超次元ゲイムネプテューヌ Re;Birth3&VⅡ Origins Exceed 作:シモツキ
国際文化・文明授与式。時代や社会情勢に合わせて形を変えながらも、毎年神次元で行われている…らしい、式典。
各分野の発展に大きく貢献した、目覚ましい活躍をした…有り体に言えば、物凄く頑張って誰もが認める成果を残した人に対して表彰し、文化と文明の更なる向上を期待するのがこの式の概要。
その式に、わたしとネプギアは今…女神として、出席している。
「続きまして、重工業部門。まずは……」
厳かな雰囲気の中で発される、司会の言葉。名前を呼ばれた人が順に席から立ち、緊張の面持ちでステージへと並ぶ。
それは当然の事。この式には女神を始め各国の権力者や著名人が数多く出席していて、更には次元中に生中継がされているんだから。
「…ぷるるんは、大丈夫そうね」
「うん…ぷるるとは念入りに準備もしてたし、きっと大丈夫」
受賞を行うのは、ぷるるん、ノワール、ベール、ブランの四人。わたし、ネプギア、ピー子、セイツは主賓としてここにいて、だから積極的に何かをするって事はない。
ぽつりと呟いたわたしの言葉に、答えてくれたのは隣のピー子。いつもは女神化をすると某名探偵の逆Verになってしまうピー子だけど、何でも女神化前から集中していれば精神の幼児退行を防げるとの事。けれど集中し続ける必要があるから、戦闘との両立は出来ないんだとか。
(…やっぱり、別次元の人でも華々しく讃えられている姿は見ていて気持ちが良いわね。セイツじゃないけど、誇らしげにしている人達の感情に触れるのも心地良いし)
ピー子も言っていたけど、この式典は安全を考えて延期するという選択肢もあった。マジェコンヌは倒せたとはいえ、猛争モンスターがマジェコンヌありきの存在なのかどうかは分かっていない…つまりは猛争モンスターの脅威が去ったかどうかはまだ謎だし、実際不安に思っている人もいると思う。
でも、わたしの身勝手だけど、わたしは延期にならなくて良かったって思ってる。だって延期になったら、その時期によっては、こうして出席する事が出来なかったかもしれないから。
だからこそ、わたしは何かあったら、何であろうと全力で力になろうと思う。それが出席させてくれた、わたしに気持ちの良い思いをさせてくれた、この次元の皆に対するお礼になるもの。
「……は最後に、第一次産業部門最優秀賞。AVTN農場代表兼、全国農業組合特別役員、マジェコンヌ氏」
それからも式典は続き、各部門最後に表彰される最優秀賞の段階に。会場の雰囲気もほんのりと変わる中、名前を呼ばれた人物…マジェコンヌは、普段の雰囲気に合わない正装に身を包んだ姿で堂々と立ち上がり……
『…って、マジェコンヌ(さん)ぅううううッ!!?』
「……あぁ?」
次の瞬間、思わずわたしとネプギアは大声の叫びを上げてしまった。当然周りからは驚きの目で見られ、マジェコンヌからは睨まれ、慌てて表情を取り繕いつつ …でも内心物凄い羞恥心に襲われながらすぐに着席。すると式も出席者の多く場慣れした人物だからか、何事もなかったかのように続き……わたし達二人は、夢でも見ているのかという顔で見つめ合う。いや、ちょっ…嘘でしょ!?ま、マジェコンヌよ!?うちの正気に戻った、元は嘗ての女神の仲間として共に戦っていたマジェコンヌじゃなくて、見るからに悪人面をした方のマジェコンヌなのよ!?その彼女がこんな場で表彰って…しかも第一次産業部門の最優秀賞って……もしや、いつの間にか世界の改変でも起こったの…?
「あ、あのピーシェさん、セイツさん…これは、何かの間違いじゃないんですか…?」
「いや、気持ちは分かるけどその言い方は流石にマジェコンヌに失礼よネプギア……」
「う、そ、それは確かに…ごめんなさいマジェコンヌさん……」
「ほんと、気持ちは分かるけどね…。…彼女、ある事を切っ掛けに農家を始めたんだけど…今は農業界の若きホープって呼ばれる位、多くの成果を上げているのよ?」
「……?(何で今わたしを見たのかしら…)」
ネプギアの問いに半眼で返しつつも、セイツはわたし達の疑問に答えてくれる。
信じられないけど、こっちのマジェコンヌはこれまでに数々の農作物の品種改良や完全無農薬での大量栽培に成功していて、その質も一流レストランや有名シェフにも好評を受けるレベルなんだとか。それに彼女の講演会(よく講演を引き受けたわね…)は、農業従事者以外からも人気らしくて…聞けば聞く程、話の現実味がなくなっていく。
「マジェコンヌさん、そこまで農業に熱を…うわ、司会の方も今年の成果について更に詳しい説明を……」
「どことなく誇らしげな顔してるわね…どんな才能を秘めてるのよマジェコンヌ……」
さっきは「華々しく讃えられている姿は〜」なんて思っていたけど、いや今も同じ気持ちだけど…それでもやっぱり、マジェコンヌだと「凄い」って気持ちよりも「何故それをマジェコンヌが…?」という気持ちが勝ってしまう。ま、まぁ…流石に讃えない、って事はしないけど…もしかして、信次元のマジェコンヌも農業の才能があるのかしら……。
…とまぁ、わたし達が驚いている内に、最優秀賞の受賞が終了。待機していたインタビュアー(彼女もセブンスジーニアの人間…それも報道部の長なんだとか。…ほんと手広くやってるわね、この企業)が前に出て、マジェコンヌへとマイクを向ける。
「おめでとうございます、マジェコンヌ氏。大方の予想通り、遂に最優秀賞の受賞をなされましたね」
「当然だ。まあ尤も、誰が受賞するかの予想など微塵も興味ないがな」
「あ、あんた…こほん。ではマジェコンヌ氏、今の思いを是非!」
「ふん、知るかそんな事。……と、言いたいところだが…今日の私は気分が良い。だから応えてやろうではないか」
正装と厳かな雰囲気に引っ張られるように、流石の彼女も丁寧な喋り方を……なんて事はなく、いつも通りに不遜な態度を見せるマジェコンヌ。けど……
「いいかよく聞け。私がこれまで研究と試行錯誤を繰り返してきたのは、農作物を通して皆を笑顔に、より幸せにしたいから……などではない。業界の発展?自然との共存?野菜を食べる楽しみをもっと知ってほしい?…馬鹿馬鹿しい、誰がそんな下らない事を考えるものか」
「他人など、環境など、未来など知った事か。私はただ、農作物の秘めたる力に、どれだけ失敗し枯れてしまおうと、その経験は知識となって頭脳に、その結果は次への肥料となって土へと蓄積し、挫折さえしなければ必ずやその可能性を…いいや、それ以上のものを生み出す事すらある『無限の未知数』…その全てを掌握してやりたいと思っているだけだ」
「だからこれを見ている貴様等も、誰かの為だの社会貢献だの、そんなどこにあるのかも分からない理由は捨てろ。徹頭徹尾自分の為に、己の内という最も近くにある理由だけを力に、周りなど無視してその意思を貫き通せ。…そうすれば愚鈍な奴等であろうと、ささやかな成功位は手に出来るだろうさ」
熱くなる訳でもなく、かと言ってただ言葉を並べ立てる訳でもない…静かな、それでいて巨木の様な芯のある言葉を、農作物と農業を通して自分という人間の在り方を、世界に向けてマジェコンヌは言い切った。
ところどころ、どうかと思う事はある。女神として、今の発言全てを肯定する事は出来ない。でも…認めるしかなかった。認めたいと思った。彼女の…マジェコンヌの意志を貫き通すというその心は、信念は、きっと誰にも負けないんだと。
「…流石ね、マジェコンヌ」
「うん…どうしてここまで成功出来たのか、わたしもよく分かったよ」
「…まぁ、傲慢な態度しておきながらこれだけ長く話した辺り、内心じゃ舞い上がってるのかもしれないけどね」
「あはは、それはそうかもね」
言い切った事で会場に静寂が訪れる中、ふっと笑みを浮かべて話すわたし達二人。…ま、何にせよ…おめでとうマジェコンヌ。どうせ突っぱねられるでしょうけど…貴女の事を祝福するわ。
「……ちっ、我ながら長々と話してしまったな…あぁ、無駄な時間を過ごした…」
「いいじゃない。何の生産性もなく終焉だの何だの言ってた頃よりはずっとまともになったと思うわよ?」
「ほーぅ…そういうお前こそ、今は真っ当なジャーナリストをやっているようじゃないか」
「な……ッ!?い、今はって何よ今はって!ワタシは前から公正公平、子供の教育に良い報道をし続けてきたジャーナリストだっての!」
「……お前…本気でそう思ってるなら、私はお前の自己認識を心配するぞ…?」
「ちょっ、何本当に心配そうな顔してるのよ!?くっ、やっぱあんたはいけすかない……」
「あのー…お二人共……?」
「あ"っ……ご、ごほんっ。それでは皆様、改めてマジェコンヌ氏に拍手を…」
……うん、まぁ、なんかマイクの電源が入ったままの状態でしちゃいけない会話も聞こえてきたけど…流石にあの発言の後だから、皆聞かなかったフリするわよね…。
そんなこんなでマジェコンヌはステージから降り、当然式典もまだ続く。多分これまでで一番のインパクトを残したマジェコンヌだけど、これはあくまで世界的な授与式。次の授賞者を祝うべく気持ちを切り替える位の心構えは皆が出来ていて、だから式は恙無く進む。
(…これが終われば、次は塔の破壊ね。それも終われば、ここでやるべき事は……)
ふと考えるのは、これからの事。授与式には皆から言われて、それにわたしとネプギアの事はもう多くの人に知られていたから出席する事にしたけど、これは元々の目的じゃない。わたし達の目的は、塔を発見し処理する事で…それが終われば、そう長居は出来ない。信次元、うずめ達の居る次元、そして神次元の塔を破壊した事で異常が全部無くなって、万事解決…ってなるならいいけど、幾らわたしでもそこまで楽観的な見方は出来ないし、何よりもう一人のうずめが残ってる。恐らく元凶である彼女を何とかしない限り、この一連の出来事は終わらない。
「…………」
一人考えるわたしの視線は、自然とぷるるんの方へ。女神の姿で微笑みを浮かべるぷるるんは、一見穏やかなようで…でもほんの少し、緊張の色が感じられる。
ぷるるんの事、それに猛争モンスターの事。どっちも気になる事で、特にぷるるんの事は放っておけない。でも放っておけないのは、一日でも早く良くなってほしいと思うのは、プラネテューヌの…信次元の皆に対してだって同じで……けれどわたしは、一人しかいない。わたしの同一人物はいても、それは同じわたしであって、同じ意識を持ってる分身とかでは決してない。
そう、だから…わたしは信次元の、信次元プラネテューヌの守護女神だから……
「…最後は、信じるしかないわよね」
前も、うずめ達の時もそうだった。うずめ達の居る次元は荒廃したままだったけど、わたし達は信次元に戻った。やらなきゃいけない事が、守らなきゃいけない次元はわたし達にもあるから。
そしてそれは、見捨てるって事じゃない。そこで関係が終わる訳じゃない。むしろ信じてるから、きっと皆なら大丈夫って心から思えたから、わたし達もわたし達のするべき事をする為に戻った。…だって、そうでしょう?わたしだって、わたしや信次元の皆だけじゃどうしようもないって時ならともかく、そうじゃない時なら「助けが必要な時はちゃんと言うから、今は自分の次元の事を優先して」…って返すもの。
わたしは皆を信じてる。ぷるるんなら、皆なら、きっと乗り越えられるって。そう思えるから、そう思わせてくれるから。
(…でも、もうちょっと位はいいわよね。塔を破壊したらはいお終い、なんてあんまりにも寂し過ぎるもの)
長居は出来ないけど、いつ帰るかはわたし達で決められる。だからこそ、帰る時はお互い頑張ろうと言えるような形で帰りたい。そこに向けて、最後まで出来る限りの事をしたい。そうすれば、それが出来れば、不安じゃなくて再会への期待を胸に、信次元へ帰る事が出来るから。…なんて、式の最中に何わたしは関係のない事を時間かけて考えてるのかしらね。これじゃ来賓の一人として失礼じゃない。
「…ねぷてぬ、もうすぐ全部門の授賞が終わるけど…どうだった…?」
「そうね…凄いと思ったし、ピー子達に見せてあげたいとも思ったわ。…こっちに負けない位凄い、信次元の人達を」
「そっか…じゃあ、いつか……」
「えぇ、その時はお客として…友達として持て成してあげるから、期待していて頂戴」
最後の部門に差し掛かったところで、ぽつりと呟くように問い掛けてきたピー子。その問いにわたしは今抱いている素直な思いを返して、最後はピー子に向かって軽く笑う。それにピー子は一度ぴくりと肩を震わせた後、わたしの目をじっと見つめて…それからピー子も、同じように笑ってくれた。
そうして最後の部門、最後の表彰も終了。これは式典だから、ここから何人もの言葉が続いたりはするけど、一先ずメインはこれにて完結。そして全部終わった時には、緊張が解けてほっとする人、改めて喜びを噛み締める人、この後の行事の為にすぐ動き出す人と、皆がそれぞれの行動を始めて、きっと皆が心の中で抱くんだと思う。色々あったけど、今年の授与式も無事成功した…って。
──そう、思っていた。そう、願っていた。折角の素敵な式典だったんだから、最後まで平穏無事のまま終わってほしいと。…だけど……
「……ん…?」
不意に、視界の外から端へと映り込んだ一人の人影。それはわたしが気になって見ている内に一人、また一人と増えていき、ぷるるん達の方にも……わたし達の下にも、神妙な面持ちの人が現れる。
「…何かあったの?」
「軍部からの緊急連絡です。例の……」
大きく振り返る事はせず、表情も平然を装ってわたしはもう訊く。するとほんの僅かな間を置いて、端的に話始める背後の彼。
けれど、わたしは最後までそれを聞く事が出来なかった。彼も、最後まで言う事が出来なかった。──次の瞬間、誰も彼もが天へと轟いた闇色の光芒の出現に…目を、奪われていた。
『……──ッ!?』
一瞬、嘗てマジェコンヌが信次元で引き起こした闇色の柱を思い出してしまう程の、濃密な光の奔流。遠く離れた場所なのに、多くの人が即座に気付くその圧倒的な存在感。
その光芒が現れたのは、黄金の塔がある筈の場所。そして、闇色の光芒によって貫かれた空は……割れる。
「な……っ!?あれ、って…!」
「…ネプギア、知ってるの……?」
「知ってるも何も、あれは……」
だから当然、わたしは訊いた。ネプギアもそれに答えようとしてくれて…けれどそれは、ある声によって遮られる。
「──あぁ、ああ、嗚呼…やっぱり、やっぱりそうか…そう思ってたわ…ずっとずっと、心の中で感じていた…予期していた…お前が、貴様が、貴様のような奴が、一度や二度で根絶される訳がないと…醜悪な、劣悪な、卑劣な愚劣な不道徳な恩知らずな──存在そのものが罪である貴様を、たった数度の誅罰で贖える訳がないと。貴様のせいで苦しみ、悲しみ、怒り泣いた人々の心が……あの程度で癒される筈がないと…!」
「…セイ、ツ……?」
「ふ、ふふ、ふふふふ…だが良い、これはむしろ僥倖だ。今また、貴様を滅する事を…貴様を裁き、皆に報いる事が出来ると思うと心が躍る、心が弾む、指先一つに至るまで湧き立ち滾る…!あぁそうだ、いいだろう…貴様が人に仇なす限り、存在する限り、わたしは貴様を抹消する。何度だろうと、幾度だろうと…それが、それこそが…我が使命…!」
何かに取り憑かれたように、淡々と並べ立てられる言葉、それでいて、怒りや憎悪とは違う…もっと根源的な衝動を感じさせる雰囲気と声音。それを発しているのは、空に空いた穴を見つめる、それだけを…その先の何かだけを瞳に映しているセイツ。
次の瞬間、淡いシェアエナジーの光を彼女は纏い、身を包んでいたドレスを脱ぎ去ると同時にプロセッサユニットを装着。翼を広げ、床を踏み締め、飛び立たんとばかりの姿勢を取る。
「……ッ!せーつ、待って」
「止めないでピーシェッ!わたしは…ッ!」
「せーつ!」
「……っ!」
飛び立つ直前、セイツの腕を掴んだのはピー子。それをセイツは一蹴すると共に振り払おうとして…語気を強めたピー子の、真っ直ぐ訴えかけるような声に、表情を強張らせる。そして数秒後、セイツの身体から抜ける力。
「…謝罪するわ、ピーシェ。少し前にも似たような事あったのに、わたしまた……」
「分かってくれたならそれでいいよ。それに今は……」
「えぇ、今はやらなきゃいけない事がある。女神として、守らなきゃいけない人達がいる。…それは常に忘れてないわ」
セイツからの謝罪に軽く首を横へ振ったピー子は、その視線を光芒から会場の方へ。続けてセイツも同じ方向に目をやって、落ち着いた声で言葉を返す。
何がそこまでセイツを駆り立てるのか。皆が好きという彼女がこんな感情を露わにする相手は、一体何なのか。…それは気になるところだけど、今はそれを聞いてる場合じゃない。現に会場は、パニックが起き始めているんだから。
「…皆、わたしはあれが何なのか分からないから、一先ず皆の指示に従うわ。何から始める?」
「ならまずはプルルート達と合流ね。バラバラで動いても混乱するだけよ」
「うん、それにあれの前に避難誘導を……ってわあっ!?」
どう見ても危険なものだけど、即座に危険なのか、現時点ではまだ実害がないのか、或いはあの穴は何かの『結果』であって、問題は別の場所にあるのか…何一つ分からない今のわたしなら、下手に動かない方が賢明。そう考えて皆に判断を仰ぐと、まずセイツが、続いてピー子が口を開いて…その最中に、轟音と振動が会場に響く。
はっとして視線を穴の方へ戻すと、その穴から闇色の光が飛来。今尚空を貫く光芒にも似た光が地面へと落ち…再び、轟音と振動がこちらへ届く。
「な……っ!?嘘でしょ…!?」
「わわっ、どーんってなってる!?」
「あ…さっきので集中の糸が切れちゃったのね…って言ってる場合じゃない…!皆、今すぐ四人と合流するわよ!早くしないとパニックの抑えが効かなくなる…!」
「……っ!待って下さい!…あれって……」
目を白黒させているピー子の背中を押しながら、身を翻したセイツに続こうとしたわたし。それを引き止めたのは、驚愕に満ちたネプギアの声。その並々ならぬ様子の声を聞いて、反射的に振り返ったわたし達もまた…驚愕。
三度目の光を放った穴。遠過ぎてよく見えないけれど、続けてそこから出てくる何か。そしてその中でも抜きん出た速度で、凄まじい勢いでこちらへと飛来してくる、数十の人影。
一瞬、何だか分からなかった。でもそれは本当に一瞬の事で、すぐにわたし達は理解する。それが何なのか……いや、誰なのかを。
「…まさか……」
ボディスーツと、それぞれに特色のあるユニット。それに半エネルギー状の翼。間違いない。見間違える筈がない。それは、その人影は、それ等は……間違いなく、女神の姿となったわたし達だった。
今回のパロディ解説
・某名探偵
名探偵コナンの主人公、江戸川コナンこと工藤新一の事。前から気になっているのですが、ピーシェ(イエローハート)って身長的にはどれ位なんでしょうね。
・
BLEACHに登場する悪霊(の総称)の事。更に言えば、開いた穴を