オーダー、アバウト、ガーリーエアフォース   作:弧蒼 ソタ

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隊員一覧
ハートブレイク=オードリクセン、隊長
ダイハード  =サマジャ、   フィリピン人
サム     =そのままサム、 アメリカ人
ポーター   =明日架橋    日本人、19歳
アムリ    =


変異の前触れ(前編)

フィリピン領、マニラ近海。

 

 

「OK、みんな集まったな?」

 

クーラーの利いた暗い部屋の中、独立対ザイ部隊隊長のオードリクセンが話す。

 

「聞こえないやつは手を挙げろよ?」

 

俺はジョークを言う、若干の苦い笑い声が聞こえた。

隊長は右手で隊員たちを制し、落ち着ける。

 

「おいおい、今は冗談を言っている暇じゃないだろ?よし、場の空気もあった待ってきただろう、今回の作戦を伝える。つい最近、ポーターに対ザイ用の投与プログラムが実行されていることは皆知っているな?」

 

体長がポーター、すなわち明日架橋のあだ名を言いながら情報共有のレベルを確かめる。

 

「何が投与だ、俺たちを研究者たちがイカレた実験のモルモットにしようとしているだけじゃねえか。」「まったくだ?俺たちを何だと思ってやがる。」

 

やり切れない様子でアメリカ人のサムとフィリピン人のダイハードが愚痴る。

 

「だが誰かがやらなければいずれはアメリカやフィリピンだって飲み込まれてしまう。目には目を歯には歯を。わかってくれ、これは苦渋の決断だ。志願したものにしか行わん。」

 

ダイハードが前のめりになって話す。

 

「違う違う。そこじゃねえんだよ、得体の知れないものはまだいいとして、最悪味方に襲われる危険だってあるんだろ?その投薬。」

 

「ああ、ザイが強いなら人間をコントロール装置としてザイに近づければいいというある意味神を侮辱するような行為だ。当然許されることではない。しかしアニマ、ドーターと言ったものに任せられるようなことじゃない。数も足りてない、第一、何もわからずに神に頼るようなものだ。それは人間としてのプライドが許さない。」

 

全員が深くそれぞれの態度で肯定する。

 

「人間は英知をもって道を切り開いてきた。今回も勝てる。絶対にだ。」

 

「..........作戦を説明する。まず台湾を目指す。台湾は現在ザイによって北部を制圧されている。ザイの基地建設は辛うじて南部から捨て身の総火力をもって何とか妨害できている状態だ。我々ヨルムンガンド隊は南部の基地より出撃、対ミサイル用のビーム施設、対地用の防壁と武装を破壊し、地上部隊による火炎放射部隊を援護する!いいか、この作戦は地上部隊がザイの施設を破壊後、その土地を制圧できなければ意味がない。各機は地上部隊と援護の対地ミサイルが攻撃できるようなたたき方をしてくれ。ザイの施設は大きく分けて三つのエリアに分かれているようだ。中央の通信塔、右側の膨らんだ建物、左側のミサイルと思わしき突起物が並んだ建物だ。このうち右側の施設は切り立った断崖の上に立っている。吹きあがる風に惑わされるなよ。」

 

作戦開始まではまだ時間がある。この熱帯のいつ今度食べられるかわからない食事を食べるのも悪くないだろう。ブリーフィングが終わり、俺は食堂へと足を向ける。食堂に入ってメニューをみて少し悩んだ後、コックにガーリックライスを頼む。ライスと言っても世界の80パーセントを占めるインディカ米だ。さらっとしていて飲むように食べることができる。

 

どうしたものかと俺は思考に耽る。天涯孤独の俺は生き抜くためにかなり荒々しい方法をとってきたこともある。かといって生き抜くことに執着してるわけじゃない。俺はちょっと誤解を恐れないのであれば周囲に振り回されることを楽しんでいたのかもしれない。だから今回のザイ関連の事に少なからず楽しいと思うこともあった。ザイの力を手にするという英雄、もしくは歴史の文章から消されるような選択をした今、これからはその無責任な風来坊のような生き方はもうできないかもしれない。、、、、いつもまにか憂鬱に浸っている自分に気づきふっと笑う。そうだ、俺がそんなことでどうする。俺は明日架橋。明日なんて知らない、ただ進めばそこに道はできる。カツンと音がした。どうやら自分は空の皿にスプーンを運んでいたらしい。コックの元へ行き皿を片付け、挨拶とともにおいしかったと感謝を述べ食堂を後にする。

 

数十分後、

ハンガーには作戦を遂行する5人の隊員が集まり待機準備をしていた。

俺も機体の外回りのチェックを済ましコックピットに乗り込み計器類のチェックをする。一番よし、二番よし、システムオールグリーン。各手順を済ましエレベータを待って甲板上に上がる、、気温40度、日本なら外出禁止令が出る程度だがここら辺では一般的な気温だ、カタパルトから発進するのに速さが必要なため、

少し出力を上げる準備をする。

タキシング後、カタパルトへと移動し固定する。

エンジンの出力が上がるのを耳と体で感じ取る。発進。いつものすさまじいGがかかり海原を滑るように走り出し、やがて大空へと機体が持ち上がっていった。

 

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