楽しい台湾軍人の皆様=多分モブ。後からキャラ出すかも
空母を発進してしばらくたった後、不意にハートブレイクが話しかけてきた。
「なあ、ポーター?一つ、お前に話があるんだが。」
面倒だが俺は隊長の呼びかけに答える。
「なんです?改まって、そんなキャラではないでしょう?」
「ああ、実はな、この作戦が終わったらお前を「遠回りですね。俺がどういう処分を受けるかってことでしょう?」「ッ」
話のペースを取られ、ハートブレイクが戸惑った。俺はきちんと覚悟を決めたということを話す。
「ザイの断片を取り込んだんです、モルモットとして今、この任務が研究機関へ輸送するためのものだったとしてもおかしくない。でもこれは俺が決めたことです。あなたが気を回す問題じゃない。ただあなたは俺に指示をください。俺は俺の空を飛ぶと決めましたから。そのために姿が変わろうともありのままの自分をさらけ出していくだけです。」
「そうか、、、、、そうだな、お前はそういう人間だったな。ああ、気を回して損したよ。ポーター。お前が門前払いを払うような奴だったとはな、知ってるぞ、こないだメリー人形に対して」
「それ以上言ったら殺す、今すぐ殺す。」
「あいあい」
軽口をたたこうとする彼に対して少しばかり安堵を覚えた。
確かに俺がこの隊にいたいとも思う、だが賽は投げられたのだ、この隊に居付けただけでも幸せだったのだ。
飛行時間をかみしめるように体に染みつけた。
やがて台湾が見えてくる、計画ではいったん台湾の基地で給油したのち総攻撃を開始するはずだ、目標は台湾北部を奪取すること、そして人体実験の結果どこまで人間はザイに近づけるか、つまり俺がどこまでザイに近づけるかと言うことを調査することだ。
台湾には二機特殊な機体を用意してある、何でもF-4に特別なチューンを施した高機動の化け物らしい。
システムオールグリーン、機体をシャットダウン。俺はコックピットから降りる。
一行は台湾の台南基地に着陸し補給を受けていた。
俺はそのチューンされたF-4を待っていた。なにせ60年前の旧式の機体をチューンしてまで戦おうというのだ。面白いじゃないか。その勝負乗った。と、勝手に盛り上がっているととある隊員が近づいてきた。
「ひょっとして、アンタ、あの実験の実験体か?」
「ああ、そうだ」
聞いてきた隊員は身じろぎし、まるではれ物に触れるがごとく、それでいて慎重に質問してきた。
「なあ、本当にあいつらの破片を体に取り込んで、、本当に大丈夫なのか?」
俺はそっぽを向いて俯く。ああ、面倒くさい、そんなの平気じゃないに決まってるだろ。
大丈夫なわけねえよと言うわけにもいかず、ああそんなところだな、と誤魔化す。
隊員たちが群がりそいつらはじろじろと俺の身体を見てくる。まるで動物園のパンダだな。まあ、化け物になっちまったら途端に逃げていくだろうよ、そう、あのスラムの路地裏でもあった出来事だ。俺は化け物、今更本当に化け物になったとしてもあまり変わらない。自由に吹き回しやがて朽ち果てる風だ。
「あ、あのすいません」「?」
顔を上げると一人の若い整備士らしき青年がスマホを差し出してきた。
「よかったら友達になりませんか?おれ..いや、僕あなたが大丈夫でいられるように応援したいんで、つまらないことでも駆け付けます!よろしくお願いします!」
なんだラインのフレンド申請か、なかなか度胸があるというか厚顔無恥と言うか、俺はその友達申請を許可する。
「おう、ハンガー野郎。よろしくな。化け物になっちまったら一番に襲いに来るからよろしくな。お前の童貞は俺が奪ってやるよ。」
からかい目的で鼻を鳴らし脅かす。
それにつられて取り巻きがおい、よかったな!その年で童貞卒業だぜ?相手が男だけどな!とかうっわー柴君ホモだったのかぁ、これは知り合いに広めないといけないなぁ、とか言い出し始める。
「おいおい、やった俺も俺だがそうやって言ってやるな、お前、柴っていう名前なんだな。ありがとうよ、俺の心配してくれて。」
「いえ、僕は自分のしたいと思ったことを頭で考える前にしてしまっただけですよ。」
不意に通信が入りF-4の慣らしをしたいから来てくれ、と言う通信が入る。
「柴、悪いがこの続きは今度だ。五番ハンガーにいってくる。」
「はい、パイロットさんもどうかご無事で!」
そういえばあいつに名前教えてなかったな、と思いながら五番ハンガーへと走った。
最初にそのファントムを目にしたとき最初に思ったのは可変機にするとはずいぶん思い切った改造だ、と言うことだった
「これがF-4?ずいぶん手を加えられているんだな。」「ええ、可変型の高機動機ですから」
通常、可変するといえば聞こえがいいがバランスが大きく崩れる、と言うことだ。例えるならサッカーボールの上でさらにサッカーボールをリフティングするようなものだ、よろけた姿勢を直すだけで精一杯なのにそのうえで戦闘機動を取れとはずいぶん無茶を言う。
「これはどこまで可変するんだ?と言うか可変なしでもっといい機体はなかったのか?」
「すいません、F-18ライノが一機あったんですが現在ミサイルの制御部分を直すので精いっぱいでして、その上台湾のザイが通常の航空機では不可能な機動を取るとの報告が上がっているんです。ですからこの高機動機に慣れてもらった方がいいかと。」
「通常の航空機では不可能な機動を取る?」
「ええ、話によるとティルトローターのようにその場でホバリングしたり、追い詰めたと思ったらコブラ(飛行機全体を垂直に立てる事)をした後、そのまま後ろへ倒れて逆方向に進みだすなどの変態機動を取るんです。これからこういった”異常種”が出てくるとも限りませんしそれであればトップクラスの高機動な機体をと言うことで研究者たちが魔改造していったF-4を使おうかと。」
「なるほど、仕様はどうなっているんだ?」
「ほとんどF-4と仕様は変わらないですが、基本的には操縦桿にニューラルネットワーク式の操縦機能を付けておきました。翼はそこで可変できます。」
「ニューラル、、、、、、、確か自分の体の一部になるってことか。便器につけたら自分のクソを食ってる感覚になるあれか」
「なんです、その発想、俺が実験体になったら絶対やられたくないですねです。まあ、その発想であってます。」
「前傾翼、後退型デルタ翼、後退翼、たいてい出来ますよ。」
「翼が変形したときのバランスはどうやって取ってるんだ?」
「主にを重りの液体をパーツに入れるスペースを作ってバランスをとる方式ですね。この構造だと被弾即炎上または爆発しますけど、そもそも当たらなければどうでもいいの発想なんで当たらないように気を付けてください。」
俺はそんな実験機を作るひまがあるのか、と突っ込みたくなった。しかしおそらく研究者たちのザイにかこつけたやりたい放題研究したいという気持ちとザイになり果てる研究に反対した勢力の妨害工作が合わさった結果なのであろう。何も言わないことにした。最悪飛んでくれればいい。通常のF-4 のウィングの位置なら何とか戦えるはずだから。
「それではシミュレーターの実験にうつります。」
「わかった。それじゃあ慣らしと行きますか。」
俺はマニュアル通りシミュレーターのテスト手順の通りに実行、滑走路へとタキシングする。
「ユーハブコントロール。」
「OK、アイハブコントロール、ハートブレイク02、クリアード・フォー・テイクオフ!」
瞬間シュミュレーター内のGが10GというとんでもないGを示す。
ファントムは驚くほど短距離で高速に達し滑走路の先の樹木に激突。シミュレーターが停止した。
「は?」
「ああ、やっぱりですか。」
「いや、やっぱり、じゃないだろ!?どういうことだ?普通にスロットル開いたらあんな加速しないだろ?え?マジで今の実践でもああなるのか?」
「ええ、まずはニューラル操縦かんに慣れてもらう必要がありますね、今のはかなり大雑把にいじってる感じでしたので。ニューラル操縦かんなら細かいエンジンの調整ができますから。」
恐るべし、ニューラルネットワーク。あれを扱うのか?俺が、できるのか?
「あ、これから24時間食事とトイレ以外はシミュレーターをいじってくださいね。作戦決行までにあと二日しかないので。」
..........マジか。