乙女ゲームの悪役令嬢に転生したと想ってたんだけどなんか違う気がする 作:流浪の乙女ゲームガチ勢
原作:インフィニット・ストラトス
タグ:R-15 残酷な描写 転生 悪役令嬢 と思い込んでる系ヒロイン セシリア・オルコット
所謂プロローグのみの一発ネタです。
後半はキャラクター紹介中心なので注意。
改めて言います。
オルコッ党のみなさん申し訳ございませんでした。
突然だが、悪役令嬢、というものを知っているだろうか。
最近な◯う小説で流行りのジャンルの一つとして認知されるアレである。
女性向け恋愛アドベンチャーゲーム、所謂「乙女ゲーム」と称されるジャンルにおける主人公に対して時に相応の事情から、時に理不尽な八つ当たりで、嫌がらせや妨害をするタイプのキャラを指して呼称されている。
そして大体の場合、シナリオの強制力か因果応報で破滅する。最悪の場合悪巧みがばれて処刑である。
因みにぶっちゃけた話実際の乙女ゲームに悪役令嬢なるものは殆ど存在しない。むしろ主人公を応援したり先導して支える立場の女性の方が多い。どっちかというと男の方が主人公を殺しに来る。そういうポジションが多い少女漫画と混同されがちなのも一因だろうけど、正直みんな乙女ゲームプレイして勉強してほしい。
…さて、ここまで長々と説明して読者諸氏には何を言いたいのかわからない人が殆どだと思う。だが私の話を是非とも最後まで聞いてもらいたい。私自身誰に説明しているのかよくわかってないけど。読者って誰だよ。
私は生まれも育ちも日本は東京、調布市出身の女子高生、どこにでもいるような顔の何処にでもいるような乙女ゲームプレイヤーだった。Tw◯tterを覗いては新作情報を探して、専用雑誌を買っては新作情報を探し、p◯xivで推しのイラストを探してはブクマし、感想はネタバレを注意して伏せ◯で事前に注意文を載せてツイートし、ハードの移行に文句を言わずファストフード店でバイトをして貯めたお金でSwi◯chを買って、移植作も完全新作も問わず買い支えてしっかりプレイした。あと鬼◯とかヒプノシス◯イクとか。
そんな私が、バイト帰りに待ち望んだ新作乙女ゲーを買ったその帰りに、多分居眠り運転だか飲酒運転だかのトラックが信号無視で突っ込んできて、痛みを感じる暇も無く、しかしどういうわけか頭だけは冴えた状態で、凄まじい動きをして吹っ飛ぶ視界に「やっべえ。これ死んだわ」と漠然と思いながらブラックアウトしていったのが私が覚えている前世の最後の記憶。
そして、次に目が覚めた…いや、正確には物心がついて「前世」を思い出した時、私は幼く可愛らしい(子供的な意味で)幼女になった自分を観て直感した。
「私、悪役令嬢になってるやん」
私、前世は日本の女子高生、今世はイギリスの貴族令嬢。どうせ前の名前なんて気にする人などほぼいないだろうから省略して、今世はセシリアというらしい。
私が何故自分が転生した姿を悪役令嬢だと思ったのか。まず外見が所謂金髪ロングの縦ロール。ドが付くようなテンプレお嬢様ヘアー。多分成長するとそれなりに巨乳になるんじゃないかって気がする。今世の母親も結構な巨乳美人だし、遺伝すると考えれば間違いなく巨乳金髪美人だと思う。
次に実家がめっちゃ太い。私が生まれたオルコット家は見た目のロール姿に違わぬしっかりとした貴族なお家柄であり、今世の母親が社長として引っ張って家を盛り立てている。ただしその分英才教育もめがっさ厳しかった。泣きそう。ただそのおかげで前世では喪女に片足突っ込んでるくらいの私も礼儀作法がガッツリしみついてるし、口から出てくるのは所謂テンプレ的お嬢様言葉である。父親がやたらめったら腰が低いのにどことなくフラグというか、実はキング◯マン的な存在なんじゃね?と勝手に思ってるけど真実は謎である。
最後に自分の名前。イギリス出身の貴族令嬢の「セシリア・オルコット」と言えば、まさに私が死ぬその直前、予約して限定版の初回限定生産で購入した乙女ゲームの悪役令嬢キャラとしてTLで話題になっていたあのキャラと全く同じ名前であり、見た目も金髪縦ロールで完璧に同一だったことをよく覚えている。あの時は丁度「ついに本物の悪役令嬢が乙女ゲームに登場wwwwww」みたいな感じで盛り上がったっけなあ…
そんなわけで状況を完璧に理解した私は、一つの決断をした。
「私は悪役令嬢として最後までやり遂げて、しっかり破滅しよう!」
私にとって乙女ゲームのシナリオは破綻さえしていなければ絶対だし、それがちゃんと成立しているならばそのシナリオはその形が一番美しく出来上がっているのだという哲学が存在すると思っている。
何より私はどちらかと言えばヒロイン推し勢。ヒロインが幸せになってくれるのならばそれが一番嬉しいと素直に思える。
悪役令嬢として生まれたからには、悪役令嬢としての役割を全うし、ヒロインが幸せになることを見届けて舞台を潔く去ろう。それが私の役割だ。
問題があるとすれば私はトラックに吹き飛ばされた衝撃のせいかその乙女ゲームのタイトルが全然出てこないし、内容も学園ものであることとあらすじをぼんやり覚えてるくらいで全然展開がわからないことくらいだが、そこはケースバイケースでやっていけばなんとかなるやろ精神で乗り切ろうと思う。
だが少なくとも現代が舞台ならば余程のことがない限り破滅しても死ぬことは多分無いだろうし、破滅してからは予め口座とかお金とか用意して静かに乙女ゲームプレイしながら隠遁ライフを送るくらいの余裕はある生活ができると思う。ダイジョブダイジョブ。
そんな折、何やら世間が騒がしいなと考えてると、篠ノ之なんとかいう科学者がなんかインフィニなんとかいうアイアン◯ンスーツみたいなやつを作ったらしい。なんか見た目は前世の弟が好きだったフレームなんとかガールズに似てる気がするけどまあいいや。よくわかんないけどすげーなと思ったら今度は日本に大漁の核ミサイルが飛んできた。やべえ年齢や流通的な理由で買えてない乙女ゲーが私が買うよりも先に消えてしまうと思った矢先、全部例のインフィなんとかが守ってくれたらしいと知った。
そんな風に周囲が騒がしいなと思ってたら、なんとなく両親の仲が今までにも増して悪くなったのを感じた。よくわかってないけど、多分母にとって下手に出ることしかしない父親は存在が許せなかったのだろう。それでも元々結婚して私を産んだくらいなのだから、少なからず父にも良い部分があるに違いないはずなので、それを忘れていないならあるいは挽回のチャンスくらいあるはずだと思う。そう、思っていた。
列車事故で両親がまとめて物言わぬ死体になって帰ってくるその時までは。
悲しむような暇もロクに無いまま、やったこともないような財産管理をハイエナのように群がる連中から両親の遺産を守るためにやっていかなければならなくなり、その結果、私は例のインフィニなんとか…インフィニット・ストラトス、通称ISを扱う代表候補生としての地位を得ることになったのである。
気がついたらそんなことになってしまったがまあ良いだろう。今ではタイトルすらおぼろげな例の乙女ゲームも、多分なんとかストライクとかストラトスとかだった気がするし。因みに乙女ゲームはメイドのチェルシーに頼んで買いに行ってもらってくれたりしてプレイしていた。チェルシーからしても私が必死になって財産を守ろうとしていることは知っていたから、せめて少ないプライベートの時間くらい好きなことをしてほしいと考えたのかもしれない。本当にありがたい。私が今まで心が折れずにいられたのは、貴方とうたプ◯のおかげです。
因みに日本語に関しては流石に元々覚えていたのもあるけど、ISの開発者である篠ノ之博士が日本人というのもあってISが基本的に日本語での運用を前提にしている影響からか日本語の普及率が一気に上昇してくれたため、特に不自然さを抱かれることもなく日本語版をしっかりプレイすることができた。流石にダウンロードソフトとかは地域サポートされてないから物理で買ってるけど。
そして私は今、日本に単身乗り込み、IS学園に入学する準備をしている。
未だ舞台である乙女ゲームが学園ものであるころくらいしか出てこないけど、私はきっと悪役令嬢としての人生を全うしてみせる。
「天国のお父様、お母様。申し訳ございません。もしかすると、あなた方が遺してくださった遺産を失うことになってしまうかもしれません。ですが、それでも尚、私は、悪役令嬢としての自分の生き方を見事貫き、それを人生の誇りとしてみせますわ!」
日本語でもすっかり定着してしまったお嬢様言葉で、人知れず私は宣言した。
…この時、私はすっかり忘れてしまっていた。
IS、インフィニット・ストラトスが「女性にしか扱えない」ことと、「唯一の男性操縦者がこの間やっと現れた」という一つの事実を。
この世界が乙女ゲームの世界ではないという事実を、入学式を終えて、SHRが始まるその時になって、ようやく理解することになるとは、この時は夢にも想っていなかったのである。
セシリア・オルコット(転生)
・自分のことを乙女ゲームの悪役令嬢と思い込んでしまったハーレムラノベヒロイン
・前世は日本の女子高生乙女ゲーマー。トラックに跳ねられて即死したら転生していた。
・作品世界のシナリオは遵守されねばならないと考える原作至上主義。しかし作者が「しらねえよそんなの黙って全員幸せになりやがれ」なハピエン厨だったのが運の尽き。
・前世は若干干物系女子気味、というより最低限以上の身嗜みにたいして若干無頓着気味。
・乙女ゲームは女子高生なので全ての作品をやったわけじゃないけどそれでも結構な数の作品をやり込んだガチ勢。初めてやった乙女ゲームはうたプ◯。フェイバリットもうたプ◯。推しディビジョンはイケブクロ。あと鬼◯とかヒプノシス◯イクとか。
・この世界にも普通に乙女ゲームやヒプノシス◯イクがあるのは正直嬉しかった。女尊男卑に関してはヒプ◯イも似たような設定だし特に問題ないやろと考えてた
・緻密に計算しているようで妙なところで大雑把。なのでこの世界が乙女ゲームの世界じゃないと気がつくまで10年以上の時間がかかった。
・前世の享年と現在の年齢を足すようなやつは許さない。絶対にだ。
・IS学園入学後の休日には髪を後ろにまとめて瓶底伊達メガネをしてタンクトップ姿で乙女ゲームを買いに行くのが趣味。ただし元が美人であることを忘れているので「乙女ゲームを買いに来る金髪巨乳美女がいる」と噂になっていることに気がついてない模様。
・一夏に対する好感度は「普通に友達」くらい。むしろ好みのタイプはとう◯ぶの燭台◯光忠なので惜しいとは思っている。でも「悪役令嬢っぽい」という理由で最初はつっかかる。
・この世界が乙女ゲームの世界じゃないと気付いてからは若干タガが外れて乙女ゲーム三昧の日々。学園非公式の乙女ゲーム部を作るために同好の士を増やそうと画策している模様。
篠ノ之箒
・ご存知メインヒロイン。誰だ(笑)とかつけたやつは。明日の朝日は拝めないものだと思え。
・セシリア(転生)からの第一印象は「うわすっげえ乳でかっ」である。
・一夏の鈍感具合にヤキモキしているころにセシリアに薄桜◯を勧められると思う。
・最初に知り合ったからという単純な理由だけでセシリアに恋のアドバイスとかされたりする。本人はリアルの恋愛経験皆無なのに。
織斑一夏
・ご存知主人公。
・多分あまり出番が無い。
更識簪
・ご存知ヒーローオタク女子。
・多分スカーレッドライダー◯クスを勧められることになる。
チェルシー・ブランケット
・オルコット家のメイド。IS学園に入学するまでセシリアに代わって乙女ゲームを日本に行って買いに行ったりしていた。
・推しディヴィジョンはシブヤ。
クラリッサ
・出番はずっと先だろうけど間違いなくセシリアと朋友(ポンヨウ)になりそう。
・推しディヴィジョンはシンジュク
すんませんでした。