ありふれないジェダイとクローン軍団で世界最強   作:コレクトマン

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GW中に仕上げるつもりが結構掛かってしまった……


85話目です。


派手な歓迎、命がけの山登り

 

 

ハイパースペースで超長距離移動をしているマザー・バンガード内で雷電はハジメにキンケドゥの存在について話し合っていた。

 

 

「なあ、ハジメ。お前も気づいているかもしれないが、あのキンケドゥというドロイド?というよりガンダム?なんだが、この世界のドロイドとして存在しているのは理解しているのだが……」

 

「アレだろ?あのキンケドゥがお前と同じ()()()っていう可能性の話だろ」

 

 

雷電は薄々キンケドゥが自分と同じ転生者ではないかと気づいていた。それはハジメも同じく気づいていた。一体どのような形で死に、この世界に転生したのだろう?それが雷電にとって大きな謎だった。

 

 

「俺自身、なんでこの世界だけガンダムが存在するのか訳が分からなかったが……まぁ、それがこの世界の特徴だって言うんならこっちとしては役得だけどな」

 

「……それでいいのか?ハジメ……?」

 

 

なんだかんだで少しだけ納得が付かない雷電だったが、これ以上の詮索は無粋であることは明白であるためにこれ以上のことは考えるのを止めるのだった。そうしている間にもテス星系に到着するまで時間がかかるため、残った時間をシアとの訓練に回すのだった。

 

 

雷電Side out

 

 

 

マザー・バンガードの格納庫内で雷電とシアが格納庫の平地場所で互いにセーバーを前に構えて訓練を始めた。その光景をハジメ達は離れた場所で錬成で作った即席ベンチに座って見学していた。(なお艦内での錬成を既に許可をもらっている。)同じく勇者一行も雷電の修行の様子を遠くから見ていた。

 

 

「剣を構えろ!下げるじゃない、上に構えるだ!」

 

「はい!マスター!」

 

 

今、雷電とシアがしてる修行はライトセーバーを使った対人と多数対一の敵に有効な訓練をしていた。雷電の指摘が厳しく響きそれにシアも負けない様に強く答えた。

 

 

「ホロクロンの記録にあったスカイウォーカーの型を参考に防御しろ。良いか?」

 

「はいマスター!いつでも!」

 

「では行くぞ!1、2、3、4、5、6、7、8、9!!」

 

 

雷電の掛け声と同時にシアに対して猛攻を仕掛ける。シアは雷電の言われた通りにアナキンの使用しているシエンの派生の型“ドジェム・ソ”を参考にしながら防御するが……あまりにも激しい攻撃を仕掛ける雷電の猛攻に弾かれて尻もちをついてしまう。

 

 

「うっ!……きゃあ!!」

 

「どうしたシア!もう終わりか!?」

 

「平気です!どんど行きましょう!!」

 

 

2人の剣戟は激しく例え倒れても雷電は手を抜く事なく続け、シアもそんな雷電の指導に必死に喰らい付いた。

 

 

「……シア、凄いねハジメ」

 

「あぁ…雷電の訓練は厳しいのは身をもって知ってるがあそこまで激しいのは俺も知らない」

 

「ジェダイの修行ってこれが普通じゃないの?」

 

「雷電くんが言うにはジェダイの修行は厳しいと良く言われてるけど、それを抜きにしてもこれは激しい過ぎるよ」

 

 

ハジメ達はベンチで座りながら思い思いの感想を言いながら雷電達の修行の感想を言い合った。

 

 

「確かに雷電はともかくシアは普通のジェダイが本来ならあそこまでに出来る様になるまで少なくとも数年は掛かる。…だがシアの場合はステータスの恩恵もあって本来年単位で身につく実力が僅か数ヶ月得る事が出来たんだろ」

 

「それじゃあ、近いうちにシアさんも騎士の称号を貰えるんだね」

 

「それは分からない…全ては雷電の判断次第だ」

 

 

ハジメと香織は2人の修行を見ながらシアが近いうちにジェダイの騎士になるのではとそんな会話をしていた。

 

 

「足も使って注意を払へもう一度だ!」

 

「はい!マスター!」

 

 

そして遠くから見ていた光輝たちも雷電の修行にどう言葉にしていいのか分からなかった。

 

 

「まさか……ここまで厳しくするなんて……」

 

「あいつ、あんなに厳しくして体が先にぶっ壊れないか?」

 

「鈴、ライライの修行初めて見たけど、あれは異常すぎるよ……」

 

「私も剣術を極めていたつもりだったんだけど、藤原君が強い理由がジェダイだからということも納得かな…?」

 

 

四者それぞれの感想を述べる中、光輝は雷電たちの激しい剣戟を見て己の心の中にある憎悪と嫌悪、嫉妬が少しずつだが増しつつあった。未だに覚悟の示しのことで言われたことを気にしながらも雷電の修行を見て、だんだんと自分と雷電の差が遠ざかっていくことに焦りが生じていた。自分の居場所がだんだんとハジメや雷電に奪われるんじゃないかという欺瞞が膨れ上がってくる。しかし、ここでご都合解釈が働いて雷電に対する欺瞞を一時的に消していた。しかし、それは何時まで持つのかは分からない。そんな時限爆弾を抱えながらも雷電達の修行を見ているのだった。

 

 

光輝Side out

 

 

 

テス星系に到着したキンケドゥたち。アナキンたちが乗っているアクラメイター級のアナキンの話によるとジャバの息子を誘拐した誘拐犯はとある要塞化された修道院に集まっており、敵の数はドロイドを中心の二個大隊が修道院で何かを厳重に守っているようだ。キンケドゥはジャバの性格を考えてのことか速攻でジャバの息子を探す必要があるとのことだ。

 

 

「俺たちはこのシャトルでジャバの息子がいるであろう要塞化された修道院に向かう」

 

「その修道院なんだが、要塞化されているという事は対空砲の存在に注意する必要がある。敵とて俺たちが空からくることを見越している筈だ」

 

「そうだな。それはそうと、お前たちはどうする?この船に残るのならそれで構わない。無理に参加させるつもりはないしな」

 

 

キンケドゥは雷電たちにジャバの息子の捜索の手伝いをするかと聞き出した。その時にハジメが雷電の代わりに答えた。

 

 

「俺は参加するぞ」

 

「…意外だな?なにか理由はあるか?」

 

「別に。どの道、面倒ごとに巻き込まれたんだ。関わった以上、最後まで付き合うさ」

 

「ん…私もハジメと同じ……」

 

「俺とシアも参加する。この事件、裏方の黒幕が何かしらの方法で手引きしている筈だ。今回の事件の解決は俺とシア、ハジメとユエで対処する。香織と恵理、勇者一行は後方支援としてこっちの世界のクローン達の治療を任せたい」

 

「うん、任せて」

 

「分かったわ」

 

 

雷電の指示で最前線にはハジメとユエ、雷電とシアの二組が行き、残りは戦闘で負傷したクローン達の治療に回される。この時に光輝が何か言ってくるかと警戒していたが何も言ってこなかった。その沈黙はなにかしらの前兆だと思いたくはないが警戒しておくことにした。キンケドゥ達がアナキンたちに借りたニュー級アタック・シャトルに乗り込むのだった。因みに運転は雷電が務め、キンケドゥ達は後方支援の香織たちを搬送する為に先陣を雷電達に任せるのだった。

 

 

 

マザーバンガードからシャトルが発進し、アナキンたちのガンシップ編隊と合流する。目標地点に向かっていると、修道院から激しい弾幕が待っていた。

 

 

「ぐっ…思ってた以上に弾幕が厚い!火線の下に潜るぞ!降下準備をしろ!」

 

「ここまで熱烈な歓迎となると、例のジャバの息子がいる可能性が大だな」

 

 

アナキンたちのガンシップと同様に火線の下に潜り、地面に着陸すると同時にハッチを開き、ハジメ達は出撃した。そして雷電もシャトルから降りてハジメ達と合流し、アナキンたちと共に崖下まで進軍する。AT-TEとクローン達も弾幕を張りつつ進軍することで何とか崖下まで到達することに成功する。その時に一体のエレクトロバイノキュラーを持ったバトル・ドロイドが落っこちてきた。どうやら不運にも足を滑らして落ちてしまったのだろう。

 

 

「さあ、お楽しみはこれからだよ?」

 

「競争と行くか?」

 

「先に行って良いよ?」

 

「後悔するぞ!」

 

「アセンション・ケーブル、用意!」

 

 

アナキンたちジェダイは崖下にあった蔓に掴み、それを辿って上る。クローン達もアセンション・ケーブルを使って登り始め、AT-TEも崖を登る。そしてハジメたちは……

 

 

「ユエ、このまま登り詰める。しっかり掴まってろ」

 

「ん…。援護は任せて」

 

「シア、お前はあそこのAT-TEを護衛してくれ。連中は先ず先にウォーカーを狙うはずだ」

 

「ハイです!任せてください!」

 

 

それぞれ役割を決め、ユエはクレセントを取り出してハジメの背にしがみつく。シアはアセンション・ケーブルでAT-TEに打ち込み、そのままAT-TEの正面コックピットまで登りライトセーバーで敵の光弾を防ぐことに徹するのだった。そしてハジメと雷電は技能の天歩の派生技能“空力”で空中を蹴りながらも崖を登っていく。雷電は空中を蹴りながらもライトセーバーで敵ドロイドを切り裂き、ハジメはユエを抱えながらもドンナーとシュラークでドロイドを撃ち抜き、ユエはクレセントでハジメが撃ち漏らした敵を迎撃する。

 

 

「嘘でしょ……空中を蹴って登っている……」

 

「もう驚かないつもりだったんだが、これは想定外だ……」

 

「もう我々は彼らの常識外れな能力について考えるのを止めました」

 

 

アソーカやアナキン、レックスもハジメたちの規格外な行動に何とも言えなかった。最もまともだったのがシアくらいだった。そう思われたのだが、ここでまた予想外なことが起きる。シングル・トルーパー・エアリアル・プラットフォームことSTAPに乗ったバトル・ドロイド三体がシアが守っているAT-TEに攻撃を仕掛けようとしたが、それよりも早くシアが近くのバトル・ドロイドをフォースでSTAPから引き離すように引き寄せる。そして宝物庫からドリュッケンを取り出し、戦槌モードで引き寄せたドロイドに叩き込み、そのまま他のドロイドの方にぶっ飛ばすのだった。

 

 

「うぅっりゃああぁぁーー!!」

 

『アァァーレェェー!?』

 

 

ぶっ飛ばされたドロイドは悲鳴を上げながら崖に張り付いていたドワーフ・スパイダー・ドロイドに直撃し、その衝撃で崖に固定していた足が離れてしまい、そのまま落下してしまう。それを見たシアはフォースで落下コースを変えて自分に振ってくるように修正、そのままドリュッケンでドワーフ・スパイダー・ドロイドを修道院の方にぶっ飛ばす。まるでパチンコ玉のように弾かれたドワーフ・スパイダー・ドロイドは修道院から攻撃していたスーパー・バトル・ドロイドに直撃し、そのまま機能停止する。一番まともそうかもしれない人が、実は雷電たちと同じ規格外な人物であると改めて再認識するのだった。

 

 

 

一方の雷電とハジメ達は技能を駆使し、丁度STAPに乗るバトル・ドロイドの第二派がやって来たのを確認し、雷電たちはドロイドを蹴落として強奪。アナキンもドロイドからSTAPを奪い取り雷電たちと共に修道院に向かい、アソーカに“早くついてこい”と告げ、レックスに続くように指示をだす。その時にレックスは“…んな無茶な”とぼやいたとかなんとか。そうして雷電達はアソーカ立ちより先に修道院にたどり着く。そこで待ち構えていたドロイドたちが雷電達を包囲する。

 

 

『降伏しろ、ジェダイども』

 

 

そう言ってブラスターを雷電達に向けるバトル・ドロイドたち。しかし雷電とアナキンのライトセーバー、ハジメたちの銃によって一掃され、スクラップと化す。現在修道院にいるドロイドを全部片づけたと判断した雷電達は少しだけ一息つくのだった。

 

 

「まさかあそこまで熱烈な歓迎とは思いもしなかったな。ハジメ、残弾はまだ残っているか?」

 

「問題ない、まだ腐るほど残っている。ユエ、そっちはどうだ」

 

「残弾はまだ残っている。こっちも大丈夫…」

 

 

それぞれ戦闘継続可能かどうかを確認していると、修道院から何かが転がってくる音が聞こえた。その方角に目を向けると、デストロイヤー・ドロイド三体が転がって来て、雷電たちの前に立ちはだかったのだ。

 

「アソーカの馬鹿が…離れるなと言っておいたのに……!」

 

「敵はこれだけか?もっといると警戒していたが……」

 

「逆に多すぎてもこっちが困るだけだろ普通?……けどまぁ、どうやら連中も間に合ったようだな」

 

「ん…、いいタイミング」

 

 

そして雷電達の後方から砲撃が放たれ、その砲撃はデストロイヤー・ドロイドに直撃し、三体破壊するのだった。砲撃した方向に目を向けるとアソーカがいて、シアが手を振っていた。そしてレックスたちも無事に登り切ったのだった。

 

 

「これなら文句ないよね?スカピョン!」

 

「…まぁそのうち来るとは、思ってた」

 

「アンタを守ると約束したでしょ!」

 

「マスター!お待たせましたですぅ!」

 

「本当に良いタイミングだ」

 

 

その後に登り切ったクローン達が敵残存兵力がいないか確認をし、修道院を制圧するのだった。制圧を確認した後にシャトルが修道院に着陸し、キンケドゥ達と後方支援部隊の香織たちと勇者一行が降りて、負傷したクローン達の治療を行うのだった。

 

 

 

その修道院の上階でアナキンたちを見張っている者達がいた。一人はドロイドで、もう一人は黒いフードをかぶった女性だった。

 

 

「ドロイドはその役を果たした。次はお前の番だ……」

 

 

女性はドロイドに告げた後に闇に紛れて姿を隠し、次の行動に備える。そしてドロイドは女性に言われた通り自分の役割を行動するのだった。

 

 

 

アナキンは倒したドロイドたちの数に違和感を感じていた。それはキンケドゥも同じだ。

 

 

「海賊にしては兵隊が多すぎる。背後にドゥークーの匂いがする」

 

「俺も今回の事件にドゥークーが関わっている筈だ。早くジャバの息子さんを見つけるとしよう」

 

「あぁ、キンケドゥの言う通り早くジャバの息子を探そう」

 

「ちょろいって、後は楽ちんよ!」

 

「そのちょろいは止めろ」

 

 

そうしてアナキンたちは修道院内に足を入れる。雷電達もアナキンたちに続くように修道院に入るのだった。修道院の中は明かりが灯されていない為か暗く、クローン達はヘッドライトを灯して進む。雷電達も警戒しながらも進むのだった。

 

 

「どうも気に食わん。気味の悪いところだな」

 

「あぁ、この暗さだからな。不意打ちをしてくる可能性すら捨てきれないな」

 

「ここってボマール山の修道院にそっくり……ジェダイ寺院で習った教科書に載ってた」

 

「密輸業者がここを乗っ取り、自分たちの拠点に改造したんだ」

 

「お坊さんは黙っていたの?」

 

「相手は密輸業者だぞ、逆らえば殺される「アナキン、前方に何かいる」……!」

 

 

キンケドゥの言葉にアナキンはライトセーバーを構える。すると雷電達の前に一体のプロトコル・ドロイドが現れた。

 

 

「…プロトコル・ドロイドか」

 

「あぁ…良い奴?それとも悪い奴?」

 

「何者だ!」

 

 

警戒するアナキン達にプロトコル・ドロイドが己の正体を明かす。

 

 

「あぁ…ただの管理人でございます。バトル・ボットどもに脅されておりました。おかげで救われました」

 

 

この修道院の管理人と名乗るプロトコル・ドロイド。アナキンや雷電、キンケドゥ達はこのドロイドは胡散臭いと感じていた。アナキンは修道院の管理人にジャバの息子が何処にいるか問いただす。

 

 

「ハットは何処にいる?」

 

「あいつらは囚人を地下牢に閉じ込めました。地下は危険です、どうかくれぐれもご用心を……」

 

 

すると管理人はアソーカとシアを見て召使いと勘違いした。

 

 

「そこの召使いたちは置いていかれては……!?」

 

 

その時に管理人は雷電から何かしらの危険信号を検知した。雷電から発する何かをアナキンたちは感じ取っていた。ハジメ達にいたってはもう見慣れた光景だったので内心管理人に合唱をするのだった。

 

 

「すまないが、彼女たちは召使いではないんだ。彼女らはジェダイ見習いなんだ。そこは間違えないでほしい」

 

「そ…それは、ご無礼をいたしました」

 

 

そう笑顔で雷電は答えるが、内心怒りが渦巻いていることを機械である管理人は察することが出来た。そしてこのジェダイだけは怒らせてはならないと警戒するのだった。

 

 

「ハットを探してくる。君らはここで見張りを頼む」

 

「お任せを、将軍」

 

「トビア、お前は彼女たちの護衛に回ってくれ」

 

「分かりました」

 

「よし、後方支援部隊はクローン達と共にここを見張っててくれ。恵理、万が一の場合があったらすぐに知らせてくれ」

 

「うん、分かったわ」

 

 

そうしてジャバの息子を探す側とゲートを見張る側の二手に別れ、行動するのだった。その修道院の地下牢にて、存在する筈のないある物が眠っていることを今の雷電達が知る由もなかった。

 

 

雷電Side out

 

 

 

雷電たちが修道院の地下牢に向かうその頃……地下牢のある一室ではバトル・ドロイドとは思えない外見をした数十機ドロイドが存在していた。その異常な数のドロイドたちの共通しているところは左右可動式のモノアイ・カメラを搭載しており、袖にエングレービングが描かれていることだった。

 

 

 

すると一体が近づいてくるであろう雷電達を感知したのかモノアイが点灯して起動した。それにつられて一体、また一体とネズミ算式に次々と起動する。まるでここに漂う怨念が我が怨敵がこの修道院に来て目覚めたかのようにだ。

 

 

『…オ……ジオ………万…………』

 

『……ダム………我……ジ………怨敵………!』

 

『…せよ……壊せよ、破壊せよ。ガンダムを破壊せよ』

 

 

そのドロイドたちはガンダムを口にしながらも武器を手に取り、キンケドゥ達を待ち構えるのだった。

 

 

???Side out

 

 

 

地下牢を探索し、ジャバの息子を探す雷電たち。奥に進めば進むほどあちらこちらに隠れているバトル・ドロイドが通り過ぎる雷電たちの後を追うように静かに後を追う。これを雷電たちやアナキンたちも気づいていた。

 

 

「マスター、これって罠だよ。気づいている?」

 

「勿論」

 

「アナキン、お前ワザと敵を誘き出しているのか?」

 

「マスター、またドロイドが出てきました」

 

 

雷電たちの背後を狙うドロイドたちが部屋から出てブラスターをいつでも撃てるように構えてついてくる。

 

 

「全部で四体。何でほっとくの?やっちゃってもいい?」

 

「…そうだな。そんなに汗をかきたければ、好きにしろ」

 

「やれやれ、何気に弟子に意地悪だなアナキン?」

 

「シア、敵は四体だがアソーカと共にやれるか?」

 

「もちろんです」

 

 

シアの了承を合図にシアとアソーカがライトセーバーを展開し、後方からついてくるバトル・ドロイドを二体ずつ破壊する。この時にアソーカがドロイドの持つ武器を破壊してからドロイドを破壊し、シアは武器を持つドロイドの腕を切り裂いてからフォースで吹き飛ばす。

 

 

「悪くない、ちゃんと先に武器をやったな」

 

「シアもいい判断だ。対人戦でもそれを生かせれば手数が増える」

 

「はいっ!ありがとうございます!」

 

「当然よ、シアと一緒なら誰かさんより上かもよ?」

 

 

アソーカが調子に乗っているときにアナキンと雷電が、それぞれ部屋に隠れていたドロイドを破壊する。

 

 

「どうかな?見落としだぞ」

 

「アソーカ、調子に乗りすぎると思わぬところで足下をすくわれるぞ。それとシア、お前も見落としがないように気を付けろ」

 

「はいですっ!」

 

「マスターたちに残しておいたの」

 

 

ドロイドを蹴散らしてから先に進むと、地下牢のある一室から悪臭がした。アナキンと雷電曰く、ハット特有の体臭だそうだ。

 

 

「攫われたハットは、この中だ」

 

「当たりのようだな。この悪臭、間違いなくハットの物だ」

 

「うぅ……分かる。匂うもん」

 

「うぅ……私、この匂い苦手ですぅ……」

 

「ん……私もシアに同意。これはキツイ……」

 

「臭っせぇ匂いだな……ハットの匂いってここまでひどいのか?」

 

 

ハジメ達もこの匂いにはたまらないものだった。アナキンはフォースで扉を開けて中を確認すると、そこにはジャバの息子と思われる小さな赤ん坊だった。これにアナキンは想定していたものと違っていて少し驚いていた。

 

 

「思っていたよりずっと小さいな?」

 

「うわぁ~…まだ赤ん坊じゃない!これなら仕事もうんと楽になる。なんて可愛いんだろ?」

 

(((可愛い……?)))

 

「こいつが大人になった姿を見てから言え」

 

「…とにかく、重要人物は無事に確保した。後は撤収するだけだな」

 

「そうだな。……それはそうとアソーカ、仕事が楽になると言っていたが、どうやらそうはいかないようだぞ」

 

 

そうしてジャバの息子を地下牢から連れ出そうとした際にキンケドゥが敵を感じ取ったのかバスターガンを敵がいる方向に向ける。雷電たちもそれぞれ武器を手にし構えて、敵を待ち構える。すると敵がその姿を現した。だが、その敵はキンケドゥやハジメにとってこの世界に存在しない筈の機体だった。

 

 

「まさか……この世界で本来存在しない筈の連中が使っている機体が、ドロイドとして存在しているなんてな……!」

 

「嘘だろ……!?なんでよりによってこの世界にキンケドゥたち以外のMSがあるんだ!?」

 

 

キンケドゥたちの前に現れたのはネオ・ジオン残党こと通称“袖付き”が使用するモビルスーツである“AMS-129 ギラ・ズール”が数十機、彼らの前に立ちはだかったのだった。

 

 

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