かっくいいスーツを着こなしたダンディなハンターが大富豪と共にレッツパーリィする現代ラブコメディドキュメンタリーオカルト作品。





嘘です。

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あの、何してるんですかハンターさん?

 

 

 

「何って、魚釣りだけど」

 

「いや、それは見れば分かります。ただ、その、ここ渓流ですよ? ふんどし一丁と太刀一本で来るような場所じゃないんですけど……」

 

「馬鹿だなー、ふんどし一丁と太刀一本で来るからこそスリルがあって楽しいんだろーが。まさかお前、初心者か?」

 

「いや、上級者でも貴方のような人はいませんし存在してほしくありません。というか、貴方本当にハンターですか? この渓流はハンター登録された人たちや許可を得た商人たちしか入れないんですよ? もしかして貴方、ただの変態じゃ………」

 

「誰が変態だ。ちゃんとハンター登録してるし、ちゃんと採取クエストとして受けてきてるわ。大人を舐めんな」

 

その男はふんどしの中からハンターの証であるギルドカードを取り出し、女に見せつけた。

 

「そんな格好してたら誰でも舐めてかかりますよ。防御力1しかないじゃないですか。てかクサッ!」

 

「当たらなければどうということはない。だが言葉の暴力は避けようがないのでどうかクサイなんて言わないでください。毎日洗ってるから!!」

 

精神力(メンタル)も1ですか。」

 

 

 

 

「ところで、何を釣ろうとしてるんですか?」

 

「え、そりゃもちろんでっかい大物に決まってるだろう? なんか最近、体の部位が怪しく光るビッグな魚がこの辺に出るって噂で聞いたもんだからね。ビッグな魚は男のロマン、釣ったら塩かけて食べようかなぁって」

 

「……貴方、周りから変人って言われませんか」

 

「まず友達がいないから言う人がいない。つまりお嬢さんが初めてだな。……別に寂しくないけどな、寂しいなんてこれっぽっちも思ってねぇけどな!!」

 

「寂しいんだ………へぇ。」

 

「なんだその哀れんだ目は。余計に悲しくなるだろーが!!」

 

 

「というか、逆にお嬢さんはなんでこんな所に来てんの。ここが危険な場所だと分かってて来るなんて君も中々のチャレンジャーだね。」

 

「それは、………私は商人だからね。最近流行している渓流特産キングサーモンを頂きにここまで来たんだけど、釣り道具忘れちゃって。どうせ来たから何かめぼしい物でも採って帰ろうと思ってたんだけど、帰り際に貴方がいたのよ」

 

「……釣りしに来たのに釣り道具忘れるって、お嬢さん周りからおっちょこちょいって言われたりしない?」

 

「貴方に言われたくありません。この、変態」

 

「誰が変態だ。身も心も立派にさらけ出したこの私を変態呼ばわりとは、おじさん傷つくぞ。特に君みたいな若い女性から言われると95%の確率でノイローゼになるぞ。マジで」

 

「残りの5%は?」

 

「新たな世界を開拓するだろうな」

 

「変態。」

 

「まだ何も言ってねーよ!!」

 

 

 

 

 

《30分後》

 

 

 

 

 

「何も釣れませんね。餌変えた方がいいんじゃないんですか?」

 

「えぇ、そうかぁ? 今付けてんの結構美味しそうな奴だぜ、変えるのもったいねぇよ」

 

「けど、このままだと何も釣れませんよ? サシミウオすら釣れてないじゃないですか」

 

「きっとサシミウオも今日は非番なんだよ。有給取ってるに違いない」

 

「アホなこと言ってないで早く餌変えろ、変態。」

 

「辛辣! なんかめっちゃ生意気だし、なんかすげぇ腹立つ!」

 

「変態にかける情けなんて要りません。さ、早く餌変えちゃいなさい。キングサーモンをゲットするのよ」

 

「え、なんでお前の標的まで釣ることになってんの? やだよ面倒臭い。というかお前、人にもの頼む時はそれなりの態度を示しんしゃい。さもなくばお前を餌にするぞ」

 

「………えぇ………?」

 

「何期待外れみたいな表情してんのさ。当たり前のことだろーがい」

 

「………どうか、キングサーモンを釣っていただけないでしょうか変態様」

 

「……ん? なんか引っかかるが、まぁ良しとしよう。この私に任せたまえハッハッハ」

 

「ずっと釣れてないくせに」

 

「ん? 何だって?」

 

「サシミウオすら釣れてないくせに偉そうに言うんじゃねぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 

「黙れぇぇぇぇぇぇえええ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

《1時間後》

 

 

 

 

 

 

「釣れねぇ………。」

 

「流石にもう諦めましょう? あまり長居すると他のモンスターに目をつけられちゃいますよ。」

 

「………仕方ない。この手はあまり使いたくなかったが、使うしかあるまい。」

 

「……何か策でもあるんですか?」

 

「フッフッフッ、私がなぜぇ! こんな姿で釣りをしているのかぁ! その理由をしってるかい?」

 

「知りません」

 

「ならば教えてしんぜよ!! それは私が考えていた最後の策と関係しているからだ!!」

 

「………まさか、素手で取りに行くとか言いませんよね? そんなアホなこと……」

 

「………。」

 

「えっ、図星?」

 

「……………とおぅッッ!!!」

 

「勝手に川に飛び込んだ!! え、ちょ、ハンターさん!?」

 

「安心しろ、私は昔、モガ村の村長から水中での泳ぎ方を教わってきたのだ。そんじょそこらのハンターとは格が違うことを君に教えtオボボボボボボボアシツッタァ! イテェ! ダレカタスケテ」

 

「えええええ!? ちょ、貴方バカ!? カッコつけたくせに溺れるって、モガ村の村長に謝ってきなさい!!」

 

「謝るから! 謝るから早く助けtあ"ぁ"ッふ」

 

「ハンターさん!? ハンターさぁぁん!!?」

 

 

 

「………溺れちゃった。え、コレどうすればいいの?」

 

「………。」

 

「……………。」

 

「は、ハンターズギルドに救援を要請しなきゃ! ハンターズギルドならなんとかしてくれるよね! きっとそうだよね!」

 

プルルルル………

 

「あの、もしもし? 私、先日許可をいただいたマリータという商人なんですけど。はい。あの、無関係なんですけど、川で溺れちゃったハンターさんを助けてほしいんですけど。はい。はい。え? 自分で助けられないのか? すみません、採取用道具しか持ってきてなくて………。え? 釣り道具で釣り上げろ? ………やっちゃっていいんですか? 釣り上げちゃっていいんですか? これ傷害罪とかになりませんよね? はい。はい分かりました。はい。ありがとうございました。」

 

「ハンターさん、釣り竿お借りします!」

 

マリータは水面に垂らしていたハンターの釣り竿を引き上げるべく、急いで近づいた。のだが、何故かこのタイミングで釣り竿の先の赤いアレが大きく沈んだ。

 

「まさか、ハンターさん!? 待ってください、今引きあげます!!」

 

 

「よいしょぉぉぉぉッ、………おっ、重い! 一体何が釣れるのかしっ………らぁッ!!」

 

死ぬ気で竿を引き上げたマリータ。釣り餌として付けられていたアオアシラの先に、ハンターが死に物狂いでしがみつき、そのハンターの下半身に喰らいついているのは獰猛化ガノトトス。三体が空中で激しく暴れ回りながら、マリータに目掛けて落下していく。

 

「なんでそうなるのよ!!」

 

ズドォォォン!!

 

「………お嬢……さん……」

 

「ケホッゲホッ………、は、ハンターさん。大丈夫? 生きてますか?」

 

「そこは……、『ハンターさんの言ってた餌ってアオアシラだったの!? 嘘ォ!?』って、言って欲しかった」

 

「言ってる場合か!!」

 

「ナイスツッコミ。ぐっじょぶ」

 

「いや馬鹿なこと言ってないで、アイツ何とかしなさいよ! ほら! 今にも起き上がりそうよ!」

 

「あぁ、アレね。私が求めてた怪しく光るビッグな魚ぁ、やっと見つけたぁ」

 

「いやアレモンスター! モンスターだから! 食えないから!」

 

「*太刀 は どこだ」

 

「なんでアンダーテール風!?」

 

「*なんて美味そうな魚なんだ。そう思うと、決意が満たされた。」

 

「*よだれも満たされた」

 

「分かったから早くやっつけて! ほら、太刀!」

 

ブンッ!

 

「ちょ、馬鹿! 刃物は投げちゃダメd」

 

サクッ

 

 

[ハンター は 力尽きた。]

 

 

「え、嘘? あ、防御力1………」

 

「ちょ! 起きてハンターさん! ねぇちょっと! 私死んじゃうから!!」

 

 

[返事がない。ただの変態のようだ。]

 

 

「ただの変態って何!? え、屍じゃないなら起きてるのよね!? 早く起きて!」

 

「あ、ガノトトスが! ガノトトスがこっちに来てる! マジで冗談抜きで死んじゃうから! ねぇ早くハンターさ"ぁ"ぁ"ぁ"ん"!!」

 

ガノトトスが体を大きく曲げ、怪しい光が一瞬煌めいた。

 

「あ、あれは! ガノトトス家に代々伝わる一子相伝奥義『亜空間タックル』!! やめて! 私まだ結婚してないの! イケメンな旦那さんを捕まえるまで私はまだ死ぬわけにはいかないんだからぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!」

 

 

 

 

「じゃあおじさんを養うのはどうだい?」

 

 

 

 

「ふぇ?」

 

 

刹那。おじさんは一瞬で立ち上がり、タックルのタイミングに合わせてカウンター抜刀を浴びせる。常人目線ではたった一撃のように見えるが、この僅かな時の中でおじさんは数百回に及ぶ斬撃をガノトトスに浴びせていた。

 

 

キンッ!

 

 

おじさんが刀をしまうと同時に、獰猛化ガノトトスは気を失い地面に倒れた。

 

「おじさん…………すごい。」

 

「だろう? んで、おじさんを養うのはどうだい? 料理もできるよ!」

 

「顔が好みじゃないので遠慮します。」

 

「地区処ぉぉぉぉぉぉおおおおおお!!!」

 

「それを言うなら畜生。というか女の子が困ってる時に死んだフリするなんて最低ですね。もう一度死んでください。今すぐ死ね」

 

「ねぇちょっと!? 命の恩人に死ねなんて言う人初めて見たよ? いやアレはちょっと悪かったかもしんないけどね? ドッキリということでぇ、その、許してください」

 

「そういえば貴方のこの太刀、全然見たことないですけどかなりの切れ味ですね。変態を真っ二つにするのには丁度良さそう」

 

「いや、え? それおじさんの太刀。おじさんの太刀でおじさんを切るの? え、マジ?」

 

「成敗ッ!」ズバッ

 

「ぎゃぁあぁああぁあぁぁああ!!!」

 

「キングサーモンの仇!」ズバッ

 

「オ"ァ"ァ"ーッ!!」

 

「歩美ちゃんの(かたき)ィィィィィィ!!!」

 

「歩美ちゃんって誰だァァァァァ!!」

 

降り注ぐ銀色の刃をハンターは両手で必死に押さえ込んだ。

 

「何をしているのですかハンターさん、潔く死になさい。この短編のオチが見つからないでしょーが」

 

「知るか!! もう既におじさんの身体はボドボドなんだよ! お前が死ねぇぇぇぇ!!」

 

「仕方ありません。ハンターさんがそのつもりなら、最終手段を取らざるを得ません」

 

「まっ、まさかお前も最終手段を!」

 

「はい、大タル爆弾G」

 

「爆発オチじゃねぇk」

 

 

カチッ

 

 

あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!

 

 

 

 

 









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NHK
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