

 皆で頭を捻る中、おずおずと言ったネプギアの言葉でわたし達は揃ってはっとする。そっか、イリゼ…っていうか、こっちの事情については全く知らない筈だもんね!いた筈のイリゼの姿を確認出来なくて、いなかった筈のネプギアが急に現れたんだから…そりゃ確かに警戒はするよね、うん。

 

「イリゼ…戦闘でも食事でも色々助けてくれたが、信次元に戻ってもまだこんな形で俺達を手助けしてくれるんだな…」

「うん…ほんとにもう、イリゼは良い娘なんだから……」

「……?お姉ちゃん、その瓶は…?」

「これはね、イリゼが作ってくれたプリンの入ってた瓶なの。だから形見に持っておこうって……」

「お、お姉ちゃん表現表現!それじゃイリゼさんが死んだ事になっちゃうよ…!?」

 

 すっと取り出した空き瓶に浮かぶのは、イリゼの顔。あぁ、イリゼ…わたしはもう、どれだけイリゼと会ってないの…?……って、ネプギアと交代してからまだ一日も経ってなかったねっ!てへ☆

 

「…ごほん。とにかくぎあっちの見立て通りなら、いりっちが伏兵になってる可能性を警戒して今日一日は…いや、数日は下手に仕掛けてこねぇだろうな」

「あっ、だったら今の内にまた別の拠点を見つけるのはどう?ほら、前に行った地下みたいな場所なら、そう簡単には見つからないでしょ?」

「ふむ…それなら、本拠点に移ってもらうのも手だね。あっちも洞窟を抜けた先にあるし、周囲は森に囲まれているから、それこそ同じ道を通っての尾行でもされない限りは見つからない」

『本拠点…?』

「…っと、そういや皆は知らなかったな。街から離れた所に、俺達にとっての最初の拠点があるんだよ。街からは遠いし周りにゃ自然しかないから、ここや前のビルと違ってこっちでの活動には向かないけどな」

「前線拠点と本陣…みたいな感じ、ですか…?」

「おう、そんな感じだ」

 

 どうするのが皆にとって一番安全かで、あっという間に終わった話が再燃。基本案ずるより産むがやすしきよし(…あれ?なんか違う気が…まぁいっか)なわたしだけど、こういう話には真剣に意見を出して、何が良いかを皆で探る。

 勿論途中からは、関係するモンスターの皆も参加。全員だと収拾がつかなくなっちゃうから、それぞれの種族のリーダーっぽい子達に集まってもらって、その子達からも意見を聞いて、そして……

 

「…よし。じゃあ、俺達は別のルートで洞窟に入る事で陽動。その間に海男は皆を連れて、最短ルートで本拠点への移動を目指す。何事もなければその後も皆は本拠点にいてもらって、俺達が紫ババァを撃破出来たら、戻るか行くかは皆に任せる…って事で大丈夫か?」

「だいじょーぶ!これまでも色々してきたけど、今日のは特に『作戦』っぽいよね!」

「えぇと、俺はうずめ達に付いてく…って事でいいんだよな?」

「はいです。僕達は通れてもウィードさんは通れないような隙間が、洞窟の中には幾つかあるのです」

「ま、そうだよな。皆、気を付けろよ?」

 

 決まった作戦は、今うずめが言った通り。エビフライ達からすれば、折角荷物を運んで移動した拠点と数日でおさらばする事になっちゃったけど…皆的には、ここより本拠点の方が過ごし易いからむしろ嬉しい位なんだって。

 

「…あの、この割り振りが駄目って言う訳じゃないですが…わたし達の中で一人位は、もしもに備えて海男さん達と一緒に行った方がいいんじゃないですか…?」

「いいや、大丈夫だよぎあっち。それにうずめ達はこれまで、いつも全員で行動してきたんだ。それが急に別々の方向へ行き始めたら、奴に怪しまれてしまうかもしれないからね」

「それは…確かにそうですね。すみません、短絡的でした…」

「なに、オレ達を心配してくれての言葉だって事は伝わっているよ。…それにぎあっちの言う通り、もしもの事が起こる可能性も否定は出来ない。だから万が一の事があったら、その時は……」

『(うん・おう)、任せ(て・ろ)っ!』

 

 海男からの言葉に、ほぼ同時にほぼ同じ答えを返すわたしとうずめ。それを見た海男は一瞬驚いた顔をして、それからふっと笑って言う。全く君達は、頼りになるね…って。

 そんな感じで、避難&陽動作戦(仮)の立案は完了。後は実行に移すだけで……って、あ。

 

「あのさ、これって今日早速やる?それとも明日?」

「ふむ…決行は明日にして、今日はさっき話した通り探索した方が良いと思うよ。数日前と同じ行動をすれば、彼女に気取られる可能性は下がるだろう」

「OK、明日だね!それじゃあ明日は作戦を、今日は探索を頑張ろーっ!」

「うん、頑張ろうね!」

 

 そうしてやる事の決まったわたし達は、早速今日の目的である探索の準備。昨日ぐっすり眠れたからか今日のわたしは元気一杯で、なんだか探索の方も良い発見が出来そうな気分。それにイリゼがこっちにいない以上、一番主人公をやれるのは間違いなくわたしだし…これはもう、頑張っちゃうしかないよねっ!

…って感じで、今回のお話はおしまーい!今回もあんまりストーリー的な進展がなかったけど、まぁそんな事は気にせず次回もお楽しみにねっ!

 

 

 

 

「……ところでうぃどっち、さっきから口数が少なかったけど、何か不安な事でもあるのかい?」

「あ、あぁいや…ちょっと、今日は朝からへろへろになっちまってな……」

『……?』

「ったく、情けないなぁウィード。そんなんじゃ強くなれねーぞ?」

『……??』




今回のパロディ解説

・「〜〜試してる〜〜諦めなければ負けはない〜〜」
ヴァンガードシリーズのEDの一つ、ぼくらのターンの中のフレーズの一部のパロディ。さて、これに気付けたでしょうか。かなり分かり辛かったかなぁ…と思います。

・「〜〜ずっとうずめのターン〜〜」
遊戯王シリーズにおける、とあるネタのパロディ。ぼくらのターンにかけてのうずめのターンなんですが…と、説明するのは恥ずかしいですね、はは……。

・盲目の剣客
座頭市シリーズの主人公、市の事。最も有名な盲目キャラといえば彼なのではないでしょうか。勿論年代の関係から、知名度に年齢層での差はあると思いますが。

・風の流法(モード)使い
ジョジョシリーズ第二部、戦闘流潮の登場キャラの一人、ワムウの事。彼が盲目になるのはある戦闘でのみですが、かなり印象深くもあると思います。

・海軍大将
ONE PIECEの登場キャラの一人、藤虎ことイッショウの事。彼自身上記の座頭市をオマージュしたキャラなので、パロディのパロディとも言えますね。

・運動部統括委員長
キルラキルの登場キャラの一人、猿投山渦の事。彼はワムウと似たパターンですね。こちらは盲目状態の期間の方が長いですが。

・やすしきよし
漫才コンビ、横山やすし・中川きよしの事及び、そのお二人の通称の事。ネプテューヌの場合、どうしても諺を間違えさせたくなっちゃうんですよね(ロムラムもですが)。
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