Muv-Luv Alternative Plantinum`s Avenger 作:セントラル14
[1999年8月5日 明星作戦戦闘地域 第1防衛線 幸浦区域]
何も考えずに仙台基地から飛び出した私は、途中、香月先生が手配した輸送機と合流して国連軍久留里基地へと送り届けられた。
基地には何故か私の受け入れ態勢が整えられており、臨時エプロンには1機分だけポツンと自走整備支援担架と支援輸送車両が用意されていた。機体を担架に接続し、メンテナンスモードに移行させると、すぐに整備兵が管制ユニットを覗き込んできた。
「おい! 何だって急に
「そうです!」
厳密に言えば違う。タケルちゃんがメインで搭乗し、霞ちゃんが乗れるようにもカスタマイズされている。複座型の機体を強引に私が使っているので、後部座席はぐちゃぐちゃの配線とラップトップが雑に養生テープで固定されているだけだった。
そのようなデタラメな機内を見た整備兵のおじさんは一瞬、冷や汗を流してすぐに調子を戻す。
「訳アリだとは聞いちゃいたが、ここまでとはな……。一応聞いておくんだが、コイツは複座機なんだが?」
「分かっています。なので今強引に火器管制を操縦座席に接続しています」
それくらいの改造は訳ない。元々この機体をいじっていたのは私だ。タケルちゃんが乗ることを想定し、単座用にカスタマイズできるようにはしてあったのだ。しかし、今回は完全に単座機に改造することはできなかった。なので、こうして雑な手の入れ方をしているのだ。
もう一度、後部座席を見て、前部座席の私を見た整備兵のおじさんは横から覗き込もうとしていた若い整備兵の頭にげんこつを起こした。
「馬鹿野郎! オメーは推進剤の補給をしていろ!」
「す、すみません! 班長!」
「はぁ、ったくよォ……。嬢ちゃん」
首からかけているタオルで顔の機械油と汗を拭った整備兵のおじさんは、帽子を深く被って言った。
「訳アリだとしてもな、死ぬんじゃねぇぞ。これで送り出したら目覚めがワリィ。本当ならソイツから降りてちゃんとした機体、それも駄目なら単座機を回してやりたいんだが、ここにそんな余裕はねぇんだ」
「……分かっています」
「へっ、ならいいけどよ」
それだけ言い残した整備兵のおじさんは姿を消し、怒号が外から聞こえてくる。
『さっさと済ませろ! チンタラやってるとBETAが押し寄せて来るぞ!』
網膜投影を通して、機体のステータスが次々と更新されていく。推進剤の充填、使用兵装の所在、携行予備弾倉の補給、何故か新品に取り替えられた短刀。
そんな整備も、本来は10分以上はかかるものが5分で終わってしまう。
『久留里コントロールよりラビット1、発進を許可します』
「ら、ラビット1了解」
ボロボロで修理を待つ戦術機たちを横目に見ながら、私は滑走路へと歩を進める。カタパルトに脚部を固定しロケットモータを点火する。
私の心の中は初陣だとかそういった邪魔な感情ではなく、ただ1つのことが占めていた。あの"見た"モノ。あれは必ず現実のモノとなる。それは何としてでも止めなければならない。私がタケルちゃんを救うんだ。
そんな傍ら、私は気づいていなかった。ただ、私が"見た"モノは漠然としたものであって、より具体的なものではなかったこと。その未来を示唆するモノであり、過程ではなかったこと。
飛び出そうとしている東の方角から、ゆらゆらと戦術機が1機飛んできている。その様子はデータリンクから確認するまでもなく、見れば分かった。アレは自動操縦で飛んでいる。そして、その戦術機は私にとって見慣れたものであった。その機体からデータリンクが共有されると、IDが表示される。
「レイヴン1、神宮司教官!」
短距離着陸をすると、その場から動かなくなってしまった不知火。私は後続のいないカタパルトの上から、神宮司教官に呼びかける。
「レイヴン1、応答願います! レイヴン1! 神宮司教官!」
『ラビット1、鑑少尉か』
「神宮司教官! タケルちゃんは? タケルちゃんの不知火は?!」
『鑑少尉……』
何なの、あの神宮司教官。今更気付いたが、私は癖で「神宮司教官」と呼んでいた。いつもならば「作戦行動中は大尉よ」と言ってくれるのに、今日はそれも言わない。それどころか、私が戦術機に乗っていることについて何も言わない。ただ唇を噛むだけだった。きっとここまで来るのにも何度も噛んだのであろう。すぐにプツリと唇が切れ、濃く紅を引いたように朱くなった。
タケルちゃんが撃墜されるのは"見ている"ので分かっている。だが、神宮司教官がそれを見逃す訳がない。何故なら、あの神宮司教官だ。何度も"見てきた"。何度も"感謝した"。そして、何度も"見送った"のだ。
彼女のバストアップウィンドウには、簡易ハーネスが映ることもなく、ただただ悔しそうにしているだけ。それを見るだけで、状況は察することができた。
「大丈夫ですよ」
『何故そのようなことを……』
私は努めて笑顔で答える。
「だってタケルちゃんですもん! いつだって近くに居てくれる。バカで意地悪で……」
"分かっている"。
『……済まない』
「っ……!」
それでも諦めない。諦めたくない。
カチリと音がするのと同時に、視界の端に見慣れない文字が浮かぶ。圧力注射が自動で働いたのだろう。すーっと頭と身体が強制的に冷めていく。戦術薬物が投与されたのだ。タケルちゃんから聞いて知っているが、これは恐らく鎮静剤だ。他にも色々効果はあるだろうが、恐らく間違いない。
レイヴン1の近接データリンクから取得した最新情報を見始める。それはハイヴ突入から、単機で脱出してくるまでの記録だった。移動履歴と戦闘記録くらいしか残っていない。それを見るだけでも、なんとなく分かってしまう。
タケルちゃんは、"あの部屋"に行ってしまったのだ、と。
「あの広間を見たんですね」
『鑑、あの広間というのは?』
「引き返してきたところです。何でって顔をされていますけど、うん、神宮司教官にはお答えできません」
『……っ』
「ですけど、なんとなくそうなんじゃないかなって、そう思ったんです」
『……白銀は第F層第1広間で錯乱したんだ』
それを聞いただけで、私はタケルちゃんの身に何が起こったのか確信した。だとするならば、彼には相当な負荷がかかった筈。きっと、脳がショート寸前になるまで強引に使わされただろうから。
『だが、彼は最期まで諦めなかった。諦めたのは……私』
「えっ……、」
私は神宮司教官の言葉に、全ての動きを止めてしまう。
『状況を見て、必死に抗った。最善を尽くしたつもりになっていた。だけど、彼のことを、白銀少尉のことを考えていなかった。よく知りもしないで知った気になって、分かった気になって、ちぐはぐな男の子だと決めつけて、そして結局、年相応の子どもだった、と』
「それは……」
仕方のないことだと割って入ろうとするが、神宮司教官は続けて言った。
『けど、それは私の決めつけだった。私は結局、何もできない臆病者で、白銀少尉を……』
その先を聞くことはなかった。何故なら、"見えていて"分かっていたこと。そして、分かっていたが確定していないことが、今この時確定したからだった。
F-14 AN4。戦術機での射撃も格闘も苦手な私からしたら、この機体は分かりやすい。射撃が苦手というのも、狙撃が苦手なだけで中・近距離での戦闘はそこまで苦手じゃない。弾が当たらないという訳でもないし、近接格闘も長刀を振り回すだけならできる。流派とかがよく分からないだけなのだ。短刀は訓練で使っていたということもあり、身体に染み付いている。
幸いにして、この機体に長刀を使うだけの機能は搭載されていない。狙撃、長距離砲撃を想定した機能は搭載されているが、基本運用は突撃砲と
神宮司教官と別れると、そのまま私は残敵掃討や生存者捜索を防衛線後方で行っていた戦域を抜けて最前線へと躍り出る。
「あれが、横浜ハイヴ……!」
目の前に空いた大穴。それに、ハイヴが鎮座するところは馴染み深い場所でもある。
今はなき帝国軍白陵基地のあったところだ。小高い丘の上に建設された忌々しい建造物は、私の記憶にこびり着いて離れない。あの中で起こったこと。そして、あの中で見てきたもの。だがそれも、今はことごとく吹き飛んでしまっている。
「待ってて、タケルちゃん」
操縦桿を握り込み、スロットルを開放する。大型跳躍ユニットから発せられる大推力によって機体はふわりと浮かび上がり、そのまま機体を前傾姿勢に倒す。
一気に加速しながら、一直線に横浜ハイヴの手頃な門を目指す。G弾の影響で地上部は抉り消え去っており、効果範囲に飛び込めば、どこかハイヴ内部に通じる横坑を見つけることもできよう。
※※※
[同年同月同日 明星作戦戦闘地域 横浜ハイヴ 第F層]
崩壊した第E層の横坑から突入した私は、"ハイヴ突入経験"があるためか、あまり緊張や恐怖することなく先へ進むことができた。それに、BETAとの接敵数が驚くほど少ないというのも理由の1つとして挙げられる。戦闘回数は2回。それも戦車級2体や要撃級1体等。他にも戦術機に乗っていれば取るに足らない闘士級や兵士級ばかり。
落ち着いて深呼吸し、ちゃんと狙いを定めて射撃すれば倒せない相手ではない。それに、本来なら何万、何十万というBETA群を一撃で吹き飛ばすことだって本来ならば可能なのだ。
噴射地表面滑走で平坦なところを移動し、それ以外は短距離跳躍でショートカットしながら第F層に降りる縦坑へと入った。
普通ならここでもBETAに接敵するはずなのだが、どうも接敵しない。やはりG弾によってほとんど撃破されてしまったのだろうか。それとも、残存個体は佐渡島や鉄原に逃げたのだろうか。十中八九、そのどちらもだろう。
最初の広間に入ると、そこにはこれまでになかった戦闘痕が残されており、BETAの死骸も無数に転がっていた。幸い、生き残った個体は確認できない。
安心したのも束の間、改めて見たこの広間には見覚えがあったからだ。
そう、あの広間。
「あ……う、うぁ……」
呼吸が止まる。周囲に敵がいないのは分かっている。それでも警戒しなければならないこの状況で、私は足を止めて天を見上げていた。そこには中央が青白く光る柱が無数に伸びており、望遠カメラがそれを拡大して捉える。
そこには脳髄が収められていた。青白く光っているのは脳髄の生命活動を続けさせるための成分不明の液体。頭のあまりよくない私でも、それはどういったものなのかは瞬時に理解できた。
「だ、だめ! だめだ! 見ちゃだめっ! 私はタケルちゃんを探しに来たんだ!」
自分に言い聞かせる。こんなところまで来たのはタケルちゃんを助けるためなのだ。きっとあの柱の見える辺りで撃墜されている、と思う。少し自信はないが、タケルちゃんのことだ。神宮司教官は『見捨てた』みたいなことを言っていたが、彼はきっと諦めていない。それがタケルちゃんなのだ。
「よぉーし! タケルちゃんを探すぞ!」
誰もいない、青白く光るこの広間で拳を天に突き上げ、私はタケルちゃんの捜索を始める。
BETAの死骸が多く転がっている辺りは、きっと2人で戦っていたところだろう。様子を見るに、突撃砲で蜂の巣にされたり、長刀で膾切りにされたみたいだ。いつ見ても気持ち悪く、改めてこうして近くで見てみると、要撃級の断面から垂れ下がる何かの管みたいなものは気持ち悪いとしか言いようがないほどに気持ち悪い。もう、本当に気持ち悪い。
一方で膾切りにされた戦車級なんかは、特に何も思うところはない。きれいな断面で両断されていたり、断面が地面にべチャリと落ちたのだろう、見方を変えれば、地面から生えてきている最中のように見えなくもない。ピクリともそこから動くことはないけれど。
そんなBETAの屍体の中を主脚移動しながら足元をライトで照らし、センサ感度を上げて捜索していると、それは簡単に見つけることができた。
「タケルちゃんの不知火!? タケルちゃんッ!!」
四肢がもげた不知火がBETAの中に転がっていたのだ。熱源センサが反応したのは、恐らく内部から露出したAPUが稼働していたからだろう。APUが動いていたということは、跳躍ユニットも失って、衛士の生命維持に必要な電力を生み出すために動いていたのだろう。しかしそれも少し前に燃料が尽きたようだ。
管制ユニットは強制解除されたらしく、装甲もろともどこかへなくなっていた。中を覗き込めば様子が窺える。しかし、誰もいない。
そこにはポッカリと空間が空いているだけで、詰まっている筈の中身自体がなくなっていた。乱雑に引き千切られた様子もなく、そのようにして取り外されたように。
おかしい。ここに来る前、神宮司軍曹は「見捨てた」と言っていた。どのような様子だったかも聞いている。そんなタケルちゃんは、自力で機体から脱出したというのだろうか。
脱出しているのならば、近くに軽強化外骨格で出ているかもしれない。辺りを探し始めてそれほどしない内に、目的のものを見つけることができた。
無造作に落とされた突撃砲の上に腰掛けているように見えるのは、人型のナニカ。
近づいてみればそれが、すぐに何なのか分かる。
「いた! 近接データリンクは障害で繋がらない、目視確認しないと……ッ!」
軽強化外骨格の側に機体を寄せ、アイドリング状態に切り替えると、気密装甲兜をシート裏から取り出す。古いものだけど、点検はしているので使えるものだ。念の為に拳銃だけ持って私は機体から飛び降りた。
「タケルちゃん!」
軽強化外骨格に走り寄り、顔を覗き込むようにして屈む。疑いようもないが、彼がタケルちゃんであることに間違いはない。"こんなところ"に明星作戦開始後からそれまでの間に戦術機が入ってこられる訳がないのだ。
だらんと力の抜けた腕を取り、左肩をゆすりながら声をかける。
「タケルちゃん! ねぇ、タケルちゃん!」
何度か身体を揺らしてやると、彼の顔が急にこちらに向いた。
『よぉ、純夏』
「よぉ、じゃないよ! 何でこんな……」
前情報や現場の状況から、タケルちゃんが心神喪失しているかもしれない、なんて思っていたが、こちらを見るタケルちゃんの表情にその様子は見て取れない。いつもの調子で私に笑いかけてくるのだ。
『なんでそんなカッカしてるのか分からねぇけど、話は後だ』
「カッカさせてるのはタケルちゃんじゃない!」
『うるせー。とりあえず、純夏が来てくれて助かったぜ。他の部隊にでも救出されちゃあ、敵わないからなぁー』
呑気な様子で突撃砲から降りると、装着していた軽強化外骨格を解除し始める。ボロボロと地面に落ちる装甲、脚部から飛び降りたタケルちゃんは、そのままF-14 AN4の方に走って行ってしまう。
私もその背中を追って機体に乗り込んだ。
やはりというか、タケルちゃんは前方座席に乗り込んだ。後部座席へと伸びるコード類に驚いているようだが、私は構わず後部座席に飛び乗る。
もう強引に単座用に制御する必要もない。ラップトップと配線コードはシステムメンテナンス用ハッチの向こう側に押し込んだ。すぐさま後部座席のシステムを立ち上げる。火器管制、レーダ、機体ステータスが一斉に網膜投影で表示されていく。
「管制ユニット、ロック。機内空気排気」
「ふぅー……。何度か被っているが、この気密兜は慣れないなぁ」
「私だって慣れないよ。今回が初めてだったんだけど」
「俺はいいけど、純夏は髪が長いからなぁ。装着しづらかっただろ?」
「中に入れるのも惜しかったから、そのまま被ったよ。もーっ」
気密兜を脱ぎ、大きく息を吐く。視界の隅に前部座席のバストアップウィンドウが表示される。
「ステータスチェック」
「オールグリーン」
「推進剤は半分くらい使ってあるが、兵装の弾薬はあまり減ってないな」
「あんまり接敵しなかったからね」
「初陣の癖によく言うぜ」
「初陣でお漏らしして泣いたタケルちゃんに言われたくないよー」
「うぐっ?!」
他愛のないやり取りをしながら、機体が立ち上がるのを確認する。
機外にいたのはほんの数分だったが、それでも緊張しなかったといえば嘘になる。
敵中に生身で拳銃1挺でBETAと戦闘になったら、まず生き残れない。それは知識でも経験でも理解していることだ。戦術機に乗っていなければ、兵士級であったとしても十分脅威になるからだ。むしろ、突撃級や要撃級よりも、そういった小型種の方が断然危険度が高くなる。
管制システムが通常の複座モードで機動し、タケルちゃんがシートを自分用に調整し始める。後部座席は調整する必要もなく、私はそのまま機外の様子を確認していた。
「よし、そろそろ帰ろう!」
「おーっ!」
「っと、その前にやらなくちゃいけないことがあるんだった」
そういったタケルちゃんは、機体をふわりと浮かび上がらせて、あのシリンダーの近くまで寄った。跳躍ユニットをふかしながらホバリングし、並んでいる脳髄をざっと見ていく。何がしたいのか分からないが、意味があるに違いない。
1分もしない内に満足したのか、タケルちゃんはそのままEとF層を繋ぐ縦坑まで移動し始める。
「……ねぇ、タケルちゃん」
「何だ?」
「何で、神宮司先生と逃げなかったの?」
私は気になったことを聞くことにした。ここに来る前、神宮司教官は言っていた。タケルちゃんは心神喪失していた、と。広間について天井を見上げるなり錯乱し始め、BETA群がやってきても抵抗しなかった。そして数分もしない内に撃墜された。なんとか第1波は退けると、救出に取り掛かった神宮司教官が見たものが、うわ言を呟いて動かない機体にコマンド入力を続けるタケルちゃんだった、というのだ。
その時は確かに心神喪失していたのかもしれない。だが、目の前のタケルちゃんにその様子は見られない。自力で正気に戻ったのだろうか。それとも戦術薬物でも圧力注射されたのだろうか。私には真相が分からなかった。
私の問いに、タケルちゃんはいつもの調子で答えるのだ。
「逃げられなかったんだよ。あの時の俺は、目の前のことで一杯だったんだ」
それだけを答えると、タケルちゃんは話を強引に切り替えるのだ。
「よし! チンタラしてるとどっかの軍隊の先遣隊が来ちまう。ずらかろうぜ!」
「うん!」
私が仙台基地で見たものや、神宮司教官から聞かされていたことがあったが、目の間のタケルちゃんが元気ならばどうでもよかった。結果的にハイヴ内で撃墜されたとはいえ、生きていた。心神喪失して戦線離脱してしまうほど壊れてしまったのかと思っていたら、それは一時的なもので、今の彼は元気なのだから。負傷もしていなければ、怪我だってない。
きっと基地に帰れば精密検査をさせられるだろうから、もし何かあるのならばその時に分かる。今はともかく、彼の言う通り、一刻も早く脱出することが最優先だった。