《レギュレーション》
・意識が戻って、女神に最初に口を利いた瞬間から計測開始
・めぐみん、クリス(ないしエリス様)のパンツを入手した瞬間に計測終了
・標的のパンツは使用後であること
・取得後1週間以内に逮捕、あるいは指名手配がかかれば失格(つまり、下着窃盗がバレて逃亡しても失格)
・ただし犯罪行為をしたとして、取得後一週間経過した時点で犯人が特定されていなければ不問


この世でも最もクソみたいなRTA始まるよ~

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第1走

 レギュレーションの詳細については小説情報を読んで確認しておいてください。簡潔に纏めると本RTAは『犯罪者』にならない状況でめぐみん、クリスの両名からパンツを入手するのが目的です。

 

 人選について。この二人を選んだ理由は原作においてカズマのスティール被害に有っておりパンツを公然に晒されているからです。ですのでプレイヤーが介入してパンツを入手しようと、彼女達の被害は原作と大差がないのです。

 

 それとダクネス、アクア両名については私が興味がないので今回のレギュレーションから外しました。世界的にも、この両名のパンツを除外したレギュレーションが一般的です。

 

 因みにゆんゆんのパンツは入手が容易すぎるので、TASだろうとRTAだろうとほぼ同じタイムが出てしまいます。見せ場も特に無いので今回のルールでは省きます。

 

 なおゆんゆんパンツはギルドで彷徨いている時に話しかけてお友だちになって下着要求するだけで非犯罪者ルート最速入手です。口車に上手いこと乗せましょう。

 

 

 

 さて、そろそろ転生の間に着きますね。転生する時期としては、アクアが地上に降臨する前が理想です。

 

 カズマが転生した後だと、めぐみんやクリスのパンツイベントが既に発生してしまっているケースが多いからです。すると二人の警戒心が物凄く上昇し難易度があがり、かつ敵に回すと死ぬほど厄介なカズマさんが邪魔してくるので滅茶苦茶時間がかかります。

 

 なので、

 

 

 

「────さん、ようこそ死後の世界へ。貴方は不幸にも────」

「はいリセ」

「え?」

 

 この様に、アクアの後任の真面目天使ちゃんが目の前に現れた時点でリセットしましょう。転生の間では肉体的に死ぬことは出来ませんが、勢いよく地面に頭を打ち付ければ魂ごと滅べます。

 

「ぶるあぁぁぁぁぁ!!!!」

「いやぁぁぁぁぁぁ!!!?」

 

 上手く自分の頭がザクロの如く飛び散る打ち付け方を理解しましょう。コツは、鉄棒の前回りのイメージを鉄棒なしでやる感じです。

 

 激痛と共に、視界が赤く染まれば成功です。

 

「え? えっ!? なにこれ、なにこれ!?」

 

 さて、次の転生に期待しましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「────さん、ようこそ死後の世界へ。貴方はつい先ほど、不幸にも」

「透明マント」

 

 お、駄女神が出てきました。レギュレーション通り、意識が戻って口を開いた瞬間から計測開始です。

 

「え、透明マント?」

「特典です。では送ってください」

「……え、いやまだ説明」

「早くしろっ!!!」

「え? あ、は、はい!」

 

 駄女神は意外とヘタレで、予想外の相手に強く出られると思わず頷いてしまいます。なので、ここは強気に転生特典を要求してさっさと転生させてもらいましょう。現時点で転生の間攻略は、これが最速ルートです。

 

 なお、彼女の機嫌が悪いと喧嘩になってしまい逆に時間がかかってしまうことがあります。

 

 まだ開始直後なので、その場合はおとなしくリセットしましょう。

 

「イクゾッ!!」デッデッデデデデ

「え、えぇ~」

 

 今回はあっさり送り出してもらえたので、特典の『透明マント』を入手しそのまま異世界転生スタートです。

 

 一応TASだと転生特典は『伝説の盗賊衣装』を選択し、冒険者ギルドをスルーして冒険者登録せず、特典で使用可能となったスティールで二人と面識を持たぬまま強引に達成するルートが最速です。ですが、RTAでそれをやると試行回数114514回やっても0.721‰しか成功しない上に高確率で犯罪者となるので現実的ではありません。

 

 ですので安定感があり、かつそれなりに早い『透明マント』ルートを使って私は走ることにしています。このルートはまだ粗削りなチャートしか公開されていないので更新要素は多目です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 はい、現地到着しました。スタート地点はランダムですが、大体アクセル周辺でどこも大差ありません。冒険者ギルド目前が一応理想ではありますが、ここを厳選する意味はあまり無いと考えています。

 

 その理由としては、今回の更新点である『スピニングムーヴ』の解説から致しましょう。

 

 この世界はどこぞの世界の様に尻に慣性を貯蓄して吹っ飛んだり、切りかかった反動を利用して高速で滑ったりは出来ません。横歩きしようが、幅跳びしようがバク宙で移動しようが基本的に移動速度は一定です。

 

 それを逆に利用し、直進しながらクルクル回り続ける移動法を私は採用しています。奇異の目で見られますし操作は少し難しいですが、慣れれば安定します。

 

 これは『移動時間を短縮できないなら他の事に利用してしまえば良いじゃない』の精神に則っての行動です。こうして移動することによりプレイヤーは周囲をよりじっくり見渡せるのです。

 

 そして、運良く1000エリスか1000エリス相当の落とし物を収得することが出来れば『優しい人を探して冒険者の登録料を奢って貰う交渉』をスキップ出来ます。

 

 この世界ではアクシズ教徒ならクルクル回っていても違和感がないので逮捕されるリスクもなく、奇異の目が気にならなければ実害もありません。

 

 冒険者ギルドが遠くても、どうせ1日で両パンツ取得は難しいのでお金を拾える可能性が増える遠いスタート地点もありっちゃありなのです。

 

 

 

 

 ……で。

 

 

 

 

 はい、冒険者ギルド到着です。残念ながら何も拾うことが出来ませんでした。ちらりとリセットが頭を過りますが、乞食自体はそんなに時間のかかるイベントではないので妥協します。

 

 それよりまず、冒険者登録してみて自身のステータスを確認しましょう。リセットはそこからでも遅くはありません。

 

 

「どうか駆け出し冒険者の私に、1000エリス恵んでくださいー」クルクル

「お、おう」

 

 

 交渉に関しては、特にコツはありません。エリス教徒のプリーストっぽい方なら、ほぼ100%恵んでくださるでしょう。アクシズ教徒なら入信書を書けば一発です。

 

 普通の冒険者は金欠だと奢ってくれないので、なるべくプリーストを狙っていきましょう。

 

 

「お金を返すのは余裕が出来てからで良いよ」

「ありがとうございますー」クルクル

 

 

 はい、首尾良くお金を恵んで貰えました。多少ロスですが、ここから巻き返していきましょう。

 

 1000エリスを握りしめ、冒険者ギルドの受付に向かいます。そして、幾つかの書類を仕上げ冒険者登録をしましょう。

 

「冒険者ギルドは初めてですか?」

「ああ」

「では、冒険者登録を行いますね」

 

 自身のステータス次第で大きくチャートが変わるので、凄く大事な部分です。ここだけは妥協出来ません。

 

「えっと、筋力と生命力は……かなり高いです。魔力は残念ながら無いようです。器用度も高いのですが、敏捷性はイマイチ……。幸運は普通ですね。貴方の就ける職業は……」

「戦士で頼む」

「あ、はい。戦士は可能です、戦士でよろしいですか?」

「大丈夫だ、問題ない」

 

 戦士が引けました。これで最速の初日達成ルートは閉ざされましたが、自己ベスト更新狙いでRTAは続けます。

 

 盗賊が引ければ、カズマさんも起こした『クリスのパンツスティール』イベントでのパンツ合法入手→めぐみんのパンツを透明マントを用いて窃盗が最速なのですが……。

 

 そもそも幸運の女神相手にスティールでパンツ盗める可能性が滅茶苦茶低いです。よしんば盗めたとしてもその瞬間をめぐみんが目撃していたら、警戒されて逃げられます。ぶっちゃけ、かなり茨の道です。

 

 また、透明マントはめぐみんに対して非常に有効ですが、神器の知識があるクリスにはほぼ看破されます。犯罪者となった瞬間ゲームオーバーとなる本レギュレーションでは、クリスに対して透明マントは無力です。

 

 従って盗賊ルートは滅茶苦茶運要素が強いです。盗賊引ければ取り敢えずやってみますけど、私はまだ完走したことはありません。世界覇者は盗賊ルートで初日クリアなので、世界一を狙うつもりなら盗賊引けなければリセットで良いと思います。

 

 個人の感想ですが、戦士/剣士ルートが一番RTAとして優れている気がします。このルートは1日クリアが不可能となる代わり、綺麗に行けば大体3日以内に目標達成出来るから長さとして丁度良いです。

 

 また運の要素より個人の技量でタイムが短縮されやすいのも、競技性の高さを物語っていると思います。盗賊ルートはほぼ運ゲーなので、試行回数がものを言う世界となります。これほどつまらないRTAも無いでしょう。

 

 さて、閑話休題。戦士/剣士ルートで透明マントは必要ではありません。とっとと資金に変えましょう。

 

 このマントはアホな男が高値で買ってくれるので、換金効率が良いです。戦士ルートしか考えないのであれば自身の素早さ、器用さなどを上げる装備を特典として貰った方が効率的なのですが、ルート次第で自分で使ったり換金したりと汎用性に優れる透明マントを今回は特典に選択してます。

 

 特に剣士ルートでは資金が重要となってきます。換金効率のよいアイテムはそれだけで価値が高いです。

 

 さて、このマントを売り付ける相手はギルドの右奥テーブルに座る柄の悪い男です。彼は違法な組織に所属するアウトローで、羽振りがよくポンと金を出してくれます。

 

 

「おっほほ! 良いのかよ、こんなすげぇアイテム!」

「ああ、確かに10万エリス受け取った」

 

 

 はい、交渉終了。変に高値で売ろうとすると交渉時間が伸びるので、即決価格10万エリスで売却しましょう。

 

 今回のRTAで必要な資金は精々3万エリスです。これを一から稼ごうとしたら時間がかかるので、転生特典を売っ払いましょう。

 

 さて、10万エリスを手に入れたらすぐに移動します。この時も当然クルクル回るのを忘れないようにしましょう。

 

 お金はもう必要ないのですが、周囲にめぐみんやクリスを捕捉できれば話が早いからです。特にクリスは出現がランダムなので、見かけたら必ず声をかけましょう。

 

 めぐみんは高確率で、昼頃に物欲しそうにギルドで冒険者の食べ物を凝視しています。頭がおかしいのがバレてパーティーから放り出された彼女は、一縷の望みにかけて昼飯時にギルドを訪れるのです。

 

 もし二日連続めぐみんに出会えなければ、めぐみんがアクセル到着前という時系列になります。しかし、その場合はどのルートだろうとリセットなので気にせず行きましょう。

 

 さて、資金を得てからの移動先は当然ランジェリーショップです。手前の棚の5800エリスの黒と紫のパンツ、籠に入っている1000エリス3枚入りの安売りパンツ、奥に飾られている高級絹の14800エリスする白パンツ、青パンツを入手しましょう。

 

 男が女物の下着を購入すれば当然奇異の目で見られますが、犯罪ではないので問題ありません。店員に問われても「自分用だ」と言えば即会話を打ち切れます。

 

 さて、これで下準備は完了です。道中の露天で適当に仕入れた自分の手持ち鞄に下着を入れて、再びギルドに戻ります。

 

 この辺りで昼時になるので、丁度めぐみんが出没し始めます。お腹を空かせためぐみんがギルドで黄昏ていることを祈りましょう。

 

 

 

 

 

「やあ。私に用事って、一体なんだい?」

 

 おおお。このRTAで初めて、運が上に振れました。

 

 ギルドに顔を出した瞬間、銀髪の盗賊少女がテーブルに腰かけて寛いでいるのが目に入ります。不定期出没のクリスと貴重なエンカウントです、このチャンスは逃す訳にいきません。

 

 まずは彼女に「神器と言うものを知っているか?」と話しかけましょう。確定で食いついてきます。

 

「なんでそんな話を? 私が神器に興味を持っていると、噂で聞いた……?」

 

 後は適当に相槌を打ちつつ、本題に移りましょう。

 

 ただし、女神であるエリスは嘘に敏感に反応します。決して嘘をつかないように、次のように述べれば問題ありません。

 

「犯罪に用いる事が可能な神器が、犯罪者の手に渡ったぁ!!?」

 

 はい。嘘はついていません。

 

「何でそれを君が知ってるの?」

「たまたま、俺はその取引の場にいたからです」

「……嘘じゃないのね、それ」

 

 勿論嘘などついていません。

 

「情報をありがとう。絶対に止めるよ、そんなこと。私から依頼を出すから、その犯罪者の顔と、分かれば居場所も教えて。戦闘を手伝ってくれるなら追加で報酬を出す」

「受けよう」

 

 よし。上手くチャート通りに、クリスを依頼人に出来ました。

 

 後は簡単です。先ほど透明マントを売り飛ばした怪しい男のアジトは、ギルドから東4kmの赤い屋根の家の裏路地に有ります。

 

 淡々とクリスを案内して、そのまま特攻しましょう。

 

「ここが、神器を手に入れた連中のアジトなんだね。情報ありがとう、じゃあ一回引き返そうか」

 

 アジトを確認したクリスは、ヘタレにも一回引き返そうとします。きっと思い切った行動が出来ない、優柔不断な女神様なのでしょう。

 

 ここは引いてはいけません。敢えてアジトの入り口に仕掛けられたトラップに引っ掛かって、チンピラ共を呼び出しましょう。

 

「あっそこ踏んじゃダメ────」

「ヌッ」

 

 はい、警報が鳴り響きます。クリスがやべぇよやべぇよって顔をし始めますが、知ったこっちゃ有りません。

 

「何だテメェら!!」

「カチコミかこの野郎!」

 

 ゾロゾロと武装した集団がどこからともなく現れます。良いゾーこれ。

 

「ぐ、囲まれたか。すみません私達はただ、通りかかっただけで────」

「透明マントを返してもらうぞ!! この犯罪者ども!!」

「なんでそれ言っちゃうかなぁ!!?」

 

 囲まれたら、間髪いれず挑発。これで、クリス共々逃げられなくなりました。

 

 さて、ここからがショータイムです。レベル1の剣士だろうと、技巧次第では普通にチンピラと戦えます。

 

 ここを上手く乗り切る事が、最初の腕の見せ所さんと言えるでしょう。さて、イベント会話の間に気を練って初撃の準備をしましょう。

 

「上等だコラァ!! 誰に喧嘩売ったか分からせたるわ!」

「野郎、ぶっ殺してやる!!」

「……あれ、アイツ売ってくれたやつじゃね」

 

 拳を構え、軽くステップを踏みます。初撃が全てなので絶対にミスしないよう、ここはよく練習しましょう。

 

「こーなったら、正面突破するよ。何とか、包囲網に穴を作って」

 

 クリスも覚悟を決め、ダガーを手に構えます。さて、戦闘開始です。

 

 

 

 

 

 

「ぶるあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

「ひぎゃんっ!!?」

 

 初撃は迷わず、クリスの後頭部を強打しましょう。

 

「……えっ」

 

 盗賊であるクリスは、職業柄耐久はあまりないです。全力で後頭部を振り切れば、レベル1の戦士であろうと一撃で昏倒させる事ができます。

 

「……」

 

 チンピラは呆然とこちらを見つめています。その間に攻撃を仕掛けてもうまあじが少ないので、クリスの生存確認を優先しましょう。

 

 万一死んでいたらリセットです。神は死んだ。

 

「……えっと。お前、何がしたいの?」

「もしかして、その女を手土産に俺達の仲間になりたいのか?」

 

 よし、クリスは生きていますね。生存確認が終われば、後はこのチンピラを全滅させましょう。基本的にコイツらは雑魚なので、テンプレ通り処理していくだけです。

 

 少しでも時間を短縮するため適当にカッコいい台詞を言って、挑発しこちらに向かってくるようにしましょう。

 

 

 

「よくもクリスをやってくれたな!! この極悪人どもめ、成敗してやる!!」

「え、結局敵なのお前!? 情緒とか大丈夫!?」

「うおおおおおっ!!!」

「何だこのヤベー奴!?」

 

 

 

 敵の攻撃を避けながら、拳を振り抜く。基本的にはこの繰り返しです。

 

 この戦闘だけを考えると、無手前提なら格闘家の方が強いです。しかし、戦士の方がスタミナがあるのでマップの移動が早いですし、ジャイアントトード戦では武器ありの方が断然効率的です。

 

 そして戦士は素手でも割と闘えるので、本RTAではクリスイベントが先の場合は素手戦士を採用してます。ここが、然り気無く一番の更新点だったりします。

 

 とは言え買い物もさほど時間がかからないので、腕に自信がなければ本来のチャート通り武器を購入しておきましょう。

 

 武器を用意する場合は、戦士より剣士の方が強いです。ステータスが足りているなら剣士がお勧めです。剣士は素手だと弱いので、素手ルート狙うなら戦士1択ですけど。

 

「こいつ……あたまおかしい……」

「正義は勝つ」

 

 はい、ミス無し全滅余裕でした。戦士の拳の攻撃力はやや低いですが、このように下顎を強打することにより雑魚をワンパン出来るのです。

 

 素手だと、剣士ルートの時のように相手が様子見してきません。素手を侮ってガンガン突っ込んでくるので、クリアタイムも優秀です。よくよく素手戦士を練習しておきましょう。

 

 では、クリスを屋敷に連れ込みつつ透明マントを回収しましょう。マントは、売却当日ならまだ金庫に仕舞われておらず、事務所の奥に放置されているトランクに入っています。

 

 後は、気を失ったクリスのパンツを剥ぐだけです。

 

 

「ん……」

 

 

 はい、純白頂きました。まずは、クリスのパンツを入手です。そして前もって購入しておいた14800エリスの白パンツを、代わりに履かせておきます。

 

 この二つのパンツは同じ商品ですので、クリスは気が付きません。彼女が履いているパンツは、あの店で売っている白パンツか青パンツのどちらかです。今回は白でしたね。

 

 エリス様は盗賊時の自らの衣類をアクセルで揃えているので、こういったテクが可能なのです。

 

 窃盗ですが犯罪ではありません。バレなきゃ犯罪じゃないんですよ。

 

 さて、彼女のパンツを入手した後は速やかに鞄に仕舞い、ついでにチンピラ共の事務所に飾ってある槍をかっぱらって帰りましょう。

 

 これで、取り敢えず戦士装備をゲットです。ジャイアントトード戦では武器のあるなしでタイムが全然違いますので、先にめぐみんとエンカウントした場合はおとなしく武器を買いましょう。

 

 これも窃盗ですが、犯罪ではありません。犯罪者には何をしても犯罪にならないからです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや、油断しちゃった。まさか後ろにもチンピラが居たとはねー」

「上手くいったなら、何の問題もない」

 

 後頭部に大きなタンコブを作ったクリスが、恥ずかしそうに頭を掻きながら歩いています。パンツを剥かれた事に気づいている様子はありません。

 

「まさか、一人で全員を叩きのめしちゃうとは……。君がそんなに強いとはねぇ、どうりで強気だった訳だ」

「それほどでもない」

「ただ、次からは気を付けなよ。君があんな見え透いた罠に引っ掛からなければ、もっと安全に盗み出せたんだ」

「本当に、申し訳ない」

 

 思ってもいない事を謝罪し、そのままギルドに帰りつきました。

 

 後は彼女に透明マントを手渡して依頼料を入手したら終わりです。後は明日、めぐみんとエンカウント出来ることを神様にお祈りしましょう。

 

 

「……ぐー、ぎゅるるる」

 

 

 ……む。あれ、まさか。

 

「あー、あの紅魔族の娘。またパーティーからあぶれちゃったみたいだね」

「知り合いか?」

「いーや? 目立つから知ってるだけ」

 

 ああ、そうか。まだ夕暮れ前なのです。

 

 最速でクリスとエンカウントしたので、イベントが想像以上に早く片付いてしまったようです。これは、世紀の発見かもしれません。

 

 戦士ルートで初日クリアが可能であるなんて。今のところRTAで、その達成者はいなかった筈です。

 

 しかし、この時間にめぐみんにエンカウント出来たならば、理論上は可能です。上手くいけば、戦士ルート世界記録を狙えるでしょう。

 

 はぁ、はぁ。落ち着け、落ち着きましょう。この凄まじい幸運を逃しては行けません。息を整えて、落ち着いてめぐみんに話しかけるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『はぁ、はぁ。紅魔族のお嬢さん、少しいいかな?』

『……はい。私に何の用事でしょう』

 

 思い出すのは、苦い記憶です。

 

『お嬢さん、僕はいい場所を知っているんだ』

『何のいい場所ですか?』

『理想の爆裂ポイントだよ』

『!?』

 

 それはまだ、私が走者として未熟だった時の記憶。

 

『爆裂、ポイント?』

『お嬢さんは天下無双の爆裂魔法使いと、噂を聞いています。そのお嬢さんに、理想の爆裂ポイントで爆裂魔法を撃って貰う。それが、爆裂魔法のファンたる私の悲願なのです』

『爆裂魔法の、ファン……?』

『ええ。爆裂魔法は素晴らしいですよね』

『────っ!!』

 

 めぐみんみたいな頭パッパラパーの紅魔族は、適当に爆裂魔法を誉めて称えておけば自由に言うことを聞いて貰える。そう舐め腐っていた時期が、私にもありました。

 

『そうですよ! 分かります、分かりますとも! 爆裂魔法はこの世界でもっとも優れた魔法なのです!』

『はぁ、はぁ。めぐみんさんの仰る通り』

『ふふふ、実に気分が良い。今の私は最高にハイって気分です! 良いでしょう、今日は特別ですよ。貴方の言う最高の爆裂ポイントとやらで、我が必殺の爆裂魔法をお見せしようではありませんか!』

『流石はめぐみんさん!!』

 

 実際それは、その通りなのですが。

 

『では、私は何処に行けば良いのですか?』

『はぁ、はぁ。では、ご案内しますよ』

 

 そんな舐め腐ったアプローチをした私を待っていたのは、残酷な結末でした。

 

『ちょっと待とうか』

 

 にっこりと微笑む、ギルド職員。そう、私は端から見たら、

 

『こんな小さな女の子を騙して、何処に連れていこうと言うのですか?』

 

 ギルド内で頭爆裂(あたまばくれつ)として有名なめぐみんにそんなアプローチをしたら、ロリコン誘拐魔にしか見えなかった様です。

 

『この真実にしか反応しない魔道具の前で、貴方は彼女に「イヤらしい事をする気はないと」仰ってください。そこに他意がなければ、私は謝罪して引き下がりましょう』

『えっ? 騙、す? そんな訳無いですよね』

 

 かなり良いペースで来れたと言うのに、この1件で私の努力は水泡と化しました。この苦い経験を活かし、私はめぐみんに対してアプローチを変えることにしています。

 

 因みに、この周回の結末はといえば、

 

 

 

『私はめぐみんさんにイヤらしい事をする気はありま』チリーン

『……』

『正直、めぐみんのパンツ剥ぐつもりです』シーン

 

 

 この身を以てめぐみんの爆裂魔法を味わう事に相成ったのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あの過ちを繰り返してはいけません。

 

 私はクリスに「また会おう」とキメ顔で別れを告げ、そのまま真っ直ぐにめぐみんの前へと歩み寄ります。

 

 

 

「紅魔族のアークウィザードとお見受けする」

「……はい?」

 

 

 

 さて、一言目が重要です。

 

 私に振りかかるロリコン疑惑を避けつつ、確実にめぐみんを釣る言葉を投げ掛けねばなりません。

 

「えっと……どなたですか?」

「貴女が今、固定のパーティーを組まれていないと聞いたので」

 

 となればまぁ、下心が透けないようにこういえば良いのです。

 

「私は魔法職の後衛を求めています。後でクエストに行きませんか、アークウィザード」

「……っ!」

 

 クリスを含めた周囲に、ざわめきが走ります。知力は高い筈なのに頭が機能していないと噂の紅魔族の中でも、更に地雷として扱われている危険物(めぐみん)をパーティーに誘うなんてアクシズ教徒でもなければ有り得ないでしょう。

 

「私を……誘ってくれているのですか?」

「ええ。紅魔族のアークウィザードとあらば、声をかけない理由はありません」

 

 なので、あくまでも戦力(からだ)目当てだのアピールします。決して下着(からだ)目当てだと察されてはいけません。

 

 案の定、めぐみんは食いついてきます。

 

「えっと……、あの。その子は、紅魔族だけど、その」

「どうした? この娘に何かあるのか、クリス?」

「何もありませんとも! ふふふ、素晴らしいですよ。貴方、一目で私に秘められた力を見抜くとはやりますね!」

「……」

 

 クリスが何かを言いたそうに、そして言葉を選ぼうとした結果何も言えずに口をモゴモゴさせています。

 

 めぐみんの目の前で、彼女を傷付ける様な言葉を言えないのでしょう。

 

「えー、と。その娘もまだ駆け出しだから、その。最初は、簡単なクエストにした方が良いかもね?」

 

 クリスは凄くオブラートに包んだ言い方をしました。物凄く遠回しに地雷だぞと教えてくれています。

 

「いやいや、この私の売りは一撃必殺の高火力にあります。この私と組んだならどんな強敵であろうと一撃で葬りさってくれましょう! どうせなら巨大な敵とかやっつけてみたいです!」

 

 一方でめぐみんは相変わらず頭めぐみん(バカ)な事を言っています。クリスの気遣いをなんだと思っているのでしょうか。

 

「……そうか。なら、でかい敵と戦ってみるか」

「話が分かりますね!」

 

 でもまぁ、めぐみんとクエストを受ける為にも賛成しておきましょう。

 

 ちなみに、このまま本当に冬将軍みたいなガチ強巨大敵との戦闘を選べば、慈悲深いエリス様は心配してついてきてしまいます。

 

 なので、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……カエル?」

「ああ、巨大なカエルだ」

 

 駆け出し御用達、ジャイアントトード討伐クエストを受注しましょう。

 

 こうすると、クリスは苦笑いして「頑張ってね」と言って立ち去ります。彼女は私が強い戦士だと思っているので、心配してついてきたりはしません。

 

 なので、クリスが先の場合には自分が今日登録したばかりの初心者冒険者だと言うことは伏せましょう。

 

「……まぁ、良いでしょう」

 

 そして、ここまで来ればもう難所は殆どありません。最後のコークスクリュー式くらいでしょうか。

 

 後は、流れに身を任せておけば下着入手です。

 

「見ていてください。これが、人類が行える中でも最も威力のある攻撃手段。これこそが究極の攻撃魔法です」

 

 めぐみんは格好つけてますが、もう周回で何度も見てるのでいまいちワクワクしませんね。

 

「『エクスプロージョン』ッ!!」

 

 さて、位置調整しておきましょう。エクスプロージョンは大体直径にして20ー30m程度を焼き払う魔法です。

 

 その爆発音に反応し、エクスプロージョン着弾地点から50m圏内のカエルが目覚めて顔を出します。

 

 なので、めぐみんが魔法を放ったらすかさず「よくやった、後は任せろ」等と言いながらエクスプロージョン地点から50m以上離れたカエルに突進しましょう。

 

 これで、自分の身は安全です。地面から生えてきたカエルに丸呑みされるリスクは有りません。

 

「ふ……。我が奥義である爆裂魔法は、その絶大な威力ゆえ、消費魔力もまた絶大……」

 

 そして、爆裂魔法を放った知力が高い筈のアホみんが、カエルに補食されるのをゆっくり待ちましょう。

 

「あっ、近くからカエルが湧き出すとか予想外です。……ヤバイです、食われます。あっ、ちょっ……」

 

 ……あ、めぐみんが補食されましたね。そろそろ走り出しますか。

 

「めぐみん、何故逃げない!?」

「限界を超える魔力を使ったので、身動きひとつ取れません……」

 

 さて、ここです。ここが最後の山場にして難所、コークスクリュー式です。

 

 ここを成功するか否かでタイムは大幅に変わります。どうせなら、キッチリ成功させて剣士ルート世界記録に華を添えましょう。

 

「今、引き出してやるからな!」

 

 ────狙うのはただ一点、めぐみんの股間正中の薄い布地。腕に情欲の渦を具現化して巻き付け、カエルの真上へ飛翔しながらめぐみんの股間に腕を突っ込みます。

 

「うおおおおおおっ!!!」

 

 

 

 

 

 そのまま、音もなく下着のみを抜き取りましょう。

 

 

 

 

「えっ……、今どこを────」

「すまんめぐみん、近くにカエルが湧いて手が滑った!」

 

 これはコークスクリュー式と呼ばれる、コークスクリュー宮永と言うRTA走者の提案した大幅なタイム短縮術です。

 

 なんか渦巻き状の凄いアレにより、パンツと股間の間に風を通し、下着を抜き取った時の感触を限りなく0にする事が出来るらしいです。

 

 ここはうまくやれば、尻を触られた感触は伝わりますがパンツを抜き取られた事に気づかれません。この時点で、計測を終了する事ができるのです。

 

 コークスクリュー式が開発されるまでは、ここでめぐみんが気絶するまで待って下着を剥いていました。しかし、この画期的な技術により一時間以上のタイム短縮が可能になったのです。

 

 しかも、入手したパンツがカエルの唾液で生臭くなることも有りません。この技法は、本RTA最高の発明であると言われています。

 

「先に周囲のジャイアントトード討伐を優先する。しばらく耐えてくれめぐみん」

「……えっ」

 

 さて。レギュレーション通り、これでパンツ取得と同時に計測終了。記録は8時間32分24秒でした。

 

 この後、一週間ほど犯罪者として検挙されなければ剣士ルートの世界記録達成となります。

 

 ただし、このままめぐみんを救出したら事が露見し検挙されてしまうので、気を失うまでめぐみんをカエルの体内に放置しましょう。

 

「……まだでしょうか、頭がくらくらしてきました。心なしか、世界が回っているような気持ち悪い感じがします」

「耐えてくれめぐみん、すぐ助ける」

 

 早くもめぐみんに酸欠症状が出現しています。実に良い兆候です。

 

 とっとと帰りたい、あるいは確実を期したいならめぐみんを補食しているカエルをぶん殴っても良いです。

 

「いくぞめぐみん、『戦士ナックル』ッ!!」

「ぎゃああああっ!! めっちゃ揺れます!?」

 

 これは、中のめぐみんを気絶させる目的です。斬撃ではジャイアントトードを倒してしまうので、打撃属性の攻撃をしてあげましょう。

 

 副次効果として、めぐみんの気絶が若干早まります。

 

「ちょ、やめ、やめてください。中の私にまで被害が……。武器を使えば良いでしょう!?」

「すまん、俺の武器は槍だ。これを使うとめぐみんがグロみんとなってしまうだろう」

「う、確かに刺されるのは御免ですが……」

「『戦士ナックル』ッ!!」

「いやぁぁぁぁぁ!?」

 

 カエルの口から生えている足の部分を見て、めぐみんの頭部に狙いを定め、浸透系の打撃を加えましょう。

 

 酸欠状態で脳を揺らされたら、体力の乏しい紅魔族ごとき瞬殺です。また、こうしておくことで原作カズマの様にめぐみんに「パーティーに入れろ」と粘着されることもなくなります。

 

 めぐみん的にも「私と組むのはコリゴリだ」という印象を植え付ける訳ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~リズミカルに蛙を殴っているだけなので倍速~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まだ生きてるかめぐみん」

「……」

「やーい貧乳!」

「……」

「ふむ。気絶、確認」

 

 さて、しっかり意識が無いことを確認したら速やかにジャイアントトードを始末し、めぐみんを救出しましょう。

 

 注意すべきは、我々は高潔で紳士なRTA走者である事です。悪戯にめぐみんを辱しめてはいけません。

 

 周囲に人影がないのをよく確認して、下半身すっぽんぽんで犬神家状態の哀れな少女に出来るだけ手早く下着を着せてあげましょう。そんな状態のめぐみんを見ても、おそらく皆様はエロいというより申し訳ないという罪悪感を強く感じるでしょう。

 

 なお、パンツは事前にぬるぬるにしておくと良いです。乾燥したままだと、めぐみんはパンツだけ取り替えられたと勘づきます。紅魔族の無駄な知力の高さをなめてはいけません。

 

 そして、今回取得したのはめぐみんにしては少し高価な勝負下着でした。勝負下着なのに普段のローテーションで使っているらしく、取得率は33%です。とはいえラッキーには違いありません。

 

 さて、後は彼女をギルドに送りお届けて終了です。バレた形跡も無いので、おそらく今回は有効な記録となるでしょう。

 

 完走した感想ですが、今回のタイムは盗賊ルートと比べても遜色のない、素晴らしい記録だと思っています。今後、研究が進めば盗賊より戦士ルートが主流になるかもしれません。このすばRTA業界に、一石を投じることができたのではないかと自負しております。

 

 でば、後は恒例のアレを残すのみとなりました。オマケと思って、お楽しみくださいませ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ────一週間後。

 

 

 

 

「ゆんゆん。君は私にとって唯一の親友といえるだろう」

「えっ、えっ……そんな、私」

「だから、パンツください」

「えっ」

 

 

 

 

 

「さて、約束通りに……この店の商品を1つ、何でも無料で貰えるのですね?」

「……はぁ、賭けに乗ったのは私ですし、仕方ありません。どうせならいい商品を持っていってくださいな。お勧めはこちらです、『ありとあらゆる病気が治る代わりに、5秒後に爆死するポーション』────」

「使用中の女性下着ひとつ」

「えっ」

 

 

 

 

 

 

「冒険者の皆さん!! 緊急クエストです!」

「ど、どうしたルナさん」

「下着泥棒です!! 下着泥棒が出たんです、冒険者総出で捕獲してください!!」

「な、なんだって!?」

「私のパンツだけ、全部盗まれてるんです!! 何で!? ねぇなんで!?」

「えぇ……?」

 

 

 

 

 

 

「アイリス様、お逃げください!! 侵入者がもう、まもなくここに!」

「……いえ。遅かったみたいですね、もう来ています」

「なっ!! 貴様、音もなく……。ひっとらえろ、暗殺者だ!」

「そこの暗殺者。この私の首をご所望ですか? ……どこの手の者です、私は恨みなど買った覚えは────」

「パンツをよこせ」

「えっ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 はい。恒例のウィニング・ランのお時間でございます。

 

 両パンツ取得後、1週間経過した時点で記録は達成となります。となれば、これ以上この世界に居座る理由はありません。

 

 ですが、本RTAの先駆者様である裸エプロン先輩様は、RTA記録達成後に根こそぎ女性陣の下着を回収し始めド肝を抜いた事は有名です。彼はそれを「ウィニング・ラン」と称し、ラストに嬉々と下着の山にダイブした光景は伝説となっているでしょう。

 

 本作品も先駆者様に倣って、出来る限りサブキャラの下着を回収しておこうと思います。

 

「────何か、申し開きはありますか」

「ない」

 

 その結果、やはりというかなんというか。駆け出し戦士のスペックでは王女のパンツに手を出して無事で済むはずもなく、裸エプロン先輩様のようにうまく逃げおおせる事も敵わず。私は、無事王女の親衛隊に捕縛されました。

 

 そしてそのまま王宮の目前で、私は捕らえられ処刑されようとしているのでした。

 

「本当に、被害者の下着をすべて返して刑に服するつもりはないのですか」

「ない」

「全てを返し、刑に服するなら私は貴方を許しましょう。しかし意地を張り続けるなら、貴方はここで処刑されます。本当に、後悔はないのですね」

「ない!」

 

 その周囲には、今回の私がやらかした数々の悪逆の被害者たる面々が集合しています。何でアイツそんな意地張ってんだ、と少しあきれ顔です。

 

「……そこまで決意が固いなら、私から言う事はありません。後はお願いします、兵士さん」

「御意」

 

 それにしても「下着泥棒程度で処刑ってひどくね」という気もしますが……、王女の下着ですからね。一応、アイリスは刑に服せば殺す気はなかったようですが。

 

 まぁ、RTA走者にとって死は日常です。別に処刑されてもさほど困りません。

 

 今回のウィニング・ランでは、大体主要キャラの下着は回収できましたし、もう満足です。この世に未練はありません。

 

「何か言い残すことはあるか」

「なら、少し」

 

 では、有終の美を飾るとしましょう。

 

 

 

「俺の集めた下着の在り処か? 欲しけりゃくれてやる……」

「……っ!?」

 

 鋭い剣を首の前でクロスされながら。私はニヤリと微笑みを浮かべ、高らかに宣言します。

 

「探せぃ! この世の下着の全てをアクセルに置いてきた……っ!!」

「……っ!!」

 

 世はまさに……、大パンツ時代とでも言いましょうかね。その後、しばらくアクセルに冒険者が殺到したらしいです。男ってバカですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ようこそ、死後の世界へ」

「ウィィィィィッス」

 

 そして死後は、大体すべてを察したエリス様との気まずい転生空間を楽しみましょう。

 

「何が、いけなかったんでしょうかね~」

「……」

 

 幸運の女神様のジト目に快感を感じながら、舐め腐った態度でイキりましょう。きっと、幸せな気分になります。

 

 では、これにて終了とさせていただきます。ご精読ありがとうございました。かしこ。

 

 


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